種には遺伝があるんですか?
エゴッチ
【近畿】
2016/05/03(火) 18:46:02
例えばいろんな色の花があって赤色の花が咲いたらこの花でできた種を蒔いたら同じ赤色の花に咲くのでしょうか?
メンデルF1
2016/05/04(水) 19:13:02
必ずしも自家収穫した種子を蒔いても同じものが育つとは限りません。
発現1
メンデルの法則が影響する。交配雑種F1と発現
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
発現2
交配以前の問題としての突然変異、異質細胞の成長
病害虫とホルモン異常も含む、副作用や後遺症をも含む
発現3
接木苗の種子の特異性
発現4
その植物体の親又は子孫の色素形成の得て不得手、や栽培環境による色素細胞のずれ込み
2色混合咲きの覆輪咲き、絞り咲きなど
土壌水分の乾燥や酸塩基pHや土壌含有の肥料成分の過不足
悪い方向環境では、退色する。淡くなる。
発現5
隣接する植物の花色が伝染する? 隣の花色をまねをして花色が変る場合も有る。
発現6
本来の発色細胞が正常に機能せずに、葉緑素が残る。
生体色素の偏り
発現7
私たちが色を感じる事によって、色を色と認識します。
その前に、反射して、無色透明な太陽光が屈折して分光し、可視光線として識別します。
プリズム効果、虹色
色素の生成以前にも、花ビラの表面に有る凹凸が変化すれば、屈折や透過により、花色も変化して見える。
仮に、記録媒体のCD効果とでもいいましょうか、ラメとでもいいましょうか
発現8
個人個人の識別能力(普通の3色人間か、特殊な4色人間か色弱2色人間か)
のほかに体調や老齢)による
観察する時間や光源にもよる
植物の生長にもよる。蕾は濃く開花するにつれ退色する(色素の粒子が拡散する)
其の他にもいろいろと有ります。
だから、多様な花色が存在するのです。
生き残り組みを時系列的に見て、進化してきたというらしい。
原則基準として、赤い花の種子を蒔けば、赤い花が咲く可能性は大変高い。
他に、赤色にも、明度色彩彩度?などいろいろな赤色があり、カラーチャートやマンセル ブック オブ カラ−など色見本がありますから、それと比較しないと確定しにくいものです。
一花多色混合咲きなら、配色(位置と占有率)などもあり難儀なことです。
それでも、香りの識別より簡単な方です。
香りなどは、表現の仕様がないですね。
いろいろと分類し紹介されていますが、今ひとつわかりません。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2016/05/04(水) 19:57:48
メンデルの法則は必ず学校で習うはずです。少しでも覚えていませんか?大雑把に言うとエンドウマメの種子の大きさの違いや表面の皺の有無の比率が世代により決まっていると言う内容のものです。
植物にも遺伝がちゃんとあります。本当は個体差や個性もあります。ただ、園芸種の場合は人の都合の良い特徴だけを残してずっと変わらない様に改良されてしまっています。植物に遺伝が無いと植物の種類の多様性自体が無く園芸種や品種と言う概念も無ですし、野菜自体存在せず実が大きく甘い果物すらも存在しません。野菜や果物は人間が介入して都合の良い様に交配され元になった原種から作り変えられているんです。イチゴはそれぞれ違う国に自生している原種を人工的に交配して作ったものだから遺伝が無いと存在してませんし、リンゴの木自体も無かったでしょう(リンゴはマルス属の近縁の原種を人が複数掛け合わせ作った、自然界には存在しないはずの種類です)。
植物の遺伝は、その植物の分類上の種類別で変わってくるのでできれば具体的な植物名を書いていただけると答えが早いと思うのですが・・・。
一般的な花(園芸種)だと、簡単に言えば品種名がある植物の多くは雑種です。園芸種だと近縁の異なる原種(自生する国が違う)を複数交配している由来が多く遺伝子情報はかなり複雑に成っています。他には原種や既存の固定品種から突然変異で出てきた個体の特徴を固定化し殖やした由来のある物があります。
異種交配で出来た種子から育つ一代目は両親のいいとこどりの特徴が出やすく、もし両親とも同じ色でも別の色で花が咲く事も。この株を一代交配(外国人と日本人の親との間に生まれた子がこれにあたります。専門用語ではF1)と言います。これは植物の場合、近い所で複数の原種を栽培していると昆虫の仕業で自然に出て来てしまう事も。植物によっては出来たほとんど同じ特徴を持つ物が多くて、2世代(F2)以降に特徴の違う株(個体差)が出て来ます。
現在の植物の交配・育成の場合は原種では無い交雑された品種でも、違う交配由来の品種同士での組み合わせで交配した場合にも一代交配と言う言葉が使われます(違う種類の犬同士を交配して生まれたミックス犬もこれです)。よく市販の野菜の種子袋や、ビオラの種子袋に書かれていますね。この一代交配物は基本栽培は一代限り。種子を採って育ててしまうと親の特徴が失われる事も多く、私がビオラの種子で育てた物は先祖返りしたり色が混ざって汚かったり花弁が変形した物が出てまともに咲いた物は皆無でした。
植物によっては同じ原種・交雑品種でも複数の花色が出やすい物があります。ご質問の内容はこれにあたるのかなと思いますが如何でしょうか。気に入っている赤色だけ残したいと考え、その花だけから種子を取りたいと言う事だと思うのですが、もしそうなら結論は「必ずしも赤花が出るかは解らない(出ない事もある)」です。
もしその品種で普通に赤花がある特徴を持つなら、赤い花から沢山種子を採って蒔く事で欲しい色が咲く確率は上がりますが植物の種類により色の比率というのは偏ります。なので蒔く種子数自体が少ないと一年草なら翌年(宿根草だと2年目)は赤花は出ない事もあります。どうしても翌年も咲かせたいと思うなら出来るだけ多く(少なくとも株は30くらいは必要)苗を育て植える事に成ると思います。それは場所も取りますし大変な作業になるでしょう・・・。
でも遺伝子の中には赤い花の情報が隠れたまま残っているので違う色の花から採れた種子からでも翌年に赤い花が咲いたりそれ以降の世代からまた赤花の咲いてくれる可能性はあります。
もし、その種類・品種に普通は赤色の花が咲く事は無いのに突然赤色が出現した場合は、突然変異なので赤花から採った種子から同じ色が咲いてくれる率はもっと低くなります。赤い花の種子を蒔いても咲かない場合があり以降出てこない場合すらあります・・・。突然変異の場合は種子で殖やす(実生)場合は一代限りと言うのは少なくありません・・・。
突然変異で無ければその品種の交配に使われていた原種や品種中に赤い花が有るのなら毎年世代を重ねて栽培すると焦らず待てばいずれ同じ色は出現してくれる事もあります。お手持ちの赤い花の植物がハプニング的に見つけた珍しい個体の場合は、あとは運次第とも言えます・・・。
植物の種類やその色により、突然変異でも以降その色が維持できる(固定化できる)ケースはあり得ます。でも、これが出やすいか見極めるには少なくとも5年くらい世代を繰り返しての長期大量栽培が必要と成ります。おそらくこれは一般の方には難しいのではと思います・・・。
まず広い土地の確保・栽培年数が長い(一年草なら5年。宿根草なら最低10年)・栽培費用がかかる・植え替えの手間・選抜落ちの処分などは気軽に出来る事ではありません・・・。
植物の種類によっては赤や黄色は遺伝子的に優性な性質で出現しやすい・丈夫なものもありますが、元々原種には無い色なら出にくい場合もあります。まずは植物の種類の事を調べて園芸種なら交配に使われている原種の花色を確認の上、品種名が解るのならその品種の出現する花色も調べてみて下さい。それから先はその内容次第・・・。
個人的には植物の遺伝の事は覚えれば覚えるだけ面白いと感じます。我が家は前述のように敷地だけは無駄に広く田舎で昆虫も多く訪れるのでいろんな植物を10年以上、しかもほぼ放置で植えていると思いもしない物が出現します。色素が欠損したアルビノ個体を見つけたり、ビオラ・ソロリアでは突然変異の花色・模様が5パターン出現しましたし、基本的にはその種類には無いはずの花1輪に「2つの色の咲き分け」が出たものや(性質が弱かったのか残念ながら枯れました)、同じ場所から生えた全く縁のない植物が2つとも斑入り葉になったり(土壌の成分の偏り?)など、毎年何らかの変化が見つかります。特にある植物で当地自生原種と近縁にあたる外国の園芸植物のとの交雑個体の出現は衝撃的で、これが遺伝子の面白さにはまったきっかけで10年以上その外国種の品種育成をしています。
もし対象の植物に種子以外でも殖やせる(栄養増殖)方法もあれば、そちらの方を行った方が手間も年数もかかりません。あと、種子を蒔くのでも「閉鎖花の実」が出来る植物だと閉鎖花の実から種子を採って蒔くと親と同じ色で咲いてくれます。
栄養増殖は基本は挿し芽(挿し木)。出来る種類なら接ぎ木(木以外のサボテンなどもこの方法)で殖やします。地下茎や不定芽で殖える物だとほぼ同じ花が咲きます。種類によっては根伏せすると芽が出て殖やせます。プロだと無菌環境でのメリクロン(クローン培養)で殖やしています。
エゴッチさんもこれを機会に、その植物の事を詳しく調べてみると別の確実な殖やし方を見つけたりより一層いろんな面を発見でき、運よく次世代に赤い花の個体が出現するようなら世代を繰り返し維持して性質の固定化を図るうちに、また別な特徴を持つ個体が出て来てくれたりでエゴッチさんオリジナルの品種が作れるかもしれませんよ。
なおたか
2016/05/06(金) 16:33:28
大雑把に言うと
赤い色の花の雌しべに赤い色の花の花粉をつけた場合、そこから取れる種子をまいた場合は赤い花が咲く確率が高くなることが期待できます。
しかし、赤くない花が咲く確率は残っていますし、植物自体が交配して作られた植物の場合は元の植物(野生種)に近い形になる可能性もあります。
詳しくは上記お二方のレスが大変参考になると思います。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター