堆肥作り

[園芸相談センター]の過去ログです

アテアテ 【東海】 2015/03/28(土) 22:18:31
栄養のある土を作りたく調べてみたら、生ごみを土に混ぜると書いてありました。この時土はそこらへんにある土でいいのですか?それとも昔買ったやつでないとダメでしょうか?
それと生ゴミはどれくらい埋めておいて、その後埋めたものを埋めたままかどうかも教えてください。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/03/29(日) 01:24:15
生ゴミ=堆肥材料じゃありませんよ〜。
あくまでも、台所から出る野菜の廃棄部分が堆肥の材料に使えると言う事で、台所から出るゴミが全て使えるわけではありません。
まず、使えるのは植物性の物だけ。動物性の物を入れると腐敗菌が多くなり不快臭と虫の発生を招きます。
使うのは野菜の根っこの端っこや皮や食べるには不都合な部分。果物の皮、お茶・中国茶・紅茶・健康茶などの出汁殻など、これらは余分な水分があると堆肥化に向かないので萎れる程度や水っぽい物は固く絞って使います。タマネギの皮やかんきつ類の皮、コーヒードリップ後のカスなどは堆肥化しにくく周りも出来にくくするので入れない事。

使う堆肥化容器によっても入れる材料は変わります。台所から出る廃棄物利用で庭などの土も一緒に使いたいのなら、屋外庭設型のコンポスト堆肥容器と言う底の無い蓋つき容器を、浅く掘った地面の上に設置して材料と土を層にして積みながら定期的に混ぜる堆肥化方法になります。これは基本地面が掘れる庭が無いと無理で(片方がいっぱいになったら積み直して寝かせる必要があり新たな設置場所が必要になるので少なくとも容器3個分くらいの広さが必要です)、材料や土の過湿などで堆肥化に失敗すると不快臭・虫の発生源となりやすいです。でも、地域によってはコンポスト容器購入の助成をしていたり、容器の大きさが大きいので一度に大量の堆肥を得る事が出来ます。私はこの堆肥化で抜いたり刈った雑草や落ち葉、鉢植えの古い土なども入れて堆肥化します。コンポスト容器を使うなら堆肥化促進剤を定期的に撒いて良質な有用微生物の補給を図ると早く良質な堆肥が出来ます。冬は堆肥化がなかなか進みませんが土さえかけておけば特に問題なく、春になれば再び堆肥化が進みます。

バケツコンポストと言う室内にも置ける、台所の野菜ゴミを材料に堆肥が作れるものもありますが、この堆肥は野菜ゴミと専用の堆肥化促進剤だけしか使えず、堆肥化途中では土は全く使用しません。(完熟後に土に混ぜ菌糸が回ってから植物を植え付ける)この堆肥化方法については専用の、中にスノコ部分があり底から液抜きするコック付きの容器が必要で、専用バケツ1つでは堆肥の量はそれほど作れません。また頻繁に底に溜まった液を抜かないとならないのですが、この液が臭くて室内置きには抵抗あるかも・・・。それと有用菌の活動の関係と土なども使わないので冬場使用での堆肥化が難しいです・・・。

段ボール堆肥というのもあります。段ボール箱で堆肥化容器を自作し、中に土資材を入れておき、台所の野菜ゴミが出た時にすぐ混ぜておきます。中で分解し土状の堆肥となるのですが、土は庭土などは基本使わない方が良く、市販の土やピートモスなどを混ぜた培土を使う方が良いようです。庭の土も土質によっては使えない事は無いのですが、基本室内置きなので元々の土に昆虫など生き物の卵など混ざっていれば孵化して容器から這い出し室内を徘徊したり飛び回る恐れがあります・・・。どうしても使うなら土をまず日光消毒などしないとならないのですが、そうしてしまうと堆肥化に重要な有用生物(微細昆虫・バクテリアなど)が死滅してしまうので、そのままの土を使うほどの堆肥化効果が望めなくなります・・・。段ボール堆肥には、すでに殺菌済みで有用生物を混ぜてある市販の土を使用するのが良いと思います・・・。

堆肥化はしっかりした知識が無いと失敗しやすく、失敗したもの(腐敗臭があったりミズアブのウジなどが発生した物)の再利用は難しく(広い敷地や大量に混ぜる土、虫が逃げ出さない様な工夫などが必要。)大抵まるごと廃棄するハメになります。庭があるなら深い穴を掘り埋めてしまえば良いですが、庭が無いと大量を燃えるゴミとして出す(裁量するため古い土の回収をしている所もありますが、腐敗した堆肥はもって行ってくれないかも)しかない事も・・・。

まず、堆肥化についての本を一冊購入し、手元に置いて読み込むことをお勧めします。図書館や本屋で「土つくり・堆肥・肥料」について書かれている本を数冊試し読みしてみて自分で一番解りやすいと感じる物を本屋で注文するかその場で買って下さい。
その本があれば基礎知識はしっかりと覚えられます。そうやってからインターネットなどでも調べてみて、基本を忠実に守りながら自分の家の環境や都合に合わせてアレンジしながら実施すると失敗がありません。

堆肥化には、土内の有用生物の存在と量が重要です。沢山の種類や数が居るほど材料の分解や堆肥化がスムーズに行われます。微細昆虫やバクテリアが増えやすい環境を保つように気を付けてあげて下さい。私はコンポスト容器がいっぱいになり容器を抜いて数か月寝かせる時にミミズを数匹入れておきます。ミミズは初期分解に必要な生物で環境が良いと堆肥化中にたくさん殖えて熟成を助けてくれます。堆肥化促進剤も効果の高いEM菌使用の物を使うと良質の堆肥となりますよ。

有用生物の数が多ければ多いほど堆肥化がスムーズに行きますので、材料に対し土は多い方が良く、混ぜる量は比率で言えば材料が1なら土は2以上です。でも土が多すぎると堆肥の完熟後に栽培土に混ぜる時に効き目が薄れやすいので、材料はいっぺんに沢山入れない様に気を付けた方が良いでしょう。

外国ではミミズコンポストと言う堆肥化方法もあります。容器内にミミズを飼い、野菜ゴミを入れておくと餌になります。ミミズのフンがとても良い堆肥となりドイツでは小学校のロビーなどに置いているそうです。日本ではまだ少ないようですが販売はされている様です。ミミズのフンは日本でも市販されています。
私の経験では、ある偶然から天然のミミズのフンが栽培容器下の空間に沢山溜まっているのを見つけて、試しに栽培土に混ぜて使ってみたところ非常に育ちが良かったです。

gardenfan 2015/04/12(日) 21:07:17
生ごみ堆肥の作り方ですが、
基本 好気性発酵ですので埋めません。我が家ではロータリーコンポスト100Lに種堆肥と生ごみを入れて回転させています。

生ごみは植物だけでなく動物性のものも問題なく使えます。馬糞堆肥なども追加で入れておくととても良い堆肥になります。
完全発酵した時点で一割ほどを種堆肥として残して再利用します。

堆肥化する時には土はまったく要りません。完全発酵した堆肥を米糠と赤玉土などでボカスのがお勧めです。

ばんざいうさぎ様もお勧めですが、私は農文協の堆肥関係の本をお勧めします。


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