ピートモスは堆肥になるのでしょうか
あきら
2015/04/22(水) 17:21:49
土を再利用してます。
篩にかけて微塵を取り除いた古土に3割位の赤玉土を混ぜでからパーク堆肥(発酵済み)を3割 土を7割で作りましたが。酸度測定液で計測すると
どうもPhが7から7.5近くありました。
ここで100均で購入した調整してないピートモスを加えて少しでも中性に戻したいと思いますが このピートモスは一応堆肥になるのでしょうか?あまり入れ過ぎると堆肥を多く入れ過ぎで良くないでしょうか?
※堆肥3割だと ピートモス+堆肥で3割にしたら良かったかも知れません。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2015/04/22(水) 23:49:23
ピートモスは堆肥にはなりません。土資材の一つ。今回のケースでは酸度がちょうどよくできても、他の弊害を招く可能性があると感じますが・・・。
ピートモスを使う目的には酸度調整の他に保水性を良くすると言うのがあります。ピートモスは極端に言えば植物の繊維の塊です。とても多くの水分を吸い長く保ちます。なので、今回の配合に混ぜてしまうと今より保水性が強くなり通気性が劣ってしまいます・・・。
植物の土の好みには、pHの違いの他にもいろいろあり、それに合わない配合の土に植えると根が傷んだり育ちが悪くなる事も多いです。
おそらく今回ご自分で作ろうとしている土は中性寄りの基本的な物と見受けられますが、今の配合済みのに更にピートモスまで足してしまえば保水性が高くなり、水はけ具合や通気性が良くない物になる恐れが・・・。その土環境を好まない植物は目に見えて不調を起こします。
堆肥にバーク堆肥を使っていますよね。このバーク堆肥というのが曲者で、製造元によって材料も品質もバラバラなんです。酷いとかなりの割合で小枝や落ち葉が混ぜられています。使われている樹種もいろいろで、広葉樹のバークと針葉樹のバークでも効き目の違いが出て来ます。
バーク堆肥として高品質な物と言うのはまずバーク100パーセントで、仕入れたばかりのまだ完全には乾燥していない物ならなお良しです。
使いやすいのは「仕入れたばかりで、何がどれほど入っているかが解る物」。なので、袋に材料の種類や比率が書かれている物を選ぶか仕入れてすぐ売れる回転の良い店で買いましょう。値段が高い物でも前年の売れ残りは良くありません。
一番確かなのは地元か地元近くに製造元があって、そこから直に買う事。直販の物は「新鮮で栄養満点」です。袋に詰めたてで乾いておらずしっとりとしていて香りも良く、目を凝らせば微細昆虫がうごめいているのが見えます。菌も休眠していないので土に混ぜてすぐに活動してくれ沢山殖えますから植物の育ちも丈夫に(なお、すぐ大きくなる=丈夫では無いのでご注意を。育ちがはじめ遅くてもがっしり育つのが丈夫な苗)。
私の場合運よく家族の仕事の関係で取引先から針葉樹のバーク堆肥が安く買え、これのおかげで庭のとんでもなく酷い土が、5年後以降は誰もが褒めてくれるような良質な土に変える事ができました。
もしお近くに林業が盛んな街があれば、林業関係や産廃業者(樹皮が多く持ち込まれるので副業でバーク堆肥を作る事があります)でバーク堆肥を販売している所もありますよ。
今回お使いのバーク堆肥がどのような物か回答者側は実物を見られないので解りませんが、質しだいでピートモスは使えない可能性が出て来ます。もし良い品質の物をお使いであればあるほどピートモスを混ぜれば保水性が良すぎて、栽培できる植物が限られてしまう可能性が・・・。
それとバーク堆肥だけで3割は、入れている比率が多すぎると感じます・・・。
pH7〜7・5と言うのは、もしかすると鶏糞由来の事も考えられます。質の良くないバーク堆肥の中には鶏糞が多めに入っている物もあると聞きます。混ぜる前にバーク堆肥自体のpHも必ず確かめてみて下さい。
良質なバーク堆肥なら再生土に混ぜるのでも多くて2割くらいまでですかね・・・。うちのとんでもなく悪い土(川砂が酸化した錆土)で有機物がほとんど含まれていなくて多めにと考え2割混ぜ、それを3年繰り返しましたから(以降は自家製堆肥を地力維持に1年に一割足す程度)、古土だと毎年(又は毎回)再生と言うわけでは無いでしょうから(同じ科のを毎年栽培なら解りますが)大抵は2〜3年に一度の再生と考えて、有機物の残りがあるので2割で充分。
今回の再生土の比率は何か参考にされたものがおありでしょうか?
質の良くないバーク堆肥なら(小枝落ち葉多目、鶏糞少な目なら)3割入れられるものもあるかもしれませんが普通バーク堆肥には鶏糞が混ぜられていることが多いので(発酵を助ける目的)普通は入れすぎても良くないものです。
もし良質のバーク堆肥を使っての配合なら、私なら古土に赤玉土と完熟腐葉土を混ぜて7割とし、バーク堆肥は多くて2割。植える植物によっては赤玉土か腐葉土の方を増やしバーク堆肥は減らすかも。
ピートモスは保水性さえ問題なければ配合に加えても良い植物はいろいろありますが、今回のケースでは使えないと考えます。まだ鹿沼土の方がマシと感じます。
まずはすでに混ぜてしまった物への対処としては、赤玉土と完熟腐葉土を少しづつ足して全体を増量しながらpHを計っていくのが無難と考えます。保水性が少し心配なもののピートモスを混ぜるほど酷くはならないかと。
そして次回からは、まず古土とバーク堆肥(2割までの量)のpHを計ってから、それに合わせて赤玉土と腐葉土の量の加減で調節してみて下さい。
もしかすると鉢栽培のみで植物の栽培を行っていますか?お庭などもおありなのでしょうか?
もし可能であれば、バーク堆肥を使うよりも自作堆肥を使うとわざわざpHに悩むこともなく(鶏糞が含まれていないから)惜しげなく使えて古い土を再生できますよ。
充分場所があれば台所の野菜ゴミの他に雑草や落ち葉も入れられるコンポスト容器で作る堆肥や、台所の野菜ゴミのみで作るバケツ型コンポストというのもあり、決まり事さえ守っていれば質の良い堆肥が出来ます。
段ボール堆肥も手軽で良い堆肥が作れます。丈夫な段ボール箱の中に土(微生物の居る土)を入れておき、台所の野菜ゴミを刻んで土に混ぜておくと微生物が分解してくれて良質な堆肥が出来ると言う物。作り方と維持の方法はインターネットで検索するとヒットします。使う土はいろいろですがピートモスを他の土と混ぜて作る方法もあったと記憶しています。
もし適切な置き場所(置き場所があれば室内でも出来ます)の確保が出来て興味がおありであれば、自作堆肥は台所ゴミが減らせ堆肥を買う必要もなくなり、目に見えない生き物たちが働いてくれているという事を思っているうちに日々の使用や手入れがペットを飼っている感覚に近くなって堆肥が愛しく感じたりと、一石二鳥以上の物ですよ。
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