種ジャガイモ生産農家は生産物を食べますか
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2014/02/03(月) 18:47:37
ばんざいうさぎさんか、実情をご存知の方にお願いします。
「種ジャガイモは農薬漬けで生産されているので、種芋購入者は植え残りを食べないように」と言われてきたと思います。
@食用を超えた農薬が使用されているのですか。
A種ジャガイモ生産農家は、余剰生産物を食べますか。
たちつ
【近畿】
2014/02/04(火) 22:58:06
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種芋馬鈴薯とは
原則的には・推奨としては、食べてはいけない。
@に関しては、種芋馬鈴薯農薬散布記録書のサイトが、担当者以外秘密、暗黙の了解として、隠されているので、良く判らない。
・・・むやみに一般庶民の不安を抱かせないため。
一般品ではないので、広告宣伝する必要も無い。
いえることは、
食料品ではない。
厳重に管理されている。
種芋から生産された食用芋には、農薬の薬害が及ばない。
種芋の(官庁の検査がたびたびアル。)=種芋の生産農場は、指定農場に限定される。指定されていない農家でも、種芋は作られ販売されている。 その区別は、合格証票の添付の有無と生産者の表示(種芋を買ったら合格証票を残せと農協では指導しているようです。)
と言うことで、農薬制限が特別扱いされている。=規制が無いというか、残留農薬の検査そのものがないかもと言える。
Aに関しては、食べることもあれば食べないこともアル。
単純に考えて、食用は、種芋とは別に栽培するし、なければ、近所の納屋に行けば、沢山アル。従って、販売用の種芋をわざわざ食べる必要も無い。・・・職業的種芋栽培専業農家
職業農家以外なら、種芋は一般食用からより分ける。選別の仕方は、個人個人の好み次第ですから、食べることもアル。食べてしまえば、種芋がなくなるだけです。
実際に、農薬が騒がれる以前又は、騒がれつつある時代の一昔前まで、販売用(農薬漬けで、見栄えの良い作物)と自家消費用(無農薬・減農薬 見栄えより危険回避)を分けて、栽培していたときもアル。
農薬を散布するときの臭いや色から、本能的・感情的に危険視していた。
今思えば、不思議なことに、農薬のDDTは、危険視しても、生活害虫用のDDT(蚤取粉)は、同じものなのに、危険視していなかった。
この蚤取粉を布団に撒きすぎて、近所で、死んだ人もいた。それでも、危険視もしなかったし、別段騒いだこともなかった。
・・・・どうして(・・? フーン想なんだ。運がわるかったね と言う程度。 もっとも、それ以前には、シラミ取りに、頭の毛や衣類が真っ白になるまで、強制的に振りかけられたようです。
今は、製造も販売も使用も、中止になっている。
余剰の種馬鈴薯の最終処分は、どうしているのでしょうかね。
昔なら、ウラルートで販売していただろうが、今は、食べたり、あげたり、分けたり、捨てたりしているのでしょうね。専業職業農家と言っても、端境期と言うものが有りますからね。
詳しくは、下記サイトで聞くこと
http://www.maff.go.jp/pps/j/introduction/domestic/dsyubyou/index.html
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nsk/grp/syuukahannbaigyousyatourokuH25.6.4.pdf
この辺なら、ある程度正論のように思う。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1415709244
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ばんざいうさぎ
【北海道】
2014/02/05(水) 05:33:31
ばんざいうさぎです。タネツギさんおはようございます。
調べてみたところ、こちらの地域での種芋生産は種苗会社や農業試験場との契約栽培の様で、農協関係での種芋生産は無い様です。農協が種苗会社から種芋を買い組合員へ特定の品種を配布・栽培させて、収穫した物を買い上げて食用として出荷や加工品にしているらしいです。
管内に何軒かあるデンプン加工工場は、契約した農家にデンプン用の品種の種芋を提供、収穫後は自社工場に全て運ばせるとの話です。
玉ネギなら農協自ら改良を行っているところがありますが(秋収穫の貯蔵用玉ネギで、アメリカ伝来を改良した‘札幌黄’の血を引く改良品種が主流です。)芋の場合はデンプン専用品種ならデンプン会社独自の改良はありそうですが、普通のジャガイモの品種改良は農業試験場任せが多い様です。
私が話を聞いたのは私の職場に来ていた種芋生産農家さんから直接聞いた話で、あちらは素人向けに解り易く話したのと私は仕事中と当時は野菜栽培までには興味が無かったので深く掘り下げた話しになりませんでしたが
@は、「農薬まみれで育てるので食用の芋から比べると多い量(濃度の事かは不明)や回数散布している」と仰っていましたし。
詳細を調べても使用農薬名や濃度や散布回数などが出て来ないのは、私も一般人に知られない為にあえて公表しないのだと考えます。
もし載っていれば充分な知識の無い人がそれを参考に種芋を自作しようと散布してしまう可能性があり、状況によっては周囲の家に害が及びますし散布本人も中毒の危険性があります。一般の土地では病害虫の侵入を防ぐのは難しいので、質の悪い種芋が作られて広まってしまう可能性もありますし(植えられた土壌に潜在し蔓延してしまえば芋や他の作物が作れなくなる事も)。
農家向け対象の農薬散布は、行う時にちゃんと基準に沿って決まりを守っている農家の人でも、体質によっては散布後一時的に不調に陥る事も多いですし。
Aについては「自分の食べる芋は買って食べている」との事ですから、残留濃度が高くて、もし余剰があっても食べていないと言う事ではと思います。
種芋で無くても、実際散布する人には害が無いのは解っていて商業栽培品種の余剰があっても食べたくないと感じてしまう人も。また、野菜に限っては口が肥えている人たちなので、品種改良の進んだ物は味が良くないと感じ、いくら大規模栽培していても余剰は保存せず知人に配ったり畑に漉き込んだりで処分し、自家用に昔から自家採種で残してきた病害虫には強いが商業栽培に向かない古い品種を、肥えた土で低農薬や無農薬で有機栽培したりしています。元々デンプン用に改良されたらしい在来の皮が紫で中が黄色い芋があって、違う農家数件から同じこの芋をいただいた事が。伯父の家でも出荷用のキュウリ・ナスのハウスがあっても、別の自家用野菜のハウスがあり(早春のビートの育苗後定植すれば、その分場所が空くので)、キュウリとナスの在来の品種を何株か植えて良い実は種取り様にと残してあり、かなり大きく成って株からぶら下がっていました。キュウリを捥いできて赤みそ付けて食べると最高に美味しかったです。農家の人は特権で昔ながらの美味しい野菜を食べてます。
北海道のこちらの管内では、ジャガイモを契約栽培すると収穫直後生産農家が保存や選別する事無く、ほぼ全てすぐに大型フレコンバックに詰めさせてしまい当日か翌日契約会社が手配したクレーン付きトラックで運んで行く様です。種芋ではありませんが伯父が某有名ポテトチップス会社と契約栽培していた時期が数年あり、その時に札幌に居た私はしばらくぶりに実家へ帰省。実家は新居へ引っ越し直後で落ち着かず、伯父の家でのんびりしようと急に数日泊まりで訪ねていけば強制的に収穫の手伝いをさせられるはめになったのですが(三歳の時に、年子の姉が事故で入院し私だけが二カ月ほど伯父宅に預けられ可愛がられ、まとまった休みがあれば伯父の家に入り浸っていたので良くも悪くも私だけは実の娘の様な扱い)、伯父の家から離れている住宅街に囲まれた畑で、もし収穫途中で帰ったりハネ品を残し放置してしまうと付近住民が盗みに畑に入って土を踏み荒らすので例年なら全て収穫しきって持ち帰り納屋で荒選別後に皮を乾燥させてから農協の方に運ぶのが、その日は収穫当日のうちに大型フラコンバックに詰められ会社のトラックが畑に引き取りに来て、全て運んで行きました。契約農家に選ばれるにはいろいろと条件が揃っていること、チップス専用品種は芽の部分が浅くほぼ凸凹が無い、大小の規格は関係なく不用な物がほとんどで出ない(チップスに不向きな大きさのは「サッポロポ○ト」などのスナック菓子に加工する為の材料のマッシュポテトに加工する工場が近くにある)、元々栽培環境や技術の良い伯父の所では悪い物でも軽度のソウカ病で皮が軽く荒れてる程度のものしか出ず、その程度のものも全て引き取っていき、ハネ品(余剰)は見事にほぼ残りませんでした。
種芋の契約栽培も基本契約先が収穫した物を引き取り農家には余剰が出ない。廃棄する様なものも皆引き取って選別で弾かれた種芋は物は契約先の会社の系列か契約している処理する施設があるのだと思われます。
種芋の元株(クローン技術で殖やした株)を試験場が契約農家に栽培させる時は必ずほぼ全て回収の後検査をしてのデータ取り、種苗会社でもほぼ全て回収後自社での選別・検査の後製品として販売するらしく、もし農家に一時保存等させれば最悪余所に横流しされてしまう怖れや、食用と誤って出荷される恐れも予防しているのかもしれません。
種芋は農薬使用の基準を守る必要がありますが、栽培で一番重要なのは外部から病害虫が入り込まない立地の畑で、栽培中は一般の人や車の侵入が許されておらず、また農薬散布中に急に一般人や車に侵入されても困ります。栽培畑地には種芋栽培畑地であり侵入を禁ずる事を示す看板の設置が義務付けられ、一般道路から離れた畑での栽培が基本の様です。
前記の栽培農家さんが住む地域には親戚が居ますし大規模な観光公園や景勝地への通り道で何度も通っていますが、確かに公道近くでジャガイモが栽培されているのを見たことがありません。その一帯はほとんどが種芋を扱う営農法人(数件の農家が集まり組織化して経営している)で、地理的に公道が一本延々と続く以外は脇道などほぼ全て農業道路でその先に別の公道は無く通り抜けも出来ない為、公道近くは別の作物を作り(ビートや大麦など)農道を入ってからしばらく行った先に種芋畑があるのだと思います。
こちらの農家や酪農家は広い土地を持っていると公道脇に家を建てるか、公道脇にポストなど設置し敷地にむやみに人や車を入れさせないようにしていて昔から病害虫や害を成す植物などの外部からの侵入防止、家畜の伝染病予防の意味があった様です。一見近くに家の無い公道の脇に、昔なら牛乳の収集車が収集し易い様にと牛乳缶置き台がぽつんと設けられていたり(現在は扱う牛の数が増えたので牛乳缶が不要となり、収集車が各牧場敷地内に入ってきてしまい牛舎側の保存タンクから直接回収するので、口蹄疫が流行った時は収集車のタイヤが伝染病の拡散原因の一つと考えられていた様です)、現在だと「○○農場」と地域共通の目立つ立て看板を立て入口位置を示しており、私有地入口なら許可無くの侵入禁止の看板や頑丈なゲートを設けているところも珍しくなく、酪農家では口蹄疫予防に今でも生石灰を真っ白く撒いてあるところもあります。
あと、北海道はアメリカ式農業が基本で広い土地に一種の野菜を植えます。ジャガイモやタマネギは収穫時期をずらすのに早生や晩生の複数の品種も植えますが、あまりに広いと収穫が大変で臨時雇いの人(北海道は英語由来で「出面さん」と呼びます)を何人使っても収穫が追いつかない為(秋蒔き小麦の収穫だと一台のハーベスターを複数の農家で使い回すので自分の家の番が来れば真夜中までライトを付けて収穫しています)、最近は規格外品は収穫機械が弾きそのまま畑に放置で収穫が終わると畑地に漉きこんでしまうので規格外品が混ざらず、大抵が農協の組合員なので良い物なら予想より多くても農協が買い取ってくれます。種子や苗の提供から作業スケジュール、栽培指導、収穫日を決めるのまで農協が管理するので(経営の良くない農家には借金を増やさせないように早めの離農を勧めるまでします)無駄も見た目の悪い物も少なくなり作物によってはほとんど余剰がでません・・・。以前家族が農協の青果部に居た時に各農家の収穫日を決めるスケジュール管理をしていて、畑ごとのニンジンの収穫日を決める目安にサンプルを抜いてきて、自宅でお湯で茹でて試食したことがあります。品種ごとに味に特徴があり、おかげで市販の物を食べても‘千浜’と‘向陽’の品種だけは気が付きます。
豊作に成っても単価が安くなり貧乏になるので出来が良いほど多くの作物が余剰となり畑に漉き込む事になります。玉ネギだと匂いが辺り一帯に漂うので今年は豊作なのだとすぐ解ります。よほど不作の年で無い限りは街の役場が農協玉ネギ部会から双子玉などの見た目の良い規格外品を譲り受けて、街の全世帯に5キロづつ無料配布、高齢者がいれば10キロ貰えた事も。また親戚が玉ネギ専門農家なので、年によっては余剰をくれることがあり、一冬買わず春まで食べきれなかった事も・・・。
うちの地域では作物の規格外品の加工利用はありませんが、北見市だと玉ネギは粉末オニオンスープ、白花豆はコロッケなど製造する施設がありますし、富良野でもニンジンは全て収穫し規格外品はニンジンジュースに加工しているそうです。
oakland
2014/02/05(水) 12:36:03
>@食用を超えた農薬が使用されているのですか。
農薬の適用には「ばれいしょ」(普通の食用に栽培されるもの)と
「種いも用ばれいしょ」というのがあって、両者の農薬の種類、
散布回数、希釈濃度などは異なります。
これは、じゃがいもに限らず、米麦豆類すべてにおいても
「播種用」とそうでないものの区分があります。
タネツギ
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2014/02/14(金) 15:07:02
ばざいうさぎ様、お手数を掛けました。
oakland様
>摘用に…「種いも用ばれいしょ」というのがあって
納得しました。ただ、これと適用で検索しても、ジベレリンしかありませんでした。webを当てにする種芋生産者は希有だからでしょうか。
oakland
2014/02/17(月) 15:01:05
殺菌剤に、高濃度の浸漬使用について「種いもへの処理は1回以内」という表現をしているのは結構あると思います。
(逆に言うと、食用・飼料用では許されない高濃度使用が種いもには許されている)
タネツギ
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2014/02/18(火) 12:13:31
[[解決]]
ありがとうございました。
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