イチジクの剪定
散歩人
【関東】
2017/12/17(日) 13:53:49
早速ですが、
「イチジクは今年新たに出た枝にしか成らない」と聞いたことがありますが、本当でしょうか。
また、「枝を切らないと新たな枝は出てこない」とも聞きました。
今年終わったので、そのままにしようと思っているのですが、
聞いたことが本当だとすると枝を切らなければ新しい枝は出てこず、
従って実も成らないということになってしまいますが。
本当のところを教えて下さい。
宜しくお願いします。
方便
2017/12/18(月) 10:41:38
>「イチジクは今年新たに出た枝にしか成らない」〜「枝を切らないと新たな枝は出てこない」とも聞きました。
そのようなことはありません、一文字で表現するなら、嘘です。
嘘ですが、理屈っぽく厳密に説明しても、誰も面倒なので、いら立つだけで、理解し試そうとはしません。いわゆる 結論から先に言え、要点をまとめよという事です。要点は要点であって、解釈の仕方は、色々とあります。
その良い例が、信号機の色と意味等
赤は、止まれ、黄色は注意、緑青は進めが一般的ですが、赤は直ちに止まれ、進むことはできない、黄色は、侵入してはならないし、侵入した時は、速やかに出よ、緑青は、進むことができるが進まなくても良い。
通常は、赤でも危険が無い(ポリ公と障害物との衝突事故)ことに注意して、突っ走れがよくみられる。
短絡的且つ、身勝手な違反行動ですが、そのような解釈も表現も、あたかも、本当(真実当然)のように通用しています。
煽りも同じようなもの。感性の違い。
又、昔は、一部の人以外は、文字すら読み書きできなかった、専門用語等チンプンカンプンで、何の事か解らない。
そこで、ある意味、おとぎ話のように、幼児や文盲、初心者でも理解でき、実施できるように、簡単に
「イチジクは冬に枝切りせよ、イチジクの木枝は、中心が空洞で粗いので、枝枯れしやすく、一芽多い目の位置で切れ、」
そうすれば、春に新芽が萌えて、そこに花が咲く(可食部の果実)
という、先人の経験に基づく教え。
その時代には、夏果や秋果区別はなかった。・・・単純に晩夏初秋のクダモノ
イチジクは、果実収穫目的に、栽培するもの。
従って
同じ手間暇かけて、育て収穫するのなら、美味しいものが、粒ぞろいで格好いいものを、沢山とれる方が良い。
その為には、どうしたら、 より 良いかという事です。
一つでも、多く実らせるにはどうしたらよいのか という問題です。
経済性効率性採算性の問題であって、生死や実のなる成らな無いの問題ではありません。
自然のまま成り行き任せでも、それなりに収穫できます。
では、イチジクの性質とは、どうなのか
充実した新芽の数が、花の数、実の数に比例する・・・ポケの花等一部を除く植物一般の性質
新芽の数は、枝先を摘めば、蓄積したエネルギーを発散させるためには、新芽を出さなれければならなくなる。これが新芽(枝数が増える)となり、斬らなければ、
古い枝先が素直にグングンと伸びる(枝は一つ)。・・・頂芽優先の法則。
その良い例が
新芽を摘んでは、又摘む、新芽摘み以外にすることが無いのが、小菊の千咲万咲仕立てや茶摘みかも
頂芽優先の法則を、無効化する方法は、芽先を摘むほかに、枝を歪曲して下方向に下げれば、先端より、枝の中央が高くなり、植物は、錯覚して中央の枝を先端と思い、その付近の節(葉跡や傷)から新芽をだす。
そこで、イチジクは水平に、実成枝を誘因したり、果実や実野菜や蔓バラは、斜めに誘因するのが良い、というのが最近の解説では多い。
次に、ダダ単に、先端を切れば、それでよいというものでも無い。
そこで、次には、花の咲くのは、いつどこに咲くのかという事で、
その下地(準備)は、いつなのか、いつ切ればよいのかという問題です。
思い付きで、好き勝手に切れば、目に見えない蕾を切る事になります・・・花芽形成、花芽分化時期
剪定(選定してよき時期に切り捨てる)には、花芽分化(生きるために葉作り専門の芽と子孫を残す花を作る芽の分かれ目)を知らなければむなりません。
次に、良い子孫を残すためには、良い枝良い芽や良い花実もを選び、ひ弱なものは、切り捨てなければなりません。
それが、芽摘み、摘蕾摘花、摘果、選果選別の事です。・・・間引き
いずれの行為も、より良い収穫をするための目安であって、強制義務ではありません。
自然界では、野生では、誰も手入れしませんが、それなりに実成しています。
この辺のサイトが解りやすいかも。
http://sudanoen.com/sonota/itijiku_seiiku.htm
http://www.sc-engei.co.jp/cultivation/details/2.html?showtab=2
Guu
[URL:http://guu.blog.jp/]
2017/12/18(月) 11:52:01
上の方のコメントは少し冗長で読み切れていないので、同じこと言うかもしれませんし、違うことを言うかもしれませんが・・・。
イチジクは今年新たに出た枝にしか成らない→正確に言うと本当です。
イチジクには、その習性で4タイプ存在します。
そのうち日本で果樹として栽培できるのは3タイプです。
で、全てのタイプは枝が伸びるときに実を着けるチャンスがあるのですが、ここは着いたりつかなかったりです。
一方、「去年伸びた枝にも付いたよ」と言うのは、夏果と言われるもので、実は前年の晩秋に実がつき大きくならないまま越冬して春から再成長をして夏に熟すものです。
なので、枝が伸びると同時に実は着いているので、正確に言うとその年伸びた枝にしかつかないと言うのは正しいです。
去年の枝についたように見えるのは、実は去年のうちについていると言うことです。
枝を切らないと新たな枝は出てこない→これは便宜上のことだと思います。
イチジクは放置すると頂芽優先でどんどん伸びて、なかなか脇芽が出ません。
摘心したり、傷がついたりすると1,2週間で脇芽を出し始めます。
またトリガーさえあれば脇芽をガンガンでしますし、胴吹きも多いので事実上は剪定しなくても出ちゃったりします。
管理上の格言ぐらいに思っていて良いと思います(^^;
と、言うことで一応どちらも根拠があることです。
家庭でのイチジクの剪定で大事な事は、育てている品種が夏果専用だったら、間引き剪定のみにすること。
上記の通り、夏果は前年秋に出来るので、剪定すると収穫できなくなります。
夏秋兼用で、夏果も収穫したい場合も同様です。
秋果だけを収穫したい場合は、積極的に剪定して新枝を出させるようにした方が良いです。
まずはご自分の品種の確認をされた方が良いかと思います
散歩人
2017/12/18(月) 17:44:04
[[解決]]
方便様、Guu様、早速有り難うございました。
方便さんの解説は確かに冗長的ですが、神髄というか、良く分かりました。
また、Guuさんの的確な解説も納得です。
結果がどちらも違うことなく同じと理解しました。
私のイチジクはごく普通の(種類は分かりません)モノで、
秋果夏果兼用は間違い在りません。
かつ、夏果は欲しいと思いませんので、「積極的な選定」を採用したいと思います。
また、「頂芽優先」良く分かりました。
今年は放置ではありませんでしたが、この痛い経験をしました。
来年に向けお教えいただいたことを踏まえ頑張りたいと思います。
お世話になりました。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター