すいかの種の向き

[園芸相談センター]の過去ログです

さとう まろ 2007/07/22(日) 22:59:37
本物のすいかを目の前に置いて絵を描いていて気が付いたことなんですが
種の向きが自分が思っていたのと逆なのです。

とんがったほうが皮のほうに向いていて丸いほうが中心に向いていたのです。

どうしてですか?

たちつ 【近畿】 2007/07/26(木) 16:52:22

1) 種ができる為には、必然的にそのようになる。自然の仕組み。・・
  製造過程の側面的な視点観察。

多くの種は、できるだけ小さくし、その小さい中に、発芽し自立する能力・エネルギー・栄養のみしか、親から貰っていない。その他は、現地調達して生きていきます。又種を作る為には、親に近いほうに、より多くの機能を作るほうが便利。遠くに作るより近いほうが楽。従って、栄養を送るパイプ(臍の尾・白い筋)は、太く短いほうが便利が良い。
臍の緒の把は、スイカ果実の中心にあり、それから、一つ一つの種に繋がっている。このために、内側に大きい・太い・重い、外側が小さい・細い・軽い。お米を観て、確認してみましょう。卵を割って観れば良く解る。

2) 種が親(スイカの果実)から、離れて成長する為にも、アンバランスの方が良い。・・・・発芽面からの視点観察。

次に、種が落ちたときに、重いほう(成長に必要な機能が詰まっている)
が下になる。重い下のほうから、まず根が下方向に生えて、次に根の付け根から葉茎が生える。葉は上に生えるので軽いほうについていた方が良い。結果的に、根と葉茎の付けねが重い場所になるが、発芽してしまえば、栄養も無くなり、不要なので、軽くなる。(空になった弁当箱は軽いのイメージ。邪魔になるのでやがて捨てられる運命となる。)

種の下には、臍がある(小さい傷。動物も植物も同じ。)

3) 2)に関連して、種の構造上の視点観察 の補足。

発芽機能や発芽する為に必要な栄養は、臍に近いほうに集めるので、必然的に重くなる。遠くに作っても良いことですが、無駄なエネルギーを消費するし、疲れる。遠回りするより近回りしたほうが楽。
軽いほうは、葉っぱの基を折りたたんで収納しておくだけでよい。(豆を割ってみればよい。)

結局、それぞれの生物(植物)が、それぞれの環境に、適応し、生き残ったものが、現在まで生きてこられた。自然に順応したり、植物が色々と変化し進化でき無かったものは、絶滅してしまった。と言うことでしょう。
執りあえず、必要でないものは、圧縮し記憶だけ残すとか、消滅させて切り捨てる(退化) 必要になれば、再び思い出して、派生させる。この機能が、バランスよく機能しないと絶滅する。
その意味では、人的改良品種は、人為的保護なくしては、永遠に生きられないし、改良品種は、自然環境の変化について行けない。
改良品種は、原始能力(遺伝子的圧縮された機能・退化消滅した記憶を復元させ派生させる能力を持ち合わしていない為。)

結論として、臍の尾に近いほうが、大きくなる。同じ臍の尾でも、健康的で丈夫(太いしっかりした筋線)なものの方が早く成熟する。
細い水道ホースより、太いホースの方が、早く水(栄養)が送れる。
長いホースで送った遠くのバケツより、短いホースで送った、近いバケツの方が、早く満タンになる。

どの植物でも同じ共通事項。たとえ羽が付いていても同じ。
タンポポ・松ぽっくり・モミジなども、観察してみましょう。

このような、イメージ。



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