ボロボロの地植えのバラの処置

[園芸相談センター]の過去ログです

東海林 【九州】 2009/07/18(土) 09:47:39
庭に地植えにしているバラのことでご指導ください。
ここ1ヶ月ほど入院しておりまして、ようやく帰ってきたのですが、
見たところ、ひどい黒星病とイラガの食害でぼろぼろになっていました。
バラは6本、ムタビリス、バロネス・ロスチャイルド、ディスタント・ドラムス、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、アンジェラ、オータムサンセットです。
どれも植え付けて3〜4年、かなり丈夫な品種らしく、これまでは
夏場に手入れをさぼっても、これほどひどくなることはありませんでした。
ぎょっとするほどのイラガの幼虫が危険なため、今は殺虫剤を噴霧した
ところです。この後、黒星病に侵された葉を取り除く作業を行いたいのです
・・・が。
そうすると恐らく、ほとんど全ての葉を取ってしまうことになりそうです。
この丸裸になるであろう6本、いっそ短く切り戻して、整姿してしまおうか
とも考えてしまいます。
地植えとはいえ、こんな時期にそこまでの強剪定をしてもいいものか、
とても迷っています。
もちろん、秋の花には期待はしておりません。
どなたかお知恵をお貸しください。お願いします。

ぶるこ 【甲信越】 2009/07/19(日) 15:01:00
こんにちは。
葉が病気や害虫で今の時期になくなってしまったものは
病気のものは全て葉を取り除いてからになりますが
薬剤を散布して、軽く剪定をします。
強剪定は流石に冬の時期以外には行わない方が無難です。
あとは新しい茎が成長してきたら枝を増やすようにピンチを繰り返します。
茎が伸びだした時には薄めの液体肥料を与えると良いです。

R・ひろき 【関東】 2009/07/19(日) 16:41:38
 こんにちは。

 樹液が出るほど低くすると良くないかと思います。
 これから夏にかけて一気に治したい場合は、病気の出た葉を摘み取り、枝も病気が出た部分は切っておいてください。よく見ると枝にも黒点が出ているものがあるかもしれません。

 地面に落ちた葉は掃除し、マルチングは捨てて取り替えてください。

 上記の下準備をしたあと、黒点病用の薬剤散布をします。
 いったん予防剤と治療剤を両方使ってみてください。
 芽の部分に黒点病の糸状菌が残ることがありますから、葉が無い枝にも丹念にかけてみてください。

 秋に出た黒点病は治しにくいですが、夏前のものは秋には治ることが多いです。
 一週間に一度くらいのペースで薬剤散布してみてください。

n'Guin 【東北】 2009/07/19(日) 20:05:52
東海林様

心中お察しいたします。

病気の葉っぱを取り去ることに、賛成いたします。
さらに、よく見ると、枝自体が病気になっている部分も含めて、
軽く剪定してしまうのがよろしいかと存じます。
なお、この時期に強剪定すると、枯れ込む可能性があるので、お勧めしません。

葉っぱを失うことで、葉からの蒸散が減りますので、水が多すぎて根腐れさせないように、お気をつけください。

新たな葉っぱが出てきたところで、液肥を薄めに与えることをお勧めします。 

薬剤としては、サプロールなどの予防効果と治療効果を併せ持つ薬剤を、週1回×2〜3回使用し、その後は、ダコニールやトップジンMなどをローテンションすることをお勧めします。
つまり、作用メカニズムが異なる薬剤を、毎週1回使用なされることをお勧めします。

九州在住とのことで、大変暑いと予想され、多剤併用は薬害を相乗的に増やすことが知られています。 仙台でさえ、夏には多剤併用では薬害が確実です。 (九州だと、どれほどひどいことになるのか、私には想像がつきませんが。)

以上の対策で、今年を乗り切り、冬に徹底的な防除を行うと良いと存じます。

うまくいくことを、期待しております。

R・ひろき 【関東】 2009/07/19(日) 20:41:15
 東海林さん、こんにちは。

 ほかの回答者様と違うことを書いて大変に心苦しいのですが、フォローということで東海林さんは読んでいただければ幸いです。

 東海林さんは東海林さんの薬剤散布のノウハウをお持ちだと思うので、ご当地にあったものを散布されてはと思い、とくに書きませんでしたが……。

 基本的なことをいいますと、乳剤は含まれる有機溶剤がクチクラなどを痛めつけますから、乳剤の連用は避けたほうが良いです。とくに夏場はご注意ください。せっかく葉が出てもクチクラが痛んでいたら、また黒点病になりやすくなります。逆効果がありえます。

 また、展着剤の濃度が濃すぎると薬害が出ることがありますから、箸の先ではかるなりして5000倍などを正確にはかってみてください。


 弱ったバラに散布するときに気をつけることは、説明書通りに使うことです。
 説明書に混用事例があり、高温時の注意がとくに無く、以前にやったことのある組み合わせでしたら、混用しても即薬害になるとは限りません。組み合わせによっては、より早く黒点病をおさめるのに役立つでしょう。

 混用すると薬害が出るのであれば、夏場はあちこちのバラ園や庭が薬害だらけのはずですが、そういうことはありません。説明書きの混用事例にあり、ご自宅で同時期に大丈夫だった組み合わせなら、まず大丈夫でしょう。


 予防剤と治療剤の意味合いを知りたい場合は、この本を読んでみてください。

 具体的にどれが予防剤に当てはまるのか、治療剤に当てはまるのかも、この本を読んでみてください。

 予防「効果」と予防「剤」の意味にも違いがあります。
「ピシャッと効かせる農薬選び便利帳 岩崎力夫著 農文協 1995」
 かなり分かりやすい本で、図書館などにもよくあります。

n'Guin 2009/07/20(月) 01:39:22
東海林 様へ

インターネット上の書き込みは、正しいことと間違ったこととの混合に
ならざるを得ません。 私自身も信じて、失敗したことが何度もあります。
私の経験にせよ、統計学的な根拠が得られるほどの事例を得ている
わけではないので、必ずしも、東海林様の役に立つとは限りません。

このスレの書き込みからも、剪定に関しては、同意見ですので、強剪定は、おやめになった方が良いかと思います。

一方、農薬の使い方については、上記の書き込みを見ると、諸説あるようです。私が書いたことは、いろいろな本に出てきますので、本屋で立ち読みでもしてください。

このようにインターネット上の書き込みで、諸説あるときには、私は地元のお店に聞くようにしています。

日本は、南北に細長いので、ずいぶん気温や湿度が異なるので、住んでいる地域が異なると、状況が異なることがよくあります。実際にどうするかは、東海林様のお住まいの地域のお店に、相談することをお勧めします。

うまくいくことを願っております。


R・ひろき さんへ

ご自身の意見と、異なることを書かれると、むやみやたらに反発するのは、ネチケット違反です。 いつもながら、見苦しいです。
このスレに、これ以上、書き込むことは私は止めます。

ぶぶぶ 2009/07/20(月) 09:11:26
そういうあなたも自分の意見と異なる意見を否定しようとしている。
同じことではないか?。

ここはいろいろな意見を求め、質問者が自分で取捨選択し自己責任で対応するためにあるのに、多数説以外は書くな、というのはおかしいと思います。

R・ひろき 【関東】 2009/07/20(月) 09:57:49
 こんにちは。

 前回のレスは、東海林さんへのレスでして、他の方へのレスではありません。


 植物の育て方はたくさんありますし、お庭によって状況が違いますから、回答者の意見が異なったときは、質問者がご自分の責任で選べばよいのです。

 ただ、責任で選べばよいといっても、答えがひとつしかなかったら選べません。

 私はその選択肢を広げています。
 私の庭には常時250株くらいのバラがあり、栽培歴は十数年です。
 まだ駆け出しの部類ですが、かなり場数は踏んでおりますから、どのような場合にどのようになるかというのはわかることが多いです。


 スレッドをざっと読みまして、以下の二点にあてはまるときだけは、他の回答者様とご意見が違う場合もフォローのつもりで書込みさせていただいております。(そのほかの場合はなるべくフォローしないようにしています。)

・バラに薬害が出そうな時を含め、「バラにマイナスであろう」という書込みがあったとき。
・「法律上、書いておいたほうがいい」かと思った時。

 まず一点目、善意で書かれた回答者様のレスと違う事を書くのは心苦しいですが、たとえば、これでは薬害が出るかもしれないというときは別のことを書きます。

 以前にも、「農薬を二度かけしよう」と書かれた別のお方あてに、それは薬害を増進するのでやめたおかれたほうが良いと書いたこともありました。
 また、「根詰まりのみなのに夏場に土を崩して植え替え」と書かれたかたに、それは枯れそうになるからまずいと書いたこともあります。

 書かなければ植物にマイナスの影響が出る確率が高くなるので、これからも書かせていただきます。植物にマイナスの影響が出れば、質問者様が悲しみます。


 そして二点目、これは、「原則ひとりのかたに、一回しか指摘しない」ようにしています。
 一度指摘しても書き続ける人の場合は、何度指摘しても書き続けるからです。

 同じ適用外使用であっても、私が指摘する場合としない場合があるのは、原則ひとり一回だけだからです。原則であるのは、荒れた場合などは書き込もうかなと思っているためです。また、すっかり忘れて2回目を書いてしまったこともあるかもしれません。

 というわけで、私は悪意で書き込んでいるのではありませんが、最近は荒らしと断定されたり、いろいろ気まずいことが多いです。
 ご気分を害してしまわれた方々にはその都度謝罪しております。
 今回も自分と違うことを書かれたのでご気分を害されたかたがおられます。
 ご気分を害したことに対しては謝罪いたします。

 私自身も、前回は「荒らし」と断定され、今回は「ネチケット違反で見苦しい」とまで言われておりまして、けっして良い気分ではありません。
 前回のスレッドはこちらです。
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200907/09070029.txt

 でも、怒ってしまうよりも、もっと大事なことは、質問者さんの質問に、いろいろな選択肢を出すことも含めて、お役にたてるように冷静に書込みを続けることです。



 蛇足なのですが、園芸店の店員は、バラについて詳しい人もいれば見せかけだけ詳しそうにしている人もいます。当たり外れがあります。それを判別するためにも勉強は必要です。
 地元で聞きたい場合は、「実際のバラ園の栽培担当者」に聞くか、「地元バラ会の大ベテラン」に聞いたほうがハズレが少なくて良いでしょう。

 同じく蛇足ですが、今回の農薬散布の混用について言えば、「ピシャッと効かせる農薬選び便利帳 岩崎力夫著 農文協 1995」は農家さんの書かれた本であり、バラについていえば栽培歴40年以上の人も参考にしているほどです。最近はインターネットでローテーションについて書いたものがありますが、「基本」についてはこの本が一番だと思います。なにごとも基本がすべてと思います。

通行人 2009/07/20(月) 17:13:30
私はこの掲示板をいろいろ参考にさせていただいていますが、R・ひろきさんの回答も非常に参考にさせていただいています。
別に違っていることをただ書いているわけではなく、きちんと理由が書いてあるからです。
その説を取る取らないは読んだ人の自己責任ですが、理由が書いてあれば判断が可能となります。
いろいろな意見がほしいので、自分とことなる意見を述べる人を「見苦しい」などと攻撃する方のほうが見苦しく、掲示板の利用には適さないと思います。

東海林 【九州】 2009/07/20(月) 20:28:58
[[解決]]
ご回答いただいた皆さん、ありがとうございます。
皆さんのご意見に従い、今回私が考えた無謀な強剪定はやらないことにします。
以前、やはり黒星病とハダニで大変なことになった鉢植えのミニバラを
この時期に強剪定していい結果になったことに気をよくして、鉢植えのHTに
同じことをし、こちらは枯らしてしまったことがありましたので、
だめだろうとは思いつつ、皆さんにお尋ねした次第です。

ぶるこさん
 やはり薬剤と軽い剪定ですね。
 できるだけ新しい芽を大切に、枝を増やすように心がけます。
 それと今すぐの追肥は必要なさそうですね(茎が伸びだしてから、ということ
 なのですね)。ありがとうございます。

R・ひろきさん
 地面には落ちた葉が散乱しており、バーク繊維のマルチングも春先から
 一度も取り替えておりません。お教えいただいたように、葉の掃除と
 マルチングの取り替えもきちんと行ってみます。
 それから、私のところでは、黒星病にサプロールが効きにくいです。
 まったく何も知識がなかった頃に、近所の園芸店で、黒星病にはサプロールを
 集中的に…ということを聞き、2年目までそうしていたのですが、
 さすがにおかしいと思い、昨年から自分で勉強を始めました。
 まだ経験が乏しいので、自分のところではどういうふうに薬剤の管理を
 すれば効果的なのかわかりませんが、メモを作成してやっていこうと思います。
 それから教えていただいた本、今日書店で見かけたので購入しました。
 ざっとしか読んでいませんが、展着剤の記述など、驚くほど勉強になりました。
 私の手元には予防剤も治療剤も2種類ずつありますので、じっくりと
 使い方を考えてみます。

n'Guinさん
 葉を除去してみると、枝にまで病変らしい箇所がところどころ見つかります。
 この枝は剪定することにし、全体的な強剪定は冬まではやらないことにします。
 今年は6月のはじめから30度を越える日が続き、最近では35度近い日も
 珍しくありません。
 オマケにずっと桜島の降灰が続いており、バラ以外の庭木も、枯れるほどでは
 ありませんが、ひどい状態です。
 また、薬剤のローテーションなど、詳しいアドバイスもありがとうございます。
 勉強中なものですから、私の庭バラでどういうふうにしていけばいいのか、
 これから試行錯誤しなければならないのですが、できるだけ正しい使い方を
 心がけたいと思います。
 また、近所の園芸店で相談し、(私の知識不足が最大の原因だったのですが)
 思った結果が得られなかったことがあったため、昨年は大規模なバラ園に
 問い合わせてみました。やはり園芸書は標準地向けに書いてあるんだなーと
 納得したものです。「相談」は大事なのですね。

私の質問がきっかけで、もしも閲覧、回答して下さった皆さんにご心配をおかけした
としたら、申し訳ありません。
ですが、まったくの初心者の私にとっては、違ったご意見が行き交うのも、
とても勉強になることなのです。ご回答いただいた皆さんに、本当に感謝しています。


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