クレマチスと支柱
クレマチス初心者
【関東】
2007/11/03(土) 10:50:17
クレマチスの2年ものの苗が2週間ほど前に届きました。ニコライ・
ル・ブッフォ、コンテス・ド・ブショウ、アラーナの3株です。
早速、7号鉢に鉢増しして育てています。
苗はおおむね50cmほどの高さです。苗には支柱がたててあります。
質問はこの支柱との結束のことです。送られてきた苗は、セロハン
テープで留めてありました。上の方と下のほうの2カ所です。そう
いうものなのかなと思って、水やりだけしてきましたが、今の時期
が結構暖かいせいか伸びてきています。伸びている苗は、10cmほど
伸びています。ところがセロハンテープで留めてあるので、この
部分でたわんでいます。いくらなんでも変だと思い、セロハン
テープをはずしたところです。意外にあっさりセロハンテープを
はがすことができたので安心したところです。クレマチスを支柱
に留めるにはどういう方法が良いのでしょうか。
すでに支柱を越えているので、支柱も長いのに替えたほうが良い
のでしょうか。晩秋はあまり伸びないと聞いていたので、悩んで
います。一部の株は葉が支柱にまきついているので、あえて結束
しなくても良いのかなと思っています。
もしかして、上記のセロハンテープは、植物専用の特殊なもの
なのでしょうか?
クレマチス初心者
[URL:ジャックマーニー系統]
2007/11/03(土) 14:28:11
ニコライ・ル・ブッフォ、アラーナ、コンテス・ド・ブショウは、いずれも、ジャックマニー系統です。
アラーナは、パテンス系と書いてあるページもありました。
ジャックマニー系統ということで共通の育て方で良いのでしょうか。
クレマチス初心者
2007/11/03(土) 15:42:16
セロハンテープをはずしただけでいたところ、垂れてきたので、
普段使っている柔らかい鋼入りの結束材で、ゆるくしばりました。
結束材無し、というのはやっぱり無理みたいです。
こう
【関東】
2007/11/03(土) 16:13:37
クレマチス初心者さんは、今後、どのようにクレマチスを仕立てたいのでしょうか?
クレマチスは、フェンス仕立てにしたり、行灯仕立てにするのが一般的です。
支柱1本で長く伸ばす仕立て方は、ついぞ見かけたことがありません。
今回、通販で購入されたご様子なので、運搬に便利なように、支柱にセロハンテープで止めたものと思われます。
なので、セロハンテープを外してしまうのは妥当な判断だと思います。
では、本題です。
クレマチスは、葉がどんどん茂るようになると、葉と葉柄でひっかかったものに絡みついて伸びていきます。
誘引をおろそかにすると、自分のツルに絡み付いて収拾がつかなくなります。
なので、成長に合わせてこまめに誘引することが肝心です。
誘引作業と言うのは、植物をより素敵に魅せるための作業でもありますから、
自分が思い描くような形に仕立てるには、クレマチス初心者さんがなさったように、ビニタイで随時止めていくのが1番簡単だと思います。
ジャックマニー系の冬剪定は、強剪定です。新枝咲きなので、冬に切り詰めておきます。
パテンス系の冬剪定は、弱剪定が基本です。なぜなら、新旧両枝咲きの性質なので、今あるツルを残しておきたいのです。
枝がたくさんあるようなら、強弱取り混ぜて剪定することも可能ですが、
1本しかないようなら、私なら強剪定はしませんね。
しかし、強剪定したからと言って、全く咲かなくなるわけでなく、
新枝が伸びてから花が咲きます。
つまり、今ある枝を残しておくよりも、開花時期が少しだけ遅れて咲くわけです。
一つ一つ、剪定方法を変えるのが面倒ならば、3株、全て強剪定しても問題はないのです。
クレマチスの育て方で、系統がよくわからない場合は、中剪定せよ、とも言われています。
行灯仕立てにする場合、できるだけ平行になるように誘引し、
天辺まで誘引してしまったら、思い切って下に戻し、またグルグル誘引しても構いませんよ。
花後に、剪定しますから、あまりこのような状態にはならないとは思いますが。
フェンス仕立てにする場合は、支柱の片面に誘引する方が、後々の管理がとてもしやすいです。
クレマチス初心者
2007/11/03(土) 17:06:39
貴重な情報ありがとうございます。ゆるく結束すると、結束が下に
ずれてしまうことがわかりました。つるつるの支柱なので・・・。
送り先がテープで留めたのも仕方ないのかなと今は思っています。
私の知識は、つる性で長くなるというだけです。そもそもつる植物
は初めてです。3株あるのは、3株欲しかったわけではなく、好きな
ものが3株セットのものではないと購入できなかったという理由です。
オベリスクにするべく165cmの鉄柱を用意してありますが、どのよう
な伸び方をするのか経験がないので、いつの時点で、この鉄柱に
絡めたらよいのか考えているところです。考えても良いアイディアが
浮かびません。なぜなら、どのような伸び方をするのか実経験が
ないからです。初心者だし、いろいろ失敗しないと経験も得られない
ので積極的にいこうと考えています。
なお、ベランダ園芸なので、2m以上のオベリスクは無理ですが、
鉄柱を買い直すのは全然問題ありません。もう少し高いほうが良い
でしょうか。鉢は13号鉢を用意してありますが、7号鉢から、一気
にこの13号鉢に植え替えて問題ないでしょうか? オベリスクの
サイズの関係で、この13号鉢でないと、オベリスクの固定ができま
せん。 経験が全くないのは、本当にきついです。内心はワク
ワクですけど・・・。積極的にとは言っても、枯らさないように
努力はするつもりです。
ベラン園芸なので、ツルものには絶対手を出さないつもりだった
のですが、どこまでやれるか挑戦してみたいです。
こう
【関東】
2007/11/03(土) 18:55:59
まずビニタイの留め方ですが、任意の場所にビニタイだけでネジネジし、ビニタイの固定を図り、
次に、ツルをゆとりを持たせネジネジすると、自由自在、思うところに留めることができます。
7号から13号に鉢増しというのは、少し一足飛びの観は否めませんが、
排水の良い土に植えつける分には問題ないように思います。
13号鉢なら深さもありますね。植えつける際には、クレマチスを一節土に埋め込むように植えつけてください。
クレマチスは深植えをすると翌年以降から、地中から芽が出て枝が増え、花数も多くなります。
オリベスクと言うと、行灯仕立てと変わりないので、ツルが伸びてきたら、
なだらかな傾斜(水平を意識する)で、随意の場所に、ツルを誘引していきます。
クレマチスのツルは、古くになるにつれ、木質化し見た目が枯れ枝のようになってしまいます。(多分、冬季はこの状態)
誘引作業は、ツルが硬くならないうちに済ませるほうが、やりやすいでね。
万が一、木質化しているツルを誘引して、ポキッと折れるような感じがしたとしても、
あくまで、樹皮が剥がれただけなので、それこそ、セロハンテープで巻いておけば大丈夫です。
セロハンテープも葉が茂ってくれば、目立たなくなります。
春の芽が動くのは、通常3月中旬から下旬あたりだと思いますので、それまでは、放って置くだけです。
冬の間にやることは、1月から2月の間に緩行性肥料の置き肥を与えます。
支柱は早目に準備しておくに越したことはありませんが、冬季は、あまり必要を感じないと思います。
13号に3株も今年はいけそうですね。ピンク系の濃淡で咲くなんて見事でしょうね。
来春、楽しみですね。
クレマチス初心者
2007/11/04(日) 03:58:22
貴重な情報、ありがとうございます。
ひとつ勘違いしていたのは、ツルが想像以上に細かったことです。
こんなに細いとは思っていませんでした。用意してあったオベリスク
は、鉄性で、円周がかなりあります(40cmほど)。もっと円周が小さく
て高いほうがいいんじゃないかと思っているところです。
それと、この太さだったら、プラスチックのほうが扱いやすくて良い
かなとも思っています。2メートル近くの合成樹脂のオベリスクが
あるかどうか探してみることにしました。
と、ここまで書いてきて考えたのですが、円周に沿ってまくんでし
たっけ? それだったら、円周が大きいほうが有利ということになり
ますが、ツルは結構硬くて、円周に沿って這わせるのは、かなり
大変そうです。
すいません。勉強不足で・・・。
こう
2007/11/04(日) 12:28:10
直径が40pのオリベスクで、丁度良いと思いますし、高さも、今のモノで充分だと思いますよ。
背丈を越えるオリベスクでは、誘引作業がやりづらくなっていきますよ。
あくまで、私見ですが。
ただ1つ気にかかることは、重さですね。
鉄製だとオリベスクそのものに重量があり、ツルが絡み葉が茂る頃には、
風を受けやすく、重量的に頭でっかちであるため、転倒しやすいのではないかということです。
鉢底石を砂利で代用し、鉢の方の重量をあげるようにすれば、転倒するリスクは下がると思います。
しかしベランダ栽培となると、あまり重いのは良くないのかもしれませんので、ご自分でご判断ください。
大きいものが転倒すると、他のものになんらかの被害が出るので、その点を充分考慮してください。(ガラスが割れる・他の植物が折れるなど)
今ある50〜60pのツルは、1月から2月いっぱいまでに、株もとの充実した芽を残して、かなり切り詰めます(強剪定)から、
現在のツルを誘引せず、縦の方向に支柱に留めておけば良いです。
クレマチスのツルは、伸びている最中は普通の植物のような緑色のつるですが、時とともに木質化してきます。
木化してからの誘引は、融通が利かず困難ですが、春から伸びるツルを誘引するのはたやすいことです。
そのかわり生育が旺盛な時期は、こまめに誘引しないと、すぐに好き勝手なところに伸びていきます。
ジャックマニー系は、冬の剪定が強剪定ですから、今あるツルを誘引するのではなく、来春から伸びるツルを丁寧に誘引することになります。
これは成長期の注意点ですが、株(オリベスク)の中心部の通風を確保すべく、
茂りすぎた葉を適宜間引くことも、病気・害虫を予防することにつながります。
余談ですが、30年ほど前は、クレマチス全体がテッセン(鉄線)と呼ばれていました。
冬季に落葉して残った状態を指して、こう呼ばれるようになったといわれています。
クレマチス初心者
2007/11/04(日) 13:23:21
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すごいご丁寧なコメントありがとうございました。
本当に勉強になりました。今後ともよろしくお願いします。
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