古土の再利用をしたいのですが
ゆきや
2015/01/10(土) 16:42:13
古土を消毒して別に赤玉土と牛糞と腐葉土を入れるとします。
質問ですが
・種蒔き 苗木を植え付けるのが4月(まだ早いかな?)か5月だとすれば今から(4ヶ月前)牛糞 腐葉土などを入れてからビニールに入れて置いておいても良いのでしょうか 早すぎませんか?
・先ほどの質問で腐葉土などと書きました。
この【など】には 酸度調節の苦土石灰→元肥になる化成肥料を順に入れますがこれも今のうちに入れておいても良いのでしょうか?
種蒔き 植え付け前にプランターに土を入れる時の1ヶ月前位に
苦土石灰→元肥の順位入れた方が良いのでしょうか
ばんざいうさぎ
【北海道】
2015/01/10(土) 22:35:57
牛糞とは牛糞堆肥の事でしょうか?それとも牛糞そのものを乾燥させたものでしょうか?そしてお住まいの地域は?
この2点が解らない事には今からでも良いかどうかがはっきりとはしません。
というのも、「今から堆肥も入れる目的」なのかと、「お住まいの地域の冬の屋外の気温など」が解らないので・・・。
再生できる原理は御理解できていますか?古い土の再生(良い土に戻す)と言うのは、「前年の作物から排泄された成分を減らす事」と、「前年の作物が消費したミネラルなどの補給」の他、これらの変化を助けてくれる「土内の有用な微細生物の補給・増殖」目的があります。この微細生物の補給と言うのが案外重要なのですが、場合によっては冬の温度が問題になります。
微細生物と言うのは、土内に含まれる「バクテリアや菌などの微生物」「目に見えにくいほどの微細な昆虫」「ミミズなど」の事をさします。
これらは生きていますから、活動するのには適度な環境が必要で、冬に土に含まれる生息数が少ない場合は、気温が低すぎると休眠したままで活動ができません。
堆肥を積んでいると中で熱が作られて冬でも中は結構暖かく掘ると湯気が出るくらいなのはこれら微細生物が中で沢山殖えて活発に活動しているおかげですが、冬にそこまでに地中熱が上がる状態にするには、冬前から増やして活動させておく必要があります。
古い土の再生では堆肥作り程には微細生物の密度は多くありませんから熱はほとんどあがりません。でも、土の中に微細生物を増やすというのは程度は違えど同じですから、できれば冬前から堆肥(微細生物の素)や堆肥の材料(微細生物の餌。腐葉土など)になるものを混ぜておいた方が早くから土の再生が進んでくれます。それが無理なら春になってから行います。
冬の寒い時に作業を始めても温度は上がりませんから冬でも温暖である地域でないとあまり効果はありません。寒いうちは何か月も混ぜた時点そのままに近いですし、他の土資材と混ぜてしまってからだと置かれる環境によっては乾燥しすぎたりなどで混ぜたものが変質したり微細生物に影響が出たりします。
それと、混ぜてしまってからのビニールでの長期保存はあまり良くありません。市販のすでに混ぜてあってすぐに使える培養土などは保管するのに適した変質しにくい材質や微細な空気穴が空いていたしますが、個人が使うビニールの材質はいろいろですし質によって温度変化に弱いので、納屋や屋外に冬に置けば保管途中に途中で動かすと冷えていれば柔軟性が無く折れたり割れたり(化成肥料の入ってる袋も脆い)、中で土が凍ったり溶けたりを繰り返すうちに劣化して破れ中がこぼれてしまったり、ネズミなどが餌を探すのに穴を開けます。我が家では外の物置で保管中の培養土の袋にネズミが穴を開け中に巣穴を作って、庭のバードテーブルのヒマワリの種を盗み「食糧庫兼お食事処」に使われていました・・・。
赤玉土は圧縮して固めただけなので湿ると脆く、微塵も出やすいので混ぜてから保存すれば保管途中に重みで底の方でつぶれたり、凍る溶けるを繰り返すうちに表面から徐々に崩れてきたり・・・。微塵が増えると水はけが悪くなりがちなので赤玉土は使う直前に微塵を抜いてから混ぜた方が良いですよ。
ビニールやプラスチックなどの通気性の乏しい素材の物に土を入れて保管すると、ビニールなどは口を縛って閉じる場合が多い事もあいまり空気の通りが遮断され、冬でも比較的暖かい地域ではせっかく微細生物の活動が活発になりつつあっても外気と遮断されてしまっては中の土内の酸素が十分でなく生物が生きられずに土の再生が上手に進まなかったり、嫌気性細菌が増えすぎてしまい(有用な嫌気性菌も多すぎれば悪影響に)質の悪い土になってしまう事も・・・。
堆肥を冬保管するのにビニール袋を使うのは堆肥自体が乾燥されていたり気温が低いので微細昆虫やミミズは卵の状態だし微細生物は休眠していて目覚めないので問題ないですが、すでに孵化していたり目が覚めて活動しているなら酸素が足りない事も・・・。
もしやむなく混ぜた土を保管するのならば秋のうちに赤玉土以外を混ぜて屋外に積んで(穴を掘りそこに入れておくと地元の土の常在微細生物の種類が移り住み着いてくれ、より地元の土になじみやすくなる)上に雨雪を防ぐ程度にブルーシートやビニールをかけておく、麻袋に詰めて保管するなどが良いかと・・・。赤玉土は使うときに混ぜて。屋外が無理とか、量が沢山は無いなら大きな素焼き鉢(プラスチックや陶器鉢は不可)に詰めて通気が出来る麻布や目が細かいネットで口を塞いで置いておく(時々中の土を掘って湿り気チェックを。できれば全体を混ぜるとなお良い)のも適度な通気性と湿り気が保てると思います。
混ぜての長期保存で起きるデメリットの方が多い事を考えれば、冬に混ぜておくのではなく気温が暖かくなってきた3〜4月頃に古土の再生作業を行った方が楽に作業出来て順調に再生化が出来ると思いますが・・・。
早いうちから土に肥料を混ぜておくことはお勧めできません。化成肥料は植え付け直前に使う物ですし牛糞堆肥じゃない牛糞ならなおさら・・・。牛糞堆肥を堆肥として使う人は本州だと多い様ですが私の経験では他の種類の堆肥(腐葉土も含む)がもし使えるのなら堆肥としては入れない方が良いと感じます。牛のフンは飼料由来の塩分の多さや外来雑草の種子の混入、完全に植物の繊維を消化してしまうために微細生物の餌となりにくい(地中で植物の繊維を消化しようとする種類の微細生物の数が増えない)乾燥牛糞を毎年使用すると土質によっては雨の後に必要以上に土がベタつくなどからです。個人的には牛糞堆肥や牛糞には酷い目に遭っているので(今の土地の先住者が牛糞を多用していて植物に障害が起き改善するのに一苦労した、近所の牛糞を積んでいる所から雑草が来て蔓延り根絶に苦労など)牛糞系資材は肥料の一つと考え、少量を元肥として植え付け時に株の真下に適宜入れておく程度で十分と考えています。
手順としては、まず古い土に腐葉土を混ぜます。腐葉土だけよりも、できれば稲わら堆肥やバーク堆肥、馬糞堆肥などを入れるとより効果的です。もし自家製堆肥(コンポスト堆肥や段ボール堆肥含む)があるとお金がかからないうえに雑草や野菜クズが材料に使え、堆肥化促進剤を入れて使えば良質の堆肥が作れ、私は古土も入れてしまいますが再生の手間が無く楽で、他の種類の堆肥よりも「養分の多い土」と言う感じのものが出来上がって市販の物より良質で土に混ぜる時も量をあまり気にせず混ぜられて使いやすいです。
古い土腐葉土などを混ぜたものを2か月ほど屋外で積んでおくか麻袋など通気性のある入れ物に入れて、雨にあまり当たらない様にして屋外や納屋・物置で保管しておきます(乾燥させておかず少し湿っている程度が良いですが湿りすぎも良くありません)。できれば暖かい場所の方が微細生物の活動が良くなるので、早く再生させたいなら温度が高めな南側軒下やコンクリートやアスファルト敷きの所などに置くのも良いですが(水が溜まるならスノコの上などに置く)地面に直接でも構いません。この時点で肥料など入っていると再生化が遅かったり、牛糞の使用が多いと臭ってしまったり土内の雑草が育ってしまう事があるので、あえて混ぜない方が良いです。
再生化出来たら、使う2週間前に使用する植物の性質に合わせて堆肥を足します。それを1週間ほど置いてから次に苦土石灰を混ぜ更に1週間ほど置いてから、馴染んでいることを確認の上使用します(堆肥と苦土石灰の使用は逆でも良いですが必ず1週間間隔をあける事)
植える植物が痩せた土を好む(あまり養分を必要としない)物なら、堆肥を入れずそのままか、pHの好みによっては苦土石灰を混ぜて1週間置けば使用できます。
もし乾燥牛糞をすでに買ってしまっているのなら腐葉土や堆肥を混ぜる時に、堆肥を少し減らして入れるのが安心かも。でもできればそれを入れる分には牛糞の比率を下げる必要があるので、少ししか使わないか古い土や腐葉土の量の方をもっと増やす事になるかと・・・。私ならその時に使わず、元肥として植え付け時に根から離して土に入れておくでしょう。そうなると使う量も多くないので沢山買ってあれば何年間も余る事でしょうね・・・。何年も置くうちに変質することもあるので広い土地に積み上げて野ざらし出来ないのなら、ビニール袋などに入れて保管中でも袋の劣化で穴が空き湿って臭いが出たり虫が湧いたり固まって使いにくくなるなどの心配もあり数か月〜年単位の保管はお勧めできません・・・。もしまだ買ってはいないのならわざわざ買って混ぜるほどの物でもないと感じますが・・・。
化成肥料の場合はできるだけ混ぜてから時間を置かないでください。即効性の物なら急に多く効きすぎると徒長したり育ちが早すぎての弊害などが出ます。即効性でも緩効性でも植え付け直前に混ぜたり、その場所に直接撒く方が良いです。
化成肥料は使う植物により成分比率が違うので使う製品が違ったり混ぜる量も変わります。あらかじめ土に混ぜておいてから使うと、その植物の性質によっては肥料が足りなかったり多すぎたりで不具合が出る事もありますし、比率の違いを使い分けないと花が目的なのに咲かなかったり葉に生理障害が起こったり、病害虫が付きやすくなったりの原因となる事があります。特に野菜だと軟弱に育ったり食味の悪い物が出来る原因となりやすいです・・・。
堆肥と肥料というのは別物ですから、土の再生はあまり肥料成分になるものを入れずに行い(できれば適度な環境であれば長期間寝かせた方が良い)、植える植物に合わせて植え付け時に肥料の種類と量を変えて混ぜてから使って下さいね。
たちつ
【近畿】
2015/01/13(火) 19:42:55
・
私個人としての鉢土の再利用は・・・
まず 干す場所が必要ですが、2-3日は、寒晒し天日干しします。
1週間でも、2週間でも、雨ざらしでもした方が尚よい。
ある程度の土中害虫は、死ぬし、小鳥が食べにくる。
真夏なら尚よい。 再利用する場合には、カラカラに干すことです。
その後、目の粗い篩で、底石と用土を分け、次にケーキ用の篩で、微塵
パウダー土を取り除き廃棄します。
生石灰を使うことは、まずありませんが、原則として最初に石灰を混和
させ、1週間程度、据え置き、その後腐葉土や肥料と混和させる習慣をつ
けましょう。
種蒔用土には、石灰もひりょうも混ぜません。
根焼けして脱水症状になり、発芽しても枯れる場合があります。
牛糞は多くの方が利用していますし、安いですが、欠陥として
雑草の種子が莫大に混ざっており、草ひきに手間暇が必要です。
そこで、冬場は寒いので、適合できませんが、使う前に1-2ケ月前に、
微塵土を取り除いた古い土(1/2-1/4)と牛糞を混ぜて、湿っているか程度
の水を加え、かき混ぜて、プランターに入れ
雑草を発芽させ、草ひきするか、天日干しするかして、除草した方がよい。
今なら、混合土をプランターに入れて、ビニールゴミ袋で包み、プラン
ターを摘み重ねて、暖かい場所・陽だまり地におけば、雑草は発芽するかもしれません。
幼苗時には、雑草と園芸品種の発芽の区別が付かないものもあります。
雑草は、根茎も引き抜かないと意味がありません。
雑に扱うと、引き抜くときに千切れて、雑草の根茎が残って、再発芽することも多々あります。
花壇や畑と違って、鉢植えプランターの雑草は、うざいものです。
根は深くはびこるし、引き抜けば園芸種まで、引き抜いてしまうし、
時として、植え替えた方が早い気もします。
割り箸でつまんで引き抜けば、割り箸に付いた泥土が邪魔になる
し・・・・・
短気を起こせば、割り箸が折れるし・・・・
ピンセットって、使い勝手が悪いし・・・
それと、思い出しついでに、鉢植えプランターの表土1cm程度は、前もっ
て削り落としておいた方がよい。
表土1cm内に、雑草の種が降り注いでいます。
取り除いた土は、空いている場所に広げて捨てておくと、園芸品種の毀
れダネが生えてきます。晩秋から初冬にかけてが、良く生えてきます。
毀れダネに関して、最近は、F1品種が多いので、いろいろな花が楽しめます。
当然併せて、雑草もコケも生えてきますが、始末しやすいです。
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野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター