土の代用になるか

[園芸相談センター]の過去ログです

ちょいめ 【中国】 2014/03/21(金) 11:14:13
腐葉土とか、たい肥を買うと、必ず、その2,3割を土に混ぜ込んで使えと書いてありますが、肥料を足して、土の代わりには使えないのでしょうか。腐葉土は「土」と書いてあります。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/03/22(土) 12:56:08
完熟腐葉土や堆肥単体に植物を植える事は、植物の根には負担が大きいのでやめて、ちゃんとそれぞれの植物にあった配合の栽培土に適量を混ぜて使いましょう。

腐葉土や堆肥の形のものだけでは組織の分解が不充分で、肥料を混ぜても水で洗い流されてしまったり、未分解の腐葉土や堆肥と混ぜても馴染みは悪く植物の根が吸収し易い作用があまり起きてくれません。

腐葉土と堆肥の働きは、あくまでも栽培土中の土環境バランスを最適に保つ為。大まかな目的は微細昆虫や微生物、植物の繊維質やミネラルの補給。植物の根が必要とするものと言うよりも、栽培土の中に居る微細昆虫や微生物の餌です。栽培土の中に居る生物が介在しないと植物の根が吸収できる形に成らないので、栽培土の代わりとは成りにくいです。
完熟腐葉土単体だけに植えても一応育つ物はあるでしょうが、あまり育ちは良くなく、何より保水性・保肥性をあまり望めません。
堆肥だと種類によっては保水性が良過ぎて水はけが悪く根が腐ったり、養分が強すぎて植物が不調に陥りかねません。

人間が食べる物に例えると発酵食品の様な物。例えばお味噌はそのままだと大量に食べれば食べにくいし美味しくないし身体にも悪い。でもお湯に適量溶いてお味噌汁にすれば、食べやすく美味しく健康にも良いです。
お湯が栽培土、腐葉土や堆肥がお味噌、出し汁が肥料と言ったところでしょうか。

土や堆肥や肥料の働きや使い方については、図書館や本屋の園芸本コーナーに「土・堆肥・肥料」の事を解り易く理解出来る一般向けの本が何冊もありますので、数冊読んでみて解り易いと思う物を一冊購入して、それを参考に基本をお覚えになると良いですよ。

土と言っても、粘土でも鹿沼土でも園芸では便宜上「土」と呼ばれます。でも働きや形状・成分はそれぞれがかなり違います(粘土の主な原料は岩石が風化した微細な粉末とバクテリアの塊、鹿沼土は一種の軽石の様なものが使いやすい大きさに砕かれ、角を丸くしたもの)
赤玉土やバーミキュライト、パーライトの様な人が加工したものも、園芸では土の中に含まれます。

それぞれは大抵単体では使えない・使いにくい物ですが色々な種類の土を何種類か組み合わせ植物の好む土環境に近づけるように配合すると、保水性や保肥性が適度で安定し、栽培土中の微細昆虫や微生物が適度な数で住みつき、植物の根が肥料の養分を吸収するミネラルも補給出来て、根が養分を効率よく吸収し易くなります。

専門の本を一冊読んだだけで、眼から鱗が何枚もはがれますよ。是非一冊お手元に置いて読んでみて下さい。

ちょいめ 2014/03/22(土) 22:55:14
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ばんざいうさぎさん 分かりやすい説明をありがとうございました。お蔭で目が覚めました。努力してみます。


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