この土は肥料必要?

[園芸相談センター]の過去ログです

ありさ 2014/04/11(金) 16:00:49
お世話になります。毎年私が主に(主人無関心)庭の1坪足らずの土地できゅうり、ミニトマトを栽培しています。溝施肥にしていますが、なぜか茎が太くなり、キュウリは最初にかなり大きくなりうどん粉病にもなります。明らかに肥料が効きずぎている状態なのですが、肥料も基本どおり(1uに100g有機化成8−8−8)ヨウリン1u50g)と牛糞堆肥(1u5Lくらい)を30センチくらい掘って溝施肥にしています。
思い切って今年は無肥料で初めてみようかと思うのですが、いかがでしょう。毎年9月ごろまで栽培して、秋から春までお休み(あまり日が当たらないので)しています。
無肥料であまりにも育たないで失敗するのも嫌だし、酸度計みたいに肥料系があって今この土は肥料が必要かすぐに分かればいいのにって思います。
こんな私にどうすればいいのかアドバイスをお願い致します。

Pine 【九州】 2014/04/12(土) 14:17:19
 多分,窒素過多でしょうね。

 成分8-8-8だと,窒素量で10aあたり8kgですので,極端に多い様には思えませんが,
>キュウリは最初にかなり大きくなり
から考えると,前の窒素が残っているか,有機に鶏糞などを使っているかでしょうね。

 年一回しか作らず,しかも収穫がほとんど無い場合,お書きの肥料を機械的にやっていると,窒素過多は別として,リン酸,加里が過剰になるかと思いますよ。
 今年は,肥料を半分,またはやらずに様子をみたらいかがですか?

 なお,居住地は重要な情報です。記載された方が良いですよ。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/04/12(土) 15:39:42
各肥料と堆肥で成分がダブって、過剰になっていると感じます・・・。これを何年も繰り返しているとすると土質によっては植物が消費しきれず土内に溜まります。おそらく土地自体残留窒素にも成っているかもしれませんし、元の土質によってはおそらく土が痩せてきてしまっているので(地力が弱る)有用菌などが減り有害な菌が増えうどんこ病などの不調を招いていると思います。つまり土環境自体のバランスが崩れているかと。

まず、牛フン堆肥ですがこれは堆肥として使うと与えすぎるので別の堆肥に替えるか、溝施肥で入れるのはやめて苗の定植時にだけ元肥として掘った穴の底に少し入れる程度にとどめると良いです。
製品によっては窒素分が多いものが。牛フン系は非耕作地だった土地を畑地にする前の土壌改良なら多めの使用も出来ますが、畑地に堆肥として毎年使うのには無理があります。土への有機物(特に植物の繊維)補給目的での使用であれば、牛フンは牛が餌を反芻と4つの胃で完全に消化させてしまうので分解されすぎるのが不向きなのです。それと、混ぜられている量によっては土がベタつくのと、牛の飼料に外来雑草の種子が混ざっていてフンの中でも生き残っていてしつこく発生したり、過剰な塩分も問題となります。更に価格が安いものだと「こんなものを」と思う質のものが混ぜられている事もあります・・・。

作る野菜の種類にもよりますが、葉野菜なら窒素分を多く好みますがミニトマト・キュウリなど実野菜(花野菜も)主体なら、入れるのが少なくても地中や空気中から窒素が植物に取り込めますからお使いの有機化成の成分比ですでに窒素分が多すぎています。土作りがしっかり行われている畑地に化成系の肥料を入れるなら(有機化成は、有機の成分だけを化成肥料に混ぜているので化成主体で基本化成肥料の一種)を使う量自体を少なくしてから足りない分のリン酸とカリ分を単体で補うか、最初から窒素だけが少なめの化成を使います。私なら土作りがしっかり出来ているなら窒素少なめの化成肥料(有機化成かは拘らない)を控え目に使います。ヨウリンはリン酸目的の他にミネラル補給にも成りますが、土質によっては使わない事もあります。
バーク堆肥だと発酵を促すのに鶏糞が混ぜてあります。当地は林業が盛んでとても良質のバーク堆肥が入手できるので、土作りがしっかり出来ているなら肥料はあえて控え目にし育ち具合により追肥で補います。

毎年植えつけ前の土作りはきちんとされていますか?土作りで適切に堆肥(牛フン系以外)と適宜石灰を入れておけば、元々の地力や堆肥の成分によっては無肥料で有機野菜が育ちます。もちろん売っているものの様な立派なものでは無いですが、丈夫で小ぶりでも味が濃く美味しいものが採れます。元肥を入れるのでも有機肥料を使い少し控えめで入れる程度で大抵のものが良く育ちます。

それとできれば、有機化成だとしても化成系の肥料はあまり多用しないで元肥は有機肥料を使い(不快な匂いや虫が気になるなら難しい事もあるでしょうが)補助的に追肥などで使うのが土の質を悪くしないコツです。化成系肥料を使いすぎると土の力が徐々に痩せてきてしまいます。土内に必要なミネラルや有用微小生物が確実に減ってしまい、整理障害や悪い病害虫の発生を招きます。ヨウリンでミネラルが補給出来ていても有用微小生物までは意識して補給していかないと減るばかりで、土環境がわるくなります。
完熟腐葉土や、雑草を抜いたり刈った物を積んでおいたのを秋に漉き込んでおいて土内に有機物をできるだけ多く補給しておき、有用微小生物(ミミズや、バクテリア・微細昆虫など)の良い住処を作ります。元々その土地には居ない様なら、一緒にバーク堆肥やEM菌入りの土や資材(有用微小生物の素になるので多くなくても良いです)を入れておくのも良いです。春の植えつけ一月前位に耕し、新たに繊維分の多い堆肥(稲わら・馬糞・バークの堆肥など)を土に対し2割くらいよく混ぜ込みます。その後1週間以上置いてから石灰を適宜施しまたよく混ぜ込み1週間くらい置いてから植えつけ時に初年は、まずは規定よりも少し控えた量の肥料を入れてから植えつけます。その後育ちの様子を見ながら追肥を施します。その年の育ち具合を逐一記録しておき、次の年の春に入れる元肥量の目安とします。

堆肥はやる気があれば最初は市販品で、後は自作堆肥でも補給出来ます。生ゴミが減りますし作り方によっては市販のものより良質に出来るので作れるなら作った方が良いです。敷地が狭いならコンポスト堆肥は無理かもしれませんが段ボール堆肥なら作れるかもしれませんね。台所の野菜残渣で堆肥を作り、それを使えばお金もかからず野菜の育ちも良くなります。何よりも自分で作るので変な物が混ざっている心配も無く安心して使えます。コンポスト堆肥は場所を取り(熟成させるのでその場所も確保)設備費もかかりますが地域で一部を助成している所も。不快な匂いや昆虫を防ぐには材料の水気をしっかり取り細かくするなど下処理が重要。でもEM菌入りの堆肥化促進剤を使うとバーク堆肥に引けをとらないくらい良い堆肥が作れます。段ボール堆肥は段ボールを容器として使い、コンポストほど面倒では無く置き場所もあまりとりません。
野菜など植物は肥料や土の養分だけで育つのではなく、この微小生物が一番、ミネラルがその次の順番に重要で、これらのどれかが少ないと根が養分などをうまく吸収できません。肥料よりもまずは土環境を良くして土を肥やす事を考えると良いです。肥えた土だと土作りさえ出来ていればほとんど肥料を使わなくても確実に1〜2年は良いものが採れますし、微小生物もミネラルと同じく毎年減って行くので毎年補ってあげなくてはなりません。また、植物の根は排せつ成分を地中に放出していきます。良い土環境を作らないと土に蓄積していくばかりで、土中の微小生物やミネラルなどがその成分を中和してくれるので、かなり重要な存在なのですよ。有用微小生物には酸素を必要とするものもいるので、できれば通気性があまり良くない牛フン堆肥の今までの様な使用はやめて(効果よりも、弊害の方が心配)通気性も良い他の堆肥の方を入れて化成肥料の使い方も成分を考えながら替えていき、できれば補助的な使い方をする様にお勧めします。

うどんこ病はカリ分の不足が誘因になります。不足しないように適宜補っておき、雨で泥が跳ねて野菜に付くと発生するので根元にマルチを使用したり、野菜の植える間隔を広げたり葉を整理したりと風通しの改善を心がけて下さい。

あと、肥料分の過剰の目安には肥料喰いの性質がある植物の利用で程度が解ったり、多く植えることで蓄積が解消できます。
ヒマワリとトウモロコシが入手し易いと思います。これらはとにかく肥料が好きでどんどん根が吸収します。これらの葉の育ちがとても良いと言う事は肥料分が蓄積しているという事です。
花が咲くまで育て、種子を必要としないなら実が出来る前に抜いて別の場所におく事で(その場所に置いたり漉き込めば元に戻してしまうので)、その土地の過剰な肥料分が減らせます。特にヒマワリなら秋早くに種子を蒔いても本州なら冬までに開花するまで育つので、花が咲いた頃に刈り取るだけでも効果はあると思います。できれば食用ヒマワリの様な大きくなる品種を選び(ペットの餌として種子が売っています)、できるだけ多く植える事です。野菜がまだ側に植わっている時期だと陰に成る事があるので注意して下さい。またトウモロコシの実を収穫したいなら列では植えず、グループ植えにして花粉が他の株の雌蕊に着きやすい様にして下さい。

窒素を好む葉物野菜を沢山積極的に植えて3年くらい続ければ少しは過剰な肥料が減るかもしれませんが、残留窒素の場所だとどうしても質が軟弱になり易く病害虫も着きやすくなります・・・。あと、連作障害も心配ですし。
我が家は、先代が毎年牛フンを入れていた畑は過度の残留窒素でハムシが大量発生、花物は蕾さえまともに育たず何年も花が咲かないほどで、それを改善する為に肥料の知識を得ました。

もし土・堆肥・肥料の働きや種類について、いまいち基礎が出来ていないとお感じになれば、是非基本の本を一冊ご購入になり手元に置いてお読みになる事をお勧めいたします。大きい本屋や図書館の園芸本コーナーで「土・堆肥・肥料」の一般向けの本を数冊ざっと読んでみて理解しやすそうな本を本屋で取り寄せると良いです。今まで気がつかなかった事で目からウロコがポロポロ落ちます。一冊読めば、土の質から改善出来て野菜も美味しいものが作れるようになりますよ。

ありさ 【関東】 2014/04/12(土) 17:23:34
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すみません、場所は関東南部で、東京に近いです。
家を買い、5年目ですが、毎年やっているとだんだん欲張りになり、普通の本等の情報だけではもの足りなくなり、本屋さんでもプロに教わるとか、現代農業とかちょっと難しい内容を読んでみたり・・・。主人がそれを見ていて、農家じゃないんだからそんなに本気にならなくても、もっと楽しめば?と言われしまいました。確かに最初は少しの収穫で大喜びしていたのですが、今は庭にビニールハウスを建てて雨よけしようかな?なんて考えてしまってます。
最初に書いたとおりたかが1坪の畑?に苗は6本で悩んでしまってるんです。私にとっては楽しくて楽しくて・・・。
たくさん収穫できたらとても嬉しくて、不作だと落ち込んでしまって・・・。主人からしてみれば変でしょうね。
たかが6苗、されど6苗、一昨年はキュウリ1苗から60本くらい獲れて大喜びだったのに、去年は1株から10本程度で終了となってしまって、今年は豊作を願ってお聞きしました。
ばんざいうさぎさんの話は奥が深い、とても参考になりました。
土、肥料などの本を読んでみます。
Pineさんの言うとおり、無肥料からスタートしてみます。
どうもありがとうございました。

Hiro「解決後」 【関東】 2014/04/20(日) 14:41:07
>酸度計みたいに肥料系があって今この土は肥料が必要かすぐに分かればいいのにっ
つEC計


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