土のことで

[園芸相談センター]の過去ログです

けこちん 【近畿】 2013/07/26(金) 11:50:34
今年、畑デビューでハリキリすぎて、土を造る時に石灰をたくさん撒きすぎて、カッチカチの土になってしまいました。これ、もう元にはもどらないのでしょうか?何か改善方法があえば教えてください。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/07/26(金) 19:29:21
余所から土を大量に運んできて漉き込み混ぜて薄めるのが手っ取り早いと思います。有機物の多い土が良いですが難しいならマサ土などでも良く、あとで堆肥などで植物繊維を補給していけば数年で良い質の土になります。
大量に入れられなければ、せめて植えつける作物の周囲だけでも違う土を入れて置くのが良いです。植え穴なら直径30センチ、深さ30センチくらい大きく掘って、中に違う土(市販の野菜用の土など)を入れれば、よほど酸性を好む物で無ければ大丈夫と感じます。
新たに大量の土を購入は難しければ、入手出来ればpH無調整のピートモス(酸性の土です。ブルーベリー専用土でも良い)を植える周囲にだけ多めに入れると中和出来ると思いますが、混ぜる前に少量の土にピートモスを混ぜてみてpHが中性に成っているかを確認し、それを元に混ぜる割合の大まかな目安とすると良いでしょう。

元々の土質によっては植物繊維などが多い土資材も混ぜないと良い土にならないかもしれません。すでに堆肥がすでに入っていたら無理ですが、まだであれば秋の植えつけ前に植物繊維が豊富な堆肥を混ぜてしばらく置く事をお勧めします。稲わら・馬糞・バーク堆肥が繊維が豊富で早く土に馴染みやすいと思います。腐葉土は完熟かどうかご確認のうえ大量には使わない方が良いです(完全に土へと分解されるのが遅め)。これらは有用微生物や微細昆虫も豊富で、良い土にするには特に重要です。牛フン堆肥は堆肥として使うとデメリットの方が多いので(繊維が完全に分解されすぎ・牛の飼料由来で塩分が多かったり、しぶとい外来雑草の種子が含まれ畑地で増えてしまい除草が大変)初心者の土作りでは使わない方が無難です。(元肥として植えつけ時に株の底の方に入れて使う程度)

専門知識の基礎を書籍で覚えることをお勧めします。解り易く土作りがしっかりと覚えられます。本屋の園芸本コーナーで、「土作り・堆肥・肥料」について総合的に書かれている本を数冊読み、理解しやすそうなのを一冊購入の上、読んでみて下さい。そうすれば各土資材の性質と配合、堆肥の植物繊維と微生物・微細昆虫・ミミズの重要性(団粒構造を作ってくれる)それぞれの肥料の効き目の特徴や与え方などが、すぐに理解でき実践できます。

Jack9 2013/08/14(水) 14:40:36

↑既に、ばんざいうさぎ さんが適切な回答をされていますので、もうあまり書くことがないのですが、中でももっとも手軽な方法が、ピートモスの利用ですね。
購入の際は、pH無調整のピートモス(強い酸性で普通pH4.5位)が絶対条件となります。
ホームセンターなどで最も安いものを買えば大体無調整です。

このピートモスを石灰をたくさん撒いちゃった畑に軽く漉き込むことで、中和をするのですが、問題は、その量ですよね。
ご質問では、「石灰」となっていますが、石灰にも色々な種類があり、それぞれにアルカリ度も異なりますから、この部分は慎重に少量で試しながらということしかお答えできません。
なお、撒いた石灰が、消石灰の場合などにはマグネシウム欠乏による障害が出ることが予測できますので、これの対処も考慮する必要があります。
苦土石灰であれば、この心配は不要です。(苦土=マグネシウム)

また、何を栽培されるのか?によっても上記は異なってきます。
アルカリ性を好む多くの野菜などの場合は、ピートモスの入れ過ぎに注意が必要ですし、酸性土壌を好むものの場合は、それより多く入れることになります。

ただ、どちらにしても、今後家庭菜園を続けていかれるのなら、堆肥などの有機物を豊富にして、豊かな微生物が活躍する環境を整備されることが非常に重要で、こういった土の畑の場合は、仮に今回のようなミスがあったとしても、緩衝作用によって被害が最小限に抑えられるのです。

この辺りを見越して、ばんざいうさぎ さんは、「専門知識の基礎を書籍で覚えることをお勧めします」とまでアドバイスをされているように思います。

実際に畑作業をされると体感しますが、非常に地味な作業の繰り返しですし、何事にも忍耐と粘りが必要です。
そして、風や雨・気温や湿度といった自然環境を日常の中で強く意識するようになります。ハリキリすぎないで健闘をお祈りいたします。w
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たちつ 【近畿】 2013/08/20(火) 18:40:47

>石灰をたくさん撒きすぎて、カッチカチの土になってしまいました

色々な考え方もあり、手間隙時間体力や経済的な事情もあるでしょう。
一つの考え方として、表土 Xcmを削り取って、邪魔のならない隅っこへ野積みし、その下の更土を耕して、畝立てして、利用すればよい。
その更土には、有機質が少ないので、土がやせているものと思う。
そこで、1-3割りの安物の腐葉土をませると良い。

以下余談
石灰や肥料を施す場合には、最低限度、 風袋の取扱説明書をよく読み理解することです。
中途半端に、読むくいなら、施さないほうが無難です。
石灰も肥料もなしで、植え付け育てる。なくてもそれなりに育ちます。
適期適量を施せば、ヨリよく育ちやすいですが。

人間は、知恵を利用することによって、色々と便利な道具などを開発し、地球の頂点に君臨しています。
反面、ずぼらにして、横着という、悪知恵的な利用方法・自己中心的な考えが優先されやすいものです。
物事には、何でも、メリットとデメリットがあり、どちらが有利か、そのときのデメリットは、どの程度の犠牲を伴うのか を常に天秤にかけなければ、なりません。
しかしながら、生半可な知識で、判断すると、思わぬトラブルに遭遇してしまいます。 メリットは、ほっておいてもどうでも良いことですが、無視されるデメリットにより、致命傷になる場合が多い。
デメリットによる頻度確率は、ほとんどありませんが、その少ないデメリットの中でも、強烈なものがある。 その強烈な一発で致命傷となる。
そのデメリットに、遭遇したときに、どのように対処するかを自分の解決能力と比較することです。
概ねメリットしかないという、身勝手な思い込みで、世の中は進んでいます。私も含めて、その危険に絶えずさらされています。

肥料・石灰・潅水も同じようなものです。 経済的に、買っても安い・し量も多いし、余ったら、保管する廃棄する場所も無い。それ以前に・施さナイト絶対ダメと思い込んでいる。
面倒なので、一回限りで済ませようとするのが、心情です。
以上は、間違った考え方で、本来は、不足したときに・弊害が起こるだろう時に、その不足分を補うのが、正解と思う。
その正解たる適期適量は、経験値であり、知恵です。 知識や気分ではない。
その体系されたものが、ある意味体感尺度たる、尺貫法の考え方です。
今は、世界基準たる絶対尺度・メートル法しか教えられていないし、そのメートル法でも、ほとんど忘れていて、自由に使いこなせない。
そこで、各自は、好き勝手に使うことになる。
特に、我々日本人は、過去にこだわり、現在は気分しだいで、明日のことなど、考えもしない。明日のことは、夢を観るか悲観するか、無視するのみ。
身近なところでは、運転免許を持っている人は、そのルールは、知っているはずですが、無視することは、多々ある。痛い目に何度かあっていても無視する。 まして、免許を持っていない、歩行者や、自転車などルールがあることすら知らない・知ろうとしないのが普通です。
だから、むちゃくちゃなことを云ったり、行ったりする。
自動車などは、まだ強制保険で、それなりに担保されていますが、歩行者や自転車には、強制保険がないので、担保されない。
それも、相手が捕獲され、責任能力(銭)が有っての話。まして、自損ならどうしょうも無い。残るのは、いやな思い出と無駄な銭が出て行くのみ。それでも勝てば優越感で、相殺される。忘れられる。

結果論であり、元船乗りとして、無免許辛坊さんと免許保有熟練芽蔵のペアが太平洋ヨット横断に挑戦して、遭難し救助された。
これは、先に寛平ちゃんが成功したので、優秀な俺ならいけるだろうと
いう先入観。成功すれば、人気者になるという夢。
当然優秀な人であり、パトロンも多くいるので、最新鋭の計器は積み込んだ。ここまでは、正解。
まず、逃げることと成功するはずという、思い込みしか、彼にはなかった。ここに落とし穴があった。
船乗りとしての、経験値がなかった、大きくは、まず熟練者が芽蔵であった。人間である以上、いつかは寝る。このときに、事故が起こる。
夜の海は、ヘッドライトが効かない見えない。無免許の辛坊さんがいくら優秀であっても、只の観光客ですから、注意が行き届かない。
なにを注意したらよいかすら、わからない。
只の漂流物が一番怖い。モーターボートなら、スーパーの袋一枚・ロープの一本有れば、それだけで、遭難する。昼間でも、わからないのに、夜なら、事故が起こるまで、全く解らない。南航路で遠回りするか、2艇で併走するべきだった。
私なら、死傷者もなく、US2に乗れたのだから、ラッキーと喜びますが。
最新の計器が有っても、経験値がなければ、経験値に変わる知恵を習得することです。まず、取扱説明書を読み、一度は、体験することです。
先入観を捨てること。

ところで、
どの程度の面積に、
どの種類の石灰を
どの程度の量を撒き
そのときの畑は、よく耕したのか。・・・石灰を撒く前後に耕したのか
深度30cm以上は、耕したいものです。

>石灰をたくさん撒きすぎて、カッチカチの土になってしまいました
石灰が原因で、カチカチになるとは、思えない。
いくら石灰が、安いといっても、重たいし、風があれば埃まみれになるし、めんどくさいものです。
施肥する厚みが1-2cmなら(通常は、地肌の見える薄雪程度)中には、撒く人もいてる。といって、土が硬化するまでには至らない。
5-10cmの厚さに敷き詰める人はいない。
施す前後に、よく耕しておけば、カチカチに硬化することは無い。
別の言い方をすれば、石灰を撒こうが、撒かなくても、最初から硬かったのではないかと思われる。
有機質が無い只の土壌だったとか。・・・・雨風・ふみ固めで、自然に固くなっていたとか。新築なら、土壌硬化剤で、基礎地盤を強化してあったとか

とりあえず、表土10cm程度削り取って、隅っこで1-2年風雨で自然浄化したほうが楽かも。ついでに、その辺で、雑草でも刈り取ってきて、土・雑草・土・雑草と積層山積みにするとか。
山積みがダメなら、一箇所掘って、その土と入れ替えるとか。
大事ですが、表土30-50cmと地中30-50cm以下の土を天地返しするとか。
天地返しするといっても、しんどいので、1日1m角程度しか始末できない。しんどいですが、それなりの効果はある。第一に達成感・思い出が残り、愛着が湧く。愛着が湧けば、今後参考書やサイトを読んでも、それなりの分別ができる。解釈の仕方やものの見方が変わる。
天才で無い限り、何事も、一生懸命に汗水たらす真剣なる体験体感することが一番早道です。と私は、思い込んでいます。

とこのように思います。このような考え方も有るという程度で。


ランド 2013/08/25(日) 22:30:12
既に適切な回答を2人も書いているのに、よくわからない自説をながながと書かれるのはいかがなものか?

石灰は土を固くします。水と結合して固まる性質があり、大量にまくと雨が降った後では固くしまります。
これは解釈でもなんでもありません。

上のお二人のアドバイスをもとにがんばってください。


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