イチジクの新枝
名人
【関東】
2016/09/16(金) 18:03:42
貰ってきて4年目になるイチジクについてです。
これまで分からず、ただ伸ばせばいいと思い、切らずに放っておきました。
かなり枝の数も多くなりましたが、背丈は高いところで2.5mくらいになっています。
やっと今になって、実(秋果)は今年出た枝に成る、ということを知りました。
なので、今年は60個ほど収穫できましたが、コレが新枝だったのかと思っています。
現在、葉が落ち始めています。
ココで質問です。
余りにも高く伸びているので、来年に向けて枝をバッサリ切りたいと思うのですが、今年伸びたのか何時伸びたのかの区別が付きません。
すべての枝を適当に切ってしまったらどうなるのでしょうか。
剪定で調べたところ、新枝(今年伸びた枝)を2,3節を残して切る、というのは分かりましたが、
新枝、旧枝(以前から在る枝)の扱いが今ひとつ分かりません。
旧枝も同じでよいのでしょうか。
宜しくお願いします。
花実
2016/09/16(金) 21:36:43
解らなければ、主幹副幹を適当な長さ(希望の姿)にバッサリと切り落とせばよい。整理する?と理屈ぬきで割り切る。
副幹から新芽が生えてくる。
この新芽に癖が有るようです。これが
>新枝(今年伸びた枝)を2,3節を残して切る、というのは分かりました
につながります。
来年に新芽が伸びて実が付く部分・・・・元気な新芽の生える本数。
この画像は2月の冬に、剪定しつつある畑、手前が完了で奥がこれから枝払いする予定の解説図
http://www.yama-farm.com/wp/wp-content/uploads/DSC_0077_2-570x320.jpg
http://www.ichijikukan.com/cgi-bin/uploads/201021123250.jpg
イチジクの可食部の花が咲く位置と花のない枝芽の区別の解説
http://www.kudamono200.or.jp/JFF/hinsyu/tokusankajyu/tokupdf/ichi3.pdf
其の他
http://www.fruit-fields.com/j136_4iskia.jpg
名人
【関東】
2016/09/17(土) 09:37:44
花実様、早速有り難うございました。
貼っていただいたリンクを読みました。
すべて、「なるほど」です。
>理屈ぬきで割り切る。
>副幹から新芽が生えてくる。
まさにコレなんですよね。
実は質問した「枝をバッサリ」ですが、
「すべての枝を2,3節残して」ではなく、
「大元の太い部分だけを残してバッサリ」と思っているのです。
貼っていただいたリンクの中に、
基部から3節までは実が成らないとありました。
来年、実は成らなくても構わないのですが、
新しい枝は出てくるでしょうか。
新しい枝さえ出てくれば再来年以降はコレまでに勉強したことを実践すればやがては、、、と思いますが。
また、貼っていただいた「剪定完了後」の写真はバッサリやっているように見えましたが。
引き続きお教え下さい。
宜しくお願いします。
花実
2016/09/20(火) 00:25:16
気には、なっていたのですが、今一度観察し直し、ある程度の方向性が見つかるまで、日にちがかかりました。
結局収穫後であったり、冬芽がまだ生えてなかったり、生えて枯れたのか、未熟な夏果と極めて小さな秋冬果が入り乱れてなっていたりと結局良く判らなかった。
>基部から3節までは実が成らないとありました。
一般的に、趣味の園芸の範囲で、其処まで観察しないですね。
植えました、実りました、食べました程度。
バッサリと切る剪定枝は、第三枝以上の枝のことと思います
第一は植えたときの本線の幹(根から生えている主幹)、一般的には、作業効率のために、イチジクでは30-60cmで切り高さ制限する。
第二はその主幹から生えた枝で、2本又は数本残す
ここまでが骨組みの土台茎となる。
第三枝は、第二枝から生えた枝で、実を収穫する小枝。
第四枝以降は、第三枝は一回限りの収穫枝で、収穫後には不要となり、枝更新した枝。これも一回限りの使い捨て枝。
>基部から3節までは実が成らないとありました。
これが、ややこしい表現ですよね。
実は、私も始めて知りました。
その後いろいろ調べたり、イチジクの樹を見たりしても解りませんでした。
そこで、もう一度素直に読み返したら、
剪定後の枝に生えた、新芽の位置関係で、基部の1-3に生えた新芽には、一つも実がならないという事ではなく、一本の新梢には実がならないことではなく、一本の新枝の葉の位置関係として、一枚目から3枚目までの葉には、実がならないという意味で、4枚目の葉から順次実がなるという事と思う。葉には節がありますから、葉が無くても一節ニ節と数える。
したがって、新芽が生えれば、どの枝にも実が付きますから、第三枝なら、枝又の基部からもバッサリと切っても、来春から芽生える新芽には、実がなるはずです。
ところが、次の
>すべての枝を2,3節残して
は、翌春に健全な新芽を芽生えさせるには、今年実って不要になった第三枝を2-3節残した方がよいということでしょう。萌芽の原則から、基部で切れば、切り口からひ弱な新芽が数多く発芽し、実がならなくなる。
2-3節が其々誘導芽となり健全な新梢が其々1本生える。
他には、イチジクを切れば、活動中なら、乳が出て防腐効果や乾燥防止につながるものの、剪定時期は、冬の休眠期ですから、乳が出なくて雨風乾燥で、切り口が腐りやすい。その枝枯れ幹枯れ防止の働きもある。
という事は、
>「大元の太い部分だけを残してバッサリ」と思っているのです。
良くない。
仕立て直しなどで無い限り、土台たる第二枝を切るや第三枝の基部からのバッサリは、よくよく考えてからの方が良く、切り口に、防腐癒合剤を塗って見守った方がよい。
又第三枝を剪定するなら全部の枝を剪定する、リスクや不安を考えて、切ったり切らなかったりすると、その株全体がおかしくなる。
葉枝は茂るも実がない、とか少なすぎる、実が大きくならない大小不揃いになるなど。
このようなものらしい。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/73/0001091173/02/img3318d070zik4zj.jpeg
http://s.webry.info/sp/icchi-san.at.webry.info/201212/article_5.html
太い場所で切るとひび割れして腐る。
腐り方により、ヒコバエを一から仕立てなくてはならなくなる。
細い枝なら、枯れ腐っても、次の節で止まる。止まったかどうかは、新芽が生えたら其処で止まる。したがって、切り口の直近から新芽を生えさせれば、成功となる。
という事は、第三枝(剪定枝)の第三節から1芽生えて育てばよいとなる。
もちろん第二節からも芽が出て生長させる。上部の2個の新芽が生えたら、多分第一節からは、新芽が生えないだろう。
http://blog-imgs-15.fc2.com/s/p/y/spygrass/20120129205858a7e.gif
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/71/0000580371/94/img26b3eb28zikbzj.jpeg
http://blog-imgs-15.fc2.com/s/p/y/spygrass/20120129205858a7e.gif
>新しい枝は出てくるでしょうか。
どこで切っても、幹(根頭)が腐らなければ、新芽は生えてきます。
ただし、仕立て直し大変です。
新苗で、植えなおしをした方が楽ということになる。
ところが、一口に植えなおしと言っても、植えなおしすることは、大変な作業と年月がかかります。いや地連作障害も有るようですし。
イチジクの連作障害は、すぐに枯れてくれればまだ好いのですが、
ジワジワとした生育不慮となり、実がなるまで解らないという問題もでてくる。この連作障害も、確実に発病するとは限らないので、他の障害との区別が出来ない。
統計的には、営農として、1-2割の確率で、連作障害は発生するようです。
という事は、残りの8割はわからずじまいとなる。
イチジクの樹の採算寿命が、全国一斉に始まっているので、いや地対策が問題になっているようです。
という事は、今の樹を大切に育て続けなければならないという事です。
尤も、個人的に、連作障害が有ることすら知らなかった初耳です。
経験した事もなければ、見た事もありません。
一度植えたら、成り行き任せで、枯れた事もないし、枯れたとしても、
2度と植えることも無い。
他にも沢山の種類の果樹はある。
未練が有るといえば、イチジクの種子から栽培したい程度かも。
花実
2016/09/20(火) 00:35:19
もともとのイチジクは、このようになる。
http://tropicalplant.air-nifty.com/photos/uncategorized/s.jpg
http://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/c58e9fbc1c9fa3cc48658a07fd0b626fd7f32994.82.2.9.2.jpeg
それを品種改良したり、選抜したりや、日本の風土四季などで、
今のように実るパターンが定着した。
先の新芽が生え生長すれば、葉の数だけ実るは、あくまでも、枝が充実し気候的にも開花の条件が揃った緑茎軸の葉の付け根にの意味。
名人
【関東】
2016/09/20(火) 10:28:34
花実様、微に入り細に入、有り難うございました。
お手間を取らせたました。感謝申し上げます。
中身が濃いので読むのが大変でしたが、色々分かりました。
一つずつ返事をしているとドンドン長くなりますので、
まとめさせていただきます。
先ず、
>基部から3節までは実が成らないとありました。
ですが、
コレは仰るように、第3枝ではなく、それぞれの枝の基部から3節まで、
ということです。
(前回貼っていただいたリンクの説明書に出ています。)
兎に角新しく出た枝の3節以上にしか実は成らない、
ということらしいです。
次ぎに、
>大元の太い部分だけを残してバッサリ
ですが、
止めておきます。
お教え、全て了解しました。
腐りも気にしないといけないのですね。
防腐剤も販売されているというのを見ました。
確かに太いと腐りやすい気もしますし。
「第3枝を更新」が正道なのですね。
最後に、
貼っていただいたリンクを見ました。
「元々のイチジク」は見事というか、気持ち悪いですね。
こんなに成ったら驚きです。
また、剪定後の写真は、何時見ても「これで新しい枝が出るのか」と思えてしまいます。
ただ、プロからアマから皆さんがやっていることなのでイチジクは強い木なのだなと思います。
ということでまとめますと、
ナンとか(狭いので高さは落とすつもりですが)各枝を3節目で切り戻すことにします。
ただ、
今回動きの無かった(新枝も出ず、よって実が付かなかった)枝は「根元から」切って仕舞おうと思っています。
この点に付きご指摘が在ればお願いいたします。
何回もお手間を掛けますが宜しくお願いします。
花実
2016/09/27(火) 00:55:15
>新枝も出ず、よって実が付かなかった枝は「根元から」切って仕舞おうと思
私も、理屈は理屈として、実務的には、出鱈目の出たとこ勝負気質ですし、個人個人其々の趣も有りますから、自由です。
更に、この世に完全完璧絶対という事はありません。
従って、いくら神業的な天才であったとしても、相手があるゆえ、最初から最後まで、落ち度が無いとは言い切れません。
残る2つは、
(1)最初から上手く行く人は、天才というより、偶々運が良かっただけと割り切っています。勿論熟練者や翁といわれる人もおられますが、そのようになるには、経験値や場数をこなすには、時間がかかりすぎる。
となれば、
(2)最後の仕上げの結果さえ、納得すればよい。しかし明日の事はわかりませんから、リスク分散の保険又は、即時対応できる空自信軌道修正可能である蓮根竹輪が必要となってきます。
では、具体的にイチジク置き換えれば
この世に現存するものは、何でも、消極的なものもあれば、積極的なものもありますが、自己防衛機構や本能を持っています。
剪定することは、その防衛機構を破壊する事です。
後は、自己治癒たる修復機能(癒合)が強いか、病害虫に犯される、雨風で風化朽くするのが早いかの攻防戦です。
どちらが勝つのかは、結果を見ないと解りません。
そこで、保険たる余裕余白を持たせておけば、少しは時間稼ぎたる一時しのぎになるかもしれません。
この場合の余裕とは、少し残しておく。
癒合のイメージ
切り口が樹皮で覆われてきている。
http://blog.hiruta.co.jp/wp-content/uploads/2012/11/1190f0d79c83ab08fbd67dea1bf54fbb.jpg
http://www.sun-act.com/images/goods/mikata/yugo/yugo_sample_1.jpg
切り口が雨風で風化してきている
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/71/0000580371/37/img8ddf33d9zik3zj.jpeg
切り枝の樹皮が腐ってしまってなくなっている。しかしよくよく観察すれば、枝元の付け根からは、癒合組織が出来つつありそこで腐敗は止まっている。
http://img01.hamazo.tv/usr/u/t/y/utyscafe/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%83%AA-s.JPG
切れば、殺菌防腐癒合剤を前もって用意し、完璧に塗っておけば、良い事ですが、塗り斑もあれば、塗り残しもあれば、防腐剤皮膜がはがれる事も有る。剪定途中で、急用が出来たとか・・・・
余裕があれば、第二戦第三戦の敗者復活戦のチャンスも与える事が出来るかもしれない。
この自己治癒能力も、樹種により個体により更に違い、時期により、勿論剪定の仕方にもよりいろいろです。
概ね、特別な構造や性質をしていないとして、直径2-3cm以下の太さなら、気力が満ちていますから癒合すると考えられています。
次に、時期として、広葉落葉樹ですから、落葉樹は、落葉後の休眠期に切るのが一般的です。
ところが、元々は南洋植物ですから、落葉保身機能は、乾季雨季の関係で持ち合わせていて、気温にも敏感に反応するのですが、癒合組織は、鈍感で、機能していないらしい。
詰まり、無防備で枝枯れしやすいらしい。
枝枯れしたら、どうなるのか、そのときにはどうするのかを見通さなければ不安感や迷いが生まれる。
神経質に一々とリスクを考えれば切が無いし、大胆に始末し過ぎても、後で取り返しが付かなくなるかもしれない。
ここが思案のしどころです。
自然の怖さは、相手が弱ければ、弱いほど、虐めどころか、目的や利害が違っても、集団で殺しにきます。弱肉強食という永遠不滅な原則としての餌ですから
個人的には、現物を見てから、判断するとしか言いようが有りません。
犠牲打という反面、瓢箪から駒も有れば、王より飛車を大事にしてしまうこともあります。
名人
2016/09/27(火) 07:00:24
[[解決]]
花実様、本当に何回もしつこく済みません。
また、それにもめげずにこと細かく返事を頂き感謝しております。
有り難うございました。
毎回良く分かります。
そして、「くよくよせずにやってみろ」、「アトは運に任せるしかない」。
そのとおりですね。
ただ、今回色々教えていただきましたので、
結果は別としてアプローチの考え方は全く違うと思います。
分かってやるのか、分からずにやるのか。
頑張ってやってみます。
こう言っては何ですが、私は愛情をもって接しています。
なので、応えてくれることを期待して。
今回も色々リンクを貼っていただき恐縮しています。
大変お世話になりました。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター