シュートの選定
バラ初心者
2010/04/17(土) 11:24:38
つるバラ(庭植、4m)についての質問です。
初心者なのでチグハグな質問で申し訳ありません。
毎年、花後に花が咲いた枝を10センチほど残し、翌年の花が咲く枝にしていました。
本枝(根からでて3本に分かれた枝)から出てくる新芽はかき切っていたので、後を継ぐような枝がありません。
この、花が咲いた枝は、毎年残さず本枝の部分から切り取ったほうがいいのでしょうか?(本枝のみ残し、枝は切り取ってしまう)
本枝から出てくる新枝を伸ばし、その中の立派な枝を将来の本枝にするのが正解なのでしょうか?(まだ、やっていません)
上記が正解の場合、選ぶべき枝のポイントとはどんなものでしょうか?
(できるだけ大きい、根のほうに近い、....)
このつるバラは、庭植4年目、4mほど、途中で3本の枝に大きく分かれています。
いろいろ本などは読んだのですが、混乱してしまって申し訳ありません。
R・ひろき
【関東】
2010/04/17(土) 12:30:04
こんにちは。
バラの場合、根もと(クラウン部分)から出てくる枝をベーサルシュート、またはシュートといいます。
この枝の寿命(花をたくさん咲かせることができる年数)は、品種によって違いますが、だいたい3年くらいです。
3年ほどしたら、根もとから切り取ってしまいます。
一方で、根もとから長い枝(シュート)が出てきましたら、出た年は、それを真直ぐ立てて脇芽、脇枝を出さないようにして育てます。これが後継ぎになります。次の冬に横に傾けて脇芽から花枝を出して咲かせます。
その次の年は、その花枝を2芽くらいに切り詰め、今度はそのシュートを立てます。すると梯子のような様子になり、シュートは縦を向きますが、花枝は横を向き、そこからまた花枝が出てきます。もちろん。シュートを横に向けても咲きます。誘引する場所によって決めます。
その翌年もまた花枝を2芽位に切り詰めて咲かせますが、この段階で後継ぎがあれば、根もとから切ってしまいます。
品種にもよりますが、若い枝のほうが花つきが良いので、シュートを出しては交代させていく育て方が本などに書かれています。
(最近のオールドローズ、モダンシュラブローズなどはまた別です。)
バラ初心者さんのバラでいいますと、まず今年はもう芽吹いていると思いますので、そのまま育てつつ、花の後にお礼肥を入れ、根もとからシュートが出るように努めます。出たら、この長いシュートは後継ぎですので、真直ぐ立てておき、脇枝を出さないようにします。
今度の冬、後継ぎがあれば、今ある3本の長い枝(本枝と書かれているもの)のうち、もっとも古くて花つきが悪くなったものを、根もとから切り取ります。残った枝についた花枝は2芽に切り詰めて誘引します。新しいシュートは脇枝が無いと思いますので、横〜斜めに誘引します。
たまにベーサルシュートの途中から、長い新しい枝が出てくることがあります。サイドシュートともいう(呼称は色々ですが、花枝とは違い長い枝です)枝で、ベーサルシュートの後継ぎがなければ、こちらを立てておいて後継ぎとします。
サイドシュートの長いものは、冬に横に誘引します。このとき、サイドシュートが出たところより先の古いシュートの枝は切り取ります。
>上記が正解の場合、選ぶべき枝のポイントとはどんなものでしょうか?
>(できるだけ大きい、根のほうに近い、....)
ベーサルシュートが望ましいのですが、サイドシュートを使う場合は、なるべく根のほうに近く、かつ充実している枝を選びます。選ぶのは冬です。冬までにどの枝が充実するかわかりませんし、よさそうな枝でも虫にやられて弱ることもあります。冬にハサミを入れてみて、手ごたえで判断します。
年ごとに絵にするとわかりやすいのですが、文章ではなかなか説明が難しいです。
何冊かつるバラの本を眺めてみてください。
図書館などにもあります。
バラの咲く庭づくり 村田春夫著 講談社
すべてのバラを咲かせたい 村田春夫著 講談社
NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12ヶ月 つるばら 村田春夫著 NHK出版
※育て方のバリエーションとして、7月に古い枝(シュートの2年目以降)を切ってしまう方法もあります。
これは以前、鈴木省三さんの本で見たことがあります。
バラ初心者
2010/04/19(月) 00:14:57
R・ひろきさん、詳しく説明していただき有り難うございます。
庭のバラは、今週中にも咲き始めます。
現在、3本の本枝から花芽をつけていない若い枝(柔らかい)が数箇所から出てきていますが、これはサイドシュート候補と考えてもいいのでしょうか。
もしそうであれば、根元近くのものをいくつか伸ばして、最終的に残すべき枝を冬に判断するということですね?
(べーサルシュートが出てこない場合は)
今まで、本枝から出てきていた新芽を欠いていたのは間違いで、根に近いところから出てきた新芽は残すべきだったと理解していいのでしょうか?
冬の剪定時には、今年花が咲いた枝は主枝から全て剪定(主枝のみの丸坊主)すべきでしょうか? それとも、咲いた枝は殆ど全て2芽くらい残して翌年度も花を咲かせる枝としたほうが正解なのでしょうか?
(今まで、後者の方法で咲かせていました)
【「NHK趣味の園芸 つるばら 村田春夫著」 は本棚にあるのですが、質問事項部分について読み込めなかったもので】
素人質問になりますが、よろしくお願いいたします。
R・ひろき
【関東】
2010/04/20(火) 16:57:43
こんにちは。
>現在、3本の本枝から花芽をつけていない若い枝(柔らかい)が数箇所から出てきていますが、これはサイドシュート候補と考えてもいいのでしょうか。
花がつかず、これから夏にかけて、すっと伸びてくるようでしたら、サイドシュートになれる枝だと思います。
>もしそうであれば、根元近くのものをいくつか伸ばして、最終的に残すべき枝を冬に判断するということですね?
株の大きさにもよりますが、たくさん伸ばすと負担になるかなという場合は、なるべく下の方の2〜3本を残して、冬に判断します。
>(べーサルシュートが出てこない場合は)
>今まで、本枝から出てきていた新芽を欠いていたのは間違いで、根に近いところから出てきた新芽は残すべきだったと理解していいのでしょうか?
ベーサルシュートが出てこない場合は、サイドシュートになる芽は残しておきます。
>冬の剪定時には、今年花が咲いた枝は主枝から全て剪定(主枝のみの丸坊主)すべきでしょうか? それとも、咲いた枝は殆ど全て2芽くらい残して翌年度も花を咲かせる枝としたほうが正解なのでしょうか?
(今まで、後者の方法で咲かせていました)
後継ぎになるベーサルシュートやサイドシュートが無い場合、後者の方法でいいと思います。
前者の古いシュートを丸坊主という切り方は、通常やらないです。丸坊主にすると、ナックルカットのような感じになり切り詰めたところから何芽が吹き、それぞれに小さい花が咲いたりします。また、古いシュートのほうでたくさん芽吹くと、新しいシュートが出にくくなったりすることもあります。
バラ初心者
2010/04/22(木) 20:07:32
[[解決]]
R・ひろき さん、お礼が遅れて申し訳ありません。
ここ2年ほど気になっていた事柄が、やっと解決できました。
本を読んでいても、私が素人過ぎるのか、内容の理解や判断ができなかったりした部分がありましたので質問させていただきました。
各事柄について詳しく説明していただき、今後は自信を持って栽培にとりかかれます。
本当に有り難うございました。
初心者用掲示板@園芸相談センター