剪定の時期

[園芸相談センター]の過去ログです

ガーデン 【近畿】 2011/10/21(金) 13:36:45
旧くて広い庭です。落葉樹、常緑樹、色々植わっています。親の代から、剪定はいつも11月ごろ、年一度お願いしてきました。それで私になってからもそうしているのですが、本を読んだりすると、11月と言うのは微妙です。経済上、年に一度しか頼めない場合、落葉樹、常緑樹どちらにもなんとか折り合いのつく適期はいつでしょうか。

たちつ 【近畿】 2011/10/25(火) 08:09:16

剪定時期と言うのは、ややこしいものです。
その理由は、
1) 人の生活暦(盆・正月・お彼岸というけじめ) と 植物の成長開花暦の時間的なずれ や 手間隙予算とのしがらみなど多様な要求に合わせなければならないと言うことです。又それぞれが、多少のムリや矛盾が有る点です。
概ね、最大の行事である、正月には、こぎれいにしたい。落ち葉拾いもなくしたいということで、11月前後に済まそうという方も多い。
12月には、植木屋も混むし、年末はあわただしいものです。

2)ところが、花樹や果実については、只景観を格好良くするという意味のほかにも、生態的に、花実も確実観賞したい、収穫したいという点や常緑樹や落葉樹という全く違った性質のものもあります。
ここに、一度に済ます事にムリもあります。
更に、夏には、葉が生い茂って、株元の根を暑さから守るとか、冬には、季節風の寒さから、根や幹枝をを守ると言う性質もあります。
更に、樹の花には、草花と違って、花後の夏に、来年の花の下地細胞を作り、冬に熟成させて、翌年の春に咲かせるものや、春の新芽の成長に伴い、花の下地細胞を作りすぐに花を咲かせるものもあります。
果樹にいたっては、モットもっとややこしくて、花後には、果実を成長させつつ、同時に平行して、来年の花芽細胞を作るものも多い。

従って、植物別に、よく見極めながら、それぞれの生態に応じて、剪定する時期や、枝(新芽新梢)を見極めないと、来年の花が無い・実がならないと言うことになる。 という面倒くさいものです。

概ね、春に咲く樹花は、花後すぐに剪定する。
晩春から、次々と咲きつづける樹は、晩秋に剪定する。
葉のみを観賞するものは、晩秋から初春に剪定する。
果実は、花後に、花や実の無い枝先を剪定すれば、無難。
豪雪地帯なら、雪の重みで、枝折れしない程度に、剪定したり、枝吊りしたりする。
例外として、松・ボケは、特別に考えたほうが望ましい。
イチョウも、銀杏が必要か、秋に果実が落果して臭いので始末するか、黄葉を楽しむか迷うところです。概ね、雌樹の黄葉は、余り綺麗なものではない。
ついでに、生垣については、こまめに管理しないと、下枝が、なくなって、(朽木)穴が開いたり、裾が寂しくなったりするし、下枝と言うものは、なかなか新たに生えてこない。苗の小さいときから、管理しなければならないものが多い。

と言うことで、何を残して、何を諦めるかを良く考えて、始末してください。と言うことです。


ガーデン 2011/10/25(火) 10:41:48
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知りたかったことをとても要領よく教えていただきほんとうに感謝です。有難うございました。最大公約数としての時期をよく納得して植木屋さんにお願いすることにします。自分でも出来ることはこれを参考に頑張ってみようと思います。有難うございました。


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