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[園芸相談センター]の過去ログです

たま 【東海】 2012/03/22(木) 10:38:10
畑土と培養土の違いって何ですか? 安い培養土を大量(40袋くらい)買って畑にしても問題はないのでしょうか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2012/03/22(木) 12:41:55
培養土というのは、基本的な土を何種類かブレンドしたものに堆肥など混ぜ、さらに元肥となる肥料が最初から混ぜてある物で、さらに製品によっては生育を更に良くするのにミネラル分や有用微生物などの資材などが混ぜられています。ちょっと例えが悪いかもしれませんが食べ物で言えば調理済みで品数も多い、もう食べるだけに成っている「お弁当」の様なものです。
反対に畑土というのは、元々その土地に存在していた土が元に成っていて栽培する作物に合わせ少しは他の土など足して土壌改良してありますが、基本的に考えれば栽培のベースとなるべき存在で、作る野菜ごとに混ぜる堆肥や肥料の種類は毎回変わりますし、その土だけで野菜を育てても満足な物は出来にくい、食べ物で例えれば「白いご飯」でしょうか。白いご飯は混ぜる物によってチャーハンにもチラシ寿司にもなり栄養価をどうとでも変化できますよね。ひと手間かけて毎回土の質を少し変えて作物を作るのが畑土、もうすでに調製済みですぐに使え、役目が終わっても次に使いまわす事は考えられずに使われるのが培養土かと思います。(使い終わった土自体は一応、手間をかけて殺菌・殺虫後他の土や堆肥など混ぜて寝かせれば再生は可能ですが・・・。)

ただ、培養土というのはピンキリで値段が安いほど土の質が悪かったり使われている土や資材のブレンドされている物の種類や量が少なかったりと品質はマチマチです。酷いとある特定の成分が多すぎて(例えば窒素分が多すぎて花・実野菜がうまく育たないとか、リン酸が多すぎて根野菜・葉野菜の育ちが悪い)などの弊害も出ますから、なんでも畑土と混ぜれば良い土になる訳ではなく、特に畑土に混ぜるならどれでも使えるものではありません。
「畑にする」というからには、その場所には元々の土があるのですよね?(もし元の土が無いのなら、培養土と同量の何も混ざっていない無肥料の土が必要と思います。)元々のその場所の土の種類や質により足す土の種類や量は変わってきます。水はけが良くない土地に保水性が高い土を混ぜても逆効果ですし、水はけの良過ぎる土地に、通水性の良い土を混ぜても何も改善はされません。土のpHも計らず土を混ぜても野菜によっては育ちが悪いままですし、酷いと余計にpHが傾いてしまいます。

お使いになる場所の土質とpH、地形的な水はけをまず把握し、それに合った土壌改良をして基本的な畑に作り、そこに作る作物に合わせて堆肥と肥料分を入れないと、ただ培養土を混ぜるだけでは失敗する可能性はかなり高く成ります。
例えばマサ土なら腐葉土の様な保水性・保肥性の高い完熟腐葉土などを混ぜてから堆肥で養分と微生物・微細昆虫を補給してしばらく寝かせて良い状態にしてから作物を作ります。アルカリ性が強いならpH無調整のピートモスを大量に混ぜる、酸性が強いなら中性からアルカリ性に傾いている土を混ぜて傾きを和らげるなど・・・。

まずは、培養土を入れずに今の土の状況を改善してくれる種類の足すべき「単体の土」を購入し混ぜるべきと思います。おそらく培養土より安上がりですし小型トラック1杯いくらと言う様に大量に買えると思います。その土で土壌改良してから堆肥(牛フン堆肥は窒素が多すぎるので、稲わら堆肥・馬糞堆肥・バーク堆肥などの方が良い)を適宜混ぜてあげるのが良いです。堆肥や肥料は元肥で入れすぎると弊害が多く、減らすのには数年がかりで大変苦労します(我が家は先代が畑に窒素残留させていたので減らすのに5年くらいかかりました)。それを考えれば最初の1〜2年は最初からそこに土地にある地力を信じて堆肥や肥料は少なめで栽培し、様子を見て追肥するのが良いです。3〜4年もすれば土もこなれてきて安定しますし、作る人も栽培に馴れてきて堆肥や肥料の使い方もだいたい解ってくると思います。

まずは土についての基本知識が必要ですから「土作り・堆肥・肥料」について書かれた本を一冊ご購入に成る事をお勧めします。図書館や本屋で何冊か読んでみて解り易いものを購入しお手元に置いて読んでみて下さい。特に各単体の土の性質や栽培する物によってのブレンド比率、土の団粒構造とその出来方、堆肥と微生物や微細昆虫の関係など書かれている物が特に役立つと思います。この本でだいたい土に対しての知識を持てば、出来あいの高くつく培養土などは必要なく自分で最適なブレンド土を作る事が出来ますし、ご自分の畑の不具合をうまく改良して良い土質の畑が出来ますよ。

たちつ 【近畿】 2012/03/23(金) 19:49:39

別の見方をして見ましょう。

土とは、無機質の岩石と有機質の動植物の腐蝕質が混ざったものです。
植物は、それらが程よく混ざっていれば、栄養豊富ですから、よく育つ。
自然の山は、落ち葉が沢山堆積して、それが腐蝕したり、動物の糞や屍骸が混ざっています。 川が氾濫すれば、それらの腐蝕質が、流れ込んできます。この土の状態を肥沃と言います。
肥沃とは、肥料分が多いという意味ではなく、程よく混ざっていると言う意味です。土と養分が馴染んでいるともいう。

ところが、畑は、除草や清掃で取り除き、有機質が枯渇します。更に、とっかえひっかえと、休みなく野菜を栽培しますから、野菜の性質により、養分は、減ったり偏ったりします。 養分の枯渇と偏在。そこで
不足した肥料栄養分を補わなければならなくなる。 雨水風による流失もあるし。
自然に戻すために(肥沃・調和) 休耕したり、堆肥や腐葉土を漉き込む必要がでてきます。
遊牧民族や、焼畑農民など、移動は、そのために必要です。
野牛が5000Kmも行ったり戻ったり移動するのは食べ物たる草や水が、乾季で枯れるために、若葉を求めて移動する。その野牛の子供を追って肉食野獣が追いかけてきたり、その残り肉を求めて、鳥が集まってくる。
同じことです。食べ物(栄養素)が豊富にあれば、移動する必要が無い。
野生動物は、観光旅行などしない。安全を配慮しつつ食べ物探しです。 
栄養素としての働きのほかに、土の中の空気を入れ替えるとか、水分の
過不足調節・雨水の排水とかの働きもあります。
どのバランスが良いかは、植物の性質によって、それぞれ異なります。
と言っても、営農で無い限り、神経質にならなくても、適当でよい。

そのほかに、よく似た言葉に、荒木田土という田んぼの土もあります。

さて質問の
>安い培養土を大量(40袋くらい)買って畑にしても問題はないので
>しょうか?
問題ないです。 ただし、畑の土30cm程度の深さに耕して、よく混ぜ込むことがより良い畑の土に変身します。
30cmの深さの意味は、概ね野菜の根は、表土30cm以内で沢山多く育つからです。
更に、畝(凹凸山谷)を作りますから、根に必要な有効肥沃土は50cm程度になる。

又、畑でなく、アスフルトの上に、培養土を敷いて、畑にするという意味なら、普通の庭土を半分ほど混ぜて攪拌したほうが、色々と管理が楽です。ベランダ栽培の失敗の、多くは、培養土単体で使用することによる保湿管理の不慣れから、根が過湿で腐ったり、又は乾燥して、根がミイラになることです。
庭土がなければ、工事用の川砂でも良い。海砂(貝殻が混ざっている)なら、雨水で塩分を洗い流す。その後混ぜる。
建売住宅の綺麗な残土でも良い。工事現場ならどこにでもある。
ただし、畑作りをやめたときの、残土処分を前もって、考えておかないと、邪魔になる。
今の時代は、生き残りの余裕の奪い合いですから、メリットたる夢より、撤収のリスク管理が大切です。 リサイクルとは、ゴミ集めのゴミ捨て禁止という、余裕の無い究極の苦肉の大作戦です。B級作戦ともいう。

このように、理解しています。


くらりしっど 2012/03/24(土) 14:27:35
植物を良く育てるために、土に腐葉土や堆肥などを混ぜ、肥料などを追加し水はけと養分等を調整した土を培養土、と呼んでいいと思います。
培養土、として売られているものって、基本、鉢植えやコンテナなど向けにブレンドされたものが大半だと思うのですが、それを畑に投入してもあんまり価格ほどの効果はないのでは?。
それよりは畑の土を改良(水はけ、酸度、有機物を抄き込む)し、ある程度寝かせて 土作り を下法がいいと思います。


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