昨年開花苗で購入したフロリバンダの剪定について

[園芸相談センター]の過去ログです

catnip 【関東】 2010/02/07(日) 12:10:25
こんにちは。
いつもこちらのサイトを参考にさせていただいています。過去ログを探したのですが、見つけられなかったので質問します。神奈川県在住です。
昨年5月下旬に某有名バラ園に行き、売店でフロリバンダ「ノックアウト」の開花苗を購入しました。高さ80cm位で花が結構咲いていました。6号鉢に植えてあったので昨日10号鉢を買って来て植え替えしました。さて剪定と思ったのですが、迷っています。
1.手元のバラの本を読むと「前年の1番花の枝の下から2〜3芽のところを剪定」とありますが、購入時にすでに花が咲いていてどの枝が1番なのかわかりません。
2.「細い枝は深く、太い枝は浅く剪定」とありますが、家にはフロリバンダが無くどの程度が「細い」のか判断がつきません。直径3mm位の枝は細い方に入るのでしょうか?
3.直径4mm位の枝で、芽が左右両側から出ている枝があります。この芽の下の方は普通に1個ずつです。両側の芽の下から切った方が良いですか?
4.長さ15cm位、直径4mm位で、全部ヒゲ芽の枝があります。こういう枝は春の花が期待できないので枝を付け根から切る方が良いでしょうか?ちなみにヒゲ芽を育てた事はないのですが、そのまま伸ばしてもブラインドになるのでしょうか?

家にあるHTと比べて、生育が旺盛に感じられるので、結構剪定しても大丈夫かなとは思いますが、バラ園で見た様な花束みたいな株にしたいので枝を切る度胸がありません。かと言って適切な位置で剪定しないと結局良い花が咲かないかもしれず悩んでいます。教えていただければ幸いです。

gardenfan 【近畿】 2010/02/07(日) 17:21:10
ノックアウトは病気にも強いのでお勧めです。

剪定については細かいことは気にせず、太い枝を4本程選んで、それ以外の細い枝は全て削除して下さい。
4ミリ程度の枝を残すかどうかという質問も上記の答えで済むと思います。
下から2−3芽というのはHTの強剪定の話なので、FLとは違います。
FLですから下から50センチ程度の高さで4本の枝を剪定すればOKです。
後のブラインドですが、バラの芽が1〜5センチになる頃、花芽分化が始まり花が形成されます。ところが、その過程で低温に遭うと、花芽分化を停止し、やがて花弁細胞は崩壊して壊死します。ということですので今の状態でどうのこうのということは言えません。

R・ひろき 【関東】 2010/02/08(月) 19:39:12
 こんにちは。
 追加で。

 4.のひげ芽の件は、ブラインドというより出開きについて質問されているのかなと思いました。
 ブラインドはgardenfanさんが仰る通りなのですが、ひげ芽から展開しやすいのは、出開きです。
 枝から葉は出ますが、枝がほとんど出ず、枝に葉が2〜3枚重なってはりついているような状態になります。ひげ芽からもすっと枝が伸びることもありますが、他にもっと良い枝があれば、ひげ芽だけの枝を選ばなくてもいいかと思います。

1.どの枝が1番なのか。
 購入された時期が5月ですから、そのときに咲いていた花の枝が1番です。
2.ノックアウトはやや細めの枝が多いので、太いほうから数えて、硬く締まった枝を4本くらい残すというふうにされてはと思います。HTなどでは鉛筆より太い枝がたくさんあることもありますが、フロリバンダはいろいろです。
3.私でしたらその下で切ります。でも短すぎてしまう場合は、フロリバンダなら融通を利かせて考えて見ます。
4.ひげ芽の枝でも硬く締まっていたら、一番上から良い枝が出るかもしれません。一か所に3個芽のもとがついているので、ひとつヒゲでもあと二つが動くかもしれません。他に良い枝があればそちらを優先で。

 フロリバンダは元の大きさの二分の一くらいに切っても大丈夫です。

catnip 【関東】 2010/02/08(月) 23:03:06
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gardenfan様、R・ひろき様
早速の御回答をありがとうございました。そんなに切っても大丈夫なのですね。明日あたりから関東は気温が上がる様なので、度胸を決めて早めに切ろうと思います。ブラインドが出来る過程も説明して下さってありがとうございます。昨年家にあるHTの芽が伸びて楽しみにしていたらブラインドになってがっかりした事が数回あったのですが、低温のせいとは思わず自分の育て方が悪いのだと思っていました。また本などを読んでも「上の方のヒゲ芽は避けて下の良い芽の上で切る」としか書いていないため、「出開き」という言葉も初めて知りました。葉だけでも光合成してくれるなら残しておいてもいいのかもしれませんが、下から40〜50cmで剪定して良いのでしたらやはり切ろうと思います。5月に花束状態になるのが今から楽しみです。また迷ったらここで質問させていただきます。今後ともよろしくお願い致します。

gardenfan 【近畿】 2010/02/10(水) 20:37:05
解決済みですが、

剪定はまだ早いです。今剪定したらそれこそブラインド多発の可能性が高いです。
今月末から来月初め位に剪定して下さい。

catnip 【関東】 2010/02/11(木) 16:12:11
gardenfan様、
追加アドバイスありがとうございます。そうなんですか。剪定は1〜2月にやるものと思っていましたが、今日は関東もすごく寒いです。こういうタイミングでブラインドが発生するのですね。月末位まで待ってみます。どうもありがとうございました。

R・ひろき 【関東】 2010/02/12(金) 11:09:58
 こんにちは。
 少し補足を。

 関東に住んでいますが……剪定時期はずっと1〜2月上旬ですが、ブラインドはほとんどありません。
 この時期に剪定したせいでブラインドになるなら、毎年我が家でバラは咲かないか、花が少なくなるはずですが……。
 昨年は1株、これは気温のせいでブラインドかなという株がありました。200株以上あるうちの1株くらいです。
 つるバラなどは1月中に誘引を終えますが、これも花をつけます。

 関東の知り合いのなかには、2月下旬に剪定する人もいますが、その理由はブラインドというより、一番良い芽を無駄にしないということでした。2月初めにやるとその一番良い芽から出かけた芽が寒さでいじけてしまうということのようです。
 これも実際に2月上旬に切ってみると、それほど傷みませんでした。
 私の庭のある場所は町中ではないので、気温が低めです。ここで町中と同じ2月下旬に切ると、町中の人より開花が一週間くらい遅れます。みんなで一緒に咲かせたほうがバラ展などが楽しいので……。そんな理由もあり、ずっと1月末〜2月上旬に切っています。
 たまに遅く着た苗で、3月半ばに切ったものもありますが、根がつくのも遅れているせいか、開花は6月になりました。

 ついでですが、秋にもブラインドは発生します。
 ブラインドの理由は、寒さによるものと、木の勢いによるもの、両方あります。
 1株の枝のうち、同じような長さに伸びていた枝がすべてブラインドで、かつ春の花でしたら、それは寒さのぶり返しによるものと思います。
 秋のブラインドや、たまに花がつかない枝があった程度の場合は、バラの調子によるものかと思います。あるHTなどは、9月以降、日照を4時間程度にすると、すべての枝がブラインドになります。気温によるブラインドもほとんどがHTでした。HTは敏感なのかなと思う時もあります。

 剪定時期はそれほど気にしなくていいのかなと思いますが、もし上に書いたように、1株全部ブラインドという株が庭で多発しているようでしたら、ずらすことも考えてみてください。

gardenfan 【近畿】 2010/02/12(金) 22:02:40
私にも補足させて下さい。
関西では2月の後半 私は自分の誕生日の2/**前後の土日に剪定していました。でもこの2年は3月の第1・2週に剪定してもほとんど開花時期が変わらないのではないかという結果になっています。温暖化の影響もあるかと思いますが...

つまり寒の戻りに会う確率が3月/10日位に剪定する方が極端に低下すると考えています。
コンテスト出展を考えないのであれば更に遅く剪定する方が安全なのではないでしょうか?

最近は本当に寒暖の差が大きくなっていると思っています。

R・ひろき 【関東】 2010/02/12(金) 23:42:20
 こんにちは。
 こちらのほうは3月ですと、花の時期がずれます。若干遅いですね。
 花が6月にずれ込むと、気温があがり、スリップス等々を退治しにくくなります。
 気温があがる時期の開花になりますので、花もちも悪くなります。一番花は、良い条件のときに咲かせたいと思っています。
 
 遅い場合の他の支障ですが、樹液漏れが止まりにくいというのがあります。これはどの地方でも起きるかと言うと、私は関東で育てたことしかないのでわかりませんが……。

 もうひとつ、剪定が遅れれば遅れるほど、枝の上の方に回った栄養を一度切り捨てて無駄にしてしまう危険が増えるというのもあります。
 春の花の準備(体力づくり)は秋から始めますが、3月ですと遅すぎてそのためた体力を切り捨ててしまう危険があります。これも地方により、時期は違うかもしれません。かなり熟練すれば大丈夫と思いますが、時期を逸して伸びてしまうこともあります。

 このへんの不安もあり、先ほどはこのようにお勧めしました。
 1株の枝のうち、春先、同じような長さに伸びていた枝がすべてブラインドでしたら、それは寒さのぶり返しによるもの、それが今まで起こっているようでしたら、剪定時期をずらしてみる手もあると思います。
 もし、今まで起こっていないようでしたら、おそらく剪定時期とそのブラインドには関係ありませんから、剪定時期をずらす意味はありません。

gardenfan 【近畿】 2010/02/14(日) 15:34:00
R・ひろき様

こちらでは3/初旬の剪定後の樹液が止まらなくなるというのは経験したことがありません。ただ剪定した所は全てトップジンMペーストを塗っているから判らないだけかもしれません。

>もうひとつ、剪定が遅れれば遅れるほど、枝の上の方に回った栄養を一度切り捨てて無駄にしてしまう危険が増えるというのもあります。

なるほど。そういう考えもあるのですね。ありがとうございます。
catnip様の質問なのでこれ以上書きませんが、とても参考になりました。
剪定までに更に試すことが増えました。感謝。

R・ひろき 【関東】 2010/02/14(日) 16:16:43
 解決済みで続けて申し訳ないですが……。
 樹液漏れは癒合剤では止まらないものもあります。
 塗ったところからしみだして酷いことになることもあります。

 トップジンMペーストですが、これは農薬です。
 農薬なので、適用に縛られるものです。
 いちおうこれも公開の掲示板なので、書き添えます。

gardenfan 【近畿】 2010/02/14(日) 17:43:21
ひろき様
トップジンMペーストは花木の癒合剤だということでバラの適用範囲だと誤解していました。癒合剤の中では殺菌力が一番強いだろうということで使っていました。

R・ひろき 【関東】 2010/02/14(日) 18:34:03
 あまり続けるのも最初の質問からずれてしまって、なんですが……。

 独立行政法人農林水産消費安全技術センターの検索システムでトップジンMペーストの適用を検索しますと、「樹木類」は出てきます。「花木」というカテゴリは無いです。

 バラは草ではなく木ですが、農薬の適用を調べる上では、「花き類・観葉植物」の大分類に含まれます。(蛇足ですが、食用ミニバラは「野菜類」に入ります。)そのサイトの適用作物名のところで調べることができます。

gardenfan 【近畿】 2010/02/15(月) 16:55:38
R・ひろき様
色々教えていただきありがとうございます。

農薬の適用の分類 良く判りました。

トップジンMペーストのパッケージには、農薬・殺菌剤とはかかれていますが、その横に果樹・庭木・花木とあります。
果樹類はいいとして、庭木・花木の表示は景品表示法的にはNGかな?と思いました。(消費者に誤解の与える表示)


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