石灰窒素散布後の土地について。

[園芸相談センター]の過去ログです

まい 【九州】 2012/06/03(日) 00:09:42
石灰チッソを撒きました。
1週間以上前に、ジャガイモの収穫が済んだ土地で石灰チッソを撒きました。ジャガイモが無事収穫はできたのですが途中、夏疫病になり
ヨトウムシも発生していたので
少しでも殺菌殺虫になれば、と思い撒いたのですが
今度、次の植物を育てる場合、もう植え付けしても可能でしょうか?
植えつける前に土壌に混ぜたほうが良いものは完熟牛糞堆肥と化成肥料で大丈夫でしょうか?
植えたいものは、枝豆・トウモロコシ・小松菜を考えています。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2012/06/03(日) 11:46:50
石灰窒素を撒いた後に土を耕してよく混ぜましたか?石灰がまだある場所に堆肥を混ぜてはいけませんので石灰を撒いて土を混ぜた後、土に完全に石灰が馴染んだ1週間後くらいに堆肥を混ぜて下さいね。

石灰窒素を使ったのなら牛フン堆肥を堆肥として使うのは窒素が重複しているのでおやめに成った方が良いかと感じます。牛フン堆肥というのは窒素分が多い為、堆肥として多量に使用すると窒素が畑に残留し易いんです。それなのに石灰にまで窒素が多いと、窒素分多過に陥りやすく野菜の生育は一見育ちが良く見えますが質が軟弱で病害虫の大発生につながる事も・・・。我が家では先代が牛フン堆肥を多用していた為に窒素多過で酷い目に遭っています・・・。牛フン堆肥は堆肥というより肥料の類と考えて、作物の元肥として作物の下に少量お使いに成る方が畑に残留するのを防げます。肥料分は足りないなら足す事は簡単ですが、多すぎるのを除去するのには結構苦労します。牛フン堆肥は牛の餌の消化が良過ぎて植物繊維が分解されすぎ、畑の元々の土質によっては多用すると土がヌル付く事があったり、塩分が残っていたり、牛の飼料に混ざっていた外来雑草の種子が混ざっている事もあり生えてしつこく蔓延る場合があるのでご注意ください。

畑に堆肥を使うなら完熟腐葉土を入れる程度か、稲わら堆肥、馬糞堆肥、自家製堆肥を使うのが良いですが、ちょっとお値段が張りますがバーク堆肥(樹皮を堆肥化したもの)が使いやすいです。土(作物を植える周りだけでも良い)に2〜3割混ぜると良い土になって、バークの堆肥化する時に少し鶏糞が混ぜられているので特に化学肥料を使わずとも作物が元気に育ちます。植物繊維が豊富で水持ちがよく、微生物や微細昆虫も豊富で、ミネラルなども多く、早く肥えた土に作り易いです。どんなに痩せた土でも3年くらい使い続ければ良い土に成り、その後は一年おきに足す程度で地力のある土に維持出来ます。うちではほとんどが酸化して錆び色になっている川砂のとんでもなく悪い土がバーク堆肥のおかげで、掘るとふっといミミズが必ず出てきてピチピチ跳ねる様な良い土に改良出来ました。

化成肥料は常用すると地中の成分(養分やミネラル、微生物・微細昆虫など)が少なくなり土の地力を下げて土が痩せますので、生育期の追肥目的で少量使うのが望ましいです。適切な堆肥を入れて微生物や微細昆虫が豊富で地力のある良質な土ができていれば、家庭菜園なら堆肥さえ入れていれば2年くらいは肥料を使わなくても満足な野菜は採れます。

もし可能なら、自家製堆肥を作ると植物繊維や微生物・微細昆虫、ミネラルが豊富でバーク堆肥と同等に使え、費用もほとんどかからず便利ですよ。良い土が出来れば悪さをする病害虫が殖えにくく、良い働きをする菌や微細昆虫が殖えてくれます。
コンポスト堆肥なら、野菜ゴミ(出来るだけ水分をとる)・抜いたり刈った雑草(種子が付いている物、根で再生しうる物は避ける)、収穫後抜いた株や枯れ葉(病害虫発生の物はいれない)、古土などで良質の堆肥が出来ます。作るコツはできるだけ乾いた物を入れ、肉や魚の残渣は入れない(水分多過は腐る元、動物性残渣は不快な匂いや不快昆虫の発生源となる)、時々畑の土を被せる、堆肥化促進剤を少し入れる。ときどき混ぜて空気を含ませてやる事です。詳しくは「コンポスト堆肥」でお調べ下さい。これを作って完熟してから畑に入れられれば、もう堆肥の類はほとんど買わなくても済みますよ。

まい 2012/06/04(月) 08:38:24
お返事ありがとうございます。
石灰窒素を撒いた直後にしっかり耕しています^^
誰にも聞かずに牛フン堆肥が何にでも良いと思っていて
撒くつもりだったので聞いてよかったです。
ただ20坪ほどあるので、すべての土地をすぐに使うわけではないのですが
やや砂地気味なので、完熟腐葉土とバーク堆肥どちらがいいでしょうか?
またこの後植えつけようと思っているのが今育ててるトウモロコシと
枝豆なのですが、他に植え付けていいものはナス科を除けば
大丈夫でしょうか?
痩せた土地が向いていると聞いたさつまいもは避けようとおもっています。

自家製堆肥、気になっていたのですが
大きな発泡スチロールが自宅にありそれで出来ないかな〜・・・・と
考え中なのですが、なかなか良い資料がありません。
刈った後の草などが肥料になればな、といつも思っているのですが・・・。

長文失礼いたしました。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2012/06/04(月) 10:37:14
堆肥は肥料の一種と考える人が多いですが、本当は植物繊維の補給と、微生物・微細昆虫・ミネラルの補給が目的なんです。これらが殖えれば土は団粒構造に成り、地力があがります。地力のある土だと土内の病原菌は減り、植物の葉の質も良くなりますから害虫も付きにくくなります。全く病害虫が付かないというわけでは無い物の、大発生を防げます。
これからすぐにトウモロコシなどの野菜を植えたいなら、腐葉土よりバーク堆肥の方が向いてますね。バーク堆肥は熟成させる為に鶏糞も少し混ぜてありますから。ただ、トウモロコシはすごく肥料を消費するので時期的に追肥は必要となるでしょうね。その点はトウモロコシの栽培の仕方を参考にして見て下さい。
腐葉土も堆肥のひとつと書きましたが植物の育ちへは即効性はなく、どちらかというとゆっくり分解し土へ戻るという主に植物繊維の補給目的なので、収穫後畑を休ませる期間(秋などに)土に混ぜて2カ月くらい寝かせてミミズや微細昆虫・微生物が分解してくれて土になるのを待つ時などに向きます。

今シーズンに堆肥を入れるのは大抵即効性を求めているでしょうからバーク堆肥はお値段が高いものの良質の堆肥だと感じます。特に砂地気味なら最初の2年くらいは使っても良いと思います。肥えた土を好む野菜や肥料喰いの野菜なら毎春に入れて良いですが(土に2〜3割の量。入れ過ぎない事。後作には入れないか、使っても少量)3年目くらいからは1年おきに入れてみて様子をみて、まだ地力が足りないと感じれば量を少し減らし毎春入れても良いと感じますが、自家製堆肥をおつくりに成るつもりなら堆肥が出来た年から、バーク堆肥は止めて土の様子を見て自家製堆肥を毎年入れても良いと思います。(我が家の経験から。自家製堆肥はバーク堆肥から比べると即効性や効き目は少し弱めで見かけは普通の肥えた土そのものなので即効性は無いものの、地力を維持できます)

自家製堆肥は容器の通気性が重要な為、発泡スチロールは材質としては向きません。水分を逃がしませんし密閉する事で通気を遮断してしまう為嫌気菌が優勢に成り腐敗臭を産みだします。使うとすると底にも横にも沢山穴をあける、穴から中身が出たり昆虫が入り込まない様に網などを使用する、定期的に全部を入れ替えるなど手間がかかり、堆肥化のプロセスなどかなり理解していなければ難しいです。無理に使っても失敗すると思います。
一番簡単なのがコンポスト容器を購入して庭や畑に置く事。地面に少し穴を掘ってから設置し、入れた原料の余分な水分を地中に逃がしてくれ、蓋に隙間があるので密閉状態にはならずに良い環境で堆肥化してくれます。湿り過ぎの材料を大量に入れたり(これはできれば避け、雑草などはまず干してから入れる)中が加湿に成っているかな?と感じれば乾燥した土を上にかけたりで調節しながら、定期的に中を混ぜるか、もう一つ容器を用意しそれに入れ替えてしばらく寝かせると堆肥になります。未熟な堆肥は土に混ぜると再発酵し植物の根を傷めます。熟した土の目安は匂いで、土の匂いがすれば出来上がり。
 
これ以外には、台所から出る野菜ゴミを堆肥化する段ボール堆肥という作り方もあります。これは段ボール表面から水分が徐々にゆっくりと蒸散していくのが良い様です。頑丈な段ボールの断面が二重に成っている物を選び、箱を本体にして自分で底と蓋を自作し補強した容器を作り、中に土やピートモスなどを入れて、野菜ゴミなどを細かく刻んで入れては混ぜるを繰り返す方法で、雨のかからない室内やベランダに置き使用します。「コンポスト堆肥」「段ボール堆肥」の作り方はそれぞれ検索すれば作り方がヒットしますので参考にしてみて下さい。

まい 2012/06/05(火) 23:02:25
[[解決]]
ありがとうございます^^
トウモロコシの育てた苗がそろそろ植え時なので、
バーク堆肥を混ぜて使用してみたいと思います。

自家製堆肥についても、調べてみます^^


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