増えすぎるユリ・・・今後どうしたらいいのでしょう?

[園芸相談センター]の過去ログです

n'Guin 2008/07/06(日) 23:15:12
みなさま、こんばんは。

今回は、ユリの相談です。

カサブランカを2カ所(A・B)に植えています。 
1カ所(A)は午前9時から午前12時半ぐらいまで、もう1カ所(B)は、午前8時から午前12時ぐらいまで、日が当たります。 午後は建物に遮られるので、日が当たりませんが、明るい日陰です。 地植えですが、乾燥しないように気をつけて水やりしています。

どちらのユリも2年前に植えました。 
(A)には、鉢植えで購入した6株を、おおよそ40cmぐらいの深さに植えて、上根がでるところは、腐葉土+赤玉土(中粒)+元肥料としての化成肥料をいれました。 (B)には、球根を3個植えました。

昨年はどちらもうまく咲いてくれました。 咲き終わった後、花がら摘みをして、有機肥料(超醗酵油粕、東商)を与えました。

今年のことです。 気がついてみたら、(A)は昨年同様に大きく成長した6株と中くらいの3株、そして小さな3株。 (B)は大きく成長した2株と中くらいの4株、そして小さな3株と増えています。

中くらいの株は、どれも1m弱になり、若干貧弱ですが、立派なつぼみもつけています。小さな株は、花はありません。

植えて3〜5年は植えっぱなしでよいという記載が多いのですが、
こんなに増えると、かなり密着しており、あまりよいことはなさそうに
見えます。

この先、どうしたらよいのでしょうか。 私としては、最初に植えた株数で十分なのですが、せっかく増えたユリを、ただ抜き取るのもかわいそうなので、移植して育ててあげたいと思っています。

この先どうしたら良いのかを、ご意見いただければ幸いです。
手元の本やネットでの検索でも、みつけられていませんので、どうかよろしくお願いします。

追伸: 今回、カサブランカの例であげましたが、他のすかしユリなども同様の状況で、増えています。

n'Guin 【東北】 2008/07/06(日) 23:16:23
追伸: 居住地は仙台(宮城県、東北)です。
よろしくお願いします。

リトっぷ 【九州】 2008/07/07(月) 02:09:30
こんばんは、ユリの繁殖は主に木子と呼ばれる小球根が根本に出来る事でふえます。
この木子は最初は浅い場所に発生するので地上部が枯れた後に丁寧に耕して掘り出した後に移植すれば良いと思います。自分で都合の良い深さまで潜るので深植えしない様に注意して下さい。腐敗し易くなります。
私の場合は1年草の花壇に埋め込んでます。いわば『ついで』管理です。これ以外にも好適な場所さえあれば移植し放任栽培で開花球になれば寄せ植えに使ったり親しい方に差し上げても良いと思います。
一般的に消費傾向がユリは強いので喜ばれると思いますよ。

n'Guin 2008/07/07(月) 11:58:30
リトっぷさん

いつも、教えていただき、ありがとうございます。
木子による繁殖は、花をつけるのに3年ぐらいとありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E5%AD%90

木子による繁殖は、先にあげた小さな株と考えて良いでしょうか?
昨年は、この小さな株はありませんでしたので。
教えていただいたように、丁寧にほりあげて、適当な場所に放任栽培
しようと思います。

残る問題は、中ぐらいの株です。 
(A) はもともと6株でしたが、現在、3株追加になっています。 
(B) はもともと3株でしたが、現在、3株追加になっています。
分球したのでしょうか。 
ユリは分球しにくいと聞いていました。
増えたと思われる株も、小さめとはいえども立派なつぼみを
いっぱいつけています。 こっちが木子ということも
あり得るのでしょうか?

どうやら植えっぱなしで良いわけではなく、
一度掘り起こしてみる必要があるということでしょうか?

どうか、教えてください。

リトっぷ 【九州】 2008/07/07(月) 13:37:41
こんにちは、確かにユリは分球しにくい様です。
様々な繁殖能力が発達しているためだろうと考えます。どの記述を読んでも分球の時期は茎が枯れた後に掘り出した後に分離している事から当年,開花後から鱗茎の成長点が分離し肥大しているのだろうと考えられます。元球が成熟し十分な養分が土壌に含まれる場合は木子による繁殖と同時に元球の成長点も分離して2つに分かれるのではないでしょうか。
と言う事は2つが隣接する事になり過密かと思われますが,掘り上げる±を考慮してどうされるか...だと思います。
私見では,ユリの下根は地上部分が枯れた後は何をしているんだろう?⇒きっと穏やかに養分を吸収して鱗茎を充実させ体力を温存している。と考え必要以外(花が咲かない,混み合い虫の温床になる,日当たりが悪化するetc)の植え替えはNGと考えます。←この辺りは価値観で狭い場所から咲き乱れる方が豪華と思われる方もいればユリは楚々と咲くのが良いと思われる方も居ますので...

りっこ 【関東】 2008/07/07(月) 14:10:31
当方は今年で4年目で現在蕾も随分おおきくなっています。結構分球するようですよ。現在1m80cmほどの背丈で8個の蕾が付いているのが2本、あと分球したのか1m50cmほどのは3本、1mほどのが3本蕾は3〜5個、あと背丈が50cmほどのがありますが蕾はありません。分球したのは背丈も小さく葉のつき方が茎に対して放射状でなく平面的に付いています。植えつけたときはたしか4球だったと記憶しています。

落葉期に植えているのを忘れて別の果樹を植えるのに間違って2箇所ほど堀起こし分球したのが原因と思っています。物理的に外力が加わらないと分球はしないように思っていますがはっきりとは分かりません。ユリ系はほとんど病気をもっているようなので適当な年数で掘り起こして植え付け場所を変えたほうが言いと聞いたことがありますがまだ植えっぱなしです。毎年直径20cmを超える花が咲いています。

分球ですが、今年春に32cm級というのを980円で購入しました。何の知識もないのでてっきりウチワサイズの大きな花が咲くものと思って楽しみにしていましたが発芽したら茎が2本出て現在1m50cmほどでそれぞれ5個の蕾がついています。今思えば32cmと言う数字は種球の中央部の外周の長さでしかも分球してしまいがっかりです。植え付け後は注意していますので踏んだ覚えはありません。n'Guin さんは植え付けてまだ3年目ですよね。当方のは昨年まではそのような自然状態での分球はありません。栽培環境にもよるのでしょうか不思議ですね。

n'Guin 2008/07/07(月) 14:35:05
[[解決]]
リトっぷさん

いつも丁寧で、実践的なご教示をありがとうございます。

なるほど・・・と納得させられました。
リトっぷさんがおっしゃるように、現時点で丸2年になっていない球根を、あえて掘り上げるメリットが少なく、リスクだけがあると推測できます。 

相談しようと思って、文を書き始めた土曜の朝から今日までに、「若干貧弱ですが」と書き込んだつぼみも、だいぶふくらみ、色づいてきました。 大きな株と比べても、もはや遜色がないほどです。

数も増え、花も立派な株が林立して、どんどん育っているということは、ユリにとって調子が良い証拠と考えるのが普通ですよね・・・・(笑)

私は、本などに書かれていない、変なことが起こっているという認識でおりました・・・(愕)

リトっぷさんからご返事をいただくまで、ユリにとってふさわしい環境だから、株数も増え、つぼみもたくさんつけているという視点に全く気がついていませんでした。

どうも私の頭が固いようで、予定外のことがおこって、混乱していたようです。 気がつかせていただき、加えて、対処法も教えていただき、ありがとうございました。

n'Guin 2008/07/07(月) 14:49:28
[[解決]]
りっこさん、ご返事ありがとうございます。

分球が珍しいことではないと知って、ほっとしています。
カサブランカを例にとりましたが、透かしユリのほうも、倍ぐらいに増えています。 どれも、どんどん増えており、本に書かれていた「増やし方」など何もしていないのに、どんどん増えるので、このままだと本体が枯れてしまうのではと「勝手な」不安を自分で作っていたようです。

ここ2〜3日で、どんどんつぼみが大きくなっており、一部は色づき、咲きそうな感じになっています。 
これまでに植えた総数は17個(本)。 現在 40 本を超えています。
昨秋に植えた株以外は、どれも倍ぐらいに増えています。

ユリは病気を抱えていることが多いとのことなので、増えないはずと独り決めしていたのかもしれません。 おおらかな気持ちで、花を楽しみたいと思います。

ご教示ありがとうございました。

リトっぷ 【九州】 2008/07/07(月) 15:31:38
補足として...
木子を掘り上げる理由として。
容易に木子繁殖するユリにおいて,親球の付近(真上)で繁殖(成長)する場合は明らかに過密状態になると予想され,木子は淘汰され激減するかいつまで経っても肥大しない恐れが出てくると思ったからです。
仮に木子が生存競争に勝って成長を始めると親球との世代交代に拍車がかかる原因になるのでは無いかと考えたからです。
御承知の通り、木子は浅い場所に発生しますので掘り上げるリスクは0に近く移植をお勧めしました。
※現在、鹿の子百合を種から2年目です。同様に鬼百合をムカゴから2年目ですが成長度合いは未だ植え替えをしていませんので今期の秋にでも植え替え成長を確認したいと思っております。

n'Guin 2008/07/07(月) 17:06:28
[[解決]]
リトっぷ さん

加えてのご教示ありがとうございます。
木子を掘り上げないと、上根のところで、栄養をとりあうことに
なると理解しました。

鹿の子百合、鬼百合をお育てなのですか。 私と違って大変むずかしい品種だと聞いています。 うまくいくことを願っています。

72老 【九州】 2008/07/10(木) 10:03:46
n'Guinさん
 お早う御座います。
 既に「解決」されているので、これから書き込むには気が引けますが、百合の話になれば、ツイ口出ししてしまいます。申し訳ありません。

 我が家では、以前から、自然に任せたオニユリ・すかし百合が毎年咲いていました。
 5年程前にカサブランカを5球程植えました。
 ところが翌年は、カサブランカは自然分球で10株を超えました。
 これに味を占めて、ピンク・黄色等々買い込みました。

 更に翌年、デリアナ・ルレーブ・マルコポーロ・鹿子百合(赤・白・黄色)・トライアンフェター・作百合 等々を植えました。
 
 何れも毎年分球して増加します。
 今年は600株を超えていると思われます。
 道行く人々から、感嘆の声を聞くのが嬉しくなっています。

 以下は具体的な我が家の増殖法です。
1 秋 球根に栄養貯留のために、百合の葉が枯れて落ちるまで放置します。
2 冬 球根を掘り上げます。木子も丁寧に扱います。


 (時間がなくなりましたので後編は後ほど書き込みます。) 

72老 【九州】 2008/07/10(木) 12:52:38
n'Guin さん
 ご迷惑でしょうが追伸です。
3 堀上げた球根は、毛細根の乾燥を防ぐために、すぐに大きなビニール袋(堆肥の秋袋等)にまとめて入れます。
4 百合の植え付け地に深さ約20センチの溝を掘ります。
5 溝の中に緩効性肥料少々(少な目)を入れます。その溝に堆肥の比率が30パーセントになるように入れて耕します。
6 その溝の中に先ほど堀上げた球根を球根の直径の約2倍の間隔で並べて植えます。可成りの密植に成ります。
7 植える深さは、球根の高さの約3倍の深さにします。
8 畝の間隔は約15センチ間隔です。600株を超えると可成りの重労働になります。
9 植えた後の地表に厚さ3センチ程度の堆肥を撒きます。
  10種類以上の百合は、何処に何が咲くか判らない楽しみがあります。
10 余った球根は、道行く人に差し上げます。

  我が家では鉄砲百合とすかし百合の季節が終わり、これからカサブランカ等のオリエンタル系が咲き始める予定です。良い香りと好評です。
  皆様も百合を植えてお楽しみ下さい。

 以上はなんだか自慢に成っちゃった。申し訳ありません。

n'Guin 2008/07/10(木) 22:12:58
72老さん

600株ですか。 さぞかし、見応えがあることでしょう。
狭い我が家では考えられない数です。

分球しやすいことを教えていただき、ありがとうございました。


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