単肥の選び方

[園芸相談センター]の過去ログです

hoppe 【九州】 2006/09/29(金) 22:03:24
窒素単肥で、たとえば尿素と硫安の場合どのように考えて使い分ければいいのでしょうか?葉面散布であれば尿素しかないと思うのですが、土壌にまく場合は単純に窒素含量だけ揃えればよいのでしょうか?成分の説明はいろいろな本にあるのですが選択の考え方があまり明確でないのでご存知の方はいらっしゃいませんか?

R・ひろき 【関東】 2006/10/01(日) 12:13:52
 こんにちは。
 私が育てているのはバラなので、滅多に窒素単肥は使わないですが、使うときは、以下のようにしています。
・春一番でやや寒いときは、硫安。
・土が酸性になりすぎているときは、尿素。
・葉の色を薄くしたくないときは硫安。

 肥料としての特徴は、「肥料便覧 伊達昇編 農文協」で読みました。選択の考え方というほどでもないかもしれませんが、特徴が書いてありますので、お役に立つかもしれません。

gras 【近畿】 2006/10/03(火) 00:27:31
はじめまして。

肥料設計は蔬菜園芸・花卉園芸を問わず、

基本中の基本です。

その為、作物によってかなりの差があり

その中でも、生育時期によってもかなり違ってきます。

改めて書くことでもないと思いますが、

窒素・・・葉肥えと言い、主に体となる葉や茎を作ります。

リン酸・・・実肥えと言い、主に結実に関連します。

カリ・・・根肥えと言い、主に根を作ります。

以上のことから単肥を施肥する場合、

バランスを崩す原因になりかねません。

人間もバランスの取れていない食事を摂り続けたら

間違いなく病気になるように植物も弱ることになります。

窒素含有は、あくまで目安として、

作物ごとの特性を理解し、施肥するのが肝要です。

TOPPO 2006/10/03(火) 02:57:17
やや曖昧な答えになりますが、尿素や硫安の使い分けはあまり明確ではないように思います。施肥実績や作物との相性もあると思います。
おっしゃるように尿素は葉面散布には適しています。R・ひろきさんが寒いときは硫安を使うとおっしゃっているように、植物は尿素が微生物によってアンモニア態や硝酸態の窒素に変ったものを吸収しますので環境温度によっても左右される筈です。これはあくまで私の印象すが尿素のほうが(窒素量を揃えれば)使いやすい印象です。

窒素単肥は窒素含有量が多いので経済的に農業を成立させなければならない農家にとってはコストの面でも重要な資材ですが、成分濃度が高いため使う側の技量も要求されます。つまり与える量と他の要素とのバランス、タイミングです。

経済的には家庭園芸ではあまり重要ではないかもしれませんが、単肥の事を通じて植物の生理を学ばれるのは面白いと思います。(個人的には単純に有機肥料がすべて良いとは思えませんし)

以上、お役に立てれば幸いです。

hoppe 2006/10/03(火) 09:35:05
[[解決]]
コメントありがとうございました。参考になりました。これからいろいろ試してみます。

HM 2006/10/06(金) 20:10:58
hoppeさqん、解決済みのところ済みません。
ひとこと〜余談です。
農業や園芸の世界は資材の開発と普及で自然に見合った栽培法から人間が管理した環境で栽培するという状況になっています。いうならば四季がないというか、一年中野菜や花を育てることが出来るようになりました。では次は何かというと、今度は早く育てるということへの挑戦です。そのためには植物が栄養を取り入れているすべての部分を解明して活性化させいかに早く栄養をとらせるかということになりますよね。のんびり栽培では根っ子から栄養を取るという植物まかせのところがありましたが、その反対にフォアグラみたいなつめこみ栽培が可能になりつつあります。そのためには、空気の組成も考慮に入れたなかでの肥料の研究が進められています。また単肥というか肥料成分ひとつひとつの働きとそれらの複合作用の解明も進んでいます。研究レベルでは芽が出てから10日ぐらいで市販できるような大きさに育つ野菜も出現しています〜♪。


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