堆肥と基肥について

[園芸相談センター]の過去ログです

みかん 【九州】 2014/03/19(水) 23:36:36
野菜栽培に関する説明書に、「堆肥と苦土石灰を土壌に混ぜておき、基肥は化成肥料を施用します。」との記述があります。

私は、今まで「堆肥」とは牛糞や鶏糞や落ち葉や油粕を発酵させたものと考えていましたし、「基肥」とは即効性のある化成肥料だと考えていました。しかし、鶏糞は即効性があるし基肥と見なすのか分からなくなりました。教えてください。

ちなみに、私は野菜を植えるとき、苦土石灰を入れて耕した後、深いところに牛糞と鶏糞を施し(場合によっては油粕も施用)、その上に化成肥料を施して種まきをしています。鶏糞や油粕は強いので下の方に施用していますが、これでも今まで十分栽培できたので良いのでしょうか?
なぜか、よく分かりません。

かんちゃん 2014/03/20(木) 03:05:17
元肥と基肥は、同じ意味。
元肥は古い言葉で、基肥は新しい言葉で良く使われますが、正しい用語とは、思われません。
元は始まり。基本肥料は、窒素リン酸カリ。基礎には、固定した厳格な絶対基準がある。
元肥は、植えつける前に施すために、地力UPや肥料効果の長い堆肥などの有機肥料を利用します。
野菜の生長に応じて新たに必要になる。又は、雨水で流失した不足分
を補充するために、追肥が必要になる場合があります。
従って、追肥には、効果の早い化学肥料を利用したりします。

以上のことを考えると、解説誤りと思います。
基肥と追肥又は、堆肥と追肥の誤りではないでしょうか。

鶏糞は、即効性(主に、肥料負けとしての弊害は、早く現れる。)がありますが、無理に、どちらかと言えば、元肥扱いです。油粕も同じ。
しかし、追肥としても利用されます。
又逆に、化学肥料を元肥として使うこともできます。この場合には、
肥料効果持続期間が短く水に溶け易いだけに、追肥管理に注意が必要です。
緩効性化学肥料もあります。被覆複合肥料とも表現されます。
一般的には、速効肥料は、化学肥料のことです。
遅効性化学肥料はありません。遅効性肥料は、有機肥料のことです。
水溶性、ク溶性(酸に溶ける)、微生物分解性、可溶性(植物の根が溶かす)、不溶性(酸にも溶けない)など色々な表現がありますから、困りますね。

>今まで十分栽培できたのでこのままで良いのでしょうか
何の支障もなく、満足しているのなら、最高点の満点ですよ。

あくまでも施肥の適正値は、状況に応じて臨機応変に対応すべきもの
で、画一的な絶対値はありません。
不慣れな人に対して、地域標準値として公表されているものです。
この標準値(基準値)を、状況に応じて加減してくださいの意味です。
肥料不足の弊害より、過剰肥料の害の方が後で取り返しが付かなくなる
ことに対する警告の意味もあります。

とこのように、私は理解しています。

タネツギ 【関東】 [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2014/03/20(木) 18:53:02
>野菜栽培に関する説明書
 農家向けですか、家庭栽培向けですか。新しいものですか。
>「堆肥と苦土石灰を土壌に混ぜておき
 堆肥には肥料成分がほとんどないとの考え方に基づき、堆肥を肥料扱いしない表現です。これが慣行的です。しかし、例え100分の1でも、100倍施せば基肥になります。追肥にもなります。
>基肥は化成肥料を施用します。」との記述があります。
 堆肥の施用量が多くない場合は、化成肥料が、まあ無難として、特に家庭栽培には薦められてきました。
>「堆肥」とは牛糞や鶏糞や落ち葉や油粕を発酵させたものと考えていました。
「堆肥」とは 牛糞や落ち葉など(窒素の少ないもの)を鶏糞や油粕など(窒素の多いもの)で発酵させたものです。
>「基肥」とは即効性のある化成肥料だと考えていました。
>野菜用の「基肥」には即効性と緩効性を兼ね備えた化成肥料か、そのように配合した有機肥料などを用います。
>鶏糞は即効性があるし基肥と見なすのか
上記配合の要素となり得ます。
>今まで十分栽培できたので良いのでしょうか?
可否は、他人が決めるのでなく、栽培植物自体の育ちと、味わう人の味覚を基に、あなたが決めるものです。
私は化成肥料を使いません。植物を軟弱に育てて病害虫を呼ぶとか、硝酸体窒素が植物内に増えて健康に良くないといった意見もあります。
http://alphar-net.com/farm.htm

タネツギ 【関東】 [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2014/03/20(木) 18:55:40
訂正します。
>野菜用の「基肥」には即効性と緩効性を兼ね備えた化成肥料か、そのように配合した有機肥料などを用います。
野菜用の「基肥」には、即効性と緩効性を兼ね備えた化成肥料か、そのように配合した有機肥料などを用います。

えふ 【甲信越】 2014/03/24(月) 10:15:46
こんにちは。(長文すみません)
ここでは、上手に栽培されている いろんな方の意見が多くあるので、
参考程度に私の栽培方法/考えを述べさせてもらいます。
色々な方の意見を参考に、自分なりの栽培されるとよいと思います。


>> 堆肥について
堆肥は、おっしゃるように牛糞や鶏糞などで良いと思います。

>> 基肥(元肥)について
基本的には ゆっくり効く堆肥や有機肥料で済ませる方が多いと思います。
しかし 収量を重視する生産者の方は、肥料効果高い化成肥料を
基肥(元肥)で与えて、育てる方が多いです。

>> 栽培方法について
堆肥類を深いところに施す(溝施肥)は、良い方法だと思います。
作物生育初期は、堆肥まで根が届かないので肥料が無い状態で生育します。
作物の根が成長し、堆肥のところまで根が届いた頃に、
堆肥の肥料が効果を発揮します。

土上に化成肥料を施し、播種する事は...今まで問題無ければ良いと思います。
しかし 発芽時は、肥料が無い方が発芽率は高くなります。
発芽後は 肥料を必要とするので、少量ずつ施肥するとよいと思います。
ちなみに、肥料の強さの順は、一般的に以下だと思います。

堆肥 < 有機肥料 < 化学肥料

いずれにしても、問題なく栽培できているのであれば良いと思います。
土壌環境や気象条件、栽培方法が各地域で異なるので、コレ!といった
正解は、作物栽培には無いと思うので。

ちなみに、以下に私が考えている肥料などの特徴をまとめたので、参考程度に。
栽培する色々な人によって考え方は違います。批判などあると思いますので、
あくまで、参考としてください。
※肥料取締法や地力増進法によるカテゴリとは考え方が違います。私の考えです。




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土壌改良材
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 ■種類
  ・ピートモス
  ・パーライト
  ・バーミキュライト
  ・木炭
  ・もみ殻
  ・など
 ■肥料効果
  肥料効果はない
 ■土壌改良効果
  土を改良する。保水性、保肥力、排水性などの改善。
 ■目的
  肥料効果は全くないので、土を良くする効果として使用する。

----------------------------------
堆肥
----------------------------------
 ■種類
  ・鶏糞
  ・牛糞
  ・豚糞
  ・馬糞
  ・バーク(樹皮)
  ・腐葉土
  ・など
 ■肥料効果
  肥料効果は少しある(ゆっくり効く)
 ■土壌改良効果
  土を良くする効果は高い。
  主に土をよくすることを目的として施用する。
  土に有機物を与えるて、保肥力、保水力、微生物環境改善など
 ■目的
  上記堆肥の中で、最も肥料成分が高いものは、
 「鶏糞」です。 私は、土を良くする目的で使用しています。
  しかし、肥料成分も少し入っているので、過多施用し過ぎないようにしています。  
  元肥のみで使用し、追肥では使用していません。

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有機肥料
----------------------------------
 ■種類
  ・菜種油粕
  ・大豆粕
  ・骨粉
  ・魚粕
  ・など
 ■肥料効果
  肥料成分高く、肥料効果は高い。
  (堆肥より早く効き、化成肥料よりゆっくり効く)
  微生物が分解することで肥料効果を発揮する。
  つまり、微生物が活動しにくい気温低い時期は効かない。
  これが、ゆっくり効く理由。
 ■土壌改良効果
  土壌改良効果は、多少程度
 ■目的
  主に元肥として利用しますが、追肥でも使える場合もある。

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化学肥料
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 ■種類
  ・化成肥料(8-8-8、14-14-14、15-15-15など)
  ・硫安
  ・尿素
  ・過リン酸石灰、ようりん
  ・硫酸加里、塩化加里
  ・など
 ■肥料効果
  肥料成分最も高く、最も早く効く。
 ■土壌改良効果
  土壌改良効果はない。
 ■目的
  元肥や追肥で使用しています。

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長文すみませんでした。
暖かくなってきたので、これから作物栽培頑張ってください。

かんちゃん 2014/03/24(月) 14:45:26
雑談の一つとして

比較的新しい言葉に、可視化情報化・視覚情報化ということもあります。

一度ペットボトルに、液肥・色々な化学肥料を規定量溶かす。
鶏糞や腐葉土や堆肥や元の土などの上澄み液をすくいとり
明るい場所においておけば、どれが早く緑色(葉緑素)になるかで、体感する。
水道水・雨水・冷房除湿クーラーの排水・近所の川水など色々な水に溶かす。
定性定量分析・土壌分析ができれば、より正確ですが、そのような面倒
なことをしなくても、簡単に理解できるかもしれません。

川水が一番よく、次に雨水、水道水となり、空調排水が一番悪い。
肥料では、さすが液肥のパワーというか、液肥が一番早い。規定以下の
微量でも十分効果が認められるのがよい。

黴の生えぐあい・腐敗速度や雑菌の繁殖濃度なども良く判るとおもいますよ。
なお黴が生えても、不快臭がしても、悪い事とは、一概にはいえない。
子供老人ペットなど付近に注意し、実験中触るなと書けば尚良い。

ペットボトルには、絶対に蓋栓をしないこと。 
醗酵腐敗によりペットボトルが破裂する。


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