コリアンダー(パクチー)の葉について

[園芸相談センター]の過去ログです

しろ 【近畿】 2013/06/09(日) 17:09:04
プランターでコリアンダーを育てています。

苗から種から両方で育てています。
環境としては朝日がよく当たる東側のベランダに置いています。

どちらにもいえる事ですが、生育初期はスーパー等で食用として販売されているような広めの葉が出てくるのですが、生育していくにつれて細く細かい葉が出てきてしまい食用として使えなくなってしまいます。

何か原因があってそうなってしまうんでしょうか?

また少しでも長い間広い葉を出させる方法があれば教えていただきたいです。

よろしくお願い致します!

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/06/09(日) 20:02:06
長文失礼します。また、解りづらい所もあるかもしれませんががんばって読んでみて下さい・・・。

コリアンダーはそのような性質のもので、同一株からの葉の収穫期間は限られ短いものです。
パクチーとして葉を食べるならレタスなどの様に生育途中の若い葉を「株ごと」収穫するのが普通なのですが、趣味で栽培するときは外側から葉を少量づつ収穫しがちです。
細かい葉が出るのは、株が成熟してこれから花茎(トウ)が出るからです。これが出始めればもうパクチーとしては向かず二年草なので枯れるしか無く、種子を採ってスパイスのコリアンダーシードとして料理に使うか、また種子蒔きするしかありません。

トウ立ちと言いセリ科のほとんどに共通している性質で、ニンジンも全く同じ性質です。根を収穫せず冬越しさせれば花が咲き根は固く痩せて食べられません。花茎が出る前の株が若いうちに根を収穫します。でも畑で栽培中に花茎が伸びてしまい収穫できない物も出ます。)野菜のセロリと葉が縮れるタイプのパセリは野菜としての品種改良が進んでいる為に花茎が伸びるまでが少し遅め程度。野菜としては改良があまりされていないスープセロリーやイタリアンパセリはトウ立ちが早め。

30年くらい前にレターセットの香り袋として入っていた種子を蒔いて栽培してみた事があります。ハーブが知られだしたばかりで日本では栽培法など知られていなかった頃です。外国のハーブの本を参考に「だいたいパセリと同じ育て方だろう」と、あるだけの種子を少し密植気味に蒔いて育て、葉を収穫しました。葉の柔らかさも香りも申し分なしでしたが、あっというまに葉が変化し「これはパセリより収穫が短いから、蒔き時をずらさないとならないのか。残ったのは種子を採った方が良いな」と感じました。

今では葉を重視した改良品種などがあるかもしれず(日本での品種名付きの販売は無いかも)、お手元にあるのはどちらも本来は実を採る方重視(種子が大きく多く成る性質)の品種という可能性もありますが(日本では知られていませんが、ハーブにも食べる部分が変わる物だと目的重視に作られたいろんな品種がある。)、日本では品種まで気にしないので基本普通の葉野菜の様に生育途中で根元から切って収穫するもの。葉野菜自体が株収穫でそんなに長く同一株から収穫できるものではないので趣味程度の規模だと株数も少なく残念ながら収穫期が身近すぎるのは仕方ない事と感じます。

まず苗で買った物はその株から葉を収穫すると言うよりも、種子を採る為に買う物と考えた方が良いです。
初期のハーブブームでミントやセージ苗などに交じりコリアンダーやキャラウェイの苗が売りだされた時に(春に苗で売ると言う事は去年蒔いた物。寒さに当てない様に栽培するなら苗がかなり高価と成るはず)二年草(生育期間が冬を跨ぐ物)のセリ科植物は冬を越したら花茎が出てしまう。購入しても食べられる葉がほとんど採れずに花が咲いてしまうのにブームならどんな物でも売って良いと思ってる?性質を知らない人をだまして売る様なものでしょ?と疑問に感じました。

どんな育ちかたや性質の植物かをためしに育ててみて、最終的に種子を少量で良いので入手できればと言う様な、葉を食べる目的では無ければ苗を買っても良いのですが、コリアンダーなどは性質を知らずに買ってしまえば葉がほとんど食べられずに結局損な買い物に成りやすいんです・・・。

種子で育てる場合は、大量に栽培する生産者だと蒔く日を少しづつずらして蒔き育てます。それで僅かながら育つのをずらし出荷期間を長めに出来ます。密植気味に育て葉は株ごと収穫。極端な話モヤシやスプラウトの様な、収穫時期を逆算し種子を蒔き、短期間育成で収穫する栽培形態で、所によっては水耕栽培しているかも。未熟なまま一株づつ収穫してしまうと考えておいた方が良いです・・・。

また、日本での栽培だと育ちや花茎が出てしまう条件は種子を蒔いてからの気候状況によりかなり変化します。栽培環境や土質があまり合わない、蒔く時期が悪いと株が大きく成らないうちにまもなく葉が変化し花芽が付きます。(これは子孫を残そうとする本能?なので防ぎようが無い)

趣味での、葉を食べる目的の栽培なら苗は買わずに種子からの栽培だけが良いです。
なるべく長く食べたいのなら初めの種子蒔きは室内で、夜間温度が発芽条件の室温に成りしだい(又は昼間適温に成りしだい蒔き夜間は保温)ビニールポットに種子蒔きし芽出し(直根性なので小苗以降の移植は避ける)、4〜7日ごとに蒔く日をずらして蒔き、屋外でビニールトンネルかビニールハウスを設置後に栽培可能な内部温度になれば徐々に屋外の環境に慣らしてからビニールポット苗を定植(根鉢を崩さずそっと植える)。最初は夜間温度が冷えるので枠を作って上に古毛布などを被せるなどの保温の工夫も必要。早くから栽培していくと手間がかかります・・・。

栽培期間が違っても、どの株も花茎の出る時期はほとんど同じという性質です。成分の比率が合わない肥料を多く与えてしまうと香りが悪くなるので肥料は控え目に、なので余計育ちはゆっくり。個人での栽培ならどうしてもこれからの時期食べられなくなる・・・。
ここまで手間をかけても害虫が匂いで寄ってきてしまえば思う様な収穫がないかも・・・。(コリアンダーは、コンパニオンプランツとして他の作物の害虫防止目的に使います。匂いで虫を自らの方に引き寄せる性質がありバンカープランツと呼ばれます)

はっきり言ってしまえば、買って食べた方が長い間・安価で食べられます。料理店では値段設定や時期的な問題から空輸の輸入ものを使用しているところもあると思います。

お住まいの地域では葉を購入しづらいなどで自分で栽培し長期間続けて食べたいのでしたら、手間がとてもかかりますが少しづつの量で日をずらして蒔き育て、次々株が収穫できる様に工夫することが必要です。

しろ 2013/06/12(水) 01:50:12
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ばんざいうさぎ様

丁寧な解説andアドバイスありがとうございます。

大変分かりやすかったです。

手間がかかって大変そうですが来シーズンは時期を少しずつずらして蒔いてみようと思います。


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