成長の遅いコットンについて

[園芸相談センター]の過去ログです

ピロリス 【関東】 2006/09/09(土) 19:02:30
今年の5月にコットンの種を3つ蒔きました。
1つだけ発芽しましたが、未だに20cmぐらいで蕾はありません。
7〜8月に花を咲かせ、9〜10月にコットン・ボールをつけると
あるサイトに書いてありましたが、もう蕾をつけることは無理でしょうか?

朝から夕方まで日は当たり、風通しはいいです。
5号鉢に植わっています。土は赤玉土と腐葉土のブレンドです。
元肥として化成肥料を少し混ぜました。

こんな状態なのですが、まだこれから蕾をつけることは出来るでしょうか?
もしまだ可能性があれば、これからどうしてあげればよいでしょうか?
よろしくお願いします。

ぽー 【関東】 2006/09/10(日) 10:22:59
はっきりわかりませんが、レスがつかないので・・・
ワタの開花・結実・開絮(かいじょ。実がはじけること)にはかなりの高温を必要とします。
関東で今の時期にまだ丈20センチだと、かなり厳しいと思います・・・。
うんと陽射しのある場所で簡易温室に入れるとか、陽射しも温度も条件を満たす室内の窓辺で育てられれば、可能性もあるかと思いますが。
(丈20センチでしたら、実がはじけるまで3か月くらいかかると思うので、11月末くらいまでそれだけの日照・温度が確保できれば・・・)

でも、なぜうまく育たなかったんでしょうね。
日照不足・水不足、または鉢が小さすぎたとか・・・?
発芽も、3粒まいて1粒でしたら、ちょっと成功率が低いような。(時期的には関東なら5月で問題ないです)
参考までに、詳しいサイトを貼っておきますので、ご自分の育て方と比べてみてください。
http://www.cotton.or.jp/
(左側の目次から「綿栽培日記」→2001年 をクリックしてください)

ちなみに私は去年、はじめてワタに挑戦したのですが、成長が遅れてなんとか実はついたものの、はじけずに苦労しました(ここの掲示板でアドバイスをもらい、なんとかはじけさせられました)。
なので今年は上のサイトを参考に育て方を改善し、いまのところ順調に育っています。

ぽー 2006/09/10(日) 10:31:57
あ、ごめんなさい。日照・風通し・肥料・鉢サイズも書いてありましたね。見落としてました。
鉢のサイズ以外は問題なさそうですが・・・。
(最終的に5号鉢では小さすぎですが、それにしても丈20センチというのは生長が遅すぎますね)

もしかして、風通しのよすぎるのが問題だったかも? 根張りが(とくに生長初期は)浅いので、風でぐらつくとしっかり根を張れず、生長に支障が出ます。
できれば最初から7号くらいのサイズに植え、支柱も早めに立てるとよかったかも。

ピロリス 【関東】 2006/09/10(日) 11:32:33
ぽーさん、アドバイスありがとうございます。
やはり難しいでしょうか。
ぽーさんに教えていただいたサイトは以前から参考にしていたのですが、やはり鉢のサイズが小さかったようですね。
今年は7月末ぐらいまで天候が悪かったため、それまではあまり日差しは少なかったと思いますが、同じ南関東のぽーさんのところでは問題がないようなので、他にも問題があったように思います。

今の状態は教えていただいたサイトの2001年6月の50日目ぐらいの大きさしかありません。11月末まで日照は確保できると思いますが、温度は難しそうです。でもせっかくここまで育ててきたので、出来る限りの努力をしたいと思います。
今からでも鉢のサイズを大きくすることは可能でしょうか?それともこのままの鉢で見守るしかないのでしょうか?

ぽー 【関東】 2006/09/11(月) 08:25:21
「50日目」くらいまで育っているのなら、なんとかしたいですね!(42日目くらいだったら、どうしようかと思いました^^;)
私も去年は成長が遅くて気をもんだし、寒くなっても実がはじけなくて悲しい思いをしましたので・・・それだけに、開絮して白いコットンを見た喜びも格別でした。
ダメモト覚悟で、尽くせるだけの手を尽くしてみましょう。うまくいくかどうかわかりませんが、私だったらどうするかな・・・と考えてみました。

去年の私の栽培状況、ここの過去ログを見て思い出したのですが↓
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200511/05110144.txt
開花は8月末〜9月でした。ですから9月中に開花までこぎつければ、なんとかなるんじゃないかなと思うんですよ。
そのためには、「とにかく株を大きくする」「開花促進のため、肥料の助けを借りる」そのまえに「日照・温度の確保」が必要だと思います。
具体的には、私だったらこうするということで・・・

▼まず、7号鉢に植え替え、支柱を立てる。
いまの鉢では、これ以上の生長は望めない気がします。仮に株が大きくなったとしても、頭が重くなってぐらついたり倒れやすくなり、ダメージを与えそう。植え替えたほうがいいと思います。
ただし、「ワタは直根性で大きくなってからの植え替えをきらう」とのこと。
なので、なるべく根をいじらないようにそ〜〜っと根鉢を抜き、7号鉢にポンと載せて回りに新しい土を足す、という感じで植え替えてください。
支柱は植え替え時に同じに立てたほうがいいと思います。
上のサイトのように、3本支柱なら、新しい土を足す前に立てたほうが根をいためる心配がありません。(私の経験では1本支柱でも大丈夫でした)

▼肥料について
生長が遅れた原因の一つに、肥料不足もあったかもしれません。
植え替えるとき新しい土に元肥を混ぜるか、植え替え後数日して落ちついたら置き肥を追加しましょう。花をつけやすくするにはリン・カリ多めの肥料がいいのですが、もう少し株を大きくして体力をつけるにはチッソも必要だと思うので、手持ちの一般的なバランスの肥料でいいと思います。
具体的には、マグアンプKなら大さじ1くらい、元肥として新しい土に混ぜ込んでおく。プロミックのようなペレット状のものなら2〜3粒、置き肥する。

ただ、化成肥料は効き目が出るまで時間がかかるので、即効性のある液肥を併用しましょう。植え替え後1週間後に、あとは10日〜2週間に1回程度、規定量に薄めた液肥をやってみてください。(実がついてふくらむまで)

▼水はたっぷりと
ワタは水切れをきらうようです。過湿にならない程度に、たっぷり水やりしてください。植え替え直後は根に対して土の量が多いので過湿注意ですが、根が張ってくれば水もほしがるようになります。
そのころには気温が下がってきますので加減が難しいですけど、とにかく「乾いたらたっぷり」。乾かしすぎないように。

▼日照と温度の確保について
どんな花でもそうですが、日照は不可欠です。ワタの場合、とくに日光不足だと花が咲きにくいと思います。いまの置き場所は日当りがいいとのことなので、昼間はなるべくたくさん日光に当てましょう。
ただ、最高気温が25℃を切るようだと、生長が遅れるようです。
9月いっぱいは大丈夫だと思いますが、10月になって最高気温がこれを下回るようになったら、多少の保温対策をしてやったほうがいいかも。

冬越し対策としてホームセンターなどで売られている、鉢用の透明ビニール袋などを用意してやりましょう。10月になったらこれをかけ、晴れた日中ははずして日光をよく当てる。曇り・雨の日や夜間は袋をかけて保温、という感じでどうでしょう。
または、私が去年やったように、室内に取り込むか。日当りのいい窓辺があれば、そこを新しい置き場所にしてやればいいですね。(うちはそういう窓がなかったので、温度確保のため室内に・日照のため晴れた日中はベランダに、と出し入れしていました)

開花さえすれば、かなりの確率で実がふくらんでくると思います。
実がなっても落ちることがありますが、これは株自身が、自分の体力に合わせて数を調整してるんだと考えれば、少し安心できるのでは。
今年は出遅れた分を少しでも挽回するのが先決ですから、あまり欲張らず、3つ4つ実がなれば・・・という程度に考えてみてください。
ある程度実がふくらんできたら、上の過去ログにあるように、「日照よりは温度がキモ」だと思います。

なんとか頑張って(ワタにも頑張ってもらって)開花してくれるといいですね!

ピロリス 【関東】 2006/09/11(月) 10:37:11
[[解決]]
うわぁ〜、ぽーさん詳しいアドバイスありがとうございますぅ〜。
こんなに丁寧なアドバイスを頂けて、感激です!!

早速ぽーさんのアドバイスに従って、マグアンプKを漉き込んでそ〜〜っと7号鉢に植え替えてみます。その後はできるだけ日照と温度に気をつけて、どーにか今月中に開花できるようにぽーさんに教えていただいたことを肝に銘じながら頑張ってみます。あとはワタの力を信じたいと思います。私も白いコットンを見る喜びを味わいたいです。

ぽーさん本当にありがとうございました。
開花したら、またこちらで報告しますね。

ダッチャン [URL:http://www.page.sannet.ne.jp/ja1jor/] 2006/09/16(土) 14:34:50
私は栽培に成功していますので、概要を補足説明します。

 プランタや直径24cm以上の鉢でベランダ栽培も可能だが、成育には18度C以上及び十分な日射が必要で、冷地では温室栽培で可能。
 弱アルカリ性土質を好む。赤玉土は酸性で不適当。日本の土壌は殆どが微弱酸性なので、消石灰又は苦土石灰を混合して中和又は弱アルカリ性に、蒔く前数日に実行しておくのが適切。発芽後は毎日水やりを怠らないように。盆休み等長期留守では、事前に水を十分補給し、水分の発散・浪費を抑制するための工夫として一時的に日陰に置く等も一方法。若干でも水漬けでは根腐されを起こし、不適切。
 蒔時:5〜6月頃の最低地度が12度C以上になる時節で、涼地は遅く、暖地は早く蒔く。


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