害虫にハーブはどの程度の効果があるのですか?

[園芸相談センター]の過去ログです

ちか 2009/07/25(土) 19:12:11
露地栽培で家庭菜園をしています。
今まで普通に農薬を使っていましたが、無農薬栽培に挑戦してみたいと思うようになりました。
でも、菜園のとなりが農家の畑でして、農薬の使用をやめることが農家への迷惑にならないかと思い、躊躇しています。
調べてみると、安全性や意義に賛否はあるようですが、ペパーミントをホワイトリカーに漬けたものなどの、ハーブの使用がよく紹介されています。
これらはどの程度の効果があるものでしょうか?
また、使用頻度などはどんなものでしょうか?
経験のある方や実践されている方の話が聞きたいです。
どんな書き込みでも構いませんので、情報が欲しいです。
よろしくお願いいたします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/07/26(日) 15:09:20
ハーブのエキスを利用しての散布はお天気や気温・風の状態で効き目がかなり左右されます。特にミントは高温に成らないと効き目が望めず散布と言う限られた精油の量ではすぐに飛んでしまいます。雨に当たれば流れてしまうのでマメに散布しなければならず、種類や(ペパーミントは一品種ではなく系統名で全部が皆精油の量は同じではなく、外国では品種名で呼ばれます)は作る人それぞれに虫除け成分のメントールの量は変わるので、使う地理的・気候的条件によっても効果に幅が出来ます。散布という方法では運がよければ効き目は望めますが確実に効き目があるとは言えません。市販のミントオイルや薄荷油を極く少量入れて使えば効き目はあるでしょうが、もし含まれるミントの精油が濃かったり何回も散布しているうちに葉に残った精油が多くなると野菜の葉が部分的に枯れてしまうこともあり、そうなると使った意味がありません・・・

それよりもコンパニオンプランツのやり方で、生きているハーブを野菜の傍に植えたり置いたりの方が、虫へ効く成分がずっと続くので人間の手間もぐんと減り、効果が何倍にも高まりますよ。何よりも直接エキスが野菜に付くわけではないので野菜への悪影響はほとんどありません
例えばミントを使うなら、エキスを散布する方法ではペパーミントと使うのであれば虫の嫌うメントールの含有は少ないのですが、和種薄荷がとても多く含んでいますが、唯一流通している栽培後期に作られた‘ホクト’という品種は改良に使われている外国種の血が濃すぎてメントールは少ないです。
ミントは野菜の株の傍に鉢やプランターに植えて置いておけば含まれる成分が少ない種類のものでも生きている限りずっと精油が飛び続けるので虫に対してずっと効果が続きます。また。摘んだ脇芽や蕾をハーブティーにしたり、野菜の収穫後は刈って入浴剤などに使えます。オーデコロンミントの方が効果があるとのことですが(ただしオーデコロンミントは食用には向きません)効果が弱い他のミントでも沢山置けば効果が期待できます。ただしスペアミントにはほとんどメントールは含まれないのでアップルミントなどの、この系統には効き目は望めません

生きているハーブを使うと一緒に植えることによりお互いの生育が良くなったり、花粉を運ぶ蜂を呼んでくれたり、身代りに害虫に食べられてくれたり、地中の害虫を殺してくれたりなどいろんな働きをするハーブ達があり、エキス散布よりもかなり有用です
詳しくは「コンパニオンプランツ」で検索なさってみて下さいね

コンパニオンプランツを使えばお隣の畑に気を使うこともほとんどないと思います。また有機栽培をしている農家以外は、自家消費の野菜以外にはちゃんと農薬を使っていますから(特に農協の組合員だと決まった回数農薬を使う様に指導されていて、農協はそれを守った野菜しか受け入れない)反対にちかさんの畑の方に風の向きによっては農薬が流れてきて付着している可能性があるくらいですよ

ちか 2009/07/26(日) 18:06:11
ばんざいうさぎさん、ありがとうございます。
コンパニオンプランツという言葉を初めて知りました。
たいへん勉強になりました。


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