改めて「形成層はどちらに有るの」その後の知見
ingilart
2010/02/09(火) 11:28:45
単なるその後の報告です。
※改めて「形成層はどちらに有るの」その後の知見
タネツギ様が言われましたように、形成層は木部側と樹皮側の双方に残るとの見解が多いです(その道に携わる方では)。但し、その量とか働きにつきましては不祥の面が多いようですが、木部表面に形成層がどれだけかは残るとの見解を言われる方が有ります。
当業者のnet上での記述や、古い書籍でもその様な記述が有ります。
でも不思議です。若し、その様に剥皮した時の木部表面に形成層が残るとすれば、盾芽接ぎでは100%の活着を示しても何の不思議も無いと思われますが、そうもいかないようですね。(私は盾芽接ぎは滅多に行いませんが)
接ぎ芽のカルス発達を観察しますと、盾芽の外側にカルスの発生が旺盛であるのが観察できます。尤もT字に切ると剥皮した時に樹皮の形成層断面が多く露出していますので、見た目のカルスの多さを外部から観察できるのかとも思いますが。
これらを総合しますと、剥皮された木部表面に形成層は存在しても、木部表面の形成層に、木部に貯蔵された養分を横への移動で逆流させても、その量は微々たるもので、旺盛なカルスの発達には結びついていないようだと推測致しますが、如何でしょうか。
これらが明確になりますと、単に台木と穂木の形成層同士を合わせなさいとの表現では無しに、別の表現にて接ぎ木・芽接ぎの活着率が大いに上がると思いますが・・・どうでしょうか。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2010/02/09(火) 20:35:20
前回の最後のほうに次のように書きました。
> 園主さんの
>> 樹皮側になると思います
> 以下の説明に納得します。
証明方法として、環状剥皮し、その中央に浅くぐるりと傷を一周させてみる。一周傷にカルスが形成されなければ、カルスは樹皮側だけにあると証明できましょう。
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