バラの根にこぶ

[園芸相談センター]の過去ログです

めにゃ 【関東】 2006/12/09(土) 00:32:24
はじめまして。

FLとERの鉢植えを植え替えていて根にこぶがあったのですが切り取っただけで植え替えてしまいました。
がん腫だと今頃気付いていろいろ検索してみたのですが今更どうしたものか悩んでいます。
木酢液を株元に撒いてみようと思うのですが何倍に薄めたら良いでしょうか?

よろしくお願いいたします。

R・ひろき 【関東】 2006/12/09(土) 10:21:27
 こんにちは。

 3oくらいの白い小さいコブが出来ているときは、センチュウがいることもあります。
 それより大きく、薄茶から焦茶にかけての色でしたら、ガンシュまたは、正常なカルスです。
 ガンシュの場合は、いかにもそれというふうに膨らんだコブです。カルスの場合は、盛り上がっているような感じになることが多いです。

 めにゃさんのバラについていたものが、ガンシュの場合は、

・他の植物から離しておく。特に水を共有しないように。
・そのバラの根や土に触れたハサミは他のバラに使わない。
・そのバラに使った土は、他のバラや他の植物に使わない。ガンシュの菌は寄生範囲が広いです。
 とりあえず庭に置く場合は、こんなふうにしてみてください。

 私の場合は、バラをみっちり置いていまして、隔離というのが出来ませんし、感染が始まるとどうなるか身を以て知っていますので、株は破棄、土は熱湯消毒、ハサミ、ナイフも消毒します。
 でも、株をどうするかは持ち主さんのご判断ですから、隔離しておく方法を書いてみました。

 ガンシュのコブの部分に、直接、木酢液などの有機酸をかけると、縮小することがあります。木酢液だけではなく、クエン酸などを振りかけてもまったく同じように縮みます。予防に使ったことはありませんが、気休めとしては灌水してもいいかもしれません。商品によって濃度などもまちまちなので、あまり濃いものはお勧めできません。500倍〜1000倍くらいが弊害の出ない濃度ではないかと思います。

 ガンシュが復活してきますと、木が病気にかかりやすくなったり、シュートが出にくくなることがあります。秋の落葉が早まったこともありました。ただ、当社比(当株比)なので、客観的にどこがどのようになったら地下のコブが出来ているという基準はありません。
 出てきたら、深めに削り取ってまた植えるを繰り返していくしかないと思います。削ってしばらくは元気になると思います。
 傷口を焼いたりする人もいます。殺菌剤等も、糸状菌に効くものを使っても、ガンシュは細菌病なので、意味がありません。


 ガンシュについて情報を知りたい場合は、以下の本などは、ちゃんと調べて書いてありますので、お勧めします。

バラの病気と害虫 見分け方と防ぎ方 長井雄治著 農文協 2005
バラの生産技術と流通 大川清著 株式会社養賢堂 1999(お値段が高いです。)

めにゃ 【関東】 2006/12/09(土) 13:54:12
R・ひろきさん、お返事ありがとうございます。

こぶは1株に1つづつ3鉢でどれも3cmくらいの大きさです。
ゴツゴツした団子のような感じで茶色から黒です。
こぶを半分に割ってみた所真っ黒に腐ったように柔らかいものと、太い根を切った切り口と同じようにきれいなものがありました。
どれも根元や先端ではなく、根の途中についていました。
カルスが根の途中にできることってあるのでしょうか?

再度質問になってしまいましたがよろしくお願いします。

R・ひろき 【関東】 2006/12/09(土) 22:45:59
 こんにちは。

 根の途中の傷から侵入した場合は、その付近に出来ることがあります。
 根の途中に枝分かれや曲がりながら膨らんだ部分が出来ることはありますが、3センチほどで、ごつごつした団子のようなものが出来るというのは、ガンシュのように思います。
 色はガンシュの成長具合によって、だんだん変わっていきます。内側が根のような色のこともあり、崩れかけたようなものもあり、黒いのもあります。

薔薇と鳥 2006/12/12(火) 09:32:41
こんにちは。(質問の答えではありませんが・・・)

ガンシュについては、株の処分が理想だとは思いますが・・・

処分したくない場合は、コブを切り取り、切り口をロングライタ−やハンダゴテなどで焼いてみてください。(使用したナイフなどは、消毒しておく。)
私は、この方法で10年以上、ガンシュが原因での株の処分はしていません。

めにゃ 【関東】 2006/12/16(土) 22:48:02
[[解決]]
返事が遅くなり申し訳ありません!
R・ひろきさん、薔薇と鳥さん、ありがとうございました。

やはりガン腫のようです。
15株ほどバラを育てているのですが幸いすべて鉢植えですので、ハサミの消毒さえ気をつければなんとか育てていけそうです。
治療の仕方がたくさんあるようで迷ってしまいますが、すぐに枯れてしまうことは無いようなので植え替えの時にいろいろ1つずつ試してみます。
今年の植え替えはもう終えてしまったので今からできることとして木酢液500倍を株元に撒いてみようと思います。

いろいろ教えていただき勉強になりました。
来年も素敵な花が見られるようがんばって育てます。
ありがとうございました。


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