リンゴの苗の培養土は?
ひまわりおばさん
【関東】
2010/07/11(日) 15:53:31
スーパーで買ったりんごを切ったら、なんと種から双葉が! スポンジに切れ目を入れ挿しておいたら、みるみる本葉が出て只今急成長中。
植え替えをしてあげたいのですが、どんな土に植えてあげればいいでしょうか?
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/07/12(月) 00:50:44
普通の鉢花の土でも構いませんが、将来育った時に問題がいくつか出てきますが、育てられる状況でしょうか?
まず実の中の種子から育ったリンゴは親の品種と同じ実は成りません。市販のリンゴの木は皆接ぎ木苗木よるクローン体で殖やします。ほとんどのリンゴの花は改良された結果自家受粉が出来ないものがほとんどで花粉用にと相性の良い別の品種の木が必要。なので花粉が受精した時点で実の中の種子は雑種に成っています。市販のリンゴは実がまだ花だった時に付いた花粉親の品種が解らないので、適切な花粉木が何なのかが不明です。そのため花が咲いたとしても受粉せず実が成らない可能性が高いです。花を楽しむだけならば花粉親は必要ありません
元来リンゴの木は野生には存在していません。人間がマルス属の近縁種を何種類も掛け合わせて改良し作ったもので、栽培に向くのは夏も涼しい北国か標高の高い所。環境が良くてもリンゴ栽培の仕方をちゃんと覚えた人がかいがいしく世話をしなければ病害虫がとても付きやすく弱くて生き延びられません。年間何回もの防除の農薬散布がかかせません。これをしないと虫の大発生や病気が蔓延して近所のバラ科の木にまで被害が出てしまいます。有機栽培はプロでさえ難しいので素人には無理です(詳しくは「奇跡のリンゴ」という本を読んでみて下さい・・・。有機栽培を目指し、その過程で挫折しかけ自殺まで考えたという壮絶な半生の話です)
リンゴの木は普通接ぎ木しないでいるととても背が高い巨大な木に育ちます。背が高く成らない専用の台木に接いで背が伸びるのを制限し、枝は毎年決まった時期に適切な剪定を行い(時期を間違えると余計育ってしまう)、横に誘引しないと花すら咲きません・・・。実生の木は際限なく上に伸びていくので接ぎ木苗木より余計剪定は大変になります
建物近くに木を植えると根が基礎に潜り持ち上げて建物が傷むので将来を見越すと広さのある庭が必要になります。地下に配管が埋まっている所も根が持ち上げ壊すので避けなければなりません・・・
リンゴは簡単に育てられる木ではありません。これは人間の都合だけで本来の性質を捻じ曲げられて作られたが為に人間の世話なしでは育たない様にされてしまったのでしかたがありません。そんな気難しい木でもよければ果樹の本をお買いに成ってリンゴの栽培法を覚えて育てれば花が見られるかもしれません。住宅地ではリンゴに使う農薬の散布は危険ですので広い土地が望ましいです。花粉親としてはリンゴの交配にも使われているクラブアップルの木を一緒に植えると運よく花の時期と相性が合えば実が成る可能性はあるかもしれません
ひまわりおばさん
【関東】
2010/07/12(月) 15:40:02
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ばんざいうさぎさん、パーフェクトなご回答ありがとうございました。結実を期待してはいませんでしたが、配管の埋没した、うちの狭い庭では到底無理だとわかりました。せっかく発芽したのですから、とりあえずは鉢などで楽しんで見たいと思います。
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