バラ、シュラブってなんですか?

[園芸相談センター]の過去ログです

あっちゃん 2013/12/18(水) 18:47:05
あるブログに「つるバラとして育てるか、シュラブとして育てるか?」というような記載がありました。
シュラブとはつるでも木立でもないバラの分類と言うように読んだ記憶があるのですが、上の記載だとシュラブとして育てるというのは漠然としてしまうと思うのですがいかがでしょうか?
若しくは具体的にどうするのでしょうか?

また、別な質問にした方がよいのかもしれませんが、つるとして育てる場合、誘引は12月で良いと思うのですが剪定も12月にしてしまって良いのでしょうか?1月か2月の方がよいのでしょうか?

初歩的な質問で恐縮ですがこの欄はもともと初心者用だったので
園芸相談よりもこちらの方が内容的に相応しいと思いました。
よろしくお願いいたします。

Jack9 【中国】 2013/12/19(木) 11:58:12

そうですよね、その辺り難しい部分がありますね。

ですから、専門的な分類というよりも栽培上の観点から、3タイプあると考えてはいかがでしょうか?
1.つるバラ
2.樹勢旺盛な大型シュラブ
3.小型シュラブ
です。
つるバラは、文字通りつる性で巨大になります。
で、ブログにあるつるバラとして育てるというのが、2の樹勢旺盛な大型シュラブです。
この2のタイプは、つるとしてオベリスクやアーチに誘引して仕立てることもできますし、強めに剪定して、自然樹形に育てることもできます。
つまり、先端のみを剪定して誘引(つるバラ同様に)する方法と、それよりも強く剪定して誘引しないで育てる方法の違いです。

>上の記載だとシュラブとして育てるというのは漠然としてしまう

同一の品種でも、見た目では、全く違ったものになりますから、漠然とはなりませぬ。w

よく、初心者の方が、ゆわゆるつるバラを、ホムセンでよく見かけるような比較的小さいアーチなどに誘引した結果、遥かにアーチの大きさを凌ぎボーボーになっている光景を目にすることがありますね。
こんな失敗を防ぐためには、2のタイプを利用する訳です。

>つるとして育てる場合、誘引は12月で良いと思うのですが剪定も12月にしてしまって良いのでしょうか?1月か2月の方がよいのでしょうか?

実はこれ、非常に複雑で分かりにくいでしょうね。
比較的正確にレスしようとすると、具体的な品種名をお聞きしたいですね。

私の場合は、面倒なので、どちらも12月中旬〜末くらいに同時にやります。
その際、ちょっと長めに剪定(余らせておく)しておいて、1月末くらいに様子を見て最終調整します。

それから、相談スレのあっちゃんと同じ方ですか?
バックアップの準備とありますが、私はお勧めできません。
残念ながら、バラを今後も続けて楽しまれる予定であれば、総て即刻処分をお勧めいたします。
_

たちつ 【近畿】 2013/12/19(木) 18:57:36

バラとは

ブッシュ系ローズとは 低木の茂み 概ね身長ほど迄の草丈 木立ち性 の木バラ・・・・日本のバラは、野イバラしかないので、蔓バラに対する反語。ハマナスは、バラとは云わなかった時代の話で、バラといえば、ブッシュ系の生け花用の花バラをいう。花径も大きく、花色も多い反面香りが弱いし、花数も少ない。

クライミング系ローズとは、 よじ登る這い上がるということで、野イバラのような蔓バラのこと 歴史も浅く品種少なく人気も花バラと比較して余り無い。・・・・ほっておけば限りなく蔓が延びて、始末に困るし、植える場所にも、限りがある。
花径小さく花色少ないが反面・花数が多く香りも強い。

そこで、考え出されたのが
シュラブ系という半蔓性の小潅木のバラ 花にバラの良い点と蔓バラの良い点を選抜したもの。
所詮未完成ですから、栽培地域や営農家の繁殖の仕方により、同じ品種でも、蔓バラに近くなたり、花バラに近くなったりと親の欠点が現れる場合もある。・・・・小さい問題でもこだわれば大きくなる。 香りがないとか色々。

色でも、白黒は、明確ですが、灰色・グレーゾーンというものは、巾が広いし、どこまでが黒いか灰色か とか どこまでが白か灰色か、数字のように明確ではない、個人個人のその時と場所と相手の顔色を見ての気分で決められる。
バラの場合には、間違っていたとしても、絵札を信じないと仕方がない。

日本人は、科学的尺度・世界標準を学校で、鵜呑み丸暗記させられている反面、社会では、体感尺度が優先される時代が長くいまだに意味不明ながら主流となっている。今の社会は、すべて、実感の無い科学的尺度と意味不明な体感尺度が入り乱れている。
いわゆるお互いに空気が読めない状態。 節度アル曖昧さの含みが通じない といって、科学的尺度では、敬遠される・怖がる・落ち込む。
特に、バラ屋さんは、横文字カタカナ用語がお好きですから、わかりずらいものです。どちらかに統一すればよいのですが・・・・
新時代の曖昧さご登場ということかも。

ということで そのサイトの原文を読まないと、何のことか判らない。

蔓バラは、花茎が短いし、主茎が弱くしだれるので、支柱が必要。
・・・・剪定などどうでも良い。剪定しないとゴチャゴチャになるだけ。毎年1回はしたほうがしないより遥かに良くなる。
5mも10mも長くなり、2次3次蔓が絡み合う。 絡み合うくらいに勢力旺盛でなければ、根が弱っている証拠となる。

花バラは、花茎が長く花数が少ない。毎度最低でも、毎年1回は、剪定しないと格好が付かなくなる。次第に貧弱になり死滅する。
元気な新芽を作ることが、花バラの命。新芽の元気さ大きさが、手入れの良し悪しとなる。

半蔓性は、4-5年は、しなくても良い。 毎年すれば、それなりに良くなる。主茎更新は、数年に一度は、しないと次第に花数が少なくなる。
花バラの手入れに準じたほうが無難。

球根に例えれば、蔓バラは、日本水仙やヒガンバナ・・・・ほったらかしのほうが良い。
        花バラは、チューリプとかクロッカス・・・・毎回手入れしなければならない。
        半蔓薔薇は、ヒヤシンスとかサフラン・・・・数年に一度手入れする必要がある。

のようなもの。

個人的は、蔓薔薇は落葉も早く、芽吹きも遅いので、11下-12月で良いのでは。
花バラは、早く剪定すると新芽が早く吹くので、一ケ月程遅いほうが良いような気がします。切れば少し暖かい日が続くと芽が萌える。
小さい葉が展開し、1-3cm伸びた時期に、寒波・低温・遅霜が来れば、
蕾のない、寂しい状態になる可能性もでてくるかも。
尤も、私は、気分しだいの思い付き行動派ですから、適当ですが。
花の一つでも咲けばよいし、咲かなくても良いし、沢山咲いても良いし。生かしておけば何とかなるだろうというのが私の理念信念ですから。

このように、思い込んでいます。


あっちゃん 2013/12/19(木) 19:20:02
Jack9様 ありがとうございます。
>強めに剪定して、自然樹形に育てることもできます
つるにしないならばご説明の「強めの剪定、自然樹形」とは”木立ち”のように育てるということでしょうか?
そうすると、シュラブのように育てる→シュラブ=木立ち となってしまうのですが、その辺がどうもこんがらかってしまうのです。
理屈抜きで楽しめばいいんでしょうがこれから先会話をするうえでもきちんと理解しておきたいのです。
シュラブの語源を園芸用語で調べてみたら「小灌木」とありました、つまり本来の意味に戻して使っているということなのでしょうか?

癌腫の相談は私です。
こちらもありがとうございます。
やはり、がんしゅなのでしょうか?
もし、癌腫だとしたら
1.鉢植えで隔離しても危険と言うことでしょうか?
2.株を掘り上げたあとは根の様子から直径深さとも50センチほどを掘って土を入れ替えようと思っていますがそれでよいでしょうか?

癌腫らしいものの経験は初めてなのでよろしくお願いいたします。

あっちゃん 2013/12/19(木) 19:28:28
jack9様
追伸します、バックアップとは具体的にはこれからの時期なので接ぎ木をしようと思っています。
幸い、トゲなし野バラの台木がありますので。

あっちゃん 2013/12/19(木) 22:05:19
たちつさま
ありがとうございます
>蔓薔薇は落葉も早く、芽吹きも遅いので、11下-12月で良いのでは。
↑のような理由なのですね。
木立の剪定が1〜2月ならつるは何故12月なのか不思議だったのです。
このことはどの本を読んでもnetでみても見つかりませんでした。
ただ、いつ頃が良いとだけ書いてあるばかりです。それでもいいんですけど。
私はつるバラの剪定は誘引しやすいように同時にする、それに一緒にやってしまえば楽だからと思っていました。
誘引のために選定時期を犠牲にしているのかと思ったのです。

ついでながら、今年初めてつるバラと大型シュラブを10本ほど植えてみました。結果は葉の落ちたものと青々と茂っているものがあり、それらを見ていると1月の誘引でもいいのかなと思ってしまいます。
温暖化の影響がここにもでているのでしょうか?

Jack9 【中国】 2013/12/20(金) 13:02:42

>その辺がどうもこんがらかってしまうのです。

うン、でしょうね、良く分かります。
強めの剪定というのは、つるにする場合との比較のニュアンスです。
決してHT程の強めという意味ではありません。
と、いっても判りづらいと思われますので、まずは言葉よりも動画をご覧ください。
シュラブの剪定
 1.http://www.youtube.com/watch?v=1usEFMpPYio
 2.http://www.youtube.com/watch?v=giAJAOE33uc
ブッシュの剪定
 1. http://www.youtube.com/watch?v=DfuVTlC_HJo
2. http://www.youtube.com/watch?v=FJyLXElm9h8

シュラブの剪定の方で、ちょっとつるにする場合に触れていますので解り易いかな?と思います。
また、整枝と剪定は違うので、普通は不要な枝や弱い枝を整枝した後で、剪定します。
なお、剪定の場合は、品種ごとの花の大きさと花弁数を意識します。
大きい程、花弁数が多い程、枝の太さが必要です。
さらに、株が育って花をつけた時の全体像をイメージしながら、ちょっと距離をおいて眺めるといいですね。
ブッシュの剪定のビデオでは、FLを使っていますのでHTのものがあればもっと解り易いと思うのですが・・・。
それでも、ご質問当初の「つるバラとして育てるか、シュラブとして育てるか?」ということについてはご理解頂けるのでは?と思います。

癌腫の件は、実は私自身、体験が殆ど無いんですが、ネット上に散在する様々な大学(岐阜・京都・広島大学)などの論文を読む限り、地上部も侵されている可能性が高いと思われます。
従いまして、感染株を使う以上、バックアップにどれほどの意味があるのか?疑問です。
私は、どのような理由でそんなリスクを抱え込むのか?と考えるタイプだと思います。

ただ、画像を拝見する限り、単なるカルスのように思えるのですが。
実体験が無いので、自信がありません。
それでも、癌腫だったら私なら即座に廃棄です。

まずは、これを確定させないといけませんよね。
こっちを2chのバラ板にも聞いてみてはいかがですか?
_

あっちゃん 2013/12/20(金) 21:43:29
Jack9様
ご説明ありがとうございます
少しわかってきましが、「強めに剪定して、自然樹形に育てることもできます」とは”木立ち若しくは木立ち以上で自立できる範囲で仕立てる”という理解でよろしいでしょうか。
”自立できる”とは自然樹形の意味について調べていて出てきた言葉です、(自然樹形って今まであまり深く考えたことがなかったのであやふやに理解していました、明確な説明もなかなか見つからなくて)

そして私の何がわからなかったのかがやっと自分でもわかってきました。
シュラブローズとはつるにもなるし木立ちにもなるバラとの説明もありますので「シュラブとして育てる」とは「つるとして育てる」のでなければ「木立ち若しくは自然樹形として仕立てる」という言い方が正しいのではないかと思うんです。シュラブとして育てると言うことはつるとして育てることも含まれてしまうんじゃないかと?それが疑問だったのです。
この点について再度教えていただけるとありがたいです。
チョット考えすぎ、こだわりすぎの感じで恐縮ですがよろしくお願いいたします。すっきりしたいのです。

明確な質問ができずに本当にすみません。

あっちゃん 2013/12/20(金) 21:46:23
追伸

>地上部も侵されている可能性が高いと思われます。
ということは挿し木や接ぎ木をしてもだめと言うことですね。

gardenfan 【近畿】 2013/12/20(金) 22:38:03
癌腫菌は付いた部分で遺伝子を転移させて瘤を作って栄養をバラから吸収します。ですから遺伝子操作をされたのは瘤の部分だけですので、その上にある芽は感染していませんので、挿し木や接木に使っても全く問題ありません。
地上部が犯されるのはバラモザイクウィルスに罹患した場合だけです。

あっちゃん 2013/12/21(土) 05:49:39
gardenfan 様
ありがとうございます。
1月になったら接ぎ木します。安心しました。

Jack9 【中国】 2013/12/21(土) 13:38:32

「こだわる」ということはいいことです。
特に、趣味の世界では、こだわりは必要な要素で、こだわり=楽しみでもありますね。

ただ、問題なのは、そのこだわりの方向です。こだわりのベクトル。
言葉や知識・頭の中でこだわるというのではなく、より実践的な方向でのこだわりの方が大切だと思います。

具体的には、ブッシュ・シェラブ・クライミングといった樹形の分類は、あくまで便宜上でバラの樹形を分類したものですから、特段に栽培上、明確に意識する必要はないと思うんです。
中でもシェラブという表現は、ブッシュでもクライミングでもない中間的な性質を持った品種群の総称ですから、元々、明確なものではありませんよね。
ですから、シェラブと呼ばれるものには、ブッシュ(木立)よりのものもあればクライミング(つる)よりのものもある。
そして、仕立て方によってどっちでもできるタイプのものもある訳です。
ERの多くの品種が、これの代表例ですよね。

栽培上必要な知識としては、この程度で充分だと思うんですよね。
後は、具体的な品種ごとの特徴を知ればいいということです。

或いは、もっと簡単に、
1.日立のCMのこの木なんの木のような形に見えるのものがブッシュ(木立)。
2.かづらやツタのようにつる状になっていく形に見えるのものがクライミング(つる)。
3.それ以外のものがシェラブですが、イメージとしては、株立状に見えるものが多い。
と感覚的に捉えてもいいでしょうね。

・・・ですが、私がお伝えしたいのは、こういったことではなく、もっと実践的な性質の方がより大切じゃないですか?ということです。

バラは、当たり前のことですが、他のバラや他の植物よりも上に上に伸びようとします。
また、横に横にと広がろうともします。
理由はもちろん、光合成をより有利にしようとするからなのですが、品種によってどちらが優勢に働くかが違います。

ただ、どのような品種であれバラは、基本的に上に伸びようとする力が強い植物です。
これは、「頂芽優勢」と呼ばれます。
ブッシュ・シェラブ・クライミングといった人間による分類以前に、このバラの生長の大原則があるんです。
逆説的に言うと、頂芽優勢を調整することで、クライミングをブッシュのようにも仕立てられるということです。

>シュラブとして育てると言うことはつるとして育てることも含まれてしまうんじゃないかと?それが疑問だったのです。

上述の通りですから、表現として根本的に間違ってます。
それは、「シュラブとして」ではなく、「シュラブを」といえば正解になりますね。
シュラブをクライミング(つる)として育てる(つるバラに見えます。)ことはあります。

また、「シュラブをシュラブとして育てる」のであれば、株立状に見えるように育てることになり、これがいわゆる自然樹形と呼ばれる形です。
_

あっちゃん 2013/12/21(土) 21:18:09
[[解決]]
Jack9様
最後の一行でやっとわかりました。
>また、「シュラブをシュラブとして育てる」のであれば、株立状に見えるように育てることになり、これがいわゆる自然樹形と呼ばれる形です。
シュラブをシュラブとして育てるという言い方は成り立つということなのですね。
理解されている方にはわけのわからない質問だったと思いますが、私にとってはこれが難問だったのです。
ご説明いただく過程で色々なことを教えていただき大変勉強になりました。
ありがとうございます


[園芸相談センター]の過去ログです

初心者用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター