新しい枝が出てきたのですが・・・
ばら初心者
2007/07/24(火) 12:42:00
以前、画像相談室で相談した、葉が薬害だらけのパット・オースティ
ン(English rose)です。その節はありがとうございました。
葉をそのまま残して育てているのですが、葉は落ちもせず、そのま
まです。薬害で葉が白っぽいのですが、枯れも黄変もしていません。
下から数えて2,3節目くらいから、きれいな赤っぽい枝が出てきました。
現在80cmくらいに達しています。検索してみたところ、株元から出た
枝以外は、シュートとは言わないとのことですが、この枝は、どうす
れば良いのでしょうか。
2,3節目から盛大に斜め横に延びているので、枝がかなり横に張り出
してしまいます。外観上からはカットしたいのですが、唯一、まと
もな葉のついている枝なのでどうしたら良いものか思案中です。
もしかしたら、この葉を切り落とすと、新たな枝(シュート)が
株元からでてくるのでしょうか? なお、現時点では、他にシュート
と言えるようなものは出ていません。本茎はやや茶色で、木質化
しつつあるようです。本幹は3本で、全高は、1mほどです。
のぎ
【関東】
2007/07/24(火) 14:20:39
私なら、ということで参考までに。パットオースチンは持っていませんが、
普通のHTやFLの場合、こうしています。
クラウン付近から直接伸びていなくても、下から2〜3芽付近から出る枝は
来年の花をつけさせる大切な枝だと考えます。今年、クラウンから
シュートが必ず伸びるとは限らないので。出ない場合もありますので
今は大事にした方がいいかと思いますよ。シュートは常に来年を意識し
て育てます。古い枝ばかり残すと花付が悪くなったりします。
主幹
| |←シュート
| |
冬の剪定位置→ | |←冬の剪定位置
| |
|_」
|
■←クラウン
上の剪定では、2本残すようになっていますが、場合によっては、
新しいシュートのみを残すこともあります。例えば、今年でたシュート
と古い主幹が交差してしまう場合や、他にもいいシュートが出て、
そちらを優先させたい場合など。花をたくさん楽しみたい場合には
枝を多く残して、交差する場合には冬の間につっかえ棒をして広げ
たりします。ブッシュタイプのバラのようなので、2本残す方向で
考えるのがよいと思います。
横広がりは、このバラの性質のようなものである程度はしょうがない
でしょうね。剪定の仕方で、外側を向いた芽の上で切るのではなく、
内側を向いた芽の上で切ると、横広がりは抑えられますが、
株の中央付近が交差枝ばかりになる恐れもあります。
冬の剪定でバランスを考えながら切るのが良いかと思います。
参考までに、冬の剪定(イングリッシュローズ・公園の場合)
http://www5.pekori.to/~unyako/frame4.htm
剪定はある程度のルールがありますが、基本は育てている人が、
どのような樹形にしたいか、によるところも多いと思います。
また、好みで横広がりにならない品種を、バラ選びの際にされるのも
良いかと思います。今年、クイーン・オブ・スウェーデンという
イングリッシュローズを育て始めましたが、見事に直立性で、横広がり
ナシでした。ベランダで重宝しています。品種選びでは、私は特に横幅
を意識して購入しています。
それとは別に、シュートのピンチについて。
現在80cmほどまでに伸びているようですが、ブッシュタイプという事
で、それほど必要ではない作業かもしれませんが…
ベイサルシュートの場合、40cmほどに伸びたらピンチしますが、
今回の場合のようにサイドシュートとして下のほうから出た場合も、
わたしの場合、40cmほどに伸びた時点でピンチしています。
太くて丈夫な枝になる場合が多いです。勢いのあるサイドシュート
に限った方法ですが。
ベイサルシュートの発生を促す作用もあるようで、興味があったら
調べてみてください。我が家のバラで、気がつかないうちに伸びていた
ベイサルシュートが、不注意で下から二節目で折れてしまったところ、
今年その株は4本近くベイサルシュートが出てきました。
概ねピンチした枝は、その後、太くて丈夫になります。
ツルバラは基本的にピンチはしません。イングリッシュローズやオールド
ローズはしたりしなかったりです。
のぎ
【関東】
2007/07/24(火) 14:49:23
誤解があったらいけないので、追記。
80cmまで伸びたシュートをいまから40cmまでに切り下げる、という
ことはしないでくださいね。あくまでも、伸びはじめの柔らかい、
手で折れる時期に行います。今後の参考までにピンチについては
書き加えました。パットオースチンに必ずしも必要な作業という
わけではなく、だいたいのバラにおいて我が家ではシュートピンチした
ほうが、来年に持ち越す枝が良くなる傾向があります。
ばら初心者
2007/07/24(火) 15:54:11
貴重な情報ありがとうございます。
新しいサイドシュートは大切にしたいと思います。
ところで、80cmのシュートを切りつめようと思ったところなん
ですが、切りつめていけない理由はなんなんですか? このまま
だと、横方向にだらっと伸びてしまい、いずれにしろ、切りつめ
ざるをえないような感じなんですが・・・。この枝だけが、横方
向に、バランス悪く伸びているのです。写真ではないので、うま
く伝わらないかもしれませんが・・・。60cmくらいに切りつめる
のであれば問題はないでしょうか?
のぎ
【関東】
2007/07/24(火) 18:05:35
バラは基本的に樹形を整えるのは冬の間に行います。
春からどんな風に枝を伸ばさせ、どれだけ咲かせるのか。
冬の間に残った枝で春を思い描きながら、自分の思い通りに枝を伸ばさせる
ことが出来ます。
逆に、ベイサルシュートは思い通りにならない枝とでも言いましょうか。
突発的に春以降に出てきますが、来年には大事な枝です。
60cmくらい残すなら問題ないかと思います。なぜ、長さにこだわる
のかというと、冬の間に来年の樹形を想像しながら、ぷっくりとした
いい芽の上で剪定をしていきます。いま、その伸びた枝を短く切り
つめた場合、その切ったところの芽から下が冬を待たずに動き始めます。
今から夏を迎えるにあたって、一時的にバラの生育は衰え始め、
シュートから伸びた枝が必ずしも来年に向けていい枝になるとは
限らないからです。なので、枝の長さは逆に言うと保険です。
来年のためにいい芽を残すための保険。
まぁ、お好きなように切ってみて、バラはどういうところから芽が
のび、枝が伸びるのか、観察してみるのも乱暴ですがよいかも
しれません。どのような状態になっても、剪定の位置くらいで枯れる
ことは稀だと思います。
では、なぜ、40cmくらいのシュートならピンチしていいのか、
という話になりますよね。そのくらいのシュートは不思議な事に
ピンチした後の葉の付け根から、同等の太さかそれ以上の、かつ長い枝が
生えてきます。理屈を聞かれても分からないのですが、そうなります。
太く、丈夫な枝は、来年にはそこからまたいい枝を伸ばし、いい花を咲かせ
ます。その繰り返しなんですね。バラって。
と、言葉で言っても分かりづらいかと思うので、「バラ 剪定」で
検索するか、バラの本を一冊読破される事をオススメします。
かん
2007/07/24(火) 21:28:17
[[解決]]
>では、なぜ、40cmくらいのシュートならピンチしていいのか、
>という話になりますよね。そのくらいのシュートは不思議な
>事にピンチした後の葉の付け根から、同等の太さかそれ以上の、
>かつ長い枝が生えてきます。理屈を聞かれても分からないの
>ですが、そうなります。太く、丈夫な枝は、来年にはそこから
>またいい枝を伸ばし、いい花を咲かせます。その繰り返しなん
>ですね。バラって。
なるほど、よくわかりました。
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