ミニバラ栽培 病気になってしまい・・。

[園芸相談センター]の過去ログです

メメ (千葉県) 【関東】 2009/05/04(月) 10:23:27
はじめまして。初めてのバラ栽培で、ハラハラドキドキの日々を過ごしてます。栽培場所はマンション1階、南向きの小さな専用庭です。ここのところミニバラの葉が落ちるので、考えられる原因やこれから気を付ける点などアドバイスを教えて頂きたいです。

ミニバラは”ラブリーモア”と”マルセイユフォーエバー”の4号苗です。1鉢に数本の挿し木が植わっていて”ラブリーモア”が5本、”マルセイユフォーエバー”が4本。 購入時期は昨年12月で、届いてから数日後の12/8にバラ専用の土と肥料を買い一回り大きい素焼鉢に植えかえ。風通しが良く、雨のあたらない日当良好の場所で管理してます。
フワッと葉が茂り、色艶が良い元気な苗で2.3個花が咲いており、蕾も数個ありました。花は寒さのせいか全部は咲かず蕾のままのものもあり、花がらと咲かなかった蕾は花のすぐ下の3枚葉の上でカットし、その後剪定は休眠していない為、死なせてしまうのが怖く、冬剪定も折り曲げ剪定もせず今に至ります。

液肥は3/5〜10日に1回ペースで与えています。(4・5日前より”マルセイユフォーエバー”の蕾が色付きはじめ両方ともストップしました)

薬剤に関しては、植えかえ直後から”アタックワン””サンヨール””カダンセーフ”を同じ物を続けて使わないようローテーションで1週間〜10日に1回、葉の裏表にスプレーしています。
他の鉢植え植物の植えかえや整理を1月〜2月にしたところ白くぷっくりした中〜大きめの幼虫、おそらく根切虫?がいたことを思い出し粒剤も使っています。(花の時期にはアブラムシも多くいました)
土の上に粒剤を与えた間隔がまずオルトランDX粒剤→4/6、4/21 ダイアジノン粒剤3→4/15、4/29 

ずっと順調に育ってましたが、4/19に”ラブリーモア”の葉に色焼けしたのかな?と思うような薄茶色の点々を発見しました。何なのか分からず、薬剤スプレーの時に慣れないせいもあり、うっかり「つゆだく」になりがちだったので以降、気を付けるようにし、内側の葉や細かい枝の込み合ったところを風通し良くするため切り取り数日間観察してました。ほんの少しずつ増え”マルセイユフォーエバー”にも発見し、急いで園芸店にゆき相談したところ黒点病と思われるとのことで治療薬だからとススメてもらった”サプロール”を購入。4/22に1000倍に希釈し散布しました。

3種の薬剤散布では虫や病気たちは慣れてしまうのかな?と心配になりローテーションにもう1種類加えようと病気予防用にハナガード購入。

4/22に”サプロール”散布後、続けて散布はダメかと思い4/22に”ハナガード”、そして4/29に再び”サプロール”散布。その後はいつものスプレー剤をまた1週間〜10日ペースに戻そうかと思い今月に入ってからは薬剤散布はしていません。

葉の点々は、増えてる様子は無いように見えますが、葉が黄色や枯れたように茶色くなったり、葉の回りが黒くなった物の落葉が病気発見付近からずっとあります。朝見ると、何も問題なさそうな緑の葉も落ちてて、よく見ると外側に反り返っているようにも見えます。

あともうひとつ気になるのが、”マルセイユフォーエバー”の樹形ですが、ここ1週間くらいに気が付いたのですが、”ラブリーモア”みたいに枝が垂れ下がっています。上にピンと伸びていたはずなんですが、最近は遠目に見るとどっちがどっちか分からないほどです・・・。
病気か肥料か水やりか・・・何がいけなかったのか分かりません。病気繁殖を恐れ上から全く土が見えないほど茂っていたのを、土が見えるくらいまで整理したのもやりすぎだったのでしょうか??
それと蕾です。今朝、大きな蕾がひとつ、花びらの真ん中のグルグルが少し見えるかな?程度に開きかけてました。花びらの先っちょが、ちょっとだけ白くなていて色が抜けたというより何か付いたように見えササッと触ってみてもとれません。花のガク?部分も白く見えたのでコレはよく見ると産毛?のようなものでした。(一応、花のすぐ下3枚葉の上でカットしました)

水やりですが表面が乾いたら与えてます。4月に入りだいたい2・3日に1度です。

とても長くなってしまい申し訳ありません。どう対処するべきか手探り状態なもので不安です(T-T)あんなに元気だったのにバラに申し訳なくて・・。色々ご指導下さい。宜しくお願いいたします。(同じ時期に購入の切り花品種のバラ2株についても伺いたかったのですがコチラのミニバラが解決次第また質問したいと思います。その時はどうぞ宜しくお願いします。)

R・ひろき 【関東】 2009/05/04(月) 11:14:31
 こんにちは。


 まずこれ↓がひとつの原因かと思います。

>オルトランDX粒剤→4/6、4/21 ダイアジノン粒剤3→4/15、4/29 

 オルトラン単体のものでも三週間はもちます。
 ダントツの成分も入っているので、4週間間隔くらいで大丈夫だと思います。

 ダイアジノン粒剤3は、おもに土中の幼虫に対する農薬なので、昨年冬購入のミニバラにはいらないと思います。
 また、ダイアジノン粒剤3は、バラに適用がありません。
 適用がないということは、バラでテストしていないということです。
 適用外を使うのは農薬取締法上もよくないのですが、場合によってはテストしていないということでバラにある程度の影響があることがあります。
 バラはテストしてある(適用のある)農薬でも、品種が多いせいか薬害がまったく出ないということはありません。テストしていないものなら、薬害についてはまったく不明なのです。

 ということで、これからはダイアジノン粒剤3は使わないようにしてみてください。
 オルトランDXは、中4週間程度あけてください。

 ところで、我が家では何年か観察した結果ですが、ある粒剤で葉のふちが黒くなった品種がいくつかあります。(ぜんぜん影響のない品種もあります。)
 そういう品種には、「A粒剤×」と書いた名札を立てています。A粒剤を使うときはその鉢だけ飛ばし、別の粒剤を使うことにしています。

>葉の回りが黒くなった物の落葉が病気発見付近からずっとあります。

 これは黒点病ではなく、たぶん薬害だったと思います。
 今使っている粒剤をとりあえずやめて、ブルースカイスティックに替えてみてください。
 これは七週ほどもち、肥料分もあります。
 ある粒剤を飛ばした鉢にはこれを使っていますが、これで黒ずみが出たことはありません。

 ダイアジノンのほうの影響は、私自身がダイアジノンを使わないので、この影響がどれなのかわかりませんが、テストしていないものを二週間間隔で使っているため、葉の症状のどれかがこの薬害であるかもしれません。
 薬害かどうかは、来年使わないで育てるとぴたっと出なくなりますからわかると思います。
 私は数年試行錯誤して特定するようにしています。


>3種の薬剤散布では虫や病気たちは慣れてしまうのかな?

 この短期間で自宅で新たに耐性がつくということはないと思います。
 でも、園芸店にいたときや、生産者のもとで何かになれてしまっているということはあると思います。

 つぼみの先っちょの白いものは、あまりうどんこ病がその位置に出ることもないと思いますので、このまま様子をみてみてください。

 枝が垂れ下ったのは、刈り込みしたせいかもしれません。
 液肥によっては、液肥だけだとひょろっとすることもありますから、適宜有機肥料でバラ用の置肥を置いたりします。

 そのほか、薬害で気になるとしましたら、「二度がけ」などです。
 やや乾いてから二度かけすると濃度が増すので、さっと一度がけに。つゆだくよりこちらのほうが薬害が出やすいです。

>4/22に”サプロール”散布後、続けて散布はダメかと思い4/22に”ハナガード”、

 サプロールは三日くらいは効くので、翌日に別のものをかけなくてもいいかなと思います。
 もう少しあけてみてください。


 というふうに、気長にひとつひとつ原因を取り除いていくと、少しずつ改善されていくと思います。
 一気にすべて治るということはないので、気長に。

けみか 2009/05/04(月) 11:35:49
花についている綿毛みたいなものは、うどん粉病だと思います。

全体として、教科書に書いてあることをすべて、やりすぎ
てしまった、という印象です。

肥料ーー>中止
水やりーー> 乾いたと思っても、もう一日我慢
農薬ーー>中止。ただし、うどん粉だけは、カリグリーンで
     治療してください。

ミニバラは強いと思っていますが、随一、ダニは普通のバラに比べる
と多いです。しかし、予防法はあまりないので、でたら粘着君で治療
するというのがいいと思います。

なんか、ダメージ受けすぎていて、復帰できるかどうかわかりません
けど、とりあえず、やっていることをすべて止めるのが一番ではない
ですかね。黒点病は雨があたらない場所では少ないですよ。ミニバラ
でうどん粉の経験は少ないですが、葉が農薬で傷んでしまったからと
いうことはないでしょうか?

R・ひろき 【関東】 2009/05/04(月) 15:27:40
 こんにちは。

 農薬すべて中止というのは、なにかあるとよく勧められる手ですが、場合によってはちょっとまずいこともあります。

 とりあえず粒剤を改善するのと、十日に一度に戻すというのをやってみてください。

 なんでもかんでも全てやめれば改善するというわけではありません。
 (サプロールについては乳剤ですし、粒剤の薬害の症状であると思いますので、やめておいてください。)

 とくにうどんこ病は予防剤無でカリグリーンだけでは対応できません。

メメ (千葉県) 2009/05/04(月) 17:59:21
早速ご返答いただき感謝いたします。

けみか様の言われた肥料については、現在は4・5日前に液肥を中止していますが、落葉が落ち着いてから今度は植えかえ時に使ったゆっくり
効くタイプの”バラの肥料”を土の上にパラパラと置く方法にしようか
と思います。
この場合、皆さんどのくらいの間隔で与えているのでしょうか?

うどん粉の疑いありについてですが先ほど、じっくり観察してみました
。黒点病が良くなっている様子ですので、上記の落葉と樹形以外に変わ
ったところも無いように見え、カットした蕾は捨てずに水にさしてある
ので再び蕾を見てみましたがやはりガク?部分はそこから生えてる産毛
のように見え触るとフワフワと産毛のような感触です。こちらは、うど
ん粉病の可能性を疑いつつこのまましっかり観察して様子を見てみよう
と思います。うどん粉だったら”カリグリーン”ですよね?有難うございます。

水やりについては、今は2・3日に1回で1〜2日しか空けてませんが、
4月に、2回ほどですが試しに3日あけてみたところ、少しシュンとす
るというか元気がなくなり水やり後日にまた元気になる様子をみて、素
焼鉢ですし表面が乾けばあげるで問題ないかと思ってました。
ちょっぴりシュンとなるまで待ってからの水やりの方が株が強く成長してくれるでしょうか?

薬剤ですが、今まで栽培した植物が手のかからないものがほとんどで、
木酢(粒剤ではオルトラン)以外を使用した事がなく、最初は抵抗があ
りとっても悩みました。本屋にある本をいくつか読んだり、園芸店でも
聞いてみたところ本と同じように「ミニバラは病気に注意」「予防は大
事」とのことでした。
「ちゃんと根付いて、株がしっかりとしてきたら回数を減らすようにし
て、それまでは1週間〜10日で良いのでないか?」との事に納得し、と
りあえず、今年はマニュアル通りにやり来年からは間隔をあけてみよか
との考えでした。
ドキドキしながら薬剤スプレー開始しましたが経過をみると、それによ
って元気がなくなる事はなく、今のところ止めてしまうととても不安な
のでR・ひろき様が言われた通り、1週間ではなく10日に1回を守りながらやろうかと思います。

R・ひろき様、”オルトラン”と”ダイアジノン”本当に反省いたしま
した。初めてのバラ栽培ですので、これからの参考にと思い肥料やりや
薬剤他、成長や変わったトコを栽培ノートに書き留めて毎日しっかり観
察しているつもりでしたが、薬剤スプレーのローテーションばかり間違
いのないよう気にしてて粒剤の回数にはあまり気をつかっていませんで
した。今回、質問するにあたって使用回数を書き込みながら月に2回ず
つ使っていたのに気付き、ちょっと驚きました。それでも粒剤のせいと
は思いませんでした・・。
ネット上で「土中の害虫にオルトランは効かない」と書いてあってそこ
に「ダイアジノン」が載ってました。楽天ショップで探し、評価を見る
とバラ栽培してる方に高評価だったのでバラに対応している薬剤かと思
い確認せず園芸店へ走ってしまいました・・・。これからは確認を怠ら
ないようにします。

先ほど、教えていただいた”ブルースカイスティック”を探しに園芸店
へ行ってきましたが残念ながら”ブルースカイ粒剤”の扱いしかなかっ
たのでネット注文しようと思います。
こちらは肥料分も含むとのことでしたが、こちらを使う場合の肥料やり
はどのようにしたら良いでしょうか?

樹形は、刈り込みが原因かもとみてホッとしましたが、次の液肥だけだ
とひょろっと・・というのに思い当たりドキッとしました。
固形肥料は購入後の植えかえ時に使ったのみだったものですから・・。

あとこれからの参考にサプロールの使用間隔を伺いたいのですが、私は
上記の通り4/22に散布し4/26(すみません。上記では4/22と書いてまし
た)にハナガード、4/29に再びサプロール散布しましたが、黒点病など
になった時は、サプロール散布の間に別の薬剤ははさまず、続けて使用
してもかまわないですか?せっかくの治療薬なのに別のをはさんで良い
のか疑問に思いながらハナガードを使いました。

また色々とお伺いしてしまいましたが、宜しくお願いします。ご返答を
読むと本当に色々勉強になり心強いです。

R・ひろき 【関東】 2009/05/04(月) 20:22:40
 こんにちは。

 インターネットではけっこう不正確な情報も大量に流れることがあります。発信者が何品種に使ったかなどの情報などもありません。できれば買う前に、薬剤名で検索して適用の有無をみたほうがいいかと思います。メーカーのサイトなどに適用表が載っています。


>サプロール散布の間に別の薬剤ははさまず、続けて使用
>してもかまわないですか?せっかくの治療薬なのに別のをはさんで良い
>のか疑問に思いながらハナガードを使いました。

 これはバラの様子によると思います。
 サプロールを使ったあとの様子をみて、うどんこ病などが出てきたらハナガードなど、他の物をはさんだほうが全体的にバラの調子が良くなると思います。
 私はあまりサプロールは連発しないほうですが、それは、連発して万一効きづらくなったらもったいないとの思いからです。

 よく病気が出たら三日おきに治療剤を散布という方法もインターネットなどには出てくるのですが、日ごろから予防剤を切らさないようにかけてあれば、治療剤と治療剤の間隔は一週間くらいでいいと思います。黒点病の場合は黒点の葉を葉柄からもぎ取ってから散布します。

 メメ (千葉県)さんのおっしゃるように栽培日記はとても大事だと思います。
 なんとなく感覚的に栽培してしまうと、翌年また同じことをやってしまいます。
 日記につけていれば原因がわかりやすくなることもあると思います。


 ところで、コガネムシですが、「コガネムシ 生態」で検索するとだいたいのところが出てきます。産卵は夏で、被害が出始めるのは夏〜秋です。冬に鉢替すると出てくることもあります。鉢替していない場合などは、今頃被害が出ることもあります。
 ということなので、12月に届いた挿し木寄せ植えの株なら、今年の春についてはコガネムシの幼虫はいないと考えていいと思います。

 また、過去ログにもありますが、数株寄せて植えられたミニバラの場合、次回の冬あたりに1株ずつわけて育てるかたも多いです。そちらのほうが管理しやすいかもしれません。
 寄せて植えたままですと、どうしても枝葉が混みあいやすいです。

 ブルースカイは粒剤でもだいじょうぶです。

 スティック剤のほうは、量らずに済むのと、4月上旬に差し込んで置くと花に肥料分も残らず良いかと思いました。肥料入りのスティック剤を今からやるなら、花のあとですね。
 それほど強い肥料ではないですが、今すぐでなく、少し回復してきてからのほうがいいと思います。

せん 2009/05/04(月) 20:49:29
ちょっと追加で…

>風通しが良く、雨のあたらない日当良好の場所で管理してます。
ということなので、ほとんどの場合黒点病にはかかりづらい環境です。雨が長時間、葉に当たっているようなときに黒点病になり始めます。1階なので、泥跳ねなどでならないとも言い切れませんが、おそらく、黒点病だと判断した花屋さんも実際の葉を見てアドバイスしたのではないんですよね?
良く春先に、急な冷え込みや、逆に急に日射が強くなったときに葉に変な斑点が出ることがあります。これは治りませんが、増えることもなく、植物も生き物なので、シミやそばかすも出来るでしょう。その程度のものだったかもしれません。黒点病との見分け方は、黒点病はいやらしく、黒くなった周りの色がトゲトゲしくなっています(本や画像で確認してください)。
>薄茶色の点々を発見しました
これを、黒点病だと判断する園芸店も園芸店ですが…

まず、注意することは、ミニバラが好きな人が陥りやすい、バラが好きなのか、農薬が好きなのか?という状態です。お伺いした環境で、注意すべき病気は「ウドンコ病」で、それ以外はハダニと何らかのイモムシやら幼虫、チュウレンジバチなどのムシ、アブラムシ程度です。
2株しかないので、私なら、
ウドンコ病とムシ=カリグリーンと、スプレー剤1本。オルトランを併用してもかまいませんが、葉のふちが黒くなる症状が出やすいミニバラもあります。
ハダニ=お風呂場で葉をきれいに洗うなどで治ります

>ちょっとだけ白くなていて色が抜けたというより何か付いたように見えササッと触ってみてもとれません。花のガク?部分も白く見えたのでコレはよく見ると産毛?のようなものでした。(一応、花のすぐ下3枚葉の上でカットしました)

これ、ウドンコ病かもしれませんが、花の蕾の産毛のようなものだと思いますが…。こういうのって、言葉ではどんなものをイメージしているのかなかなか分からないので、写真にとって、画像掲示板に投稿するなど。なにか行動を起こす前に、「観察する」という段階を踏んでみるのも、園芸上達の秘訣かもしれませんね。あわてて、切ったりむしったり、何でもかんでも農薬を撒いたりするより、分からないのなら観察して、分かるまでその病気やらムシと向き合ってみてください。病気は予防、と言われますが、これは病気そのものをよく知らないといけないと思うんですよね。他の植物を経験しているのなら、バラだけは特別、というような気負いをせずに、もっと気楽に付き合ってみることをオススメしま〜す。ミニバラの病気なら、枯れるようなおっかないものはほとんどありません(挿木生産なので…接木のミニバラならば枯れる病気の出る可能性はあります)。

R・ひろき 【関東】 2009/05/04(月) 22:03:06
 こんにちは。

 いつものことなのですが、この種の話になると、農薬好きだからということになりがちです。
 でも今回は農薬が好きで使いすぎたというのとは違うと思いました。

 もともとあまり農薬を使っていなくて抵抗があったとか、株がしっかりしたら減らしたいということも書いてありますから、農薬を減らしたいという考えがあると思います。

 ただどう減らすかは、ひとつひとつを具体的に検討してみたほうがいいと思いました。


 たとえばハダニについては、初めての場合だと見逃して落葉を招きがちです。
 カダンセーフ、サンヨール等は、10日間隔ででも使っておいたほうが無難です。
 慣れてくれば落ちる前に水洗いも可能かもしれませんが、一年目では全落葉させてしまうかもしれません。
 この2つを使っておけば全落葉とまではいかないだろうと思います。
 ハダニを見慣れてくれば、水洗いで対応できてくると思います。


 また、私ならカリグリーンを初心者に溶かせるより、カダンセーフを使ったほうがより良いと思います。カリグリーンはやや溶けにくく、くっつけにくい農薬でもあります。うどんこ病の部分にくっつかなければ効きません。カダンセーフは既製品で薄めてあるので、そのままスプレーすればそこそこに展着します。カリグリーンは病気にしか効きませんが、カダンセーフのほうはハダニにも効きます。
 このご相談の場合は、このローテーションにカリグリーンを加えるより、このままのものを使ったほうがいいと思います。


 上の方にも書きましたが、今回の黒ずみは黒点病ではなく粒剤の薬害かと思います。
 それを園芸店で黒点病といわれ、サプロールを使った、その部分と、ダイアジノン粒剤3を買ったばかりのバラに使った部分(これもネットでの中途半端な情報の影響によるものですが)、粒剤の間隔が短かかった部分が、具体的には農薬が多かったということなのだと思います。
 これらをやめて、間隔をあけ、来年株が出来てきたらさらに減らすという方向でいるので、それはその方向でいいのかなと思います。

Rain 【関東】 2009/05/04(月) 23:59:13
3年位そのままの鉢植えのミニばらを、友達から貰いました。名前も性格もなにも分からないのです。根がカチカチに鉢いっぱいになっているので植え替えようと思うのですが今から植え替えても大丈夫でしょうか?植え替えるとしたら土や鉢は、どのようにしたら良いでしょうか?

Rain 【関東】 2009/05/05(火) 00:26:57
メメ(千葉県)さんごめんなさい!追加発言と新規質問の欄を間違えてしまいました。新規質問したかったのです!本当にごめんなさい。

せん 2009/05/05(火) 10:28:18
R.ひろきさんへ

別に、農薬を非難しているつもりはありませんし、何種類使おうが、自分のバラではないのでいいですが、バラを育てようと思うとき、必ず外野から「病気にかかりやすい」とか「難しい」とか「すぐダメになる」という言葉を念仏のように聞かせられますし、実際花屋さんで花を見ていると奥様方の会話でそのようなことがごく日常的に聞こえます。

でも、実際はどうでしょうか?バラとその他の植物を比べると、そんなに違いはないんですよ。絶対にやってはいけない、いくつかのこと(真夏に水切れをさせるとか、根っこを洗うとか)を除いては、そうそう枯れないんですよ。毎日観察していると、変化が見られます。農薬を綿密に散布する時間があるのなら、じっくりと植物と向き合い、まず何かをする前に、敵を知るために調べるために農薬よりは本を買い(農薬1〜2本分の値段で病害虫の写真付きの本が買えます)、時にはそのままにしておいて変化の過程を観察しても、遅くないと思うんですよね。現に2株のバラに対し、何種類の農薬をすでに手元に置いてしまった事実が、バラって難しい、防御をしないと枯れてしまうという、周りからの洗脳でしかないですよ。買ってしまった農薬は、これから効果的に使うとして、私が言いたかったのは、バラってそんなに特別な植物でもないですよ、ってことです。

あと、去年の暮れに買った開花株は初心者がバラ栽培を始めるタイミングとしてそもそも難しいので、今年1年はどうあがいてもウドンコ病などにはかかると思ったほうがいい。はっきり言って農薬でどうこうできるレベルではないのが、ミニバラの1年目です。では、どうするかというと、「なんとか1年生かす」ってことです。枯らさない程度の栽培が出来れば、今年よりは来年、来年よりは再来年と、どんどん強くなっていきますので。

別に、初心者にカリグリーン勧めてもいいと思いますが?ハンドスプレーと、カリグリーンと書きましたけど。溶けにくいどうこうは劇薬を使うよりは、初心者だからこそ安心かもと思いました。あと、斑点を探せるほど観察しているのなら、ハダニなどの初期症状は発見できるかと思いましたが。落葉するまでの激しいハダニは全体に回った場合で、下葉のほうから始まるハダニを見逃さなければ、たった2株のミニバラなら水が一番効果的です。まだハダニにかかっていないので、詳しい対応は省きます。

ということで、バラ栽培はそれぞれのスタンスがあります。バラの本を何冊か読めば、それぞれ書いてあることが違い、そのアタリも人によるそれぞれの植物の愛し方の違いなんだなと思いますので、私は私の栽培方法、ということでご理解ください。

メメ (千葉県) 2009/05/05(火) 15:11:00
こんにちは。せん様、R・ひろき様色々と分かりやすいご回答、有難うございました。

今回は、ほぼ薬害による症状だったのですね。そして、黒点病より葉ダ
ニを疑うべきだったのですね。これからの参考にしっかり覚えておかな
くてはと思います。

バラ購入にあたって、それぞれの作業が写真で紹介され見やすいので
NHK出版の「バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック」を買
い今までだいぶ助けられ、今回も本とバラを何度も見比べてみたのです
が、本とちょっと違ったりすると、もうよく分からなくなってしまって
・・。初のバラ栽培でドキドキわくわく楽しんでいるつもりでしたが、
せん様の言うとおりかなり気負いがあったみたいです。バラの変化を早
く見つけるだけではなく、急激な変化でなければ焦ってすぐ対処せず、
まずじっくり経過観察することもとても大事と感じました。
うどん粉も了解いたしました。今年、しっかり生かし強い株にしていけ
るようにしたいと思います。

R・ひろき様、現状の対処法やこれからの提案、とても分かりやすかっ
たです。 サプロールは代表的な薬剤のようですし、使えなくなるのは
困るので連続使用は避けた方がよいようですね。また、散布間隔も了解
いたしました。 コガネムシについて過去ログを見たら、薬剤より捕殺
が大事だったみたいで・・。”鉢ごと水にドボン”は知りませんでし
た!これに植物が耐えることが出来るなんて、びっくりしました。
ブルースカイについても粒剤OKとの事。安心いたしました。こちらだと
園芸店にもすぐ近くのホームセンターにも扱いがあり手に入れやすいも
のですから。

皆様、親切にご回答下さり本当に有難うございました。
こういう経験からしかっり学び、元気に育てられるよう頑張りたいと
思います。

メメ (千葉県) 2009/05/05(火) 15:11:56
[[解決]]
すみません。解決でした。

R・ひろき 【関東】 2009/05/05(火) 15:15:56
 Rain さん、こんにちは。
 根が回っているミニバラの鉢は、暖かいこの時期も鉢増できます。
 用意するものは、一回り大きい鉢(直径で3センチ程度)と、今の土に似た用土です。
 まず今の土を観察して用土の感じを覚え(赤いとかふわったとしているとか、その程度でいいです)、鉢の直径をはかってお店へ。

 用意ができたらそのままそっと鉢から抜いて、新しい鉢のなかに置き、底面と周囲に用土を足して水をやります。肥料は十日〜二週間くらいして落ち着いてからあげます。

 開花直前などはやってはまずいということでもないですが、ちょっとずらして開花後に鉢増しすることが多いです。開花前は繊細になっているかななどと思いまして。

R・ひろき 【関東】 2009/05/05(火) 15:17:14
 メメさんすみません。
 解決済みのあとに回答をつけてしまいました。

R・ひろき 【関東】 2009/05/05(火) 15:26:54
 せんさん、どうもすみません。
 (メメさん、解決済みですが、せんさんにあやまりたかったので、書き込みします。)


 いくつかのインターネットの掲示板には、薬害が出ると農薬好きというようなことで、質問者さんがいろいろ言われたという過去がありました。
 わたしはそのとき何とかしようと思ったのですが、話が流れていってしまい、結局なにもできませんでした。
 バラの調子が悪くて困っているかたが、よけいになにかこう責められているようでかわいそうでした。
 今回はそういうことではないというのがよくわかりました。

 私自身があまり園芸店やバラ屋さんの言うことに左右されたことはないので、洗脳のことはあまり気にしていませんでした。もちろん、バラを難しいと思ったことはありません。丈夫だと思ったことはあります。



 栽培スタンス以外のいくつかの点を。

 カリグリーンですが、あれは良い農薬だと思います。
 でも、無防備で撒くと私は頭痛がします。
 溶かす途中などで粉が目に入るとちょっと……。(詳しくはカリグリーン&MSDSで検索してください。ネットで言われるほどお手軽な農薬ではないです。)

 溶かすには溶いてから30分以上置いておかないとうまくいきませんし、噴霧器が詰まることもあります。ツリースプレーなどではうまく洗わないと壊れます。
 2本のバラにハンドスプレーを買い足して、溶いてまで使う農薬ではないだろうと思います。
 すでにお持ちのもので十分すぎるほど代用できます。


 農薬の毒性ですが、劇薬(劇物ですが)に該当するものは今回はありません。
 ダイアジノンは成分量によっては劇物扱いですが、粒剤3は指定無です。
 アタックワンのなかのビフェントリンもテルスターという商品名で売られていることがあり、成分量によっては劇物ですが、アタックワンは指定無です。(説明書きどおりの使い方をすることはもちろん必要です。)
 このスレにあがった農薬のなかで、もっとも毒性が低く、説明書きでも軽装で良しとしているのは、カダンセーフです。


[園芸相談センター]の過去ログです

初心者用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター