長いも栽培について

[園芸相談センター]の過去ログです

御手洗 洋 【関東】 2010/10/13(水) 12:10:04
長いもを来春より栽培予定です。作付方法はインターネット等で
詳しく指導していただいて 助かっておりますが パイプはビニール
パイプ以外はダメなんでしようか? ちなみに私は鉄パイプ(建設足場用)を持っているので使いたいと思っていますが? 
ご教授お願い致します。
 

たちつ 【近畿】 2010/10/17(日) 19:49:29

単管は、好ましくないと思う。
支柱には、口径が太すぎるし、取り扱いに重い、すべって蔓が巻き付けにくい。 
根芋用なら、細い・弾力がなく硬い・錆びる。
ということは、芋が太らない、万が一太ったとしたら、抜けない。

建築関係のお仕事なら、解体も手短に、接していることと想像します。
そこで、雨どいの軒樋受けとか,竪樋パイプをを拾い集めて利用すればよいかも。あるいわ、2-3mm厚の養生ゴムマット(歩道の電線隠しに良く使われる)とか

長芋の筒寝かせ栽培とか牛蒡の俵栽培・雨どい栽培とか青首大根への作付け移転の目的は、地中深くもぐりこんだ長い根の収穫(重労働)を如何にして、楽にするかにあります。
筒栽培の問題点は、排吸水と通気の他に、根野菜の根の肥大=土の排除をどうするかということです。そこでは、筒に弾力を持たせて、根が肥大した分だけ、筒を広げる弾力が必要となります。
それ以前に、どのようにして、土を適当な柔らかさで、鉄パイプに詰め込むのでしょうかねぇー。\(^o^)/

下記サイトには、上手く入り口を広げて、筒に穴を開け、開口縦引きし、筒の長さも手ごろになったものが紹介されています。
http://homepage3.nifty.com/tomatsu/huyunohatake.htm
砂地畑栽培と違って、最初の1-2年は、筒栽培の土の材質や土の量(詰め込みとか、長い月日の間、土の位置を保持させる・土のずれ防止)・筒の埋め込む角度などもなかなか難しいようですよ。

筒栽培の経験者によれば、適期適期の葉を見れば、芋の成長具合が解るようです。葉の状態が気に食わなければ、直ちに茎葉を切って、廃棄処分しているようです。・・・筒が重なっているので、掘り起こしてまでも処分できない。

面倒くさければ、長芋より、同種の自然薯丸芋のほうが楽かも。丸く浅いので、掘り起こし収穫が楽。

と考えます。


ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/10/18(月) 00:04:47
パイプの使用目的はなんでしょう?蔓を巻きつける為のネットを張るのに支える支柱目的の使用ですか?芋の形を整える為地中に埋めて使用する目的でしょうか?文面からは支柱に使う様にもとれるのですが、はっきりとは書かれていませんので考えられる2つの使用法で使えるか否かの回答を書いておきますね。

もし蔓誘引ネットの支柱に使うならば支柱には蔓が傷まないように念のため直接蔓が巻きつかない様な工夫(の手間をかける)があれば、基本的には金属の支柱は使用可能です。こちらの地域はナガイモを栽培する農家がとても多いのですが何処も大抵鉄製の支柱を使っていますよ。長年ナガイモ栽培をしていた私の伯父が亡くなった年にナガイモ畑のネット撤去を手伝いに行ったのですが、やはり鉄の支柱でした(ただしネットは農家用のかなり丈夫なものです)。その時の記憶だと鉄の支柱近くにある株の蔓は支柱に巻きつかない様にと人の手によって蔓が誘引されていました。農家では蔓の伸びる途中で何回か蔓が延びる方向を考えて(葉のすべてに平均して日光が当たる様に)蔓の先を誘引しますから、その手間を惜しまなければ蔓に影響が無い様に支柱に金属製のを使えます。ネットを固定するヒモの長さを替えればパイプ状のものでも可能でしょう。でもプロ仕様ではない家庭菜園などで使うネットでは夏に鉄の熱でネットやそれを固定するビニール系のヒモは劣化してしまうと思いますのでネットを何回も使いまわすつもりならネットを支柱に直接触れさせない(ヒモは麻ヒモなど丈夫な天然素材のものを使用)様にするか、支柱自体をメダケなど熱伝導の低いものを使用し金属製は避ける方が良いでしょうね。

ただ、気に成ったのですが、もし今回使う鉄パイプが足場用に長年使われた後の再利用の物だとすると別の面でその鉄パイプ使用での栽培は問題があると思います・・・。
鉄パイプの足場を使った現場では塗装などでペンキや溶剤などを使用していて、現場ではブルーシートなど張って吹き付ける時に壁以外の周囲には飛び散らない様に予防しているので、飛び散ったのが足場に付着すると思うのですが、足場を組む為の鉄パイプに付いたそれらが畑で使用しているうちに剥がれたり、風雨に晒されるうちに流れたりで地面に落ちたり浸みこんだりするのでは?ペンキや、塗装に使う溶剤には時に有毒のものが使われていて中には揮発せずに残るものもあるかと思うのですが、それらが土に混ざってしまう事が心配です・・・。観賞用の植物だけを植える場所ならそんなに神経質になる事もないのでしょうが今回の場所は畑、それも特に成分が蓄積されやすい芋類(根野菜)を作る目的なので・・・。もし使用済みの鉄パイプなのだとすると使用は控えた方が、安心して安全なナガイモが食べられると思います・・・。

次に考えられるパイプの使用法ですが、縦に二つに切った物をナガイモの種イモの下方に添えて埋め、芋が曲がらない様に育てる目的というのもあります。金属パイプだと一度縦に切り離すのが難しく(パイプそのものの形のままでは使えない)、足場用の鉄パイプを利用するには太さが足りないと思うのでこちらのケースではないとは思うのですが、こういう栽培法もあると言う意味も込めて念のために書いておきますね。
特にねじ曲がりやすい自然薯の根がまっすぐに育てられ掘りやすい状態で人工栽培する為に使われる方法ですが、ナガイモを掘りやすいように斜め下に伸ばす目的で育てる為にも使われる様ですね。こちらではナガイモの場合味が良く成る様にと根が深いところからも養分が吸えるよう、また断面図が綺麗な楕円に成る様な見栄えの為にも根の伸びを制限せずに作り、収穫は土をミニショベルカーや専用収穫機で掘るのでこういう方法はとらないです。
もし、この根の形制限の為の場合は金属の使用というのは金属の成分が徐々に地中に溶けだし根に影響を与える事もありますし、農業資材では無い他の使用目的で作られた金属の場合、表面にメッキがされていたりで鉄以外の成分も土に溶けだし、その溶けだした成分を根が吸収して芋に蓄積させないかなどの不安面からも使用しない方が良いかと思います。特に足場用の鉄パイプが使用済みのものの場合、野菜を育てる土に埋めて使うには問題があるかもしれません・・・。個人的には、鉄パイプなど工事用に使われる金属は例え新品であっても畑には使わないと思います。

たまにテレビでこの根の形制限目的のパイプ栽培法を紹介している事があって、大抵太い塩ビ管などを縦割りにして一方を切り口を上に掘った土に斜めに刺して、種イモと土を入れてもう一方を被せてずれないようにして土を上からかけて埋めるという方法の様ですが、そうやって塩ビ管など使う場合は水はけ面の改善目的であらかじめ何か所も穴をあけておいてから使用するのが良いそうです。


[園芸相談センター]の過去ログです

初心者用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター