サツマイモの作り方
タケちゃん
【関東】
2018/11/06(火) 17:55:22
サツマイモ作り2年目です。1年間遊ばせた畑で、㏗5〜6、無肥料、
幅45cm,高さ30pの畝に株間30cmで30株植え付けました。黒マルチを敷きました。
苗は5〜6節で、3節埋めました。摘芯したものとしないもの、垂直植え、斜め植え、水平植えの6種類、各5本ずつです。途中でつる返しし、茎を食用にカットしました。再育苗した苗です。6月5日に植えつけ、11月5日頃収穫しました。植え付けから5カ月です。品種は鳴門金時です。
収穫結果は、直径5〜7pは1株1〜2本で、1〜3pが2〜3本でした。
いずれも長さは20〜25pでした。摘芯した苗や垂直植えは悪い出来でした。水平植えは本数は多いのですが、細いものが多かったです。
そこで質問ですが、テレビで見る芋ほりは立派な芋が5〜6本以上です。細い芋が多いのはなぜでしょうか。この作り方のどこが悪いのでしょうか。またあと1カ月くらい掘らずにおけば大きくなるものでしょうか。ご経験を教えてください。よろしくお願いいたします。
見習い
【甲信越】
2018/11/06(火) 18:49:44
失礼致します。
関東の今年の天候はどうでしたか?ひょっとしたら、黒マルチの影響で畝が暑くなり過ぎと水分不足になったのでは?私も今年は芋が太りやすいようにと畝の中心に籾殻を入れて苗を植えたら、猛暑の影響と水分不足で、芋が太りませんでした。
カカシ
【関東】
2018/11/06(火) 20:39:19
日々これ精進なり。
それはさておき、サツマイモが太らない理由は意外と思い込みが多いです。
そもそもサツマイモは栄養がいらない。そんなことはありません。それなりには必要です。
見習いさんの場合はただの栄養不足だと思います。そもそも砂地にもみ殻を入れる意味が分かりません。
サツマイモは水がいらないのではなく、根が深くまで潜って水を吸い上げるので、水やりの必要がないといわれていますが、実際は葉がしおれた場合は水やりが必要です。関東ローム層では滅多にないと思いますが。
化学的観点から言えばチッソ1−リン酸3−カリウム5が最低必要です。
また、サツマイモは固い土よりも柔らかい土のほうが大きくなりやすいです。関東ローム層の場合はこの辺りに気を使わないとあまり大きな芋が取れません。また、深く耕すことも必要です。最低ラインで30p。
サツマイモの適正pHは5.5〜6.5で、酸性に強い性質があります。
そもそもサツマイモは砂地で育ってきた野菜です。そこを理解しておけばいいと思います。
葉のカットについては、収穫を終えてからでなければ、しないほうがいいですね。
苗が必要な場合は、生育のいい植えた苗から必要な分を切り取りましょう。
サツマイモは葉と茎で作ったチッソを芋に流転することで芋を大きくしていきます。
サツマイモにとって葉と茎の重要性はわかりますよね?
ちなみにサツマイモが自前で生成する窒素量はレンゲ並みです。
収穫時期は、水平植えと斜め植えは110〜120日。ツルを切らない場合は130日から。
垂直植えは90日程度です。
この段階で太っていないようであれば、その後の収量は望めないので置く意味はありません。
取れる本数を多くしたいのであれば、苗の節を多く土に埋められる水平植えがお勧めです。
水平植えのポイントは、株間を40cmで、先のほうの二〜三節を土から出して置き、切り取った部分を土からちょっと出しておくことです。
栄養状態が適正であれば、ツル返しは不要です。
あれはチッソ過剰状態を解消する一つの手段です。
ちなみに黒マルチをする意味があるのかは疑問です。そもそもサツマイモの根は空気を必要としているので、黒マルチをすると通気が悪くなるのでは?
ごぼう根の原因も通気が悪いからだとか。
つまり、太ったサツマイモを多くとりたい場合は、必要な栄養を入れて、水平に苗を植え付けて根付かせます。後は葉が萎れない限りは放置で構いません。雑草が多少目についたとしても負けることはないので放置で構いませんが、葉が隠れるようであれば適宜除草を。
関東ローム層の場合、水捌けの問題があるので高畝の横に溝を掘って畑から水を逃がす構造を作っておくのも有効です。
自分が使ってるサツマイモの肥料は草木灰ともみ殻燻炭です。草木灰のpHは約12、もみ殻燻炭のpHは約9です。どちらも入れすぎに気を付ければサツマイモにはいいです。
土が固い場合はもみ殻も少し混ぜるといいでしょう。
アドバイスできるのはここまでです。あとは自分で考えて頑張ってください。
ミルテ
2018/11/06(火) 23:33:10
黒マルチも、別にそんなに悪くはないのではないでしょうか。
うちは玉葱を植えて収穫した後の穴が開いた黒マルチに、今年はそのまま植えつけてみました。品種はシルクスイート、6本だけでしたが。でも、大きな芋ばかりで合計10キロほどとれましたから、自分の予想以上に良かったです。
でもなぜそんな妙なことをしたかというと、まぁ自分が面倒だったからというのもありますが、玉葱後の穴だらけの黒マルチをしげしげと眺めていたら、後作で黒マルチ残してたらサツマイモのつる返しが省略できるかもと思ったのと、肥料は玉葱の残りでいけるかも、またマルチといっても沢山穴が開いているので、通気も結構ありそう、と考えたからでした。
潅水は、葉が萎れていた時に他のもののついでにあげてた程度です。
ご参考まで。
タケちゃん
【関東】
2018/11/07(水) 21:39:47
見習い様、カカシ様、ミルテ様、早速のご教示ありがとうございました。目からうろこです。サツマイモは荒地で栄養無し、チッソを減らせ、つるぼけさせるな、つる返しせよ、収穫を遅くすればするほど芋は太る、と思い込んでいました。(本を読んで)。農家の方が書いたイモの本でも人によってまちまちです。
マルチですが、昨年マルチ有りと無しで比較しましたが、有りの方が少し良かったです。猛暑のころには葉が茂りマルチを覆い、また乾燥もなく一度も水やりは不要で青々としてました。来年はまた有無で比較しようと思います。
土は粘土質ですが耕した土を30cm盛ったので固まってはないが今度はもみ殻を少し入れようと思います。
カカシ様、再度質問ですが、草木灰と燻炭の量を教えてください。(平方メートルあたり)。また収穫後のイモのつるや葉をすきこんでたい肥にするのはいいでしょうか。
植え付けで土の中に埋める節は何節くらいがいいでしょうか。
先端と切り口を地上に出すのは「舟底植え」でしょうか。
よろしくお願いいたします。
来年の目標が出来、ワクワクしています。
カカシ
【関東】
2018/11/07(水) 23:21:07
草木灰ともみ殻燻炭の量はその土の状態によって変わるので、何とも言い難いです。そもそもそこまで気にして入れてるわけではないので。
今年は既に来年に向けての準備を終えてあります。もみ殻燻炭を入れた量は大体1平方メートルあたり3リットルだと思います。適当です。
草木灰はまだ入れていません。来年になったら入れようと思っています。入れたとしても4〜5グラムくらいだと思います。
どちらも目分量で適当にやっているので正確な量は不明です。
土がやせすぎている場合は、枝豆を混植するのも手です。
植え付けに関しては舟底植えですね。これが最も節を多く植えられると思います。土に埋める節の数というよりも、買ってきた苗を土から先端の葉を二枚出すほうを気にしていたので、そちらは気にしていませんでした。
ちなみに舟底植えは粘土質に合っている植え方ですが、マルチをしている場合は難しいと思います。
そういう部分も含めて、マルチをしていません。
マルチをする場合は、斜め植がいいようです。
もみ殻は土を弱酸性に傾けるものなので、必要に応じて入れる量を調節してください。
サツマイモのツルはデンプンが多いので、来年まで育てる予定がない場所であれば、土にすきこんでしまっても問題ありません。
改めて調べなおしてみると、サツマイモは120日で栄養の流転が止まるそうなので、そこで収穫するのが最も甘いサツマイモを取る時期らしいですね。
鳴門金時ではあまり重要ではないと思いますが。
葉と茎に関しては、途中でわざと切ってわき目を出させる方法もあるようです。多く育てているのであれば、生育のいいもので数株くらい試してみるのもいいと思います。
タケちゃん
【関東】
2018/11/08(木) 07:48:22
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カカシ様、具体的なご助言感謝します。おかげさまで基本的な全体像が分かりました。
菜園10年目ですが、最近借り増しで60坪になったのでサツマイモ専用な部分も使えるので、毎年色々試しながら自分なりのやり方を確立したいと思います。
苗は25本束を買い、苗床で再育苗し、自分用と畑の仲間用に60本採苗しています。
さっそく残滓とヌカと埋め来年の準備を始めます。5年もすればなんとかなるように思います。楽しみです。ありがとうございました。
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