遅霜の心配

[園芸相談センター]の過去ログです

賀茂川 【近畿】 2016/03/22(火) 23:38:25
天気予報で、「明日朝は冷えますので、農家の方はご注意ください」というメッセージが流れることがありますが、こういう時、実際に農家の方はどういう対策を取られるのですか。不織布を掛けるのは有効な手段でしょうか。

スヌッピ 2016/03/23(水) 04:16:01
別段特別な意味はありません。
只単なる儀礼挨拶定例文句です。

バカな美人アナの慣用句
 中学生が親の虐待で自殺しました
 このニュースを流す場合に、「何があったのでしょうか」「どうしてでしょうか」など似たような語句から始まります。
視聴者にそのような事を聞くなよ!! それを報道するのが君の職責でしょうに!
結局何をアナウンスしたかったのか、意味不明。
文字放送があっても、邪魔になる大きな字幕テロップとピントはずれな映像流してそれでおしまい。挙句の果てに、舌は噛んでいる、目は泳いでいる、相方と倶一でお互いににらみ合っている。
目立つのは、どれだけ裏金を貰っているのか知りませんが、NHKのアップルのノートパソコンCM、齧られたリンゴマークだけ。タブレットを使えよ!!

このようなものです。

週間天気予報なら、まだ対策も有るでしょうが、日が落ちてからそのようなことを言われても、何も出来ません。
細かいことなら、ハウスの戸締り暖房確認やトンネルの閉め忘れ確認や路地栽培なら霜よけ扇風機のスイッチONにするとかセンサーチェックなど程度と考えられます。

台風などでも、かなり前から時々刻々と放送しているにもかかわらず、何も出来ません。
ニュースとして、面白いので、大抵ナシかリンゴのどちらか落ちましたと報道されます。
収穫早取りにしても、ある程度熟していないと収穫しても、使い道が無くどうしょうも有りません。
せいぜい簡単に、強風対策をする程度。

>不織布を掛けるのは有効な手段でしょうか。
霜や寒冷風からの保護としては、効果絶大の有効手段の一つです。
ブルーシートやビニールでも、室内過湿の内側結露凍結や葉上霜を注意すれば、空?からの降霜には、効果があります。
農業資材としては、寒冷紗といいます。良く似たものに遮光ネットや防虫ネットというものもあります。

通常では、風があれば、凍土凍結、氷張、霜柱が出来ても、降霜は出来ないものです。無風状態になると霜が降ります。
霜とは、水蒸気が、冷えて降下し、葉っぱが夜露で湿りその後凍結した水の結晶のことで、霜が降りたではなく、水蒸気が降り後に結晶化したもの。間違った表現ですが、定例慣用句。
霜が降りてくる降霜は、霧氷とかダイヤモンドダストといった方がつじつまが合いそうな気もします。
葉の上の霜と、車の窓ガラスの霜と冷蔵庫の霜では、その性質も異なります。

真夏に日陰木陰や日傘で、日よけ避暑して一服するのと
帽子もかぶらずに、太陽ガンガンの炎天下で、一休みするほど違います。風があればまだしも、風が無ければもっと、強烈になります。
満員電車のクーラーを止められたら・・・

冬の場合なら、木ではなくて、柱一本杭一本の有無だけでも随分と違います。

待ち人来らずなので、もう寝ます。

Guu [URL:http://guu.blog.jp/] 2016/03/23(水) 09:24:02
スヌッピさんが言うように農家で特別な対策をしているようには見えないし、また規模的には難しいだろうなと思います。

ただ依然見たTVでお茶園で扇風機で霜よ抑止していました。
これもスヌッピさんが、言うように風があれば霜は降りないということの原理も基づくものでした

私は霜注意報が出ると、春ならジャガイモとキウイには寒冷紗をかけます。
今ぐらいなら、たいして問題は無いのですが4月なかば以降の遅霜は被害がデカいので・・・。
家庭菜園の面積なら何とか対策が可能なので、やらずに後悔するよりやって安心感を買ってます(保険みたいなものです)

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/03/23(水) 10:22:29
天気予報でそのようなお知らせが出ると言う事は、対象の地域の中に野菜の産地があり、霜の降りやすい地域も含まれているからなのでしょうね。都道府県で天気予報で農家に注意喚起する事柄も含まれると言うのは地形やその地域独特の気候から「油断すると被害が出やすい地域」なのだと思われます。

やはり農家にとって霜被害は深刻な物です。冬場無事に過ごし暖かくなってきて株がロゼット状態から立ち上がって新たな葉も育って、あともう数日で出荷ができたはずの葉野菜が一回の霜で畑一つダメになったりというのも珍しい事ではありませんから。
昔の貧しい農家では死活問題でした。農家は収穫時期しか収入が無いので基本それ以外の時期は借金していますから。昔の北海道の開拓農家だと収穫は夏から秋がほとんどで、時期外れの霜被害や雹被害がキッカケで借金がふくらみ、困窮してどうにもならなくなり夜逃げした家族もあると思います・・・。
地域によっては霜被害に遭いにくい所もあるのでしょうが、農家が全てそういう所にあるわけでは無いので、被害に遭わない様に農家個人の考えでいろいろな対策がなされています。

テレビでお茶の生産地での収穫風景紹介時に茶畑のところどころに扇風機のプロペラを大きくしたようなものが高い位置に来るように取り付けられていたりしますが、あれは霜注意報が出ると送風して霜が出来にくい様に通風し、霜が出来ても吹き飛ばす目的で設置されています。元々そういうものを設置していない畑は霜被害がほとんど無いのでしょうが、設置してある畑では頻繁に被害に遭うため、お茶の新芽が被害に遭えばその年の収入が激減してしまうので高額のお金をかけて畑内に何基も設置している訳です。

農家で行っている霜対策にはいろいろな方法がありますが、その方法全てを紹介していると長文に成りますので下記のサイトをご覧ください。

http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yamaharu/tenki20.htm

農家の皆さんいろいろと苦労成されていらっしゃることが解ると思います。油断していると遭ってしまえば大きな被害が出ますので念のためにここまで対策を行います。それで実際霜が降りなくても農家は「なんだ、霜が降りなかったじゃないか。無駄な努力だった」とは考えず、「ああよかった」と考えます。それが生き物を扱う仕事の考え方の基本。もしインフルエンザが流行っているので自分で予防しておいて、結局罹らなくても「予防していて無駄だった」とは考えませんよね。「罹らなくてよかった」ですよね?
以前牛の口蹄疫が流行った時の酪農家の反応も似た様な物でかなり慎重に予防していて牧場の出入り口(私道から公道への出入り口に石灰を大量に撒いてありました)だけでなく関係先の市街地にある農協の出入り口までが真っ白でした。
努力を後悔するのではなくあくまでも予防しておいたから起きなかった、起きなくてよかったと考えます。基本的に対策を無駄な事と考える事は無いですね。野菜にしても家畜にしても作る人・育てる人はその対象に出荷までは愛情持って接している訳ですから。

今の農家は霜対策も気象庁が細かい地域分けや高い精度で予報した内容をテレビでお知らせしてくれるし、近代的な対策方法が出てきて多少は楽になったと思います。昔の場合は予想も自分の体験から判断するしか無かったですし、方法にしても大がかりで大変なものでした。

昔のドラマの「北の国から」で放映されていた、北海道富良野市六郷地区近辺で昔行っていた霜予防方法というのは、畑の周囲を囲み(畑の中にも何か所かあったかも)大量の古タイヤを山に積み上げ燃やし続けて、その煙を周囲に漂わせ霜が降らない様に一晩中行っていました。その畑の農家の家族だけでなく、農家仲間で自分の所は霜の心配のない人たちや農家以外の知り合いも急きょ集まって大勢手伝い、大量の煙で煙い中一晩中古タイヤを燃やし続けると言う物でした。あの光景をご記憶しておられる方もいらっしゃると思いますが、あれは決してドラマ用に誇張された演出では無く、事実に基づく出来事です。原作者の書いた六郷の人々との交友録のエッセイを全て読むと解りますが、あのドラマの多く(脇役のキャラ設定も実在の人を参考に)が実際あった出来事を参考に物語が作られています。出演者も子役に至るまで楽することなくほぼ同じ体験をさせられており、その再現性(ドキュメンタリーに近い)の高さゆえに長く人気を呼んだのだと思われます。
真冬の外出のさなか急に悪天候に成り、人家の少ない地区で迷ってしまって猛吹雪の中、車が雪に埋もれていき子供たちの意識が遠のいていくというシーンも北海道ではあり得る事で(酷いと市街地郊外でも吹き溜まりに車が突っ込んでしまうなどで起きます)、実際近年の爆弾低気圧の猛吹雪で立ち往生した車中に排ガスが充満してお亡くなりに成られた方が幾人も・・・。今冬も若い方が一人これが原因でお亡くなりになられました・・・。

古タイヤを燃す方法は流石に現在では環境破壊の観点から問題があり行われないでしょうが(そもそも燃焼法自体が人家が密集している地域では無理でしょうし)、人家が周りにない場合なら今でも重油を燃料に霜を防ぐ方法も行われています。

六郷周辺は以前訪ねた事がありますが富良野市街からかなり奥に向かう、山脈に近い大昔の噴火で溜まった大量の火山灰からなる丘陵地です。畑のある地形によっては酷い霜被害があったのでしょうね。大雨が降れば土が畑から大量流出しますし土壌改良の大変さなどいろんな面で耕作には不利な事も多く、昔は離農者が相次いだのだと思います。
私の住む地域には大阪のとある地名が付いた地区がありますが(私の祖母の実家があった近く)そこは現在はほぼ原野で農家がほぼなく、そのルーツを持つ人が地元にいません。地元の歴史書を読むと入植してみたもののあまりの過酷さに開拓団ごと早いうちに去っていったそうです。ここから最寄りの都会でもある北見市でも、坂本竜馬の家族・親戚が開拓団として広島から入植していますが、途中でまだ条件の良い他の地域に開拓団ごと移ってしまっています。屯田兵では無い入植団にあてがわれた土地はあまり環境の良くない地区が多かったのでしょうね。

北海道の冬は作物を作ると言う事自体が出来ないので今時期の霜被害はありませんが(ビニールハウスを建てて越冬ホウレンソウを栽培するくらい)、今時期ビニールハウス内で栽培している野菜苗をゴールデンウィーク頃に定植した後に霜被害に遭う事があります。酷いと雪がたっぷり降ったりも。その為にあらかじめ予備の苗もたっぷり作っておいて、被害が出たら痛みが酷く以降の生育が望めない苗を抜いて予備の苗を植え直したりしますが、植え直し出来たとしてもやはり収穫にはどうしても影響がでます。でも地域によっては初夏頃の生育途中に急に雹が降り全滅するリスクのある土地(酷いと2年・3年連続とか。雹が降れば栽培を諦めて畑に漉き込むので、玉ねぎだと周辺一帯玉ねぎ臭が漂うほどです)から比べるとまだ恵まれているのだと感じます。
こちらでの畑は広大ですが今は国道沿いに人家が建ち近いために予防する事はなかなか難しいようですが、こちらでの対策の一つとしては霜被害に強い野菜の種類や品種を選ぶことで酷い被害は避けられている様です。なのでこの辺の農試や農協では品種改良が盛んにおこなわれ、産地ごとの気候に合った性質のオリジナル品種が必ずあります。

人が手を掛けられる広さの畑では不織布をかけて予防している所もありますが、不織布よりは遮光シートの方が丈夫なので、支柱の設置や張るのに手間がかかりますが不織布よりも防御が強化できると好んで使う人もいる様です。

ただ、賀茂川さんのお住まいが住宅地など人家の多い地域なら霜に神経質になる必要はありません。もし上空から冷たい空気が降りてきても住宅から放熱される熱で霜は地面に到達する前にほぼ溶けてしまいますから。周りには畑が多いなどで明らかに霜が畑に降る土地柄なら対策なさってみてください。

人家が周りにほとんど無い場所に自宅と畑が有るのなら一応用心すべきとは思います。でもご自宅と畑が結構離れた場所に有るのなら霜予報を見てから予防しに行く手間が出ますので霜対策は大変で、大抵はなんの対策も出来ないで終わる事も多いと思います・・・。

賀茂川 2016/03/30(水) 00:03:28
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いつもながら ばんざいうさぎ様のご回答には頭が下がる思いでいっぱいです。京都には宇治茶の生産地がありますが、扇風機を回すところは山間地に限られ、さすがに市中では見かけません。その市中にわが畑はありますので、霜のことはあまり神経質にならないでも済むようで、一安心しました。

スヌッピさんのご回答、後半部分はなるほどですが、前半部分で帳消しです。残念です。

皆さま、ありがとうございました。

本間ちゃん 【北海道】 2016/03/30(水) 23:58:00
解決済みですが、賀茂川さんへの回答の中に [ 富良野 六郷地区 ] とありましたが、[ 麓郷 ] のことだと思います、余談ですが、北海道富良野を愛する者としては。この掲示板いつも参考にしています。ありがとうございます。


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