霜被害?

[園芸相談センター]の過去ログです

見習い 【甲信越】 2017/02/06(月) 17:06:48
イチゴの苗を買って露地に植えてあります。
品種によってですが、葉っぱが葉の周りから水浸しの状態みたいな感じの枯葉か、乾いた枯葉状態になってます。章姫、まんぷく、の品種が一番被害が多いですが、他の品種も被害があります。
マルチをひいた場所に植えてある物は被害が少ないですが、マルチ無しの物は被害が多いです。
気温がマイナスによる霜被害でしょうか?

細胞膜破壊 2017/02/07(火) 01:12:15
>気温がマイナスによる霜被害でしょうか?
そのように思った方が、理解しやすいでしょう。
低温乾燥とも言えるかもしれません。

今更ながら、簡単に言いますと
葉が霜で白くなる現象は、夜露(気体水蒸気が液体水になる現象)が、液体が低温により氷結固体化する事です。
この結晶が大気中で起これば、雪あられ雹です。
この結晶が、地中で起こるのが霜柱です。
夜露(霜)は、概ね低温と無風状態との相互関連で、発生します。
ここで、気温とはどの位置なのかと言えば、地表1m前後の百葉箱の気温が基準になっています。
そこで、問題となるのが、葉の位置の気温と百葉箱の気温との誤差です。
更に、地表の蓄熱による波及影響も考慮する必要があります。
マルチは、地温が高く保持する効果が有りますから、マルチ部分の葉は、葉の付近の温度が高く霜の温度も高く凍結しにくく融けやすいので被害が抑制される。
又、地表マルチと同様の効果が有るのが、遮光ネット、寒冷紗、ビニトンもあります。廃材利用なら、竹の枝や常緑樹の枝を株の北側に刺し込むことでも効果が有ります。大げさな方法なら、農業用の除霜扇風機の設置などもあります。

霜が降るという表現は、間違っています。霜が張るとの表現が現代風かもしれません。

ここまでは、低温障害いわゆる霜焼け凍傷という一面の問題。
霜は、積雪や凍土凍結と違って、容易く主に、液化と凝固と乾燥を短時間で繰り返します。
凝固は、低温の浸透を広める作用があります。液化は、融解熱を奪います。これの繰り返しは、疲労を引き起こします。
この疲労は、クチクラ層や細胞膜の劣化破壊を引き起こします。
ここから細胞破壊や脱水症状を引き起こします。
おりしも低温期は、樹液も高濃度化されサラサラではありません。
供給能力も低下しています。つまり修復能力がない。
備蓄倉庫は破壊され、ライフラインも寸断され、修繕もできない上に、太陽熱や冬の乾燥した季節風で、益々水分は取り除かれます。
しかし、完成葉は傷んでも、その傷んだ完成葉の保護で、幼葉たるクラウンは、保護されます。
傷むのは、概ね完成葉の縁付近から、傷んできます。
指先からいち早く麻痺するイメージ。

>葉っぱが葉の周りから水浸しの状態みたいな感じの枯葉
乾燥すれば、水分が無くなりますから、今度は、断熱保温蓄熱効果が発生して、霜が張りにくく融けやすくなり、見かけ上いち早く氷から水になります。
次に、緑葉の霜と枯葉の水では、霜の方が水分が少ない分早く乾きます。
凍結融解蒸発(熱を奪い取り、細胞破壊を促す)を繰り返せば、耐えられない。
そこで、表毛というものを身に付けて、自己防衛したり、表面を撥水させ、夜露をいち早く流し去る、葉を細くする厚くする、広げて太陽熱を浴びるなど植物多様性がある。

>まんぷく、の品種が一番被害が多いですが、他の品種も被害があります。
品種別個体別な耐霜性の違いもあるでしょうが、微妙な風の通路(獣道のイメージ)があるのでしょう。この場合の風とは、無風状態であっても流れる寒冷帯の流れ。(ドライアイスの白煙が流れるイメージ)
他にも葉の位置関係や大きさ角度、地形、地質土の湿度や障害物の有無なども影響する。
この場合の障害物とは、石ころの一個や枯草の一本でも、それなりに誘発影響する。流体力学と熱伝播の問題
簡単に言えば、日当たりと日影や風の強弱でも、衣服の湿り具合などで体感温度が随分と違うようなもの。

オランダイチゴの北限は、ネットレジメでは静岡県と紹介されています。
1965年以前は、日本列島の陸気温寒冷期であり、海水温寒冷期(冷水塊反転流雪解け水)は1980年頃まで続いた。現在は、地球温暖化や廃熱ヒートアイランド現象とか言われているので、不明。
気温のズレ、地温のズレ、海水温のズレが日々や四季折々にある。もちろん地形や緯度高度にもずれがある。
・・・以下省略

ふみ 【関東】 2017/02/08(水) 12:51:35
そんなに長々と書く必要はありません。
イチゴは耐寒性が強い宿根草で、北海道の北の果てでも正常に育てられます。冬は寒さで葉がほとんど枯れて無くなり、数枚が残るだけです。その葉も寒さでいじけて小さく、縁も枯れこんでいます。露地植えならそれが自然なので、病的な事ではありません。春になれば新しい健康な葉が出てきます。霜なんか全然問題ありません。
周りの景色を見て下さい。冬は草は枯れて無くなっていますが、春になれば緑になりませね。それと同じです。心配いりません。

見習い 【甲信越】 2017/02/09(木) 18:14:41
細胞膜破壊さん、カキコミありがとうございます。
最初は、炭疽病を疑いましたが時期的には、炭疽病は活動停止中なはずな為、症状が進行する訳が無く、他に原因があると考えていました。
ふみさん、カキコミありがとうございます。始めは、私もそう思って露地植えで最初はマルチ無しで育てようとしてました。でも親からマルチ無しじゃ上手くそだだない、と言われマルチをし、マルチ無しなら、藁か籾殻で周りを覆いをすれば、良いかと考えてました。
私の住んでる場所は、標高500メートル付近の高さのうえに、盆地みたいな場所で、さらに僅か数メートルの場所の違いで天気が違います。その為、雨や雪だけでなくいろんな天候の違いが。そして、温暖化が原因で昔と環境が違う為、経験が通用しなくなってます。ですから、苦労しています。実は、被害が多い苗の場所は、12月に植えた場所で、成長がまだ足りないせいかと考えてます。来年の参考にしたい為、カキコミお願いします。

見習い 2017/02/09(木) 19:45:38
ふみさん、ちなみに被害の苗はクラウンも水浸しの枯葉状態か枯葉状態になってます。このようなイチゴ苗は処分してますが、このまま植えといても良いんですか?

ふみ 【関東】 2017/02/10(金) 07:02:36
零下6〜7度になる地帯で長く露地植えでイチゴを栽培していましたが、マルチは草取りの労力を減らす為だけで、マルチしなくても問題なく育ちます。勿論、藁ももみ殻も敷いていません。
寒さが生育に悪影響した事は経験がないですね。葉は心配なら全部取ってしまっても冬の葉なら問題ないと思います。クラウンまで枯れるというのは経験がないのでわかりません。クラウンまで枯れると言う事はもう全体が枯れていて芽が出ないのでしょうか?どんなに凍ってもクラウンまで枯れる事は無いと思うのですが。

Guu [URL:http://guu.blog.jp/] 2017/02/10(金) 10:52:42
イチゴはあまりやったことが無いので、一般的な解釈としてですが、ビニールマルチは保温だけでなく、保湿機能もあるので、過乾燥も防げます。
現状が過乾燥のため枯れたということは考えられませんか?

私も寒さでクラウンまで枯れるというのはイチゴのイメージにそぐわないので・・・。
とは言っても、見習いさんの地域の気候も肌で判らないので、そういうこともあるのかなーと。
ご近所さんの状況はどんなもんなんでしょう?

見習い 【甲信越】 2017/02/13(月) 20:40:57
[[解決]]
ふみさん、Guuさん、カキコミありがとうございます。
藁を被せたら、被害が止まりました。やはり霜被害でした。
冬場の最低気温と最高気温の差が激しいので、ダメージが大きかったみたいです。おまけに盆地みたいな場所ですので被害が増幅されたようです。
私も、イチゴはあまりやらなくて、弟夫婦と甥に頼まれて本腰入れて作り始めましたが、四苦八苦しています。さらに被害の増幅が、庭の畑が他の野菜の連作障害と石灰窒素の使用過多&有機物無し状態です。籾殻とか緑肥代わりにトウモロコシの茎とかヒマワリの茎を入れて、さらに米糠を撒いて畑の構造改革をしないとマズイと考えてます。もし、提案とか注意がありましたら、お願いします。



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