石灰の施肥量について
まくら
【四国】
2015/12/02(水) 01:47:30
最近野菜の育ちが悪く、JAで土壌診断をしてもらったんですが、その結果Phを1.5上げるには1u何グラムの石灰を施せばいいんですか?
Guu
[URL:http://guu.blog.jp/]
2015/12/02(水) 09:43:37
おはようございます。
詳しくはないのですが、酸度は対数なので、元の値が判らなければなんとも言えないかもしれませんよ。
7を中心に数字が離れるほど、調整剤の必要量は増えるというイメージです。
中世のpH7近辺はちょっとの量で数字が動きやすいが、強酸、強アルカリになるほど動きが緩慢になり、調整剤(この場合石灰)の量が必要ということです。
なので、質問に答えるためには現在のpHも値が絶対に必要になり、さらに言えば要素としては面積ではなく、体積が必要になるので、深度どのくらいまで耕土するというのも必要になると思います。
その辺を書いておけば、得意な方が計算してくれるかもしれませんが、私はできませんので悪しからず。
目的が、「pHをいくつあげる」ということではなく「pHを7付近にする」ということなら、卵の殻やカキガラなどを使えば、必要量が溶け出して中和し、中和したらそれ以上溶けないので安定ということになるかもしれません。(私のイメージです)
直接的にお役に立たない情報ですみません。
まくら
2015/12/02(水) 10:38:03
返信ありがとうございます。
元の数値を書くのはアウトだそうで、教えてもらえませんでした。
幸いJAに勤務しているいとこがいて、その人に依頼したもので、1.5は上げる必要があるとだけ言われました。
今の数値では全作物に不向きだと言われました。
Guu
[URL:http://guu.blog.jp/]
2015/12/02(水) 12:20:28
理想のpHは中性(pH7)〜弱酸性(pH6.5ぐらい?)だと思われるので、そこから差し引くと現状は5〜5.5ぐらいなのかもしれませんね
以下のサイトで施用量表がありましたので、参考にしてみてはいかがでしょうか
http://www.hiryou.hokuren.or.jp/qa/q02_14_01.html
ばんざいうさぎ
2015/12/02(水) 12:44:44
私も明確な回答では無く申し訳ないのですが・・・。
やはり、Guuさんの仰る通りまずは効き目が穏やかで無理のない有機石灰を適宜混ぜる事を行い中和させ、以降は毎年pHをご自分で計りながら調整しながら入れていくしかないと思います。pHだけの測定なら今では手ごろな値段の個人用測定器も買える事ですし・・・。
それと並行して「酸性土壌でも育ち易い野菜」を作りながら、数年くらい様子を見てみてはいかがでしょう。ジャガイモやトウモロコシ、サツマイモなど「酸性 強い 野菜」のキーワードで検索してみればpHが細良くなるまでに作れそうな作物はいくつもありますから、検索でヒットとしたサイトなどの内容を参考に、ご自分の所で都合の良い種類のものを植えると良いと思います。pHの改善はそんなに急に結果が出せるとは限りませんので(急いだり入れすぎたりすれば、そちらの方でまた別の影響が出る場合もある)2〜3年は期間を持ちながら徐々に安定させた方が良いです。
そこまで酷い酸性に傾いていたと言う事は、今までの作付前などの土作りで石灰を使用していなかったのでしょうか?それとも元々の土質が酸性に傾きやすい質の物なのでしょうか?
時には耕すよりも少し深い所にある土の層や地下の地盤などの状態が影響している事もあり得ます。もし土の種類や地下の地盤などの影響で酸性に傾きやすい場合は根本的な所から改善していかなくては石灰を入れても一時的な対処にしかならないかもしれません。
土壌診断でどの程度まで解るのかは解りませんが解れば土の種類や保水性・水はけ、保肥性も知りたく感じます。はたして野菜の育ちが悪くなってきているのは酸性土だけのせいなのか・・・。
例えば長年化成肥料を使っているとか、有機肥料や良質な堆肥をあまり使ってこなかったとか心当たりはありませんか?
例えば、私は個人的にはリスクも多いのであまりお勧めしないですが、家庭菜園をする方に多い「堆肥にと牛糞堆肥を漉き込む」と言う事は無いように見受けられます。牛糞堆肥はpHはアルカリ性なので、毎年土作りに使用していればそんなにひどく酸性には傾かないと感じるのです・・・。土作りの時の堆肥は何をお使いでしたか?
今回ただ土のpHを変えるだけの改善では一時的対処かもしれません。私ならまず土自体の性質や使う肥料などからも改善すべきところがあるかを考えると思います。特に化成肥料は土壌を酸性に傾けやすい事で知られています。これが酷いといわゆる「土痩せ」で年々野菜の出来が悪くなります。これを防ぐには化成肥料の使用はなるべく減らす事。
例えば、土作りの時に良質な有機たい肥を入れて石灰を適宜撒き混ぜ入れ、種蒔きや苗の定植時の元肥にはあらかじめ牛糞堆肥(堆肥と名前が付きますが性質的には肥料の部類)を土の中に埋め込んでおけば、成長期に養分を補う目的程度に化成肥料を使うくらいならそれほど土壌内のpHは酸性に傾きすぎません。
でも、家庭菜園の様な自己流栽培だと堆肥の重要性を知らずに肥料重視で手軽に使いやすく育ちが早い化成肥料に頼りがちで有機堆肥や有機肥料を使わずに習慣に成っている人も多い様です・・・。
もし化成肥料を多用していたり結城堆肥の毎年の補給が不十分な様でしたら、数年かけての土壌改良を行って「肥えた土」に回復させ以降は維持する必要と、以降は「化成肥料の使用は補助的な程度」に留め、意識的に有機肥料を使う必要があると思います。
実は、野菜の栽培と言うのは土作りさえしっかりと行って良質な堆肥が入っていれば、肥料を使わなくともそこそこ良質な野菜が1回分はちゃんと育つものです。以前住んでいた家の庭のどうしようもなく質が酷い土質の土を土壌改良した場所で、試しに今まで栽培したこともなかったブロッコリー苗を4株植えて無肥料で育て、収穫した蕾を当時農協の青果部を担当していた家族に見せて食べさせたところ「ちょっと収穫が遅かったので大きさは規格外だけど、それ以外は味も見かけも売り物と変わらない」と褒められた事があります。定植の時にビニールマルチをし害虫防除にと植え付け頃から数回葉に木酢液の薄めたのをスプレー、コンパニオンプランツが育ち始めてからはそれを植えてある鉢を株間に置いたくらいだけでそれ以外の手入れは全く何もしていませんでした。
もし野菜栽培は自己流で基礎をしっかりと覚えていないのならば、できれば土の基礎知識からおさらいしていく事をお奨めします。土に付いての基礎知識がしっかりしていないと一時的な不調を改善するだけでは根本的な原因が解消できずまた同じ事の繰り返しとなる事も多いのです。
大きい規模の本屋や図書館で「土・堆肥・肥料」について一般向けに解り易く書かれた本を数冊ざっと読んでみて、その中で解り易い物を一冊選び購入して、手元に置いて読み込んでいくと良いです。自己流では気が付かなかったことが沢山載っていて、土や堆肥や肥料については大体
ばんざいうさぎ
【北海道】
2015/12/02(水) 13:16:51
すみません、途中で送信されてしまいました・・・。
続きます
土や堆肥や肥料については大体把握できていると自分では思い込んでいた私でも「目からウロコ」な事柄がいろいろありました。この本を読んでからは、より「良い土とはどんなものか」が理解でき、いままで何となく感じていた「土内の有用微細生物の存在の大きさ」を確信できました。
「肥えた土」とは有用微細生物(微細な昆虫やミミズ、菌・バクテリアなどの微生物が多く住み着いている土です。これら生物が圧倒的に少ない「痩せた土」では、いくら肥料を多く施しても植物の根が吸収できる形に変えてくれる存在が足りないので野菜は良く育ちません。もしこれら有用微細生物が住みやすい環境では無い土であった場合は、pHを改善しても根本的な解決にはなりませんから、まず少なくとも3年間くらいは土壌改良が必要です。
私の場合は栽培しながらの土壌改良でしたから、運良く農協勤めの家族のツテで地元産針葉樹バーク100パーセントで、まだ乾燥前のしっとり湿った出来立て堆肥が入手できたので(目を凝らすと微細生物がビッシリと蠢いていました)、植え付け時に植え穴を2倍くらいに掘り堆肥を掘った土に2割混ぜて戻してから植え付け、収穫後にその部分の土を植穴の周りの土と混ぜていくと言う方法で、5年かかりました。
有用微細生物が多く含まれている(餌でもあり住処でもあります)良質な堆肥を適宜入れていき土壌改良、出来た以降も栽培での消費分を補うのに定期的に与えていきながら(我が家では入れすぎても影響のない、土を多く入れて作った自家製コンポスト堆肥を毎年)安定した土質を維持すべきと思います。そういう土はあまりpHが極端に傾きませんが(私はpHは計った事がありません)、念のため測定器で計ってみて傾きが気になる様なら適宜(土さえ超えていれば少量で良いと思います)石灰を足すくらいで済むと感じます。
まくら
2015/12/02(水) 14:43:12
返信ありがとうございます。
すみませんが、いつもながらあまりの長文で読むのに疲れますが全部読みました。
確かに高濃度の化成肥料オンリーで5年以上もやってきたので、土壌が痩せてしまったんだということは分かっています。
野菜の本やDVDも20本くらい今までもこれからも読み漁ってきました。
ところが畑が遠くて、必要だとは分かっていても、重たい石灰や堆肥まで運んでいられなかったのです。
今後は改良に力を入れながら栽培したいと思います。
雷太郎
2015/12/02(水) 22:41:43
肥料も、化成肥料のN,P,Kの次に出てくる4番目、5番目の要素は何かと考えれば、Cl,Mgつまり苦土石灰になります。
まとめて一気にやる気になれば、他の影響も考えなければならないので、ゆっくりやろうとすれば、化成肥料の運べるところには、苦土石灰も化成のひとつに思えて少しずつ運べると思いますよ。
それから、栽培した野菜の残渣や、畦等の草刈りをした雑草等はどう処理されていらっしゃいますか。これも、焼却したり場外搬出したりしないで、畑の隅で積んでおいて堆肥化して、畑に入れてやれば、これも立派な堆肥でしょう。
家庭菜園を農家のミニ版でとらえているような教科書的な改良にこだわらず、自然農法の方が云っているような考え方も取り入れてすれば、そんなに苦労をしなくても、自然にゆっくりと改良されてくる思います。だって、畑の周りには草は生えているし、野菜も人間が欲しいと云っている草だと思えばいいだけですから。
ただ1点、畑の外の草を利用する時は、花が咲く前に刈り取ってきて下さい。そうしないと、畑に雑草の種を持ち込むことになり、畑の草むしりが大変になりますので。
Guu
[URL:http://guu.blog.jp/]
2015/12/03(木) 12:46:16
いろいろな意見が出ていますが、私を含め家庭菜園では、有機や自然農法っぽい+補助的に化学肥料というパターンが多いのかと思います。
そうする理由は多く、またそれが良いと思っているからそうするわけですが、そうもいかない場合や、全く逆の思想の栽培方法もあるので、まくらさんなりに目指すところがあるのかとおもいます。
なので素人の私は元の質問内容に集中します。
質問の内容は、pHを1.5あげるのに1uあたりどれだけの石灰を投入すればおいいのか?ということなので、純粋にそれだけで考えてみます。
条件は以下の通りです
中和剤は石灰とする
耕土の深さは10センチ
適正pH6.5
1uあたりの施肥量
ということで、まず現状pHを適正pHから1.5引いた5と仮定します。
で、現状の土質は不明ですが、前回アップしたアレニウス表中の「壌土」「腐食/含む」で仮定。
すると現状のpH5に一番近いpH5.2で10aあたりげ330キロということなので1uにするため330*0.001で0.33キロ=330グラムということになります。
だいたいの値ですが、化学実験とは違いそんなにナーバスになることもないので、このぐらいで良いのではないでしょうか。
消石灰ではなく、苦土石灰を使う場合は石灰の含有量が違うので、もっと増やす必要があるかもしれません。
どこかに変換係数があれば簡単なのですが・・・。
まくら
【四国】
2015/12/03(木) 18:21:36
[[解決]]
皆さん返信ありがとうございました。
僕にはまだ意味の分からない部分もありましたが。
肥料濃度の方も検査してそちらは問題ないと言われました。
農業改良普及員みたいになれるまで精進です。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター