チョロギ

[園芸相談センター]の過去ログです

ゆうき 【近畿】 2016/02/16(火) 01:51:33
チョロギを植えようと思います。
植える場所の近くにシソなど、他のシソ科の植物があると交雑
してしまいますか。今年買ったのを植えて、それ以降、毎年家
で収穫したのを植えたいので。交雑したのを植えて影響が出る
と嫌なので。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/02/16(火) 08:23:07
シソ科同士は異種間でも交雑しやすいとよく聞きますよね。好きな花にシソ科の物が多くいろいろ栽培してきた私の経験ではシソ科の花はとても虫を呼びやすいと感じます。ただ、私の聞いた交雑できる組み合わせの中にはチョロギは知りません。でも聞いたことが無いから大丈夫とは言いきれず、実際もし交雑してしまえばもうチョロギとしては収穫できないシロモノが出来てしまうかもしれません・・・。

シソ科では無いですが、我が家の庭や広い敷地(元農家だった家に住んでいるので)で、油断していて異種同士が交雑してしまった交雑個体がいくつかあります。野菜のネギと当地野生のエゾネギ(アサツキの原種)が交雑した物は、見かけが万能ネギくらいの大きさですが葉が固くなってしまい食べられない代物で生え初めの短い時期にどうにか食べられる程度で美味しくはない。なのに種子からとても発芽しやすく油断すればエゾネギに交じったまま殖えてしまいます・・・。あと、ニオイスミレと地元野生種のアオイスミレとの交雑も、花色が汚く増えにくいと言う、あまり良い特徴は持たない物でした。
異種同士の交雑(交配)では一代目に優れた特徴が表に出やすいとよく言われますが(花や野菜の種子などに書かれている一代交配とかF1と言うのがこれ)、我が家の場合は交雑で生えたのを見つけて試しに残して育ててみたものの、良い面が表に現れず完全に裏目に出てしまったようです。
ニオイスミレの場合は意識して離して植えておいた他品種同士での交雑も確認しており、こちらの方は一応同じ植物同士の交雑なので出現した花色の方は問題なく、2世代3世代と種子を取り栽培を繰り返しても違う花色の出現は有りますが色も良く悪い面は出ていません。
ニオイスミレ他品種同士の交雑が生えたのは種子親の傍で、両品種は敷地内でもかなり距離が離れていたのですが、交雑固体に花色以外はたまたま花粉親特有の特徴がかなり色濃く出ていたため交雑個体であると判明しました(ニオイスミレは過去の交配が複雑なので自家種子や枝変りで変異が出る事も多い)。移動できる蜂やアリがそこにいる限りはたとえ離して植えておいても時々の交雑は避けきれないのが実情の様です・・・。

交雑は実際なってみないと解らない・・・。なら最初から用心しておいた方がよさそうです。特に今後もずっと収穫を続けたいのなら・・・。

ただ、チョロギの場合は根茎で簡単に殖やせるので、種子から育てないのなら蕾は早くに摘んでしまえば良いだけでそれほど神経質になる事は無いと思います。花が見たいなら終われば実が成る前に花穂ごと摘んでしまえば良いのですから。
近くに植えるシソ科植物も葉を食用にするシソ科(紫蘇・ミント・バジルなど)なら可能と思います。これらは蕾が付いてくると株の老化のスイッチが入ってしまい葉が固くなり風味が落ちると言われていますから葉を多く長く収穫したいのなら蕾は見え次第全て摘んでしまった方がそれだけ株の老化も遅らせられるからです。チョロギの種子も採っておきたいのならこれらの葉を利用する類のを植えて蕾を摘むのさえ気を付けて置けば植えられます。

もしセージ(サルビア)やラベンダーなど花を咲かせ観賞する目的の物は、チョロギの花を見たかったり種子を採りたいなら念のために植えるのは避けた方が良いでしょうね。それでも自然が自宅周囲に多いのなら交雑する可能性がゼロでは無いのでしょうが・・・。自宅周辺にもシソ科植物は確実に何か生えてるでしょうし・・・。

でも逆に言えばチョロギの種子は取らずに球根で殖やすのならチョロギの開花後実が成る前に摘んでおけば他の植物の花は楽しめ種子も採れると言う事。でも、チョロギの花粉が別のシソ科に受粉する可能性があったり他の種類同士で交雑してしまうかもしれませんが・・・。

シソ科の場合、交雑よりももっと深刻な問題点がありますよ・・・。
それはシソ科の多くに共通する事ですが蔓延りやすい物が多いという事。特に地中の根が物凄く広がり易い物が多いです・・・。更に他の植物を駆逐しようとするアレロパシー作用を持つ種類もいくつか存在します。もしこういう種類と隣り合えば片方は確実に弱って行って酷いと絶えてしまう事も・・・。
チョロギ自体は根を収穫しますから蔓延るまで放置することはないでしょうが、近くに別のシソ科植物を植えてしまうとチョロギの生えている場所まで侵略してくることが考えられます。こちらの対策の方を最初からしっかりと行っておかないと、いつのまにかチョロギの方が負けて消えていきかねません・・・。
なので、別のシソ科植物も地植えなら間に樹脂製の波板(金属製は酢色の可能性があり不可)を50センチ以上埋め込んで仕切りを作るとか(埋め方が浅いと根が仕切り外へ侵出してしまいます。ミントなど地面を這う茎も出る物は地面から10センチ以上出しておく事)、別のシソ科植物を大きな素焼き鉢に植えてから鉢ごと土に埋めたり(毎年か2年で掘り出し植え替えが必要)周囲を広めに波板で丸く囲ったり(接ぎ目部分は幅広めに取りがっしりと接いで根が入り込む隙間を作らない事)新品の大型バケツの底を抜いた物を地面に埋め込んでその中に土を入れて株を植え込み栽培するなどの工夫をしたほうが良いです。

根の進入防止には専用のシートや袋状の物もありますが、これらを使用しても何年も経てば破られてしまう可能性がありますので固い素材の波板の方がまだ長持ちし確実です。

ここまでしっかりと予防ができないのなら、他のシソ科植物は必ず大き目の鉢で栽培し、鉢底穴から地面へ根が逃げてしまわない様に(根から不定芽が出て地面に逃げて殖えます)鉢自体を浮かすなどして地面に直接置かない様にすると良いですよ。その場合シソ科植物は根張がとても多くてすぐに根詰まりしやすい種類も多いので毎年植え替えして株分けや鉢増してください。2年以上植えっぱなしにすると根詰まりが起き、アレロパシー作用が強めと言われるミントなどだと成分が蓄積し過ぎれば自滅し、いっぺんに全滅してしまいます。我が家ではプランター栽培で3年放置した時に全滅しました。個人の経験ではオレガノも根詰まりすれば枯れやすい様です。

幸いシソ科植物には挿し木で殖やした方が手軽で育ちも早く品質も安定するものが多いので、種子でしか殖やせない物以外は株分けや挿し木で殖やす方が良い物が多いです。特にペパーミントなどの交雑由来の種類だと香りや味を楽しむ物は種子から殖やしてしまえば自家受粉であっても特徴や香りや味が変わる物もあり、観賞用の種類でも個体差が出る事も多いので、できるだけ種子は盗らない方向で蕾栽培するのが良いです。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/02/16(火) 08:26:52
すみません、訂正です・・・。

最後の
誤)出来るだけ種子は盗らない
正)出来るだけ種子は採らない

誤)蕾栽培
正)蕾を摘んでの栽培

失礼いたしました・・・。

チョロリン 2016/02/16(火) 13:19:07
見た事はあっても、食べたこともなければ育てたこともありません。
そこで、いろいろとネット散策するも、必要な情報を見つけることができませんでした。

青ジソと赤シソやエゴマとの自然交配は有るように噂されていますが、
ど素人の私の思いとしては、
果たして、極自然環境で、交雑するのでしょうか?。

もし、頻繁に自然交雑が行われる様なら、もっとネット嬉屋さんサイトが賑わうことでしょう。
いわゆる、バカの一つ覚えたる胎盤慣用句たる、「なぜなのでしょう」
となります。
それ以前に、育種メーカーさんも、もっと大きく(機械化、見栄え食べ応え、洗い方)美味しいもの(アク抜き、レシピの多様性)を品種改良したり、いろいろな品種が販売されていることでしょう。
何処も、話題性に困窮している状況を踏まえて・・・・
私が農試員であるなら、健康志向と絡ませて、話題作りに取り組みますね。

更に、ネット通販として、種芋ではなく種子販売もあってもよさそうなものです。

チョロギの情報も、極めて限られやや定番化されている現状からして、自然交配は、ないものと思われます。
私より、もっと知見の有る知能派の方々なら、「属間交配する植物の系統は、極めて限定される」ということでしょう。

ゆうき 【近畿】 2016/02/28(日) 14:25:19
返事ありがとう。参考にさせてもらいます。チョロギの情報
は、ネットや本で調べてもなぜか情報が少ない。
近所にシソ科の植物があるので、蕾ができたら蕾を摘もうと
思います。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/02/29(月) 18:09:50
ゆうきさんこんばんわ〜

日本でのチョロギの情報が少ないのは、日本ではお正月の縁起物なので食べられる時期と量が少ない為なのでしょうね。

チョロギは元々は中国原産の植物で中国では漢方薬扱い。中国では今は甘露子と呼ばれるそうです。日本には16世紀頃朝鮮半島経由で伝わったとかで朝露葱と書かれていたのを日本読みしてチョロギとなったと言う説があります。昔は全国各地で栽培されていたそうですが栽培農家が減り中国からの輸入物が多くなったそうです。それでも日本では現在でも何か所かで作られていて、最近またこの野菜が見直されつつある様です。

日本では地方により呼び名が違って私が見つけたサイトでは十数通りの呼び名がありました。チョロの付く名が多いですが見かけから連想した名前もあります。

詳しい栽培については「チョロギ 栽培」のキーワードで検索してみるとヒットした上位にかなり詳しく書かれているサイトがいくつかありますよ。
ただ他のシソ科と交雑するかまでは書かれていませんでしたが、販売形態は種芋(塊根)か、それを育てたポット植え苗だけなので交雑の問題視はされていないようです。それでも一応種子が出来る様なので用心するに越したことはないかも・・・。
種子から育てるとなると元々多年草なので塊根が収穫できるまでに育てるには少なくとも2年近くかかるでしょうし、品種改良の行われていない植物の場合種子から育つ物には個体差が出やすくなる事も多いので、やはり栽培するなら大きい種芋を選んで埋めて育てる事を毎年繰り返す方が質の良い物が獲れるでしょうね。一度植えれば収穫した時に取り残したものが翌年また生えてくるそうですが、毎年同じ場所に放置しておいて塊根を収穫するよりも出来れば毎年違う土を使う方が土に養分が充分あって良い物が獲れやすいでしょうね。それを考えると毎年場所を変えてしまうのは広く蔓延りやすいので、塊根を残さず収穫するのに大きくて深いプランターに植えて獲り残しなく収穫し(土を再生して別の植物に使いまわす場合は篩にかけて獲り残しを取り除く事)毎年養分の多い新たな土で栽培していくのも良いのかも。

チョロギは欧米にも広まっているそうです。広まった当時はかなり人気があったそうですが現在は日本同様珍しい部類の野菜の様です。それでもフランス料理で料理名に「〜の日本風」と付くものに大抵チョロギ(フランス名クローヌ)が使われているそうですし、ドイツ名もあるのでドイツでも食べられていた(今も食べられている?)様です。英語名はチャイニーズアーティチョーク。食感がアーティチョークの可食部分である花托の茹でたのと似ていたのでしょうか。

洋風の食べ方としてはソテーしたり茹でてバターを付けて食べたり料理に添えたり。ピクルスの材料として一緒に漬けても面白いでしょう。芋やユリ根の様に茹でて潰して作る料理にも合う様です。

日本料理でもお吸い物や茶碗蒸しなどに入れても見た目が変わっていて美味しく食べられるそうですし、天ぷらでも美味しいとか。
従来の酢漬けで食べる他にも味噌漬けや粕漬けなどの漬物にも合うそうです。見た目の割にクセが無い素材だそうですので沢山採れる様に成ったら貯蔵しておきお正月以外でもいろんな料理に挑戦してみてもよさそうですね。

pine 【九州】 2016/03/02(水) 00:06:02
 詳しいわけではありませんが,横レスで失礼します

 チョロギは栄養繁殖で,「塊茎」を植え付けて増やすのではないのですか?
http://chorogi.jp/grow.html

 それでしたら,塊茎の「突然変異」は生じても,「交雑」は起こりません。突然変異は,交雑変異よりは発現頻度が低いので,ほとんど問題になることは無いはずです。

 タネから育てない限り,心配要らないかと思いますよ。

ゆうき 【近畿】 2016/03/05(土) 13:35:15
返事ありがとう。参考にさせてもらいます。チョロギの
塊茎は一つずつ大きさや形が違う。大きい塊茎を植えた
ほうが小さいのを植えるよりよいとか、植えるサイズや
形により出来たものに差はできますか。
本屋、図書館、ネットで調べましたがわかりませんでした。

ハンモック 2016/03/06(日) 18:53:38
チョロギの栽培、あまり神経使ってもしようがないですよ。
2年目の栽培は、1年目で収穫にならなかった小さな根茎をそのまま埋め戻しておけば2年目の栽培になるほど、チョロギは繁殖力が強いです。サトイモのようにどれを植え付けるかのような選択もなしで、経年栽培できるので、種に使うのが大きいか小さいか、形はなんて関係なくなります。
大きい根茎かどうかは収穫するかどうかの判断です。
ということは、むしろチョロギの雑草化対策、栽培をやめたくなった時の完全撤去の方が問題になると思います。
私も一度コンテナ栽培をしてみましたが、1年でコンテナの中が充満してくるほど成長するので、菜園栽培をあきらめました。

ゆうき 【近畿】 2016/03/10(木) 22:52:53
[[解決]]
返事ありがとう。参考にさせてもらいます。
育てるための情報が少なくて質問させてもらいました。
こんなにも返事をもらえるとは思っていませんでした。
感謝


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