ぶどうの葉が枯れ始める

[園芸相談センター]の過去ログです

南国 太郎 【九州】 2011/07/29(金) 23:04:24
現在ぶどうが3房ほど実をつけています。色付き始めた房もあります。
袋は付けておりません。今年初めて実を付けましたが最近、葉が枯れてきました。病気でしょうか?どのような対策をしたらよいでしょうか?
もし、薬剤散布であれば収穫は諦めたほうが良いでしょか?

釣りキチ 【東北】 [URL:http://shonailove.blog.fc2.com/] 2011/07/31(日) 10:09:17
趣味でぶどう栽培を楽しんでいる者です。素人意見なので参考になるかわかりませんがコメントさせていただきます。

まずどの様な環境で栽培されているのかわかりませんが、3房、鉢栽培?雨よけは有りと勝手に予想させていただきました。

ひょとしたら梅雨明けし 急に乾燥が続くと水分が不足し葉焼けしてしてしまう時があります。この場合は葉が枯れてきている様に見えますので。時折水やりをするのが良いかと思われます。

今からでも袋掛けはしたほうが良いと思いますよ。袋がけすれば、もし薬剤散布するとしても大丈夫かと思います。

mutin 【関東】 2011/07/31(日) 10:28:52
まだ若木ですよね?
大きさはどれぐらいでしょう?
葉は全部で何枚ぐらいでしょうか?
(前の回答にもあるように)鉢植えですか地植えですか?
鉢植えなら雨に当たるところにおいていますか?

もう少し書いていただかないと、判断がつかないです。
ぶどうでこの時期に落葉する原因はいくつかあり、落葉したというだけでは判断がつきません。黒とう病、べと病といった病気の類、あるいは肥料不足など生理的な落葉あたりが、思いつくところでしょうか。見分けのポイントは下記のようなところかと思います。

1. 葉は、黄変してから落葉していると思いますが、黄変は、
 a. 葉脈からか、葉脈の間からか、
   葉脈からなら、黒とう病が怪しい。葉脈の間なら、べと病
 b. 幼葉からか、根元に近い古い葉からか、
   幼葉からなら病気、古い葉からなら窒素不足。
 c. 黄変の形は?色は?
   白または灰褐色のかびが生じていないか? → べと病
   あるいは、鮮紅色〜紫黒色に近いか?  → 黒とう病
2. 新梢、巻きひげなどに異常は見られないか。
  柔らかいところが、赤〜黒に変色が起きているなら、黒とう病
3. 施肥、農薬散布の履歴は?
  窒素の過不足で、いずれかが起きやすい。

前者の病気なら、ジマンダイセンやボルドー液の散布で、安全性が高いのはボルドー液ですが、この時期、ボルドー液はあまり効かないでしょう。予防効果に優れますが、病変が広がった後では効果がほとんど無い。
ジマンダイセンは、確か、2回、収穫の60日前までですので、今からではこれも厳しい。
これらは、窒素過多ですとよく起きます。

生理的な原因で一番疑われるのは、窒素不足。この場合は、根元に近い方から黄変が進みます。
3房という記述から、木が弱った可能性も推察できます。

ボルドー液散布は冬場に予防的に散布するのが効果的ですし、施肥も礼肥や元肥など、いずれにしても、冬場の手入れをきちんとすることが大切です。
また、木の大きさに応じた房数など、基本的なことを知っておくことも必要です。
そんなわけで、ぶどう栽培の参考書をお求めになられることをお勧めしておきます。

南国 太郎 【九州】 2011/07/31(日) 12:48:30
釣りキチ 様
mutin 様
 早速ご回答いただき有難うございました。
3年前購入した物で棚のみ作り地植えしております。今年一気に枝がのびて結実しました。昨年も1房は結実しましたが自然落下しました。
枯れた葉の裏は白っぽい様なものが付着しているように見えます。
今日、確認したところ枯れ葉は全体ではなく一部の幹に関する所のようです。幸い3房共枯れ葉の幹に該当しておらず現在は大丈夫の様です。
根元あたりは既に落葉したのか確認できませんが全く葉が付いておりません。ご教示の通り窒素不足でしょうか?今まで肥料は余りやっておりませんがきゅうり、ゴーヤ等のつる物が近くにあり元気に育っております。今からの対処方法がありましたら教えてください。
お願い致します。

mutin 【関東】 2011/07/31(日) 15:59:02
特定の幹 ですか。
ここは非常に重要なことですが、隣の幹の葉に異常はありませんか?
考えられるのは2つです。

1. べと病
病態については、下記の画像を参考にされて下さい。
http://www.syngenta.co.jp/cp/support/gaichu/gaichu39_budou2.html
http://www.pref.yamanashi.jp/kajushiken/documents/20110527betobyou02.pdf
http://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0076/7769/saganokaju201106_budoubetobyoutaisaku.pdf
葉裏の白い斑点が特徴です。べと病は、特定の幹ではなく、ある一定の周辺で広がります。ですから、隣接している幹の葉と重なり合っていればその葉も感染する可能性があります。
防除方法はそれぞれのページにも書かれていますが、伝染しますので、まずやるべきことは感染した葉を切り取って始末することです。
 農薬は時期的に微妙ですが、他の葉への感染予防にかけておくことは有効と思います。なお、農薬の被害が心配なら、袋かけ後のボルドー液散布をお勧めします。ボルドー液は、石灰と硫酸銅の混合物で人への毒性が極めて低いです。

 べと病に限らず菌は越冬しますので、来年収穫を期待するならば、秋以降の防除が重要になります。

2. カミキリ、スカシバの幼虫
 幹に食い込んで、その幹を枯らします。この場合は、被害はその幹だけで、隣接する葉どうしでは感染しません。また、葉が黄変せずに緑色のまましなだれることがあります。
 この場合は、その幹を切り、中の幼虫を見つけ出して取り出します。

南国 太郎 【九州】 2011/08/01(月) 22:46:14
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mutin 様
 早速ご教示頂きありがとうございました。
枯れた葉があるのは特定の幹で隣の幹の葉には異常が無いように見られます。
 また、枯れた葉の裏全体が白い粉を振りかけた様になっており画像からして「べと病」ではないかと思われます。
 早速、お教え頂いた資料等を参考に葉の駆除と薬剤の散布をしたいと思います。
色々と詳しいご指導を頂き誠に有難うございました。



隈部俊秀 【九州】 2012/08/25(土) 13:41:41
古い葉から黄変すると窒素不足と有りましたが、窒素不足解消の対策はどうしたら良いのでしょうか?

mutin 【関東】 2012/08/25(土) 15:08:07
隈部様
基本的には、尿素など窒素肥料を撒いたり、葉面散布するなどします。
もし、収穫前後のこの時期に葉が黄変した事への対策ということであれば、少々手遅れです。なるべく早めに対応するようにします。
似たような質問が、下記にあります。
http://engeisoudan.com/lngv.cgi?print+201208/12080011.txt

素人の戯言で恐縮ですが、葉をなるべく多く長く残せるかが、葡萄栽培のキーポイントの一つと感じます。


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