元田んぼの土地を畑に改良するには?

[園芸相談センター]の過去ログです

浪速っ子 【近畿】 2009/03/26(木) 23:14:58
今春から元田んぼだった土地を、畑として新しく利用するのですが、
排水がよくない土に合う野菜、合わない野菜ってどんなものがあるでしょうか??

本等で調べたところ、
さつまいも、とうもろこしがNG?
里芋、水ナス、枝豆がOK?

使用前に大量に堆肥(馬糞とおがくず)をすき入れようとは思っているのですが・・・
いろんなものを幅広く栽培したいと思っています。

どんな些細なことでも何かアドバイスいただけないでしょうか。
よろしくお願いします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/03/27(金) 11:40:40
田土を除去するか、部分的に取り除くという選択は無理なのでしょうか?
粘土地層が下にある土地と同じく、田圃でも水を通しにくい田土の層さえ部分的にでも取り除けば水はけは格段に良くなり、大体の野菜は作る事ができますよ
何箇所か田土の層がなくなるまで穴を掘り、砂利や水はけの良い土を層の穴の場所に詰めてから埋め直すか、何列か溝状に層を掘りとり同じく砂利など埋めてから上に土をかぶせると良いのですが・・・

まず田土の層を一部でも破らない事には水はけが悪すぎて、長雨が続けば畑に水が溜まり、水が引くまで人は立ち入ることが出来ない事になりうると思います。元田圃という土地は、水をためておく巨大な入れ物みたいなもので、どこかに穴が開かない事にはいろんな野菜の栽培は無理です

予算などの都合があるかと思いますが、何年計画くらいで何区画に分けて少しづつでも良いですから田土層を破っては土壌改良した方が良いかと思います
特に雨が降ると地面に水が素早く染み込まない土地では植物に有用なミミズや微細昆虫・好気性の微生物がとても住みにくい環境になり、いくら堆肥を入れてもそれらの生き物の助けがない事には植物の根が養分を吸収する事がうまく出来なくなりますので育ちが悪くなる可能性もあります。通水性の他に土には通気性も必要なんです

まだ何も植えていない状態のうちに水はけの改善をしておいた方が、最初の年は大変ですが、何も対処せずに毎年悩みながら野菜を栽培するよりも毎年楽にいろいろな野菜をうまく作る事ができますよ

また、馬糞とオガクズというのは完全に発酵が終わった完熟したものですか?
堆肥化の終わったものだとは思いますが、馬糞とオガクズが原料に使われている完熟の堆肥という事ですよね?
水はけの悪い土壌に未熟な堆肥を入れるというのは嫌気性微生物が優位になりすぎ逆に土を悪くする可能性があるものですから・・・
牛糞堆肥よりは馬糞を使った堆肥は良いですね。植物の繊維の残った堆肥ですから。良い土を作るのは、水はけの良い土に植物性の繊維の多い堆肥を入れて土を団粒構造にする事です。バーク(樹皮)堆肥なども有効ですよ

それらの堆肥の効果を最大限発揮させるためにも初めのうちから水はけの改善を行っておいた方が良いですよ

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/03/27(金) 11:50:12
追記です

何年計画かで土地の田土層の除去を行う場合には、高畝での栽培やレイズドベット法での栽培が有効かと思います
元々の土地の地面よりも部分的に土を高く盛ると水がはけ易く、大体の野菜は育てられるでしょう(通路に水を逃がす)
レイズドベット法では角材で20〜30センチ高さで四隅を作り、それに同じ幅の板を張って枠を作ってから水はけの良い客土をその枠いっぱいに詰めます。高ければ高いほど水はけが良くなります。これを応用して角材を支柱として埋めコンパネを立てて埋めて土を入れれば長ネギ(白ネギ)や長芋、ゴボウなどの根が長い野菜も育てることができます
予算などかかることがありますが、物理的に土を高く盛るという方法は有効だと思いますよ

mutin 【関東】 2009/03/27(金) 20:59:02
何のお役にも立てませんが、

以前、雑誌に出ておりましたが、
新潟の八石ナスというブランドのナスが、ナス3年、米作2〜4年の輪作で作られているという話がありました。定期的に水を張ることによって、畑の雑菌をなくすことが出来るので良いのだそうです。

どこかの試験場のレポートで、
水田を大豆畑に転換する話がありました。
数年は年々増収するが、その後、連作障害で収量が低下するといったグラフが載っていた記憶があります。

Yahooやgoogleで
水田 転換 試験場 pdf
と入れてやると、その関連らしい報告が検索されます。詳細を検討しておりませんが、御時間があるようでしたらお試しください。

かに 【九州】 2009/03/27(金) 22:40:17
こんばんは♪
今は昔、幼少の頃、見渡す限り田んぼの田園地帯に住んでいました。
水田は稲刈りが終わると耕されて畑に変身し、麦、いちご、キャベツ、
レタス、玉ねぎなどが育ってました。裏作というやつだと思います。
その記憶からすると、耕して、畝立てして、野菜育てて、春にはまた
水を張り、田んぼとして使っていたと思いますから、特に大掛かりな
改良などしなくても大丈夫ではないかと思います。稲は水田に水を
貯めっ放しでは育ちませんから、必ず排水ができるようになってます。
私はまったくのシロウトですからここまでですが、試しにネットで
「裏作 土作り」で検索してみたら、いろいろHITしました。なかなか
「これだ!」というのはありませんでしたが、総合すると、完熟堆肥を
入れて、高畝にするとよさそうな感じでした。以上ご参考まで…。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/03/27(金) 23:43:48
田圃での裏作では稲刈り後の秋から春の水を張る前に限っていますから田は乾いており畝を高くさえすれば水分は過剰にならず他の作物は育つのに何の問題もないでしょう。気温も低いのでそんなにトラブルも出てきません
でも、今回の場合は年中の栽培が前提になります。梅雨時や秋の長雨は田に水を張っている場合には稲には何の問題もないですが(水位の調整しだい)、田圃の地層構造のままですでに整地されている場合は梅雨時や秋の長雨にあったらどうなるでしょうか。排水を逃がす場所が失われていればすぐには土は乾燥せずに残っていると思います。田圃の機能は残したまま畑として使うなら用水路利用も可能でしょうが、一帯の畦はもうすでに崩して整地してあるかもしれませんし・・・(浪速っ子さん、そこの所も細かく書いていただけると良いのですが・・・)

田圃の裏作時期は気温も低く、その低い気温に合った作物を作る事は難しくないでしょうが、問題なのは春から秋まで育てる野菜の一番の注意点は水はけです

私の住んでいる地域は昔畑作が盛んで、うちの裏にも田んぼが一面にありました。それが政府の減反政策で田んぼが使えなくなったとき、農家は重機で土を深く掘り上げ田土の層をすべて破って、水はけの良い土を客土して野菜畑にしました。でも実はこの辺は地表近くに天然の水路の層があって、どんなに土を改良しても大雨が2日も降れば地表に大きな水たまりができます。これのためうちでは地下水に泥水が混じるので飲用には使えません
田圃というのは、元々水はけの悪い場所だったり、水がふんだんに使える場所に作る事が多いので、そこを畑に変えるのならできるだけ水はけを改善させなければなりません
昔うちの土地で手放した家のそばの畑は、今の持ち主は食用のものは育てていないので(輪作を嫌う秋植え球根生産の畑で、連作障害対策で土地を休ませるために夏から秋は緑肥以外何も植えていない)本格的な暗渠はいれていませんが、畑作農家は重機で何メートルも深く掘り下げては穴付きの土管や水はけを良くする資材を埋めてもらい、できるだけ水はけを良くしようとかなりお金を注ぎ込んで対処しています

裏作というのは、あくまでも田圃の二次使用です。いろんなものを幅広く作りたいと願っている人の場合には、田圃の地層のままでの利用は特に春から秋に問題が出やすいため難しいでしょう。イネ科以外の他の科の野菜がほとんどですから植物の根が出す老廃物・不要物質が地中に留まりやすく、それが水と一緒に地中深く流れてくれなくては蓄積してしまい、その成分が植物に悪影響を受けて年々野菜がよくできなくなってきます
それらを考えると、最初からできるかぎり田土は取り除いて、土の養分や成分が溜まりすぎて偏らない様に普通の畑に近いよう作り変えるのが必要です

植木屋 園主 [URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/] 2009/03/28(土) 12:49:58
こんちは〜♪
私たちの植木を生産しているところも殆どが元々は田んぼであり地目も水田で
減反作物として植木苗木に野菜に大豆などその他色々でたくさん作られています
畦一本の隣は稲作という所も普通にありますよ
何も深く考える必要はないと思いますよ!
連作防止に輪作という形で数年先には水田(稲作)転換をして雑菌害虫消毒も兼ねます

また稲作の時にはそれなりに水が溜まる様な代掻きと言う水が抜けずに溜める為の作業をします

減反(畑)する時に肝心なのは元々が水田という事から
田植え時期には他の近辺地域への水田(稲作)地帯への通水(導水)があるかと思われます!
水田には用水口(入)と排水口(落水)の二つの相反する水口があります
用水からの入水をキチッと止める事と雨水が溜まらない様にして全て畝底を通じて排水口から流れ落ちるようにすれば殆どの作物は出来ると思いますよ

先ず元が水田(稲作)ならば用水口をシャットアウトして水が入らない様に確実に止める事!
排水口は出来るだけ一番低く調節して全ての畝底の排水が出来る様に深く下げる!
(出来ても普通は約30cm程度でしょうか?)
それと圃場(畑)自体の形は真っ平らのベタ面状態で作付けするのではありません
これを細長く盛り土状態の事を畝といいます

作物ごとに其々幅狭く高く盛り土状に長く畝を立てるわけですが
両側面が畝底と呼ぶ排水路ないしは日頃の管理通路になります

畝底は排水口の低さに雨水などを導ける高さに仕立てる!
(水が自然と流れ出る様に)
畝の幅は作物により一本列植をする種類ならばそれなりに幅狭く
田んぼの雨上がり直後〜次の日の排水状態(水が自然に引く様)を見ながら畝幅は決めます
普通は一本の畝幅は120cm程度でしょうか??
私の所では樹木生産の場所で210cmの畝幅で仕立てています
あくまでも日頃の作業は畝底からしますので手の届く範囲で差し支えない幅と水の引き具合で違ってきます


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