わたしもズッキーニでのご相談

[園芸相談センター]の過去ログです

いく 【近畿】 2013/06/14(金) 12:25:41
いつも大変助かっております。
今回、みなさんも相談されていますが、ズッキーニで困っております。
砂地の畑に植えておりますが、あまり大きくならず、途中で先端から萎れてしまいます。先端は花がついていたところです。茎元の方は、しっかりとしてるのですが、先の方にいくにしたがって、しんなりと中も茎元とは違っています。緑色のズッキーニです。
何が原因でしょうか? 水は、地植えですので土が乾いたらやっています。肥料は、植えた時とそのあと一度追肥しました。
ちなみに、黄色のズッキーニは、見事に大きくなり収穫できております。緑と黄色は、少し離れた場所に植えてます。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/06/14(金) 19:46:51
萎びるだけで腐っていないのなら、おそらく土質が栽培に向いていないと思われます。砂地と言うのは育つ野菜が限られるのと、特にズッキーニは水分を沢山必要とする野菜なので植物の枯れたものなど植物繊維が多く地中に有用微細昆虫やミミズ、有用バクテリアなどの生き物の多い土を好みます。砂地は保水性・保肥性が低いのでいくら肥料を与えても皆深い所に浸みこみ根が吸収できません。根本的な土壌改良が必要と感じます。
黄色のズッキーニの生えている土や日当たりは緑の物が生えている場所よりは少しまともなのかと感じますが如何でしょう。直射日光があたるなど土質が悪い上に日当たりが強く水分の蒸散が激しいなどの問題があるのかもと感じます。

あと、実がちゃんと育たないのも水不足かと。砂地では人がいくら水を撒いても充分には留まらず水がすぐ深い所に浸みこんでしまいます。自然任せならなおさらです。実の大部分が水分であるズッキーニには砂の多い土では含まれる水分が足りなすぎるのかと思われます。(スイカなど砂地を好む物もありますが、ズッキーニの様なカボチャ類には厳しいかと・・・。)
今年のまともな収穫は難しいかもしれません。株の撤去後今年のうちから畑地に腐植物の多い肥えた土を大量に入れての土壌改良ができれば来年植えつけてどうにか育つかもしれません。
急にそこまでの早い改良が無理であれば、ズッキーニは別の場所で育てるか野菜用の巨大プランタ−に市販の土を使いながら栽培し、畑地には他の場所の肥えた土を大量に混ぜ、適量の稲わら堆肥や馬糞堆肥(牛フン堆肥は植物繊維が分解されすぎて向きません)を入れてしばらく寝かせます。かなりゆっくりでも良ければ完熟腐葉土を毎年入れながら混ぜては他の科の野菜を育てつつ「土も育てていく」と良いです。
実もの野菜を作るなら腐葉土で植物繊維を補いながらも、熟し切っていてすぐ分解し、微細昆虫・バクテリアが豊富なバーク堆肥を3割ほど入れるのも良いですが、バーク堆肥は高価なのに品質に良しあしがあるので予算的に難しく、効果が思うほど出ない事も・・・。

私の経験では花なのですが、川砂の砂地のうえ鉄分が多すぎ酸化したサビ土、何を植えても枯れて育たないと言うとんでも無く悪い土を3年間、植えつけ時に穴を大きめに掘って周囲にだけ3割ほど、地元で作られるとても良質なバーク堆肥(針葉樹の樹皮だけで作られている)を入れ続けては、抜く時に周囲の土に良く混ぜると言う作業を繰り返した所、土を掘ればまるまると太ったミミズがピチピチ跳ねて出てくるくらい良い土に替える事が出来ました。3年から後は自家製コンポスト堆肥を年に一度入れるだけで維持できました。ほぼ同じ事をすれば他の野菜は育つでしょうが、いくさんの畑の場合は完熟腐葉土など養分低めで植物繊維の多い資材が更に多く必要と感じます。

ズッキーニの様な野菜が好む肥えている土と言うのは、植物の繊維由来の腐植物が多くてよく水分や養分が保持でき、有用微細昆虫やミミズ・バクテリアが多く住んでいる団粒構造が出来ている土です。砂地はこれらの条件のほとんどがかなりの割合で少ないので、育つ野菜はかなり限られそれ以外は育ちにくいです。

まず、どのように土を改良すべきか、基本的な事から覚えなければ成りませんので、「土・堆肥・肥料」に付いて書かれている本を一冊お手元に置き読むと簡単に理解でき土壌改良がうまくできるようになりますよ。本屋の園芸本コーナーで数冊立ち読みしてみて解りやすそうなのをご購入下さい。植物繊維の大切さ(微細昆虫やミミズ・バクテリアの餌になる)団粒構造(バクテリアが出す粘りが作り上げる)などを覚えて、それらが豊富な土を目指せば、肥料や薬剤の使用は最低限で済む(良い質の土は、少しの堆肥を混ぜれば肥料無しでも1シーズンの栽培が可能)な大抵の野菜が丈夫に育つ良い土を「作り上げ、維持する」事が出来ますよ。

あと、土作りしても維持できないと土は痩せてきます。化学肥料はなるべく避けて有機肥料を使い、出来れば自家製堆肥(植物繊維の多い土に近い)を毎年入れるとお金もかからず台所の野菜ゴミなども減ります。
コンポスト堆肥や段ボール堆肥など自作なさると良いです。コツは植物残渣だけで動物性残渣は入れないのと入れる物は軽く萎びさせ細かめに切る(腐敗菌を抑え、匂いや不快昆虫の発生が抑えられる)落ち葉や刈った草・抜いた草をなるべく入れる(実の付いていない物を、根付きは再生できない様に完全に枯らしてから。植物繊維の補給に成ります)
地元の土や鉢植えの古土などを定期的に入れる(在来の微生物の補給)、EM菌などの含まれる堆肥化促進剤を定期的に入れる。定期的にかき混ぜる等です。
検索すれば作り方が出ていますので、もし可能なら自作する事をお薦めします。

いく 【近畿】 2013/06/16(日) 12:38:07
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ばんざいうさぎ様 アドバイスを有難うございました。
土に問題ですか〜 ガックリ!! とてもミミズなどが住んでなさそうな砂です。てんとう虫などがいっぱいおりますが、残念です。さつま芋には適してる畑のようですが、来年は、植える場所だけでも土の改良を考えてみます。大変有難うございました。


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