バラの植え替え 根はどこまで切っていいのですか?毎年する

[園芸相談センター]の過去ログです

yagi 【東海】 2009/01/20(火) 02:32:43
ベランダで手探りでバラを育てて5年目です。毎年悩むのが、冬の植え替えで根をどこまで切っていいのかです。
会社員で年が明けてから、かつ週末しか作業ができず、数も80鉢近くに増えてしまっているので1月いっぱいかかります。
もう根が動いてしまっているのか、短い白根がちょぼちょぼ顔を出している株、長い白根がみっしり縦に伸びて根鉢をつくっている株などが散見されます。ここまで根が出てバラに悪いな〜と思い、でも土も替えなくちゃとも思い、中途半端な植え替えをしています。数が多いので丁寧に全部土を落としてもいられません。下部4〜5センチを輪切り、最上部の劣化が目立つ土を落として、減った分、新たに土を加えるというやり方です。本当はもっと輪切りする範囲を増やす=もっと根を切ってもいいのでしょうか?

もう一つ知りたいのが、毎年植え替えをするべきかどうかです。ご自分の経験から非常に詳しく栽培法を記している『根力で咲かせるバラつくり』(高原通寿著)という本には2〜3年に1度でいいと書かれていました。(筆者の、土を突き固めしてしっかり根張りさせる、という条件
のもとですが)。注目したのは、植え替えて根を切った翌年は、刺激を受けてシュートが出やすいが良い花は望めない。植え替えなかった翌年はシュートは出にくいが大きな良い花が咲くので、目的を持って植え替えをするべき(HTの場合)、と書かれていたことです。そういう傾向があるのであれば、毎年全ての鉢を植え替えせず、半分ずつでもいいかなと思ったからです。
なお、私の場合、スリット鉢の8号が中心で、樹勢が特に強い数株のみ9号や10号です。土は、市販のバラ専用土に自分で赤玉小粒などをブレンドしたものを使っています。

R・ひろき 【関東】 2009/01/20(火) 08:03:05
 こんにちは。

 冬の植替では、土を落とし根を大幅に整理する人と、土を落とし細い根だけ取り除いて太い根は切らない人がいます。
 従来の方法でもっとも普及しているのは(バラ会などで)、土を落とし、細い根を取り除き、太い根の傷んだ部分や細い部分を切り取って植える方法です。2月半ばまでならこれで枯れたり調子が悪くなるということは言われていません。ただ、太い根を深く切り詰めて枯れた知り合いもいます。(ほぼ無いくらいに切ったらしいので仕方ないですが)
 私自身は土を落とし、細い根を取り除いて太い根だけにして植えています。太い根は枯れたものだけ整理します。
 白い根がみっちり出ていても取ります。
 というのは、土を落としてある程度細かい根を整理しないと、癌腫やネコブセンチュウの有無がわからないからです。これを残しておくとうまく花が咲かなくなり、育ちも悪くなってくるためです。
 (とはいっても11号以上の鉢は全替、半替、全替〜〜と一年おき、二年置きになってしまっています。)

 根を切った年と翌年の話は、品種によると思います。
 HTなどは差が無いように見えても良い花を咲かせようとすると個性が出てきます。
 毎年植えかえて良い結果を出している例もたくさん知っております。

 本というのは常にどういう栽培環境にもあてはまるようなイメージで書かれていますが、実は作者の植えた品種、経験の範囲、庭の広さ、鉢の大きさなどに左右されているものもあります。とくに個人の家で栽培した結果をもとに本を書いた場合、その範囲になるのは誰が書いたとしても否めません。

 というのを前提に参考までに見る本と、実際に育て方を学習する本というのは分けて考えております。
 たとえばNHK趣味の園芸シリーズなどでは、以前に経験豊かでバラ園勤務も長かった人の本が出ていました。これなどは環境の違いがあってもかなり参考になります。
 逆に斬新なことが書いてあっても、そのような長い経験と大量の品種、大量の本数の栽培をした上で書いたものではない本は複数あります。それは何かちょっと試したくなったときの参考までに見ることにしております。
 このあたりは個人的な本の読み方なのでご参考までに。

 いろいろ書きましたが、どういう本かを見極めたあとは、自分の庭に合った方法を模索するために、いろいろやってみるとバラの趣味がもっと楽しくなってくると思います。こうしなければならない〜〜ということはないので、いろいろ試してみてはと思います。(私もまだ鉢替が終わっていません……。)

せん 2009/01/20(火) 11:46:39
バラに関する本って読めば読むほど悩みますよね。
つい何ヶ月かまえの趣味の園芸(月間)のバラの特集かな?ついに、「鉢の植替えでは元肥を入れましょう」と書かれているのを見て、ギョッとしました。
いままで、元肥えは入れないと古い本には必ず書いてありましたが、実際入れるとどうなんだろう?と興味がわく部分でもあります(もしやった事がある方は教えてください!)。

我が家の場合、もうほとんどバラを増やすことも出来ず、同じ株を育てているので病気(ガンシュやセンチュウ)を見るのがたまに買った株でしかないので、バラをはじめた頃に見た「はじめてのバラづくり」日本ばら会著の基本的な方法で育てています。
一応、毎年植替えで、鉢をはずした後土を落とし、長く伸びている根や傷んだ根を手で切り、そしてまた植えつけるという方法です。
バラの栽培法は、本ごとにそれぞれ違っていますし、いろいろと試してみたい気持ちがありますが、同じように仕事を持つ身としては、ワンパターン栽培になりつつあります。

植替えは年に1度、根を見られるチャンスと考えていますので、辛い反面、楽しみな作業です。やってしまえば、冬の間ずいぶん水やりがサボれますし(笑)。
あと、2〜3年に1度の植替えの場合の条件としてもうひとつ、コガネムシの幼虫などの対策としての農薬散布は必要でしょうね。大き目のバークチップを生育期に置くようになってからは被害はなくなりましたが(コガネムシの農薬は撒いていません)、やっぱり目に見えない土の中のことは心配でもあります。

バラに限ったことではないのですが、「根を制限すると花がたくさん咲く」というのは、他の植物でも見られます。つい、窮屈だろうと思って植え替えをした株と、手が回らずに2年植えかえなしの株の場合、なにも虫や病気の問題がなかった株ならば、後者の方がたくさん花が咲きます。この場合、根詰まり気味の栽培だと、水切れが早いので注意が必要ですが、植物の「花を咲かせて実をつけて早く他の土地に根を張らなければ!」という危機感がそうさせるのでは、なんて思っていますが。想像ですけどね。よって、2〜3年スパンの植替えはその辺を利用しているのではないかなと。またそのスパンにすることによる独自の栽培法も守る必要はあると思います。

なにも、答えになっていませんがスイマセン。

gardenfan 【近畿】 2009/01/24(土) 00:16:51
鉢替えですが、

1昨年の1月に初めて全部の鉢の土を変えました。ただその時の用土が間に合わず(1週間以上米糠ボカシした用土)に根の張りが悪かったものもありました。
幸い癌種もなかったので、それ以前の鉢については今年はサボっています。結果がどうなるかはわかりませんが...

10号スリット鉢にしていて用土も泥炭などの有機質が半分程度ありますので、半年で土が4/5程度に減少します。7月に土を追加しています。年末から1月中にショベル等で鉢の周りの土を削って垂直方向は半分程度まで掘り下げてその部粉だけ土を交換しています。

昨年購入した苗は全ての土を交換して癌種のチェックをしています。

コガネムシの幼虫対策は夏場の薬剤でほぼ問題ありません。

白根を全て落とすのが良いかどうか評価出来ていませんが、EUの裸苗なんかは検疫の為でもありますが、しっかり土を削り落としてゴボウ根の状態で送ってきますが、それで枯れたことはありませんので、ある程度の細い白根を切ってから植えつけても問題ないはずです。

gardenfan 【近畿】 2009/01/24(土) 00:28:13
>もう一つ知りたいのが、毎年植え替えをするべきかどうかです。ご自分の経験から非常に詳しく栽培法を記している『根力で咲かせるバラつくり』(高原通寿著)という本には2〜3年に1度でいいと書かれていました。(筆者の、土を突き固めしてしっかり根張りさせる、という条件
のもとですが)。

突き固め作戦は大事だと思います。その前提として有機質リッチというのがあります。またパーライトや籾殻薫炭の添加も必要です。

付き固めることにより、中途半端な水道が形成されませんし、水が鉢全体に充満されます。試しに透明なPET製のビールカップに赤玉土と有機質をブレンドして付き固め有無の比較をして下さい。1月もしたら水遣り後の水の回り具合に大きな差があることが理解出来ます。
当然その年の冬の根の状態には大差があります。
これはご自分でやっていただかないと理解されません。

yagi 【東海】 2009/02/05(木) 02:13:18
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みなさま、アドバイスありがとうございました。
少なくとも、私が今切っているよりも多く、根を切っていいことがわかり、勇気が出ました。
確かにふだん見られない根の状態をじっくり見られるいい機会。私が感じたのは、同じ土を使っても、同じ条件の場所に置いても、かなり根張りが違うものが出てくるのだなあ、ということでした。それが個々のバラの品種や樹勢の違いによるものなのでしょう。そういった違いは無視してよく、一律のやり方で鉢替えした方がやりやすいし、いい結果が出るのかも、と思いつつ、今回は、みなさまからのアドバイスを参考に、一つ一つのバラに向き合い、対応を変えてみることにしました。

具体的には、
・記録をとる
鉢替えをする全ての株について、鉢から外したときの根の状態を写真に撮り、感じたことをICレコーダーで録音メモ。
・根を切る量を変えてみる
根が老化していると思ったらばっさり整理する。ほどよい根の張り方だったらかなり土を落とし、根もそれなりに整理する。新根が吹き出ていたらあまりいじらない。それも記録。
・土のブレンドを変えてみる
赤玉土が崩れておらずコガネムシ幼虫もいなかったのに根が張っていない株には、パーライトの分量を増やして植えてみる、など。
・鉢替えしない株もつくってみる
根の張りの状態が理想的で、土もそれほど劣化していないと思ったら、あえて土を替えず、あと1年、どうなるか様子を見てみる。

ずぼらな性格で、あまり記録したり、考えたりせずに鉢替えをしてきましたが、今年は1年、どういう結果が出るか楽しみに作業しました。

今度はどんな土を使ったらいいのかに俄然、興味がわいてきました。またいろいろと教えてくださいませ。


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