トマトの苗作り

[園芸相談センター]の過去ログです

リっくん 【北海道】 2015/02/27(金) 14:02:24
中型トマトですが、毎年3月中頃にピートバンに種を植えて、ポットに移し苗を作っています。6月の10日頃に畑に植えたり、プランターに植えて育てています。
どうしてもなよなよのひ弱な苗しか出来ません。°しっかりした幹の太い苗を作るにはどうしたら出来ますか?

てすと 2015/02/27(金) 23:32:47
どのような環境で育苗しているのか分かりませんが、日照不足で徒長してしまっているのでは無いでしょうか?

リっくん 2015/02/28(土) 13:06:12
北国なので部屋の中の南向きのベランダで育てているのです。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/03/01(日) 14:31:53
北海道で室内だけでの育苗ですから、どうしてもガッチリした苗は無理です。少なくとも育苗の途中からビニールハウスに入れての育苗管理が出来ないのなら種子蒔きからの育苗はそんなものと考えておいた方が良いかと・・・。
私の伯母も農家出身で毎春室内での種子蒔きからの育苗でしたが室内に置いている間は似た様な感じでしたよ。トマトは元々暑い国が原産の物ですし・・・。

北海道で春先に出回る市販の苗の様ながっしりした物が作りたいとお考えなのでしょうが、あれは北海道で作られていても最初から暖房完備のビニールハウスで苗床に蒔かれて育苗されている物か、本州から市場を通し運ばれてくる物ですから、同等の物を今時期から設備無しで育苗するのは個人では無理です。窓ガラスから入る室内の光量の足りなさや個人宅の室温の調節のしにくさ(人と植物では好む温度が違う)ではどうしても難しいのです・・・。

高齢の伯母は長女で若い時から実家の農家を手伝っていて、昔は早春の野菜の種蒔きは種子を苗床に直接蒔いてから芽が出るのを待つのではなく室内で吸水させた種子を保温し芽出ししてから苗床に蒔いたり、トマトなどは春に苗が出回る事もあまり無かったので自分で種子を蒔いて育苗するのが普通でしたから、サラリーマン家庭に嫁ぎましたが近年では珍しく農家では無いのに種子を蒔いて育苗する人でした。お金もあまりかからないのと近所に買った小規模の畑に小さいながらビニールハウスを建てていたので時期早くからビニールハウスに移しての育苗・定植・栽培が出来たので、小苗の時にはひ弱になっていてもビニールハウスへの移動後の育ちは順調でそこそこ収穫が出来たのでしょう。
でも今の人でビニールハウスの設備の無い家庭菜園では品種に拘らない限りは夏野菜の方は種子蒔きなぞせず、みな春の苗売り時期に健全な苗を買っていきますね・・・。
私は春の野菜苗と花苗売り時期に地元スーパーにテナントで入っている花屋の特設苗売(スーパーの駐車場にテントを貼って周りにたくさん苗を置く)の売り子のアルバイトをしていましたが(家族がスーパーの職員だった縁で、売るだけでなくちょっとした相談事にも答えられるので頼まれました。前に他の街での花屋勤務や親戚の農家の手伝いなどの経験があったので)売れ方を見ていたり花屋の社長の話など聞いていると市販の苗は販売すぐから良く売れますが、本当はあまり早い時期から苗を買ってもあまり育ちは良くなく慣れない人は寒さや霜でダメにしてしまいがちです。早く買っても(春が待ち遠しかった人はまだ早いと言われても売り出すとすぐに買ってしまう)植えられる温度の時期まで待つと根がビニールポット内で育ちすぎて移植後の生育が良くないです。何度か繰り返して懲りたり本当に栽培上手な人は気温が上がってきてから買いに来ます。売る方もそれを解っていて、自分の苗場で育てる苗も蒔き時をずらしたり品種を使い分けて長期間販売できるだけの苗を多く作っておきますし、私の居た店では社長の方針で気温が上がるほど品種の数を多く、病気に強い接ぎ木苗も沢山用意していって、早くに買ってダメにしてしまい植え直すのにまた買いに来るのを狙ってました・・・。

本当はできればもう少し待ってから種子まきしたほうが苗の生育も良いのですが、北海道ではそれをすると確実にその分収穫が遅れてしまうのでそれも避けたいですよね・・・。せめて発芽後は温度の高さで起こる急成長の方は避けたいところですが(ひ弱な苗は日光不足の徒長の他に、おそらく室温が高すぎる事での急成長も一緒に起こしているかと・・・。)冬の室内だと光量を変えずの温度調整と言うのが難しいんですよね・・・。

お金がかけられるなら植物用の育成ライトの使用で光量の不足は補えると思います。日中の晴天時に屋外に出せるようになれば軒下にでも(早春の南側軒下は建物の温度もあり日中案外暖かい)苗の生育に最適と言うピンク色(色の波長が良い方に作用するとか)のビニールをかけての育苗も有効かと思います。でも、お金をかけずにの育苗では改善は難しいでしょうね・・・。
農作業の努力を惜しまない人ならビニールハウス内にビニールトンネルを作って、その中で育苗し夜はビニールトンネルに古毛布を2枚くらいかけたりもしてますし、ビートや玉ねぎを大規模で栽培する農家は種子蒔き時期が早いので、育苗の余った空間で自家用の野菜の育苗をしたりもしてます。私の伯父が農家だったので、子供の頃からビートの芽の間引きや玉ねぎ苗の定植に手伝いに行っていましたが、自家用のトマトやナスやキュウリの小さ目の苗床が作ってあったり、運が良ければカボチャの台木に芽を継ぐ作業が見られたり、端っこに接ぎ木苗が置かれていたり。
途中でミニトマトをビニールハウス二棟で生産していましたが、最近は農家であっても農協と契約している栽培だと種子蒔きから初期育苗までの作業は、各農家の栽培規模の把握がしやすい、農協独自の改良品種を持ち種子での他への流出を防ぐ目的の意味もあり農協の施設が行っていて(私が見たものではキャベツの小苗もそうでした)小苗のうちに農家へセルトレイに入った状態で運ばれてきて、それをビニールハウス内に定植していました。なので、今では農協を通しての大規模栽培なら(珍しい品種を自家用に作ってこずかい稼ぎ程度の数を産直市場に出している農家もありますが)種子まきからの栽培はしていない農家も多いのでしょうね。

北海道での家庭菜園ではトマトの栽培にはビニールハウスが必需品。これが無いと夏までの温度が保てず病気が付いたりで不作になりがちです。背の低いうちなら気温が高くなるまでは背の高い苗帽子を使ったり、ビニールトンネルで保温などの工夫も有効です。
我が家の隣や私の実家では、ビニールシート製の簡易車庫の支柱を要らなくなったところから貰ってきて小型のビニールハウスに転用しています。これがあるとトマトやキュウリを中で育てれば育ちがかなり違って沢山採れますし、まだ春の場所に余裕がある時には露地に定植できる他の野菜の種子蒔き・育苗も出来ます。
私も、野菜ではありませんが引っ越してくる前は花やハーブを種子から育てる場合はビニールトンネルをよく使っていました。特に発芽まで湿度を保たないとならない物には乾燥しにくいので、高温にならない様にビニールの開け閉めに気をつけるだけで生育良く市販物の苗と同等の物が育ちました。
今の土地は私の育てたい植物にはあまり向かない土地で私も持病や膝の不調で昔ほどの植物の手入れが出来なくなっているので育苗にビニールトンネルは使いませんが・・・。

ロシアあたりでは室内で野菜を栽培し、キュウリなどの時期によっては余所から持ち込まれにくい野菜も室内栽培していたと聞きますが(キュウリは耐えられない低温にあたると細胞が死に柔らかくなるので寒い時期の運搬が難しい)北海道よりも過酷そうな場所でどのような工夫を行っているのでしょうね・・・。

リっくん 2015/03/02(月) 09:21:46
お返事ありがとうございます。ひ弱な苗でも収穫は出来ますので、いつも道理にやってみます。

りっこ 【関東】 2015/03/08(日) 03:16:05
ナス科で違うところはトマトの苗は「しっかりした幹の太い苗」は必要ありません。むしろ、将来あばれる可能性が大きいです。実生苗なら売れ残りの安価でひよろっとしたのが一番いいですよ。先端部の数枚の葉のみ残し下部は全部撤去します。根をじゃぶじゃぶ洗って斜めに先端部のみ地上部に出して植えつけます。トマトは非常に丈夫で埋められた茎部分からも根がびっしり出てきます。これが生育過程でバテないトマトの栽培方法のひとつです。リっくん さんが書かれた「ひ弱な苗でも収穫は出来ます」というのはこのことが若干あてはまるのです。ナスは反対でしっかりした幹の太い苗でないと葉も小さく大きなナスはできません。


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