根腐れのバラの処置
ハオチー
【関東】
2009/04/27(月) 18:32:12
鉢植えのバラが根腐れしてそうな雰囲気です。土の渇きが他の比べて遅く、葉もあまり出てなく、出てる葉は小ぶり。今年出た枝は少なく、かろうじて1本だけ蕾をつけましたが、他は出開きか弱々しいブラインド。こんな状況なのですが、どのような処置をすればいいでしょうか? できれば春のお花をたくさん見たいのですが…。
植えて2年目の大苗で先の冬は植え替えをしていません。植えた年は病気もほとんどなくてよく茂っていました。10号鉢に植えてあり、置き場所の条件はいい(日当たり良好のルーフバルコニー)です。品種はジ・インジニアス・ミスター・フェアチャイルドです。
R・ひろき
【関東】
2009/04/27(月) 19:12:11
こんにちは。
コガネムシの幼虫がいると土が乾きにくくなります。
鉢替をしていると真冬に発見できて駆除できますが、大きな鉢などで完全な鉢替をしていないと、今の時期に成長してきて根がたくさん食べられてしまい、土が乾きにくくなったり、バラの元気がなくなったりします。
土がふかふかしているなどの症状はないでしょうか。
また、根元におがくずのようなものがあるときは、カミキリムシの幼虫が食い入っていることもあります。
思い当たるところはありますでしょうか。
n'Guin
2009/04/28(火) 04:48:07
こんばんは。
鉢のヘリのほうから、少しずつ土を掻き出して、コガネムシの幼虫の有無や、根の状態を調べてみます。
コガネムシであるとすれば、適切な薬剤を使うとか、鉢ごと水につけるなど、いろいろ対処法が知られています。
この作業をしているときに、R.ひろきさんの書き込みにあるように、
おがくず状の木くずが根元にあることに気がつくかもしれません。
その場合は、カミキリムシでしょう。
原因がわかれば、対処法は、さまざまわかってくると思います。
このほか、一般的なこととして、
・水管理に気をつけること(やや乾燥気味にすること)
・回復のきざしがみえるまで、肥料をあげないこと、
・半日陰におくこと
をしておくとよいと思います。
ハオチー
2009/04/28(火) 13:50:59
> 根元におがくずのようなもの
これはないようです。
> 土がふかふかしている
もともと培養土を使っているのでそんなに堅くはないのですが、他の鉢と比較しても
とくに柔らかくはなっていません。
> 鉢のヘリのほうから、少しずつ土を掻き出して、コガネムシの幼虫の有無や、根の状態を調べてみます。
この作業を今の時期にしても良いのでしょうか?
バラの根は冬以外は触ってはいけないと本で読んだので不安なのですが…。
ちなみに、同じ場所に鉢のバラは20以上あるのですが、この一つの鉢だけに
コガネムシの幼虫がいることもあるのですか? 他の鉢はとても元気です。
あと、出開きやブラインドはどうしたらいいでしょうか?
出開きをとって、ブラインドを切りもどすと葉がかなりなくなります。
この鉢は大きく育てようと思って冬に剪定をかなり弱く、枝数を多く残して
しまっているのですが、ブラインド処理と一緒に強剪定をしてもいいでしょうか?
ブラインドの枝がかなり細いので少し切りもどすと、さらに細い枝になって
しまうため、しっかり切りもどすなら冬に剪定した枝部分まで遡らないと
ダメそうです。枝数を残しすぎて栄養が各枝に十分にいってないのだろうかと
思うのですが、葉は少しでも多く残したほうが良いのでしょうか?
R・ひろき
【関東】
2009/04/28(火) 17:11:20
こんにちは。
このご様子ですと、根に何かあって根が伸び悩んでいるというのはあると思いますが、その原因が根腐れなのか、害虫なのか、特定できないですね……。
コガネムシの幼虫の線を捨てきれないのは、万が一それが居る場合、これからバラの様子が悪くなるばかりだからです。
たとえば、根腐れの処置だけを行って様子見していた場合、万一コガネムシの幼虫がいますと、これから飛び立つ6月頃に向けてどんどん大きくなりますから、最悪枯死もあります。運よく根腐れだけであるなら、だんだんよくなってくるでしょう。いるかいないかは賭けです。ふかふかになっているとまず必ずいるのですが、そうでなくても確実にいないというわけではないです。
これはオーナー判断ですが、いちおうコガネムシと根腐れからの回復について方法を書いておきます。どちらか一方、あるいは両方行ってみてください。
・コガネムシの幼虫の退治
10号鉢なので腕力と気合がいると思いますが、まず大きめの段ボールで丈夫なものを用意して、90リットル以上のゴミ袋を重ねて段ボールに入れ、ふちがずれないように留めます。
10号鉢を入れ、完全に水をかぶるまで給水します。
コガネムシの幼虫が出てきたらそれでOK、出ないときも場合によりますが、3〜半日くらい浸けておきます。
最後に袋を破って排水して鉢を取り出します。
この方法のリスクは、これをやると夏場に根頭がんしゅ病が多少出やすくなるということです。
農薬を使用する方法のほうは、そのコガネムシにたまに農薬が効かないこともあるので割愛しました。
・根腐れの場合
水やり回数を少なくし、一回あたりの量を多く、流れだしていくのを確認します。
葉面散布の液肥を用意し、説明書通りに使ってみてください。根から吸えないときに葉から補助的に微量元素などを供給します。
○ブラインドの処理
ブラインドはあくまで咲かせるための作業で、この株がもしかなり調子が悪いなら切り戻さないほうがいいです。
出開きのほうも、あきらかに重なっている部分以外は葉数をかせぐためにそのままにしておきます。
○この鉢だけ
ということはあります。常にすべての鉢がやられるということでもないです。どういう好みなのか、偶然なのかはわかりません。
○>ブラインド処理と一緒に強剪定をしてもいいでしょうか?
これはやめてください。
ただ、どうしてもやらなければならない場合もあります。
原因がコガネムシの幼虫で、急激に状態が悪くなっていく場合、7号くらいの鉢を用意して、すべての土を落として根のある挿し木のつもりで赤玉土に植えかえ、地上部も強く剪定して古い葉だけにします。そのあとはしばらく養生で、コガネムシで枯らすよりマシという状況でしかできないような方法です。
○>この作業を今の時期にしても良いのでしょうか?
関東ではやらないです。
というのは気温がすでに夏日になることもあり、かなりまずいからです。原因が根腐れだった場合、かなり悪くするかもしれません。
もちろん、放っておいても一週間で枯れそうだというくらい追い詰められたら、上記の対処法の一環としてやることもあります。
○>枝数を残しすぎて栄養が各枝に十分にいってないのだろうかと
今の時期の関東ですと、ごくごく遅咲きの場合はこんな感じです。
昨年、このバラの開花時期が6月半ばに近い場合は、まだいま一つだということがあります。
普通のものの場合、この時期なら根さえ伸びていれば、枝を残してもたくさん葉を吹いてきます。
n'Guin
2009/04/28(火) 23:04:45
ハチオーさん、こんばんは
>> 鉢のヘリのほうから、少しずつ土を掻き出して、コガネムシの幼虫の有無や、根の状態を調べてみます。
> この作業を今の時期にしても良いのでしょうか?
> バラの根は冬以外は触ってはいけないと本で読んだので不安なのですが…。
本に書いてある、根を触ってはいけないというのは、
バラの根から、土を本気でかき落として、裸にするような
さわり方を言っています。 冬の植え替えをイメージしてください。
今回の例とは明らかにちがいますが、植え替えをさぼって、
根がまわってしまい、バラの調子が悪い場合には、
そっと鉢をはずして、鉢増しという方法をとります。
鉢増しなら、30℃を超える真夏以外は可能です。
さて、今回の話題に戻りましょう。
鉢の縁のほうだけを、(全周ではなく、一部を)そっとかき出すと、
根がどうなっているのか、おおよそ想像が付きます。 鉢増しのときと
同程度に根を見て判断してはどうか?
という提案です。
昨年、植え替えをしておらず、昨年は大変良く茂っていたとのこと
ですから、かなり端のほうまで、根が張っているはずです。
張っていないようなら、昨年度から、コガネムシに少しずつ
やられていて、今年、大発生しているかもしれません。
根腐れのほうなら、根が腐っているはずです。 腐った根は
取り除いても、影響がありません。 (むしろ、腐った根が
梅雨時に、かびて悪影響を与える方が心配。)
> ちなみに、同じ場所に鉢のバラは20以上あるのですが、この一つの鉢だけに
> コガネムシの幼虫がいることもあるのですか? 他の鉢はとても元気です。
はい。 私も経験しています。 たまたま虫に好かれたとしかいいようがないですね。
> 冬に剪定をかなり弱く、枝数を多く残してしまっているのですが、
> ブラインド処理と一緒に強剪定をしてもいいでしょうか?
現時点では、あまりお勧めしません。
原因が異なると、その対応がよいかどうかわからないからです。
根腐れなら、根が立ち直ってくれば、
葉っぱを残しておいたほうがよいと思います。
ところが、コガネムシで根がやられてしまっているなら、
根の状態に合わせて剪定してあげないと、枯死する可能性が
高くなるでしょう。
ハオチー
2009/04/28(火) 23:34:04
R・ひろきさん、n'Guinさん、丁寧な解説ありがとうございます。
GWにコガネムシの幼虫がいないかどうか確認してみたいと思います。
>腐った根は取り除いても、影響がありません。
根が腐っているものかどうか判別する基準はなんでしょうか?
腐った根を見たことがないので…。逆にどういう根だったらOKですか?
植え替え作業を冬にやったことはあるのですが、そんなにじっくり
根を観察したことがありません。
それと、もしも幼虫がいた場合、他の鉢も抜いてみたほうがいいのでしょうか?
R・ひろき
【関東】
2009/04/29(水) 08:36:31
こんにちは。
根腐れが進んでいたらですが、鉢から抜いたらバラバラ落ちるかもしれませんね。
根鉢が回っていたら抜く、回っていなかったら抜かない方が無難ですよ。
他の大丈夫な鉢は抜かないほうが良いと思います。
ひとつの鉢になにかあるとつい他の鉢も見たくなりますが、無事に成長中のバラの鉢をむやみに抜くのはお勧めしません。
コガネムシのほうですが、幼虫の数は秋と変わりません。サイズが大きくなります。
秋に無事であったということで、数自体は多くないはずです。
多ければ秋の時点で異常が出ています。
つまり、たまたま縁の方に居たら見つかりますが、そうでなければ見つかりません。
ふちを崩して虫がいなかったからといっていないという判断はできません。
これも難しいところです。
どんな処置をするかは、最後はオーナー判断でしょうか。
ハオチー
2009/04/29(水) 17:34:01
株元を掴んでひっぱってみたところ、土が割れてずぼっと抜けそうになり
慌てて、そーっと戻しました。根が張ってないのは間違いなさそうです…。
そのまま引っ張ると根鉢が空中分解しそうだったので、中に幼虫がいるかどうかは
まだ確認できていません。土は、けして堅くしまっているという感じではないので
幼虫がいるのかもしれません(涙)
>どんな処置をするかは、最後はオーナー判断でしょうか。
1.ダメになるのを覚悟で抜いて幼虫の有無と根の状態を確認する
↓
2.抜くと根鉢が崩れる(根がちぎれる)ので、小さい鉢に植え戻す。
↓
3.小さくなった根にあわせて地上部を剪定する
↓
4.回復を祈る
という手順をやろうかと思っています。根腐れにしろ、幼虫にしろ、
確認のために抜けば根が張ってないためにどうしても根がちぎれてしまいますが、
狭い範囲で全て鉢で育てているので万が一幼虫がいて、それが孵化して
他のバラに被害甚大だと目もあてられないので…。
>根の状態に合わせて剪定してあげないと、枯死する可能性が
>高くなるでしょう。
とのことですが、「3」の段階で剪定するのは冬剪定みたいなのでいいのでしょうか?
一つだけついた蕾が色づいて来週〜10日後くらいに咲きそうなので、これを
楽しんでから作業するつもりですが幼虫がいるとしたら、いつごろ孵化して
しまうでしょうか?(その前には絶対にやりたいです)
R・ひろき
【関東】
2009/04/29(水) 18:12:47
こんにちは。
コガネムシの羽化は6〜7月頃です。
「コガネムシ 生態」で検索するといくつか出てきます。
羽化してもどこかに飛んで行ってしまうこともありますから、むしろ産卵時期7月頃に早朝に捕殺するなどをしたほうがいいかもしれません。人によっては庭をネットで覆っています。かなり大量に来る地域はなかなか難しいそうです。我が家の場所はそこまで多くないので、早朝捕殺でなんとかやっています。
植替とのこと、挿し木のつもりで赤玉主体の土にし、固まったしっかりした葉を少しだけ残して柔らかな部分は取ってください。強剪定ほどにはならないと思いますが、根と同じくらいの大きさに。
植えたら風除けできる場所において、できれば最初は日陰のほうがいいと思います。水は過湿にならないように回数を少なく一回あたりの量は多く。
最近、コガネムシがいて水につけたという例もありますので、こちらも参考になさってください。
http://engeisoudan.com/lng.cgi?print+200904/09040225.txt
applebeeさんの書き込みです。このときはかなり幼虫が多かったとのことです。
コガネムシが居なかった場合も、根ぐされだけなら、この植え替えから復活さえすれば、少しずつでも解決してくると思います。(根腐れだけのときに植えかえしないのは、リスクが大きいため。今回はコガネムシの疑いもあるので決断されたと思います)
万一植え替えのときに、癌腫などを発見してしまいましたら、とりあえずその癌腫はえぐり取ってください。本には破棄と書いてあると思いますが、そこもまたオーナー判断で。趣味の園芸ですから。癌腫のコブをえぐる理由は、コブが癌腫菌に癌腫菌しか利用できない栄養素を垂れ流すためです。
ハオチー
2009/04/29(水) 22:41:47
[[解決]]
そういえば、最初のほうのレスの「・コガネムシの幼虫の退治」として水に漬け込む
方法を教えていただいていたのでした!
コガネムシ=抜いて探すしかないと思っていました。
抜かずに漬け込む方法をまずやってみることにします。
それで幼虫が出てこなければ、根腐れだったと判断できますね。
根腐れだったなら場所を移して(今の場所は日陰になる時間がないので)
元気に回復してくれるのを待ってみたいと思います。
何度も教えていただいてありがとうございました!
MAYU
【近畿】
2009/04/29(水) 22:46:37
私の場合 バラではありませんでしたが
一晩 水に漬けて 翌日 まだ幼虫が生きていたという経験があります。
根ぐされの可能性があるのに 水に漬けるというのは かなり疑問ですね。
R・ひろき
【関東】
2009/04/30(木) 05:19:04
こんにちは。
解決済みですが……。
バラの場合、どちらかよくわからなくても水ドボンはよくやる手です。
他の植物と比べて根が強く、再生力もあるという理由かもしれません。
後の養生が良ければ復活することが多いですよ。
大苗などの場合、一週間くらい水没させておいてもちゃんとついて問題無かったという例も知っています。
今回の場合も絶対に大丈夫とは言えませんが、樹種が違うとかなり違うものです。
MAYU
2009/05/02(土) 01:01:47
そうなんですか
バラの根っこって そんなに丈夫なんですか。
ですが 夕方〜翌午前 約16時間では死滅しなかったのです。
この時期の巨大になった幼虫は 恐ろしくタフ&すさまじい食欲なのです。
これは事実です。 なので農薬を使った方が 確実か?と思います。
R・ひろき
【関東】
2009/05/02(土) 02:01:56
解決済みですが……。
バラの根は丈夫です。
ただ何回も書きますが、何をやっても絶対大丈夫というものではありません。
どんな方法にもリスクはとうぜんあります。
この場合は、一度きっちり浸けたら、あとは過湿にならないように何日か水をやらないようになると思います。乾いたらたっぷり水やりがこういうときの基本なのですが、根が少ないとのこと、乾きにくいと思います。
ところで、バラに使えるコガネムシの幼虫用の農薬は、今現在調べた範囲(独立行政法人 農林水産消費安全技術センター農薬登録情報検索システム)ではありません。
農薬取締法というのがあり、個人の庭にも適用されます。
適用外を使えないということです。
バラは食用でなければ、罰則対象にはならないということですが、法律違反には変わりありません。
バラのコガネムシの幼虫に対して、農薬を勧めることはできません。
よくこの掲示板で出てくるダイアジノンSLゾルなどもバラには適用がありません。
上のほうのレスにも書いたのですが、コガネムシについては、庭によっては農薬を入れてもなかなか死なないということを聞いています。物によっては大きくなればなるほど効きにくくなります。
農薬というのは抵抗性がついてしまうと、効かなくなるものなのです。
必ず効くという信頼感はありません。
効かないとまずい場合は、実はちょっと困ることもあります。
これは一度ひどい目に合わないとなかなか実感できないですが、効かないときは本当にまずいことになります。病気にしてもどんな害虫にしてもそうです。
というようなことで、バラ栽培ではまず水ドボン、枯れそうなほどまずい場合などは気合を入れた植え替えという方法が多いですね。
初心者用掲示板@園芸相談センター