【バラ栽培】根頭がんしゅ病とカルスの見分け方

[園芸相談センター]の過去ログです

Jack9 【中国】 2013/12/26(木) 12:43:11

これからの時期、植替えなどに伴い、根頭がんしゅ病を発見される方が多くなりますね。

そんな時、まず悩むのが、その診断ではないでしょうか?
はたして、これは癌腫?それとも単なるカルス?
見た目は似ていても、対処は全く違ってきますよね。

そこで、素人でもできる根頭がんしゅ病とカルスの見分け方ってないものでしょうか?
「見分け方」と「防御・予防」に限定して、コメントをお願いいたします。

(参考過去スレ)http://log.engeisoudan.com/lngb/201010/10100024.html
がんしゅはカルスと違い木質化しないので、見分けるポイントになるとなっていますが、はたして本当でしょうか?
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Jack9 【中国】 2013/12/26(木) 12:44:02

見分け方のポイントを纏めてみました。

【地際・接ぎ口付近にできたもの】

(初期)
・癌腫は柔らかく弾力があるが、カルスは比較的に硬い。
・癌腫は丸みを帯びていて、コブのように出るが、カルスは平坦または帯状に形成される。
・色はどちらも乳白色〜薄茶色。

(中期)
・癌腫は、不規則に亀裂が入り、その亀裂から次の癌腫がでてきて凹凸が増す。
・カルスは、表面は小さなブツブツ状だが比較的滑らか。
・最大の特徴は、癌腫は比較的簡単に手で取れるが、カルスは強固。
・削ってみると、癌腫ができた部分の表皮は壊死しているが、カルスは表皮が生きている。

(後期)
・どちらも褐色化していき、木質化しているように見える。
・癌腫は、表面が劣化していき崩れやすくなっていく。
・カルスは、木質化していき硬くなる。

【土の中の根に出来たもの】

カルスはできないので、ネコブセンチュウの害との区別

・ネコブセンチュウの害によるコブは、根全体に発生する。
・比較的に細い根に多く数珠状に発生する。
・最大の特徴は、大きさで、数ミリ(3mm)程度以下の大きさ。
・それより大きいコブであれば、癌腫が濃厚。

根頭がんしゅ病の予防(コンテナ栽培)

最大のポイントは、微生物の拮抗作用を利用することだと思います。
具体的な利用方法は、各々工夫されているものと思いますので、別の機会に・・・。
同時に、栽培環境(培養土)を癌腫菌の増殖に不向きな酸性に保つことが有効。

正確な診断

根頭がんしゅ病であるか?を正確に診断してもらうのは、何といっても国の機関である「農研機構」がお勧めです。
ただし、単純な趣味での利用は断られることもあるようですので、あまりに安易な利用は止めましょうね。
農研機構診断フォーム
https://kakibyo.dc.affrc.go.jp/list/detail.php?data_id=334
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あっちゃん 【関東】 2013/12/31(火) 06:58:53
Jack9様
癌腫について話を少しそらしてしまいますが、すみません。
癌腫について調べてみましたら、株全体に菌が廻っているので挿し木や接ぎ木をしてもだめと言う説と大丈夫と言う説がありました。
しかし、実際に挿し木や接ぎ木をした結果どうなったかについては見つかりませんでした。
この点についてどなたか教えていただけますか?

新しい質問にしたほうがよいようでしたら削除お願いいたします。

Jack9 【中国】 2013/12/31(火) 10:55:23

あっちゃん さん

>株全体に菌が廻っているので挿し木や接ぎ木をしてもだめと言う説と大丈夫と言う説がありました。

そうですよね。
バラの世界では、未だにそんな感じですね。

ただ、果樹の世界では、例えば下記のような研究成果があります。
明記されています通り、「導管を通じ樹内に広く分布することが知られており、感染樹から採取した穂木や取り木による伝染が問題となっている。」ということになっています。

リンゴ組織からのPCR法による根頭がんしゅ病菌の直接検出法
http://www.naro.affrc.go.jp/org/narc/seika/kanto18/04/18_04_07.html

常識的には、リンゴ(バラ科)の場合は、「導管を通じ樹内に広く分布する」で、バラはそうでないなんてことはありえませんよね。
従って、バラの場合もリンゴの場合と同様に、感染樹は、植物体全体が癌腫菌に侵されてると考えるべきだと思いますよ。

>結果どうなったか?

感染樹なのですから、当然、高い確率で発病するでしょう。
表1を見ると、30cm以下の部位では殆ど感染していて、高い部位程、感染確率が低くなってますよね。

以上のことから、特別な希少種などでない限り、挿し木や接ぎ木で感染樹からバックアップをするという行為はお勧めできませんね。
癌腫菌を自分の栽培環境中にどんどん増殖させているに等しい行為です。

根頭がんしゅ病は、感染していきます。
また、治す方法がありません。
だったら、セーフティーファーストを実行するのが最良なのではないでしょうか?

ただ、感染させないようにすることは、比較的簡単にできるんですよ。
実際に、うちでは根頭がんしゅ病は出ていませんし、うどん粉病や黒星病も殆ど出ません。
殆ど出ないので困ってるくらいですw
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たちつ 【近畿】 2014/01/01(水) 03:35:53

根頭癌腫病が、根頭がんしゅ病とひらがな表記になったことと関連があるのでは。発病に至る過程までも解明されていても、絶対的な解決方法・防除方法まで、確立していない現状から、成否が分かれる。
人為的に治療・防除等に努めても、衰弱する・枯れる場合も有るし、
ほっておいても、バラの生命力・自己治癒能力で、快復する場合も有るし 人それぞれの体験や考え方です。

又、ネットなり書籍の解説・表現の仕方でも、時代的なものある。
コピーのコピーや誤解・新規解釈で、発信する。
・・・・発信者側
受け止め方も レジメのみの流し読みで済ます。 前文だけでなく、解説の1Pだけを読んだだけで決定付ける。 裏づけが無い・多角的な検証もしないことがほとんど。
ほぼ満点に近い解説は、探せない。仮に探せても、理解できない。理解しようとしない。
この辺かも。

極端な話、がんしゅのコブ塊の中に、病原菌が居るのか居ないについても、意見が分かれる。 発病したバラの一株の部位として、どこまで汚染されているのかでも、意見が分かれる。
バラのがんしゅ病の場合と、他の植物のがんしゅ病と混同している場合もある。
病原菌でも、その時々で、意見が割れる(一般的には内容のコピーのコピーですから、事実と違った病原菌名が独走している)
・・・・・

という私は、個人的には、バラに関しては、がんしゅ病かどうかなどは、どうでも良い。

ようは、

健やかに育ち、期待に沿った格好良い綺麗な花が沢山長く咲きつづけて、私を納得させてくれるかどうかだけです。

という考え方。

因みに 私は、バラの根頭がんしゅ病を実際に、見たことがない。
発症したこともない。
画像を含む噂としてなら、暖地桜桃サクランボの接木部分に、異常が観られるものの、発育不良生育衰退もないので、そのままにしている。

http://www.pref.shimane.lg.jp/nogyogijutsu/gijutsu/byougaityuu/gr137.html
接木不完全(台座勝ちとか挿し穂勝ちとかいうらしい)やヒコバエの整理跡の古いものと混同するかも


http://www.agri.hro.or.jp/hanayasai/04hana_yasai_info/03kakibyougai/2rose/kontougansyu%20syasin.htm
は、比較的解りやすい。 植物により、センチュウや共生菌と区別しにくいかも。

解りにくいのが がんしゅ病コブ塊と再生新根が、混在する場合。
いわゆるカルスと がんしゅ塊の混合状態。
http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/68/e9/seizan_rose/folder/1390046/img_1390046_45817079_0

ヤフーの画像なので、リンク切れするかも。アドレス欄にコピペすれば、つながるかも。

幹の上や枝の場合なら、虫瘤と混乱するかも。

バラの場合 株元なら理解できても、根先にできるとは、理解できない。 
根頭とは、根と頭の2ケ所の意味ではない。根頭で一箇所を示す。 地表際の意味。つまり根の部分の出発部位で、根と茎の分かれ目部分
のことと思い込んでいます。 簡単に言えば 接木位置の部分にあたる


以前に、花桜の質問を回答して、逆切れされていましたが、
花桜に、癌腫病があるのかも疑問。サクランボには、多いらしいですが。まして地中根にできて、桜を枯れさす衰弱させるとは、考えられない。
花桜の根頭は一寸ややこしい。 花桜は幹や根に、異常があれば、根や幹を腐らせて、その腐敗物を肥料にして、枝から地表に向かって、根を伸ばす。実際には、根も発生させるし、形成層の性質を変える場合もある。・・・幹としての働きから、太根基幹根の働きへ。 根が開通したら再び幹の働きへと戻る。 従って、根頭は、身の丈以上上にある場合がある。それほど獰猛?自己再生能力があるので、発生しないし、発病しても、自分で始末してしまうように思う。
桜堤防や桜公園・学校・街路樹・墓場など治療していない古木を探し回っても見つけられなかった。

このように、思い込んでいます。


あっちゃん 2014/01/01(水) 04:28:15
Jack9様ありがとうございます。株全体に菌が廻っているのは確かなようですね。それでも、世の中に栽培を続ける人がたくさんいます。そのような方からの挿し木や接ぎ木のご経験をうかがえるとありがたいのですが。よろしくお願いいたします。

あっちゃん 2014/01/01(水) 04:42:03
たちつ様ありがとうございます。>バラの場合 株元なら理解できても、根先にできるとは、理解できない→→前回の質問の時は接ぎ木部分に近いところでしたが今回は地中の5ミリ位の太さの根でした。たちつ様のご説明によれば違うのかもしれませんが形状、色,取れ方など癌腫のような感じです。

Jack9 【中国】 2014/02/07(金) 12:03:15
[[解決]]

新たな書き込みも無いので一旦終了とします。
有難うございました。
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