石灰窒素の活用方法

[園芸相談センター]の過去ログです

pinetree 2009/03/12(木) 20:02:06
質問ではありませんが,情報交換のネタに調べてみました

 先に,園芸板で石灰窒素の話題が出ましたので,登録の話から。
http://engeisoudan.com/lng.cgi?print+200903/09030014.txt

 まず,石灰窒素は「農薬登録」と「肥料登録」の両方を持つものがあります。ただし,全てではありませんので,土壌殺菌などの目的に使う場合は,注意が必要です。
http://www.cacn.jp/nitrogen/function.html#a
 肥料としての大きな特徴としては,チッソ成分が20%程と高濃度に含まれながらも長効きすること,アルカリ分が50〜55%と炭酸カルシウムなみに高い事があります。
 通常,苦土石灰などと化成のチッソを同時施用するとチッソがきかなくなりますが,石灰窒素では,酸度矯正とチッソ施用が同時に出来る事になります。
 ただし,苦土(マグネシウム)を含みませんので,不足する場合は,苦土の補給を別に考える必要があります。

 農薬としては,線虫や土壌病害などに効果があります。
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/NB187/NBH05883.htm
 「たん水蒸し込み」「陽熱石灰窒素法」などと呼ばれる方法で殺虫,殺菌が可能です。
http://www.cacn.jp/soil/soil.html
 雑草などに対しては,播種前など,作物に直接掛からない時期なら,朝露のある時間帯に散布すれば,除草剤としても機能します。これも登録はあります。

 また,よく堆肥作りなどの話が出ますが,稲ワラやススキなどは,炭素率が高くチッソが不足するため発酵が進みません。そんなときに石灰窒素を加えてチッソ補給を行えば,効率よく堆肥作りが出来ます。
http://www.cacn.jp/soil/making.html
 乾燥稲ワラなら1tに対して石灰窒素38kg,どなたかがススキの堆肥化を質問されておいででしたが,ススキの茎葉1tに石灰窒素33kg,乾燥した野菜クズなら同じく32kgが目安になります。
 発酵促進と同時に,殺菌効果も有りますので,一石二鳥ですね。

 ただ,石灰窒素は目などに刺激性があるので,注意は必要です。使用後の飲酒も避けろとなっています。
http://www.cacn.jp/technology/use.html

 ご紹介したのは日本石灰窒素工業会のHPですが,読んでみると結構ためになります。ぜひ精読を勧めます。

犬塚信乃 2009/03/13(金) 15:49:19
pinetreeさん、こんばんわ。

本当にスレを建てたんですね。
でも、もうちょっと中身を軟らかくしないと二人だけの交換日記みたいになりますので気をつけましょうね。

先日の「白絹病」のスレでは、まあ大体結論付けられたと思いますが
要するに白絹病は極めて多犯性で一度罹ったら(助かる望みは)もう
ありませんよ。
即ち予防が大切なんですよ、ということに尽きると思うのです。

私も石灰窒素に関して再度学習しました。
面白いというか、他に例を見ない農薬・殺菌剤ですよね。
私としては、殺菌効果のみを期待した使い方をしていました。
そして、窒素肥料としての優秀さはこの度初めて知ったものです。
ありふれた農業資材の効用が改めて見直される、というのは
なんだかとても嬉しい気持ちになります。

pinetree 【九州】 2009/03/13(金) 18:02:55
>もうちょっと中身を軟らかくしないと
 え〜,多少は柔らかくしたつもりですが・・・
 まあ,あまり時間がなかったもので,要点だけにしぼったのでこんな風です。解る方は解るし,解らなくても興味のある方はレスを着けて頂ければ,もう少し柔らかく解説しますよ(私の理解の範囲で)。ただ,来週半ばまで居ませんので,返事が出来るのは週末ですが。

>二人だけの交換日記みたいになりますので気をつけましょうね。
 本論とは関係有りませんが,「交換日記」は無いでしょう。年代がばれますよ。いまはメールかな?

 石灰窒素は優れた資材だと思います。単価がもう少し安く,刺激性が高くなければもっと使いやすいのですけどね。
 欠点も持ち合わせますが,使いこなせば病害虫も減り,土も豊かになるはずです。

犬塚信乃 2009/03/14(土) 20:15:52
石灰窒素に興味を持つ皆さん、是非参加してください
って言っても無理なんでしょうか?

私は毎年、翌年に使うつもりの腐葉土のために
結構、気を遣った作りかたをしていました。
広葉樹の落葉に発酵促進資材としてコーランを(拝んでいたわけではない)。
そして、窒素補給として市販の一次発酵済のナタネ油粕と豚骨粉を
約5%〜10%の量(重量比)で混入、攪拌して寝かせていました。
更には、バラ用として過燐酸石灰を追加したスペシャル腐葉土も作っていました。

これら、根気の要る作業に替えて
有機物の発酵を助成するための副資材として石灰窒素を使うという
ことへのメリットはあるのでしょうか?

生堅な文章で申し訳ありません。

pinetree 【九州】 2009/03/17(火) 20:01:05
 バラの肥料に関しては,私が犬塚さんにご助言できる事など無いと思いますが,あくまでも一般論としてなら,

>有機物の発酵を助成するための副資材として石灰窒素を使うという
ことへのメリット
 は,発酵助長という意味では,別に,尿素や硫安,油かすでも特に大きなメリットは無いのではないでしょうか。
 しいて挙げるなら,急激に効かない事から,発酵熱が比較的長期にわたって持続すること,微生物の分解によって生成するシアナミドが殺菌効果を発揮する事などでしょうか。殺菌効果は,大きな特徴と言えば大きな特徴ですが・・・

 以下は蛇足です

 「コーラン」って,発酵促進剤の事だったんですね。初めて知りました。

 お解りかも知れませんが,有機物の発酵には,炭素と酸素,そしてチッソが必要です。
 有機物の発酵を順調に行わせるためには,炭素とチッソの比率(C/N比,炭素率とも)を30位に調整する必要があります。稲ワラやススキなどに加える石灰窒素の量は先に書いたとおりですが,油かすや硫安などでも結構です。
 検索したところ,落ち葉の場合は炭素率が61ですので,油かすだと31kgを落ち葉100kgに加えると言う事になるようです。発酵油かすだとその量は少なめに成るはずですが,正確には良くわかりません。
http://www2.ocn.ne.jp/~greenfrm/hiryou.html
 上記の末尾に近い「堆肥 バークの作り方」に表があります。

 ただし,その量は完全な発酵に必要な窒素量を前提とした話であり,腐葉土が完全に発酵を必要とするかどうかは,良くわかりません。半発酵の状態で施して,成育にともなって分解させても良いように思いますが,発酵が進んでいない未熟な物を大量に施すとチッソが植物に効かなくなります。

 ですから,特に成育に支障が無ければ大きな問題ではないと思いますが,
>ナタネ油粕と豚骨粉を約5%〜10%の量(重量比)で混入
すると,理論上は,十分な発酵を進めるには油かすが不足する事になります。
 あまり厳密に完全発酵させる必要は無いと思いますが,多分,もう少し増やした方が発酵熱も維持できるのではないでしょうか。

犬塚信乃 2009/03/19(木) 20:07:12
みなさん、こんばんわ。

コーランは私が園芸に興味を持った頃からありまして
香蘭産業とかいう会社の商品です。
優れものだと思います。
見た目はフスマかヌカの加工品なんですけれども
米糠とか藁を堆肥化したいときには必需品です。
菜種油粕や骨粉と組み合わせて配合を考えるのも楽しい作業です。

最近は腐葉土に関してもセレウス菌だとかO-157だとか
穏やかならぬ話題が聞こえてきますので
そういう面からも石灰窒素は見直されるべきですね。

>理論上は,十分な発酵を進めるには油かすが不足する事になります。
そうですね、窒素飢餓の状態で寝ていた有機物ということになりますか。
でも、表面に麹菌の菌糸がびっしりと生え揃った冬越しの腐葉土は
結構、良い匂いがして美しいものです。
園芸の醍醐味があるような気がしますね。

pinetree 【九州】 2009/03/22(日) 10:39:00
 犬塚さん こんにちは

 石灰窒素を用いた好気性発酵の特徴の一つが発酵熱だと思います。
 木質チップや枯れ草などに石灰窒素,微生物の供給源の土と水を加え,シートでおおいをして置けば,夏場なら3〜4日で温度は60℃くらいまで上昇します。即効性のチッソである尿素や硫安などと比較すると,じっくり発熱してくれるのではないでしょうか。
 発酵熱はどこか書かれていましたが「低温殺菌」のようなもので「有用菌に影響なく大腸菌(O157など)を殺菌する」とありました。有用菌に影響がない理由はわかりませんけど・・・。

>でも、表面に麹菌の菌糸がびっしりと生え揃った冬越しの腐葉土は
>結構、良い匂いがして美しいものです。
 「美しい」と来ましたか。でも,確かにその通りだと思います。

 理論上のチッソと炭素の比率の話を書きましたが,私自身も「完全発酵」の必要性は感じておりません。
 個人的には,有機質には肥料としてよりも,土を軟らかくしたり,化成肥料の急激な効きから根を守るなど,機能性の方を重視しています。
 仕事で堆肥を使いますが,良質な堆肥が入手し難く,価格も高い事から,このごろ,自作に燃えています。去年は3tくらい作りましたが,今年は倍くらいに増やしたいですね。

犬塚信乃 2009/03/22(日) 21:45:30
pinetreeさん、こんばんわ。

>「完全発酵」の必要性は感じておりません。
そうなんですよ。腐葉土を造るにあたって、教科書通りにサラサラの
フカフカにしてしまうとあまりにも効果という面では頼りない感じです。

多肉植物にはOKだが、バラやクレマチスにはちょっとな〜
という感じです。

堆肥といえば、私の祖父は畑の隅に古畳をドーンと重ねて
その上から人糞や野菜屑を投入していました。
分解して堆肥化するのにとてつもない時間がかかったように
記憶しております。
それを穿ると、でっかいミミズやゲジゲジがいっぱい出てきた
ものです。

去年の春は兵庫県姫路市の田圃にはショッキングピンクの卵塊がへばりついていまして、それを調べると「ジャンボタニシ」という
外来の害虫らしいのですが、今年は一つも見られません。

その駆除に石灰窒素が劇的に効くらしいのです。
でも、その使用法はどうなんでしょうね?微妙な感じです。

pinetree 【九州】 2009/03/23(月) 12:49:32
 古畳ですか。昔の古畳は,本当に良質の堆肥材料だったのでしょうね。ミカンの樹の下に敷いておけば,細根保護や雑草抑制に有効です。その下はモグラ穴だらけになるものでした。

 ただ,現在の畳床は,ナイロン糸やポリウレタンマットを含みますので,敷いた後が大変で,現実的にはやらない方が身のためと思います。
 また,古畳の使用は農林水産省生産局長通知(生畜第185号)で,基本的には使わないように指導がなされているようです。輸入は言うまでもなく,国内産のワラを使った畳床であっても,昔の農薬が残留する可能性があるからのようです。

 私も使った事はありませんが,石灰窒素はジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の駆除に効果があるようですね。登録のある石灰窒素に限って使用が可能ですけど。
 刈り取り後と春先の使用法があるようですが,多分,シアナミドの効果だと思います。
http://www.ja-toyohashi.com/koho/minori/0609/04.pdf
 石灰窒素は稲ワラなどの分解促進やゆっくり効く肥料としての効果も有りますので,一石二鳥ですね。

犬塚信乃 【関東】 2009/04/03(金) 20:00:03
久しぶりに関東に帰ってきました。

>その下はモグラ穴だらけになるものでした。
モグラの主食のミミズが沢山居るからなんでしょうね?
そのようになったときの堆肥の香りは嫌いではなかったし
何かの本で、厳冬の時期に道に迷った人が行暮れて、
生命の危機に陥ったとき、堆肥の山の中に身を埋めて
一命を取り留めたような話を覚えています。

葉っぱ 【関東】 [URL:http//koubouneko.blog87.fc] 2009/04/16(木) 15:53:47
石灰窒素に興味がありこちらへ。
石灰窒素をうまく使うと、プランターでの連作障害対策、生ゴミ堆肥のウジ退治に使えるかと思い購入してみました。
ただ、使う単位が、土地の広さで書いてあるので、プランターで使う土だと、1Lあたり、どれ位を使えば良いかと思い、質問させていただきます。
石灰の量だけでなく、窒素分もあるので、あまり窒素が多くなってもいけないのではと思い、考えてしまいました。
夏は、ゴーヤ、ミニトマトを作りたいと思っています。
どのように計算すれば良いかなど、初心者にもわかりやすく教えて頂けませんでしょうか。


りっこ 【関東】 2009/04/17(金) 00:07:50
単純に換算していくしかないですね。当方は石灰窒素は使用したことはありませんがほかの資材で10アールあたり60kgという表示のときなどは換算して使用量を決めます。10アール当たり60kgとすると30坪では6kg、3坪で600g、1m2ではだいたい60gとなります。1m2の広さにプランターが何個ならぶでしょうか。プランターの深さも関係ありますが、長さ65cmの標準プランターは土容量は14Lほどで野菜プランターでは2周りほど大きなもので34L〜40Lとなります。これは長さが70cmx40cmとすると0.28m2で大体3個ほどのプランター面積になります。60g/3=20g
となり使用量は15g程度ではないでしょうか。1Lあたりでは1gではおおすぎることになりますが...
石灰窒素は消石灰やクド石灰、有機石灰と違って扱いに十分注意が必要です。当方のような素人には扱えないものと判断しています。

犬塚信乃 2009/04/17(金) 20:04:52
pinetreeさん

お客さんですよ〜

ハッピ−マン 2009/04/18(土) 00:31:41
皆さん、お久しぶりです。
石灰窒素で盛り上がっていますね。

石灰窒素は、時間的余裕を持って、十分な管理の下で
使用すると非常に効果がありますが、素人考えで使用すると
危ないですね。

なぜなら、石灰窒素そのものは、肥料や農薬として
まったくというほど効果がありません。
土のなかで上手く分解されて初めて効果がでてくる。

田畑で使用する場合は、鋤き込みの直前に撒いて
鋤いてから、だいたい半月放置しておけば、ほとんど問題
ないです。
ただし、身体に掛からない様にはしないといけません。

プランタ−で花を育てるのに石灰窒素はどうかな?と思います。
もしかして施肥するとしたら65センチの定番プランタ−で
数グラムではないでしょうか?

土中の消毒というか殺菌は、熱で殺す場合と毒で殺す場合と
二つのパタ−ンに分けられます。毒は直接作用する場合と
酸欠のような雰囲気を変える場合とか複数の作用があります。

石灰窒素は、石灰窒素の純度にもよりますが、
最初の加水分解は純粋な発熱を伴う化学反応なのですが
土中に含まれている色々な成分と副反応を起こす可能性が
あります。
分解の段階で青酸(シアン)イオンが出る可能性があるので
たとえば、K(カリ)などと反応すると青酸カリ類似の組成物
も生成するので、他の肥料と併用しないことです。

また、水との反応が激しいため、水分を保持した有機物(植物や
生ゴミ)の水分を奪う力が強いので、追肥としての使用は
しないことです。また、水分がなければ、ずっとそのままです。

早い話が、結果的には、アルカリとして消石灰、
窒素肥料として尿素を同時に撒くのと同じです。
ですから、堆肥を作るのには案外適しているともいえますね。

pinetree 【九州】 2009/04/18(土) 15:50:32
>犬塚様
>pinetreeさん
>お客さんですよ〜
 お呼び頂き,ありがとうございます。
 仕事内容が変わったのと,何らかのアレルギーで微熱が続いたので,犬塚さんの書き込みにもresしませんで,失意礼いたしました。

 堆肥で防寒の件は,あり得る話でしょうが,現代なら堆肥の山を見つけること自体が困難でしょう。昔は,暖かい堆肥の上に(ヘビ?の)可愛いタマゴが生み付けられているのを見るものでした。
 この仕事に就いた頃,20ん年前ですが,先輩の農家が切りワラや尿素,水を使って「踏み込み温床」なるもので冬場の育苗をしていたのを思い出しました。現在なら電熱温床ですが,先輩は尿素の量やワラの踏み込み具合を加減して,育苗床の温度を夜間でも10℃くらいに保っていました。踏み込み温床が不要になる5月頃には,立派な堆肥ができあがり,苗土などに利用していました。
 今風に言えば「エコ,リユース」でしょうが,物の無い古き時代の農民の知恵です。

>葉っぱ さんへ
 私は肥料に詳しいわけではありませんので,詳細には解りかねますし,「わかりやすく説明」にも難がありますが,概略はりっこさんがお答えの通りです。
 量で計算するなら,通常面積あたりの使用量はおおむね10cmの深さで計算したらよろしいかと。仮に10アールあたり100kgの使用量になっているのなら,1平米あたり100G,10cm深さで耕すと仮定したら1リットルあたり1gです。りっこさんがお書きの様に60kgが基準なら0.6gになります。

 注意点や野菜での具体的な使用法については,先に紹介した日本石灰窒素工業会のHPで,ほとんど解るはずです。探してみてください。以下の「作物別使用法(野菜類)」です。
http://www.cacn.jp/technology/qa.html

 なお,私がすでに書いている内容は「有機物の腐熟促進効果」が中心です。肥料として使う場合は葉っぱさんがお書きの様に一定期間をおく必要がありますし,石灰窒素だけで肥料をまかなうことは,特にプランターなどでは効き過ぎや不足の可能性が生じます。最初は少なめに入れて,化成で追肥された方がよろしいかと思います。
 ただし,石灰分を含み,使用によってphはアルカリに傾き石灰が補給される事は考えておいてください。

 具体的に示された例は知りませんが,プランターの土の消毒に使う場合は,プランターから土を取り出し,植物残渣を除き,有機物と石灰窒素を加えてしっとりする程度に水を撒き,黒のポリ袋に入れて空気を抜いて,夏の直射日光下に置いておけばよろしいかと。
 具体的方法は先に紹介のHP Q4−1 Q4−4を参考にしてください。土1リットルにつき,有機物(切りワラなら1〜2g,もみ殻なら0.5〜1g,青草なら5〜7g)に石灰窒素を10g弱よ〜く混ぜて,先の黒ポリ袋で処理します。夏場だったら,10日程でひっくり返して更に10日も置けば,よほどの冷夏でない限りは大丈夫と思います。
 チッソは有機物の分解に使われますので,元肥としてはあまり残っていませんので,肥料は補給してください。

 なお,青酸化合物の発生に関しては日本石灰工業界は以下の様に答えています。
http://www.cacn.jp/technology/qa_pdf/Q2-10.pdf
 また,使用法に関しては,魚毒性Bに分類されますので,川などに流れ込まない様注意が必要です。その他を含めては,以下を参照してください。
http://www.cacn.jp/technology/use.html
 シアナミドに関しては若干の注意深さが必要ですが,基本的には,他の農薬や生石灰,消石灰などの注意と同じです。とくに肌の弱い方は気をつけるべきです。

犬塚信乃 2009/04/18(土) 18:46:20
なんだかとっても盛りあがってきて良い感じですね。

そもそも「石灰窒素」って何なのか?ってことになると
私の御幼少のころには間違い無く使われていませんでしたね。
私の農業体験の創世記の作物はジャガイモ、ダイコン、マメなのですが
教育者であった祖父は多分、その存在を知らなかったものと思います。

上手く使えば鬱陶しい土壌病害菌やセンチュウなどに卓効があり
尚且つ優良な窒素の効き方があるとすれば
これは見直して、再評価されなければモッタイナイではないですか?

まだまだ新米 【関東】 2009/04/18(土) 21:04:36
初心者掲示板なのに皆さん超すご 〜いですね。

 実は、昨年、○○農業大学の初心者向け研修に参加して、農業(野菜作り)の勉強してきました。その中で指導員の先生から、石灰窒素について教わりました教えて頂いた内容は

1 残渣処理について  まず時間の短縮(処理時間が早い)

2 同時に土壌消毒も出来る      (病気が出にくい)

 『他の肥料などと比べると、多少値段は高くなるけど使えば結果は野菜の収穫時に出るから試してみるとよいですよ。』と言われました。
確かに少々値段が高いので躊躇しました。結果はこれから追々解かると楽しみです。
 
 それに、 ○○普及センター指導員の情報では

3 作物によっては連作可能になる   (たまねぎ&らっきょ)
   (多少の工夫は必要)との事でした。
 
 注目の資材だと、私も思っています。

葉っぱ 【関東】 2009/04/21(火) 00:51:03
[[解決]]
皆さんありがとうございます。絶対的にどれ位?という量は分からないのですがなんとなく1Lあたり1g以下でというところでしょうか。

>1 残渣処理について  まず時間の短縮(処理時間が早い)

>2 同時に土壌消毒も出来る      (病気が出にくい)
 
そうなんです。まさにこの目的です。
生ゴミ堆肥作りに利用できて、連作の対策としても土壌消毒に期待が持てそうなので。(土を広げて消毒する場所がないのです)

あとは、生ゴミ堆肥のウジ虫対策として・・・(これも広げて日光の熱で駆除できる場所があれば良いのですが、その場所がないので)期待しています。

ただ、今の所、専門の方達以外に認知度が低いようで、情報がなくて困りました。(プランターレベルの利用者がいないようです)
これから、少し身近なところでも情報交換できて行けるとうれしいと思います。
また良い情報がありましたらお願いいたします。

お世話になりました。

犬塚信乃 2009/04/21(火) 15:48:27
葉っぱさん
このスレッドはpinetreeさんがたてたものですので
勝手に「解決」マークを押印してはいけません。

さて、某ホームセンターを覗いて石灰窒素の小袋(1KG)をチェックしたところ
08.02の表記があり、従業員に「これは農薬に義務付けられている
最終有効年月ではないのか?」と尋ねたところ
いろいろ電話した後、「肥料として販売しているので、これは製造年月日です」という返答がきました。
店舗の外で売っている5kg,10kg袋についてはその表記すらありませんでした。(隣の大国産)

この辺のルールはどうなっているんでしょうか?

pinetree 【九州】 2009/04/21(火) 19:36:20
 「解決」は,他の方が着けても特に気にはしておりません。いつ終わろうかと思っているくらいですので,このままスレッドを休眠しようかとも思っていたりもします。

 石灰窒素は,「農薬登録」と「肥料登録」の両方を持つ物があります。下記の銘柄などがそれです。一方で,輸入品は肥料登録を持っていない物があります。
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/mo_NB187/NB190015.htm

 農薬登録を持つ物は,使用法と農薬登録番号が記されていますので,すぐ解るはずです。ただ,犬塚さんがお書きの08.02については良くわかりません。農薬なら,その数字のそばに「使用期限」等が併記されているはずですが?

 なお,仮に,農薬登録のない石灰窒素を,センチュウやジャンボタニシの駆除に(殺虫目的などで)使うと農薬取締法違反になります。
 つまり,隣の大国産の肥料として販売される石灰窒素を農薬効果を期待して使うことは出来ないのです。
 また,正確にはわかりませんが,「農薬登録」と「肥料登録」の両方を持つ石灰窒素は,単に肥料としての販売は問題が有る様に思えます。

pinetree 【九州】 2009/04/22(水) 12:14:12
すみません。間違いです。
>一方で,輸入品は肥料登録を持っていない物があります。
は「農薬登録を持っていない」です。

葉っぱ 2009/04/23(木) 01:39:39
解決・・・すみません、自分の質問に関して、と思ったので、押してしまいました。
全体のことだったのですね。

>一方で,輸入品は肥料登録を持っていない物があります
同じ物でも、輸入国によって扱いが違うという事があるんですか?
驚いてしまいました。
これは、成分なども違うという事なのでしょうか?

pinetree 【九州】 2009/04/24(金) 12:41:29
>葉っぱさん
「輸入国によって扱いが違う」ではなく「輸入業者によって違う」だけです。
 輸入販売されるグリホサート系除草剤でも,林地や公園などにしか使えない「被農耕地用」と,畑にも使える「農耕地用」があるのも同じ事です。
 成分については,同じ場合もあるし,違う場合もあります。

>まだまだ新米 さん
>初心者掲示板なのに皆さん超すご 〜いですね。
 これは,だいぶ前にあるびのさんが「初心者板を意見交換に使って良いですよ」と書かれたことに始まります。
 すごいかすごくないかは別として,スレ「北の花便り,南の花便り」なども同じ趣旨です。


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