芯を止めた木

[園芸相談センター]の過去ログです

ing 【関東】 2006/12/19(火) 02:24:18
適当な高さに抑えたいときに、よく芯を止めると言いますが、
この場合、高さは抑えられても幹は年々太くなるのですよね。
年数が経つと、木によっては不恰好になると思うのですが、
そこのところ、実際はどうなのでしょうか。

野鴨 2006/12/19(火) 08:17:29
ただ芯を止めただけでは、木の高さの調節は難しいです。
その後、剪定と呼ばれる作業を繰り返すことで、木は形を保ちます。
「剪定」とは人間に例えると散髪することに近いイメージです。
不要な枝を取り除いたり、切り戻したり・・・
剪定して、木の形を整える場合には、いくつかのパターンがあって
切りながら求める形に整えていきます

しかし・・・確かに
木によっては不格好になるかもしれませんね(笑)

たちつ 【近畿】 2006/12/20(水) 03:54:28

樹木にしても、草花にしても、ある一定の条件で育っていますから、それなりに、調和は取れてきます。ある一定の条件とは、生きるために、最大の能力を発揮するように成長するということです。
ただ、人の感性のの違いで、好き嫌いはあります。

又環境を極端に変えれば、ひ弱な部分が目立ったりします。
環境を変えるとは、混み込みに育っていたものの、周りの樹を伐採すれば、隣接した日陰部分が、極端に汚く見えたりします。しかし数年経てば、採光や風通しで、それなりにしっかりして、バランスもとれてきます。
一本の樹はそれなりに、バランスが取れたとしても、次に周りの景観との調和が問題になってきます。
そこで、日本庭園にしろ、英国風・欧州風・北欧風など風土と歴史により、それなりの方程式があります。
詳しくは、盆栽とか、庭園の作り方、華道を参照に。
概ね 日本では、357とか、不等辺三角形とか、安定したものに不安定を付けるとかの組み合わせで成り立っています。季節感も加味する。(静の中に動を見出す。飽きが来ない。そのときの気持ちで見方も変わる。様に仕立てる)

又、芯を止めれば、縦長から、幅広とか球状に丸くなります。
丸は、あまり日本人好み出ないので、側芽を生かして、バランスの取れた又、取れやすい樹種を選んだりします。そして、側芽を剪定したり、更新したりします。(北山杉)又斜めに植えて傾斜を付けたりします(松・モミジ)。

最近は、和洋折衷の樹種? (好みで好き勝手に選ぶ) 屋敷自体がバラバラ。敷地も狭く、回りの家もバラバラ。(地域の景観)
全体がバラバラですから、一つ一つがバラパラでも、それなりに調和するものです。
細かいところに拘らないことが楽。
屋敷と同じかそれ以上に、庭にもお金がかかるものです。

時間が経てば、目(感性も)も慣れる。例えば、金髪も昔は、異様な感じがしましたが最近は、良く似合うようになった。むしろ真っ黒の方が重たく感じる。栗毛がほどほどでよいようにも思う。
着物の柄でも、歴史的なルールがあった。今は少なくなってきた。貧すれば・・・何とかで、売れる商品をどのように開発するかで精一杯の状態。翁といわれる職人に任すのではなく、翁が素人に聞いて、それに合わさないと、食うていけない。

従って、自分の感性(好き嫌いとか、飽きない)・拘りのパターンを早く見つけることです。
その為には、イロイロと斬ったり・野放しにしたり、好き勝手にすればよい。
2-3年も経てば、ほとんど元に戻ります。
私も、あなたも、世間の人も、庭園の公理なんか知っている人は少ない。知っている人こそ奇人変人扱いの頑固者に写る。それを根拠に、好き勝手に植えた庭木を適当に選んだ植木屋さんに頼めば、皆すっきりとしたようになる。
本来は、植木屋さんに、植えてもらって、その植えた植木屋さんに、仕立ててもらえば、一番調和する。枯れ木も山の賑わいということでしょうか。
続けて、最近は、枯れていても、時節はずれの紅葉と表現するのが、一般的な考え方。 と思われます。

ちなみに、近所の児童公園の樫の樹にカラスが巣を作るとクレームがあり、90%の枝葉を切ってしまった。最初は材木(丸太)が立ててあるような感じでしたが、1年も経てば、新芽も伸びて、それなりに、形が出来てきました。このようなもの。生きていることに、美が生まれてくるものです。もっとも、陽樹には、良く日当たりと風通しが必要ですし、陰樹には、陰樹に適した環境がある。右(表)と左(裏)を混ぜこぜにすれば、ややこしくなることもある。ある程度の流れとかバランスは必要。
又、このようなときも、まれに見かけます。
私は、色気(花)がないと寂しいので、造花を挿し木したりします。
最近は、造花も安くて、よく出来ていることもありますが、アマチュアカメラマンが良く撮影に来ています。被写体が、造花ですが、結構楽しんで、真面目に、アングルを試行錯誤しながら真剣に撮影して帰ります。(^_^;) ・・・・・育てたことがない・季節感が無いので、いつでも、どのような花でも売っている。従って判断基準がない。

完全に枯れた盆栽? 鉢植えを、持ってきて、どうしたら、花が咲くかなぁーと真剣に相談しに来る人もいます。いずれにしても、返事に困ったりします。(^_^;) ・・・・気持ちは解る。落葉と壊死の区別がつかない。見た目には同じような状態ですから。

とイロイロと考えられます。何かがおかしくなっている。(・・?
技術の進歩というか、便利というか、手軽に何でも買える昨今ですから。仕方がない。このようなことは、道徳と同じで、生物の時間でも教えない。

とにかく、考えることも大切ですが、先に実技を試すことですね。
体験・場数が物事の始まりです。それから考えればよい。
と考えます。



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