土壌改良の基本的な方法とは?

[園芸相談センター]の過去ログです

ぺこちゃん 【近畿】 2008/10/14(火) 15:49:27
土壌改良の基本とは、一体どのようなプロセスなのでしょうか?

庭を作って1年です。
花壇の一部に苔が生えてきました。きっと土壌改良をしないといけな
いんだろうと思うのですが、状況によって使う肥料やらが違うのだと
思うのですが、基本中の基本は何をすればいいのでしょうか?

苔が生えているのは建物の状況で日差しが少ない所です。少ないと言
っても、夏は夕方まで、今の時期は早い午前中のみ日が当たります。

昨年の秋に草木を植えた時と、冬に寒肥として、この春に草木を植
えた時に、肥料をやりました。緩効性有機肥料(ホームセンターで
よく売っているような物)です。元々、畑だったそうです。

過去の内容なども調べてみたのですが、状況環境によって違いがある
ようで、最低限しないといけない作業、足さないといけない物という
のがよくわかりませんでした。

こんな超ど素人な質問ですが、どなたか教えていただければありがた
いです。よろしくお願いいたします。

cactus 2008/10/14(火) 18:01:57
土壌改良とは、使用する肥料の事ではなく土の質を変える事です。
例えば庭の酸度値が酸性だとすれば、中性に近づくように苦土石灰など
を施し、アルカリ性ならピートモスなどの酸性の物を散布し土壌の調整
をします。庭が粘土質で水はけが良くない時に、そのまま植物を植える
と根腐れを起こしますよね。そんな時は腐葉土や堆肥を土に混ぜて排水
性を良くしたりします。植物によって酸性土を好む種類や、アルカリ性
土を好む種類がありますが、それぞれの植物が順調に生育できるような
土にしてやる事が土壌改良と言う作業になります。

肥料の三要素は窒素、リン酸、カリですが、この中で開花に影響するの
が窒素です。窒素は樹木が大きく育つために必要な成分で、窒素を施す
事で光合成が活発になり枝が良く伸びて葉が茂るようになります。ただ
窒素分が多くなると枝や葉だけが茂るだけで、花が付きにくくなる傾向
があります。これを窒素過多と言いますが、このような場合には窒素分
が少なくなるように調整します。

苔が生えるようになったようですが、半日陰のようですから土が乾きに
くい環境になっている事は間違いないようです。それと土が硬くなって
いたり粘土質であったなら、排水性が悪くなっているため常に土が湿っ
ているので、苔が生えてきたと言う事も捨てきれません。
やはり先ほどに書いたような土壌改良は必要かも知れませんよ。

ぺこちゃん 2008/10/18(土) 22:50:57
土壌改良をしてみるにあたって、パークたい肥を購入しました。
で、これを土の上からかけるというか、乗せるだけでいいのでしょ
うか。掘って混ぜるとなると、グランドカバー類も植えてあるので、
地面のあまり見えない所もありますし、根っこもだいぶ広がっている
ので傷をつけそうです。
あまりにも初心者な質問なのですが、よろしくお願いします。

ばんざいうさぎ 2008/10/19(日) 19:28:25
土壌の水はけが悪い場合(粘土地や下の地層に粘土層がある場合)保水性の高いバークたい肥を入れてしまうとかえって逆効果な気がするのですが・・・
どんな地形の土地にお住まいでしょうか?山際で地下に水が流れているようなところなどだとどうしても対処の難しいところもありますが・・・
土壌改良は土自体の改良ですが、もし粘土地だった場合は土を混ぜるだけでは解決できません。まず粘土を可能な限り取り除く必要があります

まず近くの土をかなり深く掘ってみて土に粘土の塊が混ざっていたり下の地層に粘土層がないかを確認してみてください。もしあればその場所の所々を何箇所も掘って粘土層に穴や溝をあけ水はけが良くなるようにすると良いです
大がかりにできるのなら粘土地層をみな取り除いてから元の土を戻してしまうのが良いのですが、すでに植物が植わっているのならかなり大変な作業ですね。筋状に粘土層に溝を掘るか、穴を掘って水はけの良い土や砂・小砂利などでその溝や穴を埋め戻し、今までの土自体は粘土の塊などあれば取り除き、水はけの良くなるよう土壌改良してあげてからその場所に戻せば良いです。元の土が痩せた土ならバークたい肥を入れるのも良いのですができるだけ有機物(植物の落ち葉などの繊維)があった方が堆肥が効きやすいですので元の土が砂の様なさらさらしたものならバークたい肥の他に完熟腐葉土などの植物の分解された土を混ぜてからしばらく寝かせ、馴染んでから植物を植えると良いです。次の年に土を掘って太ったミミズが何匹も出てくれば、ミミズが数年を経てかなり良い土に作り替えてれると思いますよ

バークたい肥はあくまでも混ぜて使うもので、原料は樹木の皮の繊維ですから土の表面に置くだけでは風で広範囲に飛んでしまいますよ。また鶏糞など混ぜてあれば肥料が強すぎてその場所の植物に影響が出ます。原料の樹木の皮によっては繊維質が細かい棘の様で皮膚に刺さるので必ず土に混ぜて繊維が土で分解出来るようにさせてあげてください。そういうわけで、もうすでに植物が植えてあり移動できないところでは使えません。いっぺんに土壌改良出来ないなら、植物の植え替えや移動を兼ねながら何年もかけて部分部分の粘土層を取り除くだけでも植物向けの土地になりますが、この場合は今年はこの区画と言うように計画的に行うのが良いでしょう

土を掘って使えるところがないのならバークたい肥は無理に使わない方がよろしいですが、グラウンドカバーがかなり広く這っている場合なら何箇所か掘りあげて穴を掘り、土とバークたい肥を混ぜた物を埋めてあげるという手もあり、その植物によっては元の場所に埋め戻すことも可能です。再生力の強いグラウンドカバーなら2年くらいで掘った場所が目立たなくなるでしょう


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