培養土について

[園芸相談センター]の過去ログです

makko 2010/08/01(日) 16:32:33
プランターに市販の培養土と赤玉、腐葉土を適当に入れ、苗を植え水を底から流れるまでたっぷりとやりました。

ところが苗が萎れてきたので、掘ってみたところ中がパサパサのところがあり、水が土全体に浸透していませんでした。同じところばかりに水が流れてしまうようです。

これは培養土の質が悪いのでしょうか? まるで油ではじいているようです。 
ずっと同じようにしてきましたが、今までこのようなことはありませんでした。
最近このような現象が多くなりました。
一度土を乾かしてしまうと、同じようなことがおこります。

何をどう気をつければ良いのでしょうか?

お願い致します

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/08/01(日) 20:42:55
培養土というのは、市販されている花専用のブレンド済みの土ですよね?どんな植物かにもよりますが、普通培養土はブレンドせずそのまま使うものですが・・・。出来上がった土にわざわざ違う土を混ぜ入れる理由というのはどんなものなのでしょうか・・・
腐葉土と赤玉土を適当にというのも、量をちゃんと計っていれているわけではないのですね。今回の場合、普通の植物だと培養土そのものなら保水性がちょうどよかったのに、わざわざ他のを混ぜてしまったが為にいつもよりも土質が乾きやすいものに変わってしまったものと感じます・・・
以前は何でもなかったというのは、以前も培養土や他の土は皆同メーカーのものを同量入れていたと言う事でしょうか?以前も土は乾かしたままでブレンドされていた?もし前に使ったのとメーカーの違う培養土や土だと、同じ名前で売っていても保水性の良いものや劣るものなど品質はバラバラなので混ぜた後の土の作用も異なりますよ
あと、使った土はちゃんと最初から湿っていましたか?混ぜたものに乾いたものが多いと水をはじいて含みにくくなります・・・
「一度土を乾かしてしまうと」まさにこれが一番の原因なのです
土をブレンドするにも、プランターの中で直接混ぜると今回の様に混ざり方にムラが起こります。タライや、大きなビニールを広げた中に、ちゃんと土の調合を考えてきちんと計って(穴の無い何かの入れ物一杯分を「1」として、比率で量を考えると良いです。ブレンドする各種の土を皆入れたら、できればゴム手袋をはめるか素手でよーく混ぜ合わせ馴染ませます。そこで土がどうも乾き気味と感じれば水を何箇所かに分散して少しずつ入れて、全体に水分が馴染むようによく混ぜて、ビニール袋などに入れて密封し最低でも一晩ほど馴染ませてからプランターに入れて使って下さい。
苗を植えつけた後も、水はかなりたっぷり全体にまんべんなく撒き底穴から勢いよく出るくらいは与えて下さい。それから少なくとも1時間ぐらい待ってから、底皿や底穴から余分な水を流してしまいます
あと、植え替え後に日に当てると弱りますので日陰で1週間くらい養生させてあげて下さい(今回、これも怠っていませんか?晴天が続けば苗全体が弱ります・・・)
市販の培養土は購入時土が湿っているはずです。腐葉土も湿っているはずです。それを一度に使い切れない場合は乾かさない様に密閉して横に寝かせて保存して下さい。袋を立てると密閉していても水分が底に溜まり上は乾燥気味になります。赤玉土も湿っているはずですが、乾いていた時はジョウロなどでさっと水を与え、乾ききらない時に混ぜるようにしましょう(崩れやすい赤玉土は質が悪いものです)。乾燥したまま使わない方が良いです。他の土の水分が赤玉の方に移ります

土の配合は土一つ一つの目的と作用がわからないと、栽培の上で土作りが失敗します。知識がないうちはブレンドせずに培養土単体で使ってみて、その土で加湿になる・乾きやすいか不調が出てきたら、次から水はけ良くなる様な土を足したり、保水性が優れる土を入れたりしましょう。これといった目的がないのに培養土に複数種類の土を混ぜる事はありません
あと、腐葉土でも完熟していないものを使用すると、プランターの中で再発酵が起きて、その熱もよくありません。培養用に腐葉土の比率が多いブレンドもあまり良いものでもないので、決まった理由もなくブレンドしているのであれば堆肥を代わりに入れる方が土への馴染みも良いです
詳しくは図書館や本屋で「土 堆肥 肥料」について書かれた本を読んでみて解りやすいのを一冊購入して(なければ取り寄せてくれます)手元に一冊置いてよく読んでみて下さい。土には微細昆虫や微生物、ミネラルなどがバランスよく入っていて、お互いに作用しあって事で栄養分を植物の根が吸いやすい状態になります
本で覚えると、植物にはどんな土が良いのか、土や肥料の働き、堆肥の必要性など理解しやすく、堆肥の種類による作用やどの部分に効き目があるか、植物に寄ってのブレンド比率など簡単に出来るようになり、堆肥をうまく使えるようになれば化成肥料に頼らない、病害虫もかなり防げ薬剤を使わなくても良い様な有機栽培も可能になりますよ

makko 2010/08/02(月) 10:31:41
お返事頂きましてありがとうございます。

「市販の培養土は水はけがイマイチの場合が多いので、赤玉を2割くらい混ぜると良い」と聞いたので、目分量で2割くらい混ぜてみました。

メーカーは特に気にしていませんでした…安売りのものを購入していたのです。
購入した時点で土は乾いていました。これもダメですね。

混ぜるときはシートの上で丁寧に混ぜましたが、目分量で1:2などと適当でした。

おっしゃるように、最初の段階で湿らせ方が足りなく、一晩寝かせる…など丁寧なことをしていませんでした。問題はこのへんですね。反省です。

苗を植え付けた後はしばらくは日陰においておきました。これはいいのですね。

今まで土に対して、いかにいいかげんだったかと大いに反省です!

ご丁寧な説明を下さり、ありがとうございました。

とても勉強になりました。目から鱗です!

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/08/04(水) 20:39:29
makkoさんこんばんわ〜
培養土も安いものだと確かに水はけの悪いものもあるかもしれませんね
重量単位はどのくらいの物をお買いですか?1キログラムくらいの袋が透明で花などがカラー印刷されているものでしょうか?それとも2キロ〜3キロくらいの不透明な袋に入っているものですか?
家で買うものは、2キロくらいの不透明な袋に入っている土で、そのままではほとんど団粒化していません。それで、うちではそれに自作堆肥(コンポスト堆肥)をしばらく寝かせて熟させたものを半分くらい混ぜてしばらく置いてから使います。うちではコンポストには植物の抜いたのや刈り取ったもの、野菜の剥いた皮などしか入れませんので、肥料分のようなものは少なく多用しても、腐葉土や赤玉土を入れなくとも問題の起きた事はありません。土に半分くらい混ぜてもただの繊維分と微細昆虫や微生物などの補給だけなので、寝かせれば水はけと保水性がちょうどよい土に成ります。見た目はちょうど、屋外にある黒い土に細かい枯れ枝を砕いて入れてあるみたいな感じです。それをプランター植えでは鉢底石を入れてその土を入れます

植物の繊維の補給は自作堆肥の他、腐葉土・稲わら堆肥・馬糞堆肥・牛フン堆肥・バーク堆肥それぞれ質や分解具合が違いますが、もし安い培養土に混ぜるなら腐葉土や牛フン堆肥よりも、稲わら堆肥か馬糞堆肥かバーク堆肥を混ぜたほうが早く団粒構造に成ってくれ、水はけが改善されますよ
まずは、水はけの悪い土はまず土の団粒化が済んでいない(されていない)のを考えて後者の繊維が豊富な堆肥を混ぜるのが良いです。牛フン堆肥は、窒素分が多すぎて花・実物には向かないうえ繊維が消化されすぎてべたつき水はけに問題がありますので慣れないうちは使わない方が無難です(牛フン堆肥は追肥用と考えても良いです)
安い土に2割ほど混ぜて軽く湿らせてから袋などに入れてしばらく寝かせると団粒構造が出来て良い土に変わるので、それを基本にして植える植物により何かを足して使うのが良いです。ブレンドしたてのまだ馴染んでいない土を使った点も、今回の原因の一つだったかもしれませんね。特に腐葉土で手で揉んでも細かく崩れないものだと未熟なので、そういう腐葉土だった場合はプランターに入れてしまってから再発酵が起こり、その熱やガスで植物の根が傷む事もあります。もし腐葉土が完熟していても、今回の場合は混ぜてすぐ使ったのでまだ馴染まなかったというのもあるのかも・・・。(植物の用土によっては混ぜてすぐ使うものもありますが・・・)
もし庭がありましたらコンポスト容器を買い(地域によっては役場に申請すれば助成金を出してくれます)それに抜いた雑草や刈ったもの、古い土や庭の土、野菜ゴミ(動物性のゴミは虫や匂いの元なので入れない)を入れていき、時々堆肥化促進剤(EM菌入りやボカシなど)を少し降りいれ、混ぜては入れて(適度に空気を入れないと土が腐って不快臭を放つ)を繰り返しいっぱいになれば容器を抜いて全体を混ぜるか他の場所に移し、3か月ほど時々混ぜながら寝かすと良い土になります。もしマンションなどでしたらダンボール堆肥で作るというのもあります。微細昆虫(ミミズ含む)やバクテリアなどの微生物が細かい粒子の土を作り、団粒化してくれるんです
そうやってうまく寝かして作った土を混ぜれば大抵のものが育ちますが、さらに水はけを良くしたい、水持ちを良くしたいときは赤玉土を混ぜると良いでしょう

古い土のリサイクルも兼ねてのコンポスト堆肥やダンボール堆肥はお勧めですよ

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/08/04(水) 20:44:37
あ、最後の方の
>さらに水はけを良くしたい、水持ちを良くしたいときは赤玉土を混ぜる
は、
水はけを良くしたいならパーライトやバーミュキュライトなど、水持ちを良くしたいなら赤玉土やピートモスなど
です。
この辺の土の使い方は、購入した本で土の性質やpHなど覚えて植物とそれらの兼ね合いを覚えてから混ぜると良いですよ

makko 2010/08/06(金) 10:17:47
再度 ご丁寧な回答を頂きましてありがとうございます。

購入した培養土は14リットル入りです。特売で200円しなかったと思います。
材質が悪かったのかもしれませんねピートモスが多いように思えます。
腐葉土もあまり質のいいものではなかったようで…

堆肥を作れるスペースがあればいいのですが、狭いベランダしかないので、むずかしいです。

もっとまじめに土のことを考えないと花が可哀想ですね。
土を寝かす…などあまり考えていませんでした。もっとゆっくりでいいんですね。

ありがとうございました。

バラ美 【近畿】 2010/08/07(土) 01:27:07
makkoさま、
私も、土が、一番大事とわかりながら、ちゃんと調べず、だいたいで混ぜて使っておりました。質問したいけど、自分の知識が全くなく、どう質問してよいかも解らず、苗が届いてしまい、植えつけを急ぐあまり、だいたいでやりすごしておりました。安価な培用土は水はけがわるいように思えて、無知のまま、赤玉やら、腐葉土やら、バーミュキライトやらをまぜてつかいました。そんなせいでしょう!今、水はけが良すぎるようなものがあり、こまっています。
makkoさまが質問してくださったおかげで、ばんざいうさぎさまのアドバイスを知ることができました。
makkoさま、ばんざいうさぎさま、ありがとうございます!
冬、初めての土替えに向けて、助かりました!

makko 2010/08/07(土) 09:50:09
同じ方がいらっしゃったとは… 自分ではそれなりに頑張ってたつもりが、てんでとんちんかんなことしてたみたいです。(笑い)

適度な水持ちと適度な水はけ…むずかしいですね〜

勉強になりましたね!

のら 【北陸】 [URL:http://hey.asablo.jp/blog/] 2010/08/07(土) 15:29:13
私はホームセンターで売っている無肥料の培養土198円に赤玉土中粒を1/3混ぜ込んで使っています。ポット苗には赤玉小粒を使うこともありますがどちらも混ぜ込む比率は同じです。
おまじないにゼオライトを入れたり、夏場は水もちを良くするためにピートモスを追加することもありますが基本は培養土プラス赤玉土で使い勝手は良いです。

自分で用土を配合する場合はトロ箱を使いますが、乾燥していると感じたら水を与えて湿らせておけばお尋ねの状況にはなりにくいと思います。
ポットの用土が極端に乾燥すると水をやっても吸水しにくいので、2-3回に分けて水遣りを行なうか、鉢を水没させることも必要です。

gardenfan滋賀 【近畿】 2010/08/08(日) 18:02:22
市販の培養土はフカフカ(私の感覚です)ですので、植え付け時にしっかり付き固めないと2−3月経つと水道が形成されやすくなります。
時々付き固めるのが一番ですが、これも限度ものでやりすぎると赤玉土が固まりすぎて水はけが極端に悪くなりますので注意が必要です。

透水源という水が浸透しやすくなるものもあります。

makko 【関東】 2010/08/09(月) 12:07:27
のら様
ご回答ありがとうございます。
土は乾燥させすぎるとだめなようですね。

鉢を水没…ですか! なるほど!

ありがとうございました

makko 【関東】 2010/08/09(月) 12:12:39
gardenfan滋賀様
ご回答ありがとうございます

確かにふかふかですね。付き固める程度がよくわかりません。経験で覚えるしかないのでしょうね。

透水源 このようなものがあるということは、水の浸透は思いのほか難しいということですね。

makko 2010/08/31(火) 11:02:11
[[解決]]
皆様ご回答ありがとうございました


[園芸相談センター]の過去ログです

初心者用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター