ジャーマンカモミール

[園芸相談センター]の過去ログです

RAPISU 2009/06/07(日) 11:11:55
なんとか花が咲きそうです。枝が弱く、今日は快晴ですが枝はしなっていて根元が見えています。普通のカモミールとは違い 育て方が難しいです。一度、刈り込みすればよかったのでしょうか?

ぶるこ 【甲信越】 2009/06/07(日) 16:46:51
RAPISUさん、こんにちは。
どの種が普通に当るのかは分かりませんが
ジャーマンは1年草です。
株を大きくしたい場合は秋に蒔いて育てます。
どうしても春に蒔くと直ぐに開花時期が来るので細々とし
収量も少ないです。
根元が見えることについては、逆に見えなくなるくらい茂ると
うどん粉病になりますし、蒸れてしまいます。
カモミールにとってはあまり良くはありません。
刈り込みについては行う必要はありません。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/06/08(月) 17:17:07
ぶるこさんのご回答に補足させていただきますね
カモミールという、頭に何も付かない呼び方の場合は普通ジャーマンカモミールの事を指します。ジャーマンカモミールは日本ではカミツレと呼ばれ昔から薬草として使われ、現代ではその主な成分のアズレンの殺菌性と保水性の性質を生かし医療現場で手術後の傷口の塗り薬などに使われます。市販薬でもアズレンの名前で売られている薬がありますよ

ジャーマンカモミールは昔から重要な薬草でしたが国によっては生えていなかったので、その近縁種である植物を代用品として使っていました。それがローマンカモミールやフィーバーフュー(ナツシロギク)であり、フランスの田舎の方では今でもフィーバーフューをカモミールと呼ぶ所があります
ですので、「普通のカモミール」はジャーマンカモミールの方で、ローマンカモミールはあくまでも代用品であり、薬効はジャーマン種よりもかなり劣ります。また、カモミールという名のつく植物はこれらのほかに染色用に使われる黄色やオレンジ色の、マーガレットの様に咲く花の大きいダイヤーズカモミールというのもありますので、ただカモミールと呼ぶと、どのカモミールなのかが紛らわしく実物を見ていない人にはわかりにくいですね。簡単な見分け方は茎の長さのほかジャーマンカモミールの方には花にリンゴの香りがありますが葉にはその香りがありません
ジャーマンカモミールの場合は春に種を蒔くよりも秋に蒔いた方が確かに丈夫な株になります。一年草や二年草、日本では一年草扱いという植物には自然に種の落ちる時期と同じころに蒔かないと小さいまま咲いてしまうというのも多いですね

刈り込みをするというのは宿根草(多年草)のローマンカモミールだけにすることです。これは生のうちから葉にもリンゴの匂いがするので芝生風に使う事が多く密に茂らせる為です(花の咲かない芝生専用品種もあります)。食用にするには薬臭いクセが強く、ジャーマンからみると煎じ薬の様な味ですが、ハーブティーで八重咲きの花(ダブルフラワー)の美しさを見ながら味わう為にとドライハーブとして売っている事もあります。刈り込みをすれば枝が多くはなりますが上に伸びず横に這っていくうえに、花芽ができた後に茎を切ってしまうと花が咲かなくなってしまいますのでローマン種を植える時には気をつけて下さい。ジャーマン種は越冬性一年草(二年草とされることもある)ですので茎になる生長点は一つであり、小さいうちにてっぺんに花が咲いてしまうと脇枝も出ないで終わることもあります

ジャーマンカモミールの簡単な育て方は、春にお店で苗(去年種を蒔いたもの)を買ってきて植えれば確実に大きくなります
種の場合は、春早くに蒔いて育てるよりも夏以降に蒔いて育て苗の状態で越冬させるか、種の落ちる時期に生えてほしい場所に種をばらまいて、生えてきたら込み過ぎている場所の芽を間引くだけでも大丈夫です
ローマン種は種で育てると株が大きくなるのに期間がかかるので挿し芽で殖やします。特に八重咲き種は種ができないので挿し芽での育苗になり日本の梅雨時には蒸れてしまうこともあり手間がかかりやすく、ジャーマン種の方がかなり育てやすいんですよ

RAPISU 2009/06/08(月) 21:38:30
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ぷるこさん、ばんざいうさぎさん、こんばんは!
忙しくメールしたものですから種類を忘れてしまいましたが、昨年、苗で購入し冬に耐えて花芽が出てきています。ジャーマンは刈り込みをしましたが、こちらはしないことにして花を楽しみたいと思います。
たしかにジャーマンは種がこぼれて庭のあちこちから咲いています。
丁寧にご説明いただき大変参考になりました。有難うございました。


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