おばけカボチャの育て方

[園芸相談センター]の過去ログです

shaw 【東海】 2011/05/11(水) 01:20:17
はじめまして。利用させていただきます。
早速質問なのですが、アトランティックジャイアントの栽培で注意すべき点、上手に育てるコツなどがあれば教えて下さい。

家庭菜園を趣味としているしがない学生です。教師の許可が下り、学校の土地を借りて作物を育てられる事になりました。
それでせっかく広い土地を頂けたので、大きい野菜を作ろうと先日アトランティックジャイアントの種を注文しました。我ながら極端だったと思います…(-_-;)
今までトマトやキュウリなどは育てた事はあるのですが、蔓モノは初めてで、育てている方の農場の画像を見てもイマイチ畑の大きさがピンときません。
今回借りられる土地は山の中の大変緑豊かな場所ですが、未開拓に近いです。
5m×5mはあると思いますが、心配なので最終的に一株で育てようと思います。
今から育てると収穫時期はいつ頃になりますでしょうか?


南瓜なら簡単と思ってあまり深く考えずに購入したのですが今になってうまく育てられるか不安になり相談させて頂きました。
これが少しでも周りの楽しみの一つになれば良いと思っているので、とりあえず今年は収穫する事を目標に頑張りたいと思います。

どうかアドバイス宜しくお願い致します。

mutin 【関東】 2011/05/11(水) 12:27:22
やったことがありませんので、アドバイス出来るわけでは無いのですが、面白そうなので調べてみました。

基本的な育て方、10m2と一株あたりの面積が明記されています。
http://shimizuya-tanenae.com/SHOP/VS001050118.html

育て方に肥料の量など具体的な数値が並べられています。間隔が10mとの記述があります。
http://www.pumpkin-shirai.com/index.html

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/05/11(水) 15:37:58
近くの町がこの品種のコンテストを行っているので私の住んでいる所でもアトランティックジャイアントを栽培している人が何人かいます。

結論としては大きくすればするほど土地は広い所が必要で、設備や金銭的の他、いろんな事情もあって学生さんでは栽培は無理でしょう。

子ツル1本に対し必ず実は一つで必要な広さは「最低でも10u」です。100キロ以上のものを作るならもっと広くて土地も肥沃で日当たり抜群な場所に、這いたいだけツルを這わせてあげる事です。ツルから出る根からも養分を吸いますし、葉が多ければ多いほど光合成が盛んにできるので良い実が採れます。
このため、土質によっては土壌改良したり、肥料の種類や成分・量にも拘らなくてはなりません。その加減は普通のカボチャを栽培しているプロの農家ですら数年かけないと満足のいく出来にはなりませんし、趣味にしてはかなりな手間暇とお金がかかる割に利益はほとんどない「贅沢な遊び」です。コンテストに出品する目的は「名誉を得る」ただ一つ。優勝すれば「そのカボチャ(300キロ以上)と一緒に」地区予選や全国大会へ運送費や宿泊費はほぼ自前で行かなくてはなりませんし、もちろんその間仕事は休むことに(農作業の人手が足りなくなるので興味の無い家族は栽培を嫌がる)。それでもこの栽培に夢中になって毎年工夫し続ける人も多く中にはツルに植物用の点滴を打ってまで大きく育てている人もいます。

それと栽培するのに見逃しがちなのが大きく成った実をどうやって畑から運ぶかと、どう処分するかです。100キロ以上になれば人が簡単に運べるものではなくトラクターや重機を利用して持ち上げるたり、クレーン付きトラックなどに載せ移動、置く場所にはまた吊るして下ろさなければなりません。コンテストに出したり、どこかに飾って置くなら、日にちが経ってからまたそこの地に赴き撤去しに行くのに同じ装備でいく事に・・・。

採れた実は食用にできると書かれたサイトもありますが、「あくまでも‘できる’(食べようと思えば食べられる)」で元々人間用の食用品種ではないため(家畜の飼料用品種)、そんなに美味しいものではありません。この辺の人は一番大きな実から種子を採り出し来年の苗用に残し、他の引き取り手のなかったものと一緒にトラクターや重機を利用して家畜の放牧場などに運び、その場で機械で踏んずけ細かく砕いてから家畜を放し、家畜のオヤツにします。
種子だけはナッツとして炒れば人間が食べても美味しいかもしれませんが(市販の種子は薬剤が塗布されているので食べないこと)、かなりの数が入っている種子はひとつひとつ手で殻を剥くのも一苦労です。
実の貰い手がない場合、もし学校で食べても食べきれるものでは無いですし(どんなに美味しく調理してもカボチャは食べ飽きするんですよね)固い皮を剥く手間暇と大量のワタの始末に困ります。土に戻そうとしても大量なので人が掘る普通程度の穴だと腐って虫が湧く事もありますし次の年種子がごっそり芽生えてきていつの間にか蔓延る事もあり得ますから、家畜に食べさせるあてが無いのならかなり深い穴を掘って、有る程度砕いてから埋めるしかありません。その量の多さによってはこれからの時期は急がないとすぐ腐りだすので重機で穴を掘らなければ成らないかもしれませんね。

shaw 2011/05/14(土) 01:06:45
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>mutinさん
こんばんは。コメント有難う御座います。
日本でも頑張ればこんなに大きなものが出来るのですね!
具体的な数値が詳しく載っていたので大変参考になりました。
やはりコンテストなどに出品する方々は本当に丁寧に育てているのですね。反省させられます…^^;
わざわざ調べていただきありがとうございました。


>ばんざいうさぎさん
沢山の貴重な情報有難う御座います。
ネットや袋の裏ではなかなか分からない事が多いので、そういう現場の声というのは大変参考になります。
ただ、大事なのは大きさやコンテストでは無く収穫と話題性なのでばんざいうさぎさんが心配されているような事態は起きないと思います。^^
私自身、こんな素人が未開拓の土地で最初から100キロ超えなんてとても出来るとは思っていません…(笑)
一坪の庭では出来ないことをしてみたい!という一種の好奇心から始まったものなので^^;
この種の事を仲間に話したところ良い反応を返してくれたので、発案者として知識に自信が無いのはいけないと思い相談させて頂きました。
運搬に人手や運送費が掛かる事は知っていましたが、全国大会まで自腹とは…。本当に手間もお金もかかるものなのですね。
皆南瓜が生っている所すら見たことがないと思うので、バスケットボールサイズでも大喜びすると思います(笑)
折角種を買ったので記述して下さった注意を念頭においてとりあえず育ててみます。
アドバイスありがとうござました。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/05/15(日) 22:55:52
あの、御事情は解りましたが、バスケットボール位の大きさというのは全々熟していないのですが・・・。収穫が早すぎるとガスガスで食べれたものではなく、栽培自体の意味がなにもありません。
最初からご予定の広さだと全然足りないので根が吸収する養分も足りなければ葉の光合性も確実に足りなくなります。もし熟した実が運よく収穫できてもウラナリである可能性も高いですよ。

この巨大種は熟して最低の大きさでも30〜40キロにはなる品種ですからバスケットボール大だとまだまだ未熟な実なのです。本格的に育てている人なら見込みが無さそうな実を摘実するくらいの大きさ。バスケットボールくらいの大きさの物でも良いと作る前から言っているのなら、食べられもしないのに何の目的の為に植えるのでしょう?
最初からハードルを上げ、金銭も徒労も無駄にして失敗してもいいと思うよりも、せめて自分で出来そうな規模から食べられるものを作れる様になりましょうよ。
自分ひとりでこっそり試すのならまだ良いかもしれませんが、学校の土地を借り賛同してくれたお仲間がいるのに何も達成出来ずじまいだとお仲間をガッカリさせ、周りの人のあなたの評価が落ちてしまうだけになりますよ・・・。

学生さんなので、まず自分のできる事から予行練習し、段取りを覚えてから応用して実行すると言う経験が不足しているのでしょうが、それじゃぁせっかく植えられたアトランティックジャイアントの株が可哀想ですよ。最初から普通のカボチャの苗を買って植えて育てた方がまだ広さも間に合いますし、栽培も難しくなく基本が覚えられて、最後には皆さんで美味しく食べられます。

カボチャの種子は数年は発芽能力がありますから、今年は蒔かずに普通のカボチャ接ぎ木苗でも植えて栽培し、それから広い土地を確保して改めて挑戦してみて下さい

shaw 【東海】 2011/05/16(月) 19:07:18
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わかりました。ご忠告ありがとうございます。
今日仲間にばんざいうさぎさんの仰っていた事を伝えて、代わりにミニカボチャとおもちゃカボチャを育てる事にしました。
種は数年保つということなので、大切に保存したいと思います。
今回教えて頂いた事だけでも大変勉強になりました。
沢山経験を積んでいつかアトランティックジャイアントを育てたいと思います。(^^)
重ね重ねコメント有難う御座いました。


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