堆肥について教えてください
きりみ
【東海】
2007/06/11(月) 21:13:40
堆肥は植物性と動物性があり、土壌改良材と聞きました。
植物性はうなずけても、肥料と思っていた牛糞はなんだかしっくりしません。堆肥と肥料は、異なる物なのでしょうか。
りっこ
【関東】
2007/06/11(月) 21:45:59
肥料は主成分として窒素、リン酸、カリの含有量を袋に表示しています。袋によく8:8:8:とか10:10:10というように%で表示しています。このくらいの量が含まれていないと一般的に満足な果樹や野菜は育ちません。投入量がものすごいことになります。牛糞は含まれている成分量は0.2:0,5:0,9%程度と思います。ですから肥料成分としては少ないのでそのような扱いと思います。
ちゃっぴー
【甲信越】
2007/06/11(月) 22:26:32
堆肥は肥料であり土壌改良材です。肥料は平米当り100g位施肥するのに対して堆肥は1s2sとキログラム単位で施肥します。堆肥の成分は肥料の10分の一ですが施肥量は10倍以上ですから効果があるわけです。堆肥の中には糞尿以外に籾殻・わら・おがくずなど植物性のものが多く含まれていますし糞そのものも元は植物です。
堆肥と肥料は併用することが一般的ですので土壌改良と双方の有効成分量を考え使うことが大切だと思います。
もちろん植物性の堆肥にも肥料としての有効成分が含まれています。
しっくりきましたか?
てて
2007/06/11(月) 22:52:18
>堆肥と肥料は、異なる物なのでしょうか。
こたえの主旨は前のお二方と同じです。
動物性、植物性関わらず、ほとんどの堆肥は腐っていく過程で、微生物が増えて微生物の体を作るための材料として窒素を吸収します。そのため余程よく腐らせた堆肥でない限り、畑に入れると微生物増殖も活発になり一時的に周辺の窒素を吸収する事が多いのです(窒素飢餓といいます)・・・・ですので一般的に堆肥は肥料と一緒に施します。(詳しくは書物でC/N比という言葉を調べてみてください)。
ただしだんだん腐りきってくると微生物も減って、それにつれて窒素も放出されるので、窒素をゆっくり供給する機能があります。(ですので一般的に植え付けの2から4週間位前に肥料と堆肥を入れたりするわけです)
余談ですが、牛糞は・・・・鶏糞が肥料なので、同じ『ウ@コ』だし、むしろ臭いし・パワフルに違いない、と思うのですが哺乳動物の糞は案外肥料としてはパワーがないのです。(なぜなら哺乳動物の窒素はほとんど尿から尿素として排出されるからです。その点鳥類は尿をせず糞として排出しますので窒素分が多いのだと思います。)ですから”畜産系”の堆肥も、臭う割には単体として肥料としての効果はありません。
土壌改良剤として、肥料の一時預かり倉庫のようなイメージで考えるとよいと思いますよ。
ちゃっぴー
【関東】
2007/06/12(火) 00:20:38
こんにちは、関東のちゃっぴー です。
>>
余談ですが、牛糞は・・・・鶏糞が肥料なので、同じ『ウ@コ』だし、むしろ臭いし・パワフルに違いない、と思うのですが哺乳動物の糞は案外肥料としてはパワーがないのです
大嘘です。
草食動物の糞は窒素にたいする炭素の割合が鶏糞にくらべ多く、
人為的に止めない限り、堆肥化する工程で窒素がなくなるまで最終発酵が進んでしまうため
養分の多くが水と炭酸ガスと窒素ガスになってしまい、残りはリンとカリが少々程度の文字通りの”カス”になってしまう。
一方鶏糞は窒素が多いので炭素を消費つくし発酵が止まっても窒素が豊富に残った状態となる。
鶏糞も砂糖を加えて発酵させ続ければ牛糞並の成分量まで窒素はなくなります。
>堆肥と肥料は、異なる物なのでしょうか。
違いは肥料登録を受けているかどうかだけの違いです。
成分量は関係ありません。
”肥料”と名乗ると成分の最低含有量を保証しなくてはいけなくなるのに対し、
堆肥ならその必要はない。
現に、成分分析するとNPKで5:4:3とか6:5:3とかくらになる
”堆肥”と称して販売している有機肥料も多々あります。
ちゃっぴー
2007/06/12(火) 00:22:49
>一方鶏糞は窒素が多いので
間違いました。
「一方鶏糞は炭素が少ないので」とおきかえてください。
ちゃっぴー
【関東】
2007/06/12(火) 00:24:04
↑
関東が消えていました。
失礼!
RED
2007/06/12(火) 08:44:54
すみません、質問です。
>>現に、成分分析するとNPKで5:4:3とか6:5:3とかくらになる
”堆肥”と称して販売している有機肥料も多々あります。
この濃度だと、骨粉入り発酵油かす並ですよね。堆肥は土作りのためにかなりの量を施しますが、この濃度だと肥料障害を起こしてしまいそうに思えるのですが、大丈夫なものでしょうか?
また情報ソースや資料がありましたら、教えていただけないでしょうか。
バンビのパパ
【甲信越】
2007/06/12(火) 09:24:06
皆さんオハヨウったて早くもないですが^^;。
話が難しいですね、感嘆します・・・。
良い土?はきりみさんの言う植物性と動物性から出来ています、一方やせた土は殆どが火山灰が剥き出しになったものです。
この事から考えると堆肥は火山灰の上に降り積もった植物の残骸と動物の糞と残骸と言う事に成ります。
人間が人為的に肥料分をチュウシツしたり合成した物が肥料と考えれば簡単です。
因みに自然界では圧倒的に植物性堆肥のほうが多い、此処の所大切ではないかと思います。
てて
2007/06/12(火) 09:53:17
あららら 私が、牛糞そのものと牛糞入り堆肥をまぜこぜにして書いてしまったので、いろんな誤解を招いたようで・・・・。
とうもろこし
2007/06/12(火) 16:00:00
Redさん ↓こんな資料がお役に立つのではないかと。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/news/001/news108_6.pdf
RED
2007/06/12(火) 17:24:52
とうもろこしさん、ありがとうございます。
これは参考になります。早速読んでみましたが、kg/tということは、10kgで1%ですよね。鶏糞でせいぜい窒素が1%、牛糞で0.4%。
市販されているオガクズなどを混ぜた「堆肥」は、やはりこのくらいでしょうか。
とうもろこし
2007/06/12(火) 20:06:33
Redさん お役に立ててよかったです。上のほうでりっこさんが書いているとおりで、農家の使う堆肥の効果はそんなもののようです。HCなどで市販の堆肥は全部同じではないですし、堆肥と言いつつボカシ肥に近いものは違う場合もあります。ありえないほど高いNPKの場合は別の肥料を混合して調節してるのだと思います。
ついでにこんなのもありました↓
http://ss.cgk.affrc.go.jp/seika/seika_nendo/h17/03_kankyo/p141/index.html
とうもろこし
2007/06/12(火) 22:23:08
Redさん 喜ばれると調子に乗るので、ちょっとはまってしまって、調べまくりました。ソースは新潟県+民間の新潟米情報センターですので出所は確かと思います。
↓
http://www.niigatamai.info/userimg/10393/Taro-%E5%9C%9F%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%EF%BC%BC%EF%BC%94.pdf
グラフを見る限り、やはり牛糞堆肥は肥料としての効き目はそれほど期待できないみたいです。初期は窒素飢餓おこすとありました。
ちゃっぴー
【甲信越】
2007/06/12(火) 23:46:35
とうもろこしさん良い資料ありがとうございます。やっぱり堆肥と肥料は併用することが良いようですね。特にグラフの窒素飢餓は参考になりました。トマトは元肥を少なく追肥を効かせることが一般的ですが、私は毎年元肥(肥料と堆肥)たっぷりでマルチをして育てるので追肥はしませんがキチンと育っています。その訳が窒素飢餓により最初の元肥の力が抑えられその後堆肥に吸収された窒素が再び放出され追肥の効果が出る(もちろんグラフを根拠にした推測です)と考えるとあながち間違っていなかったと分かり納得できました。違っていたらご指摘下さい。
とうもろこし
2007/06/13(水) 09:38:13
ちゃっぴーさん お役に立ててよかったです。自分も興味があったのと皆さんの書き込み見て、正確にはどうなのかなと思って調べてみましたのですが、調べた範囲ではりっこさんやててさんあたりのコメントとおなじ感じでした。
cat
2007/06/13(水) 15:46:06
堆肥とは(引用)
家畜排せつ物、稲わら、生ごみなどの有機物を堆積し、水分や通気量を整えてやると、微生物(主にカビなどの好気性菌)が増殖し、発酵熱を伴いながら有機物を分解します。
この有機物を完全に分解してしまうのでなく、リグニンなど分解しにくい物質を残したまま、いわば中間分解物の状態で利用するのが堆肥です。
http://www2.e-komachi.jp/taihi/sub1.htm?PHPSESSID=8c9b489e537bc4e1a9b7f90c03020364
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター